その１０．　二人の狭間で

「ハァ、ハァ・・もう、我慢できないよ、静香さん。出ちゃう・・」
　助手席に座った浩一は、ペニスを扱かれながら、思わず悲鳴を上げた。
「もう・・さっき出したばかりなのに。早過ぎるわよ、浩一君。」
　運転しながら左手を浩一の股間に伸ばしている静香は、不満そうにそう呟く。
　この日、静香は、浩一の身体を愉しむために、短い空き時間を利用して、彼を学校まで迎えに来ていた。
　浩一に会うなり、車の中でいきなり彼のペニスを咥え込んだ静香は、既に一度、濃い精液の匂いを味わっていた。
　だが、彼女の豊満な肉体を目撃した浩一のペニスは、すぐにまた復活して、再びカチカチに勃起している。
「香織には、学校の帰りに私と会ってるなんて、言っちゃ駄目よ。焼き餅を妬くから。」
「ええ、判ってます。あっ！・・だめ・・刺激が強過ぎ・・もう無理・・」
　浩一は強い快感に腰を上下させながら、隣に座る静香の身体を眺める。
　そこには、スカートの裾をシートベルトのところまで捲り上げ、シースルーの黒のショーツと、同色のストッキングを纏った太股を、大胆に露出した静香の姿があった。
「駄目よ、まだ逝っちゃ。今、車を止めるから・・」
　胸元のボタンを幾つか外している静香は、浩一の股間から手を離し、代りに彼の手を自分の胸の谷間に引き入れながら、そう言った。
　すぐに、近くのひとけの無い公園の駐車場に車を止めた彼女は、身体を捩って隣の浩一に顔を向ける。
　彼女の捲れ上がったスカートの下の、重なり合った白い太股が、強力な磁力のように浩一を引き寄せる。
「静香さん・・なんで、そんなに色っぽいの。」浩一は、思わずそう口にしていた。
「あなたみたいに、すごく可愛い男の子が隣に居るからよ。」嬉しそうにそう答えた静香は、自分の胸をまさぐっている浩一の手を取ると、その掌に優しく口づけをした。
　静香は、乱れた服装のまま、先に車を降りる。
　車の外に出た二人は、手を繋いで近くの木立の中に入り、そこで強く抱き合った。
　焦った手つきで浩一のズボンのベルトを緩め、パンツと一緒に下に引きずり降ろした静香は、既に上を向いて勃起しているペニスを右手で扱きながら、濃厚な口づけを彼に与える。
　それから「今度は私を逝かせて。」と、言いながら、大きな木の幹に、背中を凭れ掛けた。
　浩一の顔をじっと見つめながら、スカートの前を捲り上げる静香。
　浩一も彼女の顔を見詰め返しながら、その足元にしゃがみ込んだ。
　激しく興奮して、こめかみに血管の筋を浮かべている静香が、浩一の頭を自分の下腹部に引き寄せる。
「して・・はやく・・舐め回して。」「あぁ、静香さん・・」
　浩一が嬉しそうに、彼女のスカートの中に頭を突っ込むと、静香は、この後の目眩く愛撫を想像して、恍惚とした表情で天を仰ぎ見た。
「あっ・・ハッあぁん・・ん〜っ・・ふぅ・・」
　愛しい浩一の舌の感触に、静香の唇がブルブルと震え、足の間隔が徐々に開いてゆく。
　そのうちに、彼女の尻が、少しづつ下に落ち始めた。
　この時、偶々、近くを通りかかった中年のサラリーマンが、二人のこの姿を見て、びっくりした顔でその場に足を止めた。
　静香には、その男がその後、そっと木の影に隠れながら、こちら覗いているのが判ったが、そのまま見て見ぬふりをした。
　彼女が男の動きに注意を奪われている隙に、浩一の愛撫が、さらに激しくなる。
　スカートの前の部分を、大きく上下させながら奉仕を続ける浩一を見て、卑猥な悪戯心を起こした静香は、あの男からよく見えるように、スカートの裾をへその上辺りまで高く持ち上げた。
　そして、顔をそちらに向けないように注意しながら、そっと、その男の様子をうかがう。
　可愛い少年が、美しい大人の女性の股間に顔を埋め、一生懸命に口を使っている様子を目撃した男は、夢中でファスナーを降ろし、自慰を始めていた。
　両手で静香の腰骨を撫で回しながら、真下から下着の中に舌を差し込んでいる浩一。
　浩一の口の振動で、静香の白い太股がブルブルと震え、柔らかい下腹部が大きく波打っている。
「あぁー・・あ、止めないで・・お願い、そこ・・そこ、もっと・・おぉっ、おおぉ・・」
　激しい興奮に頬を赤く染めた静香が、口から長い舌を突き出す。そして、木の影の男に見せつけるように、その舌で自分の乳首を舐め回し始める。
　いつしか木の影の男は、手が見えなくなるほどの速度で、自分のペニスを扱いていた。
　暫くして、蕩けるような愛撫に、とても我慢が出来なくなった静香は、浩一を立たせ、自分でショーツを足首まで引き下げる。
　それから、後ろを向いて木の幹に両手をつくと、「気を失うまでして・・」と、言いながら尻を後ろへ突き出した。
　息を荒げながらスカートの後ろを捲り上げ、真っ白で大きな静香の尻に、夢中で自分の腰を打ちつけ始める浩一。
　静香は浩一に激しく身体を揺すられながら、視界の片隅で、木の影の男が射精をする様子を盗み見ていた。
（「すごく興奮してる。夢中で扱いてるわ・・あ・・噴上げた・・あぁ、凄い・・」）
　男は隠れる事も忘れて、二人の居る方向に向かって腰を突き出し、先端から何度も何度も、白い精液を迸らせている。
（「あぁ、まだ出してる・・我慢できなかったのね。中学生の腰の動きって、凄いから。」）
　そのうちに、浩一が、下から刳るように、大きく腰を回し始める。肉づきのいい静香の尻が、下から突き上げられて、弾むように大きく揺れる。
「アッ！、あぁ〜〜・・ん、いぃ〜・・あぁ・・あ゛ーー」
　やがて静香も、薄目を開けたまま口元から涎を垂らし、そのまま絶頂へと昇りつめていった。


　それから３０分後。自宅に戻った浩一は、自分の部屋で制服姿の香織と向かい合っていた。
「ねえ、香織さん・・また見せてよ、自分でしてるところ。」
「やだ、Ｈ・・最近いやらしいわよ、浩一。」
「だって、忘れられないんだもん。この前見せてくれた時、凄く興奮しちゃって。」
「そんなに見たいなら、見せてあげてもいいけど・・かわりに、なにをしてくれるの？」
「えっ、かわりって？」
「だって不公平でしょう、私だけじゃ。」
「そうかな？・・何をすればいいの？」
「そうね・・じゃあ、見ながら一度射精して、その後、私の中でもう一度逝ってくれる？」
「いいですよ・・でも、そんなことをして、大丈夫なんですか？」
「今日は安全な日だから、大丈夫。でもママには絶対内緒よ。こんな事してるって知ったら、心配するから。」
「わかりました。」
　二人は笑顔でキスを交わした後、それぞれ相手の下半身に視線を移した。
　香織は思わせぶりに両膝を立てて、ニーソックスを穿いた美しい両脚をたっぷりと浩一に見せつける。それから、その太股をゆっくりと左右に開きながら、制服のスカートの前を捲り上げた。
　浩一の方は、丸見えになった香織の、純白のショーツの股間部分をじっと見つめながら、スボンを下に降ろし、パンツの中から勃起したペニスを取り出す。
　薄いショーツの股間部分を、細い指でなぞる様に、ゆっくりと撫で上げる香織。
　その大事な部分は、内部の湿り気で徐々に透き通りはじめ、やがてぴったりと彼女の股間に貼り付いてしまった。
　浩一は思わず、熱いペニスを握り締めながら、顔を前に突き出す。
　浩一が覗き込むスカートの中では、彼女の縦の割れ目と黒い陰毛の影が、くっきりとその形を映し出している。
　それから香織は、夢中になってショーツの表面に浮き出た、感じやすい突起を擦り上げ、濡れた下着の中にも、人差し指と中指を深く差し込んだ。
　一方、浩一の方は、弄り回される女子高生の股間を覗き込みながら、激しくペニスを扱き、やがて高々と精液を噴上げる。
「あっ・・んっ〜〜ん・・」「ハッ・・あ゛ーー・・」
　絶頂に陶酔した二人は、そのまま、ゆっくりと相手の腰に手を伸し、それを自分の方に抱き寄せる。
　浩一は、香織のショーツの股間部分を捲り上げ、その中に、まだ固いままのペニスの先端を差し込んだ。
　香織は腰を浮かせるようにしながら、浩一の首に両腕を絡める。
「あっ！、はぁぁ〜・・気持ちイィ・・」「うぅ、凄いッ・・締まるぅ・・」
　お互いに、相手の股間の感触に恍惚となった二人は、大きく口を開けながら、同時に天井を仰ぎ見た。
「あ・・このままずっと一緒に居たい。大好きよ。浩一。」「ハァ、ハァ・・僕も・・すごく好き、香織さん・・」
　夢中で相手の唇を求める二人は、対面座位の恰好で、きつく抱き合う。
　そして、そのまま長い時間、一緒に腰を動かし続けた。
　やがて、溢れ出した二人の体液はボタボタと床に滴り落ち、浩一の部屋のカーペットを、びしゃびしゃに濡らしてしまう。


　その日の深夜。仲のいい母と娘は、その日の出来事を話し合っていた。
「それで・・浩一は、何回逝ったの？」興味津々の顔で、質問する香織。
「２回よ。」静香は、自信満々の表情でそう答えた。
「そう・・でも、ちょっと使い過ぎじゃない？、最近、毎日４、５回は射精してるわよ。」
　少し不安になった香織は、浩一の身体を心配して、そうたずねた。
「大丈夫、若いから。いつも、最初の一回は凄い量だもの・・あの子、舌が白く汚れると、凄いの。興奮して・・」
　その状況を思い出したのか、微笑みを浮かべている静香は、目を細め、右手の指先で自分の唇を触りながら、そう答えた。
「そっか・・大丈夫だよね、きっと。だって、その後、溢れ出すまで、私の中でずっと勃てたままだったし・・」
　香織の方も、清楚な仮面を脱ぎ捨て、母親譲りの淫乱な本性を剥き出しにしながら、そう言って笑う。
「高校生になったら、もっと強くなるわよ。量も増えるし、もっと太くなる。」
「えっ！？・・ほんと？」
「ええ、たぶん口に入らなくなるわよ・・」
「やだ・・」
　二人は顔を見合わせて、嬉しそうに笑った。
「ねえ、香織・・どうする？、気絶しても許してくれなかったら。」
「ありえないから・・ママが搾り取った後だから、そんな元気残ってないもん。」
「あら？・・もしかして、妬いてるの？」
　静香は、悪戯っぽい表情を浮かべながら、香織の顔を下から覗き込んだ。
「まさか・・もともと浩一は、ママが見つけて来た子じゃない。私は、浩一を夢中にさせて、恋愛対象になる役でしょう？」
　香織は冷たい目で、母親の顔を見詰めながら、平然とそう答える。
「わかってるのね。」
「ママの娘だから・・」
　二人は暗黙の了解を確認すると、満足そうに微笑んだ。