狙われていた身体：5


「怖がらせるのはこれくらいにしておいてやろう。」
　井上は小さな瓶の蓋を取り、中の透明なクリームを指の先にたっぷりと掬い取ります。そして私のお尻の穴の中央部分に塗りつけます。
「はぁっ・・・！」
　冷たくヌルッとした感触に、アナルが自分の意思と言うより反射的に収縮する。
「心配しなくてもいい。これは、尻の穴で感じる女にする為の薬で、苦痛を与える為の物じゃない。」
　この言葉からも、このクリームが媚薬であることは明らかです。その薬が、たとえアナルを犯される苦痛から解放されても、お尻の穴で感じるような浅ましい女にされてしまうのは、精神的な意味で堪えがたい苦痛です！
「これくらいでいいだろう。」
　井上はそう言うと、指先でクリームをお尻の穴の入り口を丁寧に愛撫するように薬を塗ります。そして・・・・、その先端をアナルの中心に押し当てると、中に押し入れようとするのです！
「あぁぁっ！！止めてっっ！！！」
　お尻の穴を犯されるのだけは絶対に嫌っ！！
　私はたとえ無駄な努力であろうと、必死の思いで指の進入を防ごうと、お尻の穴を窄めます。
「それでいい。抵抗すればするほど、犯し甲斐があると言うものだ！」
　井上は恐ろしいことを口にし、力を込めてアナルに指を捻じ込もうとする。
「うぅぅぅっ！！」
　指の先端が僅かに回転し、その先端が入ってくる！！
「うぐぅぅぅっ！！」
　だめっ・・・！！！入れないでっっっ・・・！！！
　しかし、私の死に物狂いの抵抗も虚しく、指は確実に中に進入してきます。
　誰か・・・・。お願いだから・・・助けてっっ！！
「あぁぁぁぁぁぁーーーーーー！！！」
　強姦魔の指が第一関節まで入ってしまう。その瞬間、私の抵抗する気力が、一瞬衰えてしまう。その瞬間を待っていたかのように、悪魔の指はズブズブと奥へと捻じ込まれていったのです！！
　無力感、屈辱感、そして絶望感が一挙に私の心を押し潰し、目の前が真っ暗になってしまいました。
　あの夜、彼らに犯される前には、ネット上で女性が犯される小説を読みながらオナニーをしていました。だからと言って、現実に犯されることなど望んではいませんでした。
　にもかかわらず、彼らに犯された時、「こんな風に犯されたかった！」と感じていた私がいたのです！その意味では、和姦に近かったのかもしれません・・・。
　でも・・・このアナル強姦は、まさに強姦でした。
　犯されることがこれほど辛いものだとは・・・、正直、思ってもいませんでした。痛み自体はそれほどあった訳ではありませんが、心の痛みは、これまでの人生で経験してきた中で、最も深く、辛いものでした。
「諦めがついたか？奥さん。しかし・・・、これからが本番だ。」
　井上は指をグリグリと捻るようにして引き抜くと、再び奥へと捻じ込んできます。それはアナルを激しく犯す為だけではなく、指を捻ることによって、媚薬をアナルの内側全体に塗り付ける為のようでした。
「あぐぅぅぅっ！！獣っっ！！！」
　女がこれほど辛い思いをしていると言うのに、それを楽しむようにしてアナルを甚振る井上は、まさに獣であり、悪魔です！！
　そして、満遍なく薬を塗り込むと、今度は深く突き入れた指を曲げ、直腸の壁を撫で回すように回転させたのです！！
「ひぃぃぃぃぃっ！！」
　芋虫が身体の中に侵入し、中で這い回っているようなおぞましい感覚に、私は金切り声を上げて抵抗します。しかし・・・、一度中に入ってしまった指は、私の抵抗などあざ笑うように、蠢き続けるのです！！
「はぁぁっ！！はぁぁっ！！はぁぁっ！！はぁぁっ！！・・・」
　やっと男の指が抜かれ、束の間の安堵の時がやってくる。
　私の瞳はいつしか涙で濡れ、頬を伝って口元に流れていました。
「辛そうだな。・・・しかし、それも今のうちだけだ。もうじき、自分からケツの穴に指を突っ込んで下さいと、おねだりするようになる。」
「・・・・・・・・・・！！！」
　間違っても、そんなことを口にするはずはないわ！！！
　私は唇を噛み締めたまま、男の言葉を聞いていました。この時には、媚薬の効果について、知る由もありませんでしたから・・・・・。
　そして・・・媚薬の効果がゆっくりと現れてきます。最初は薬を塗られた部分がゆっくりと熱を帯びてくるだけだったのですが・・・、やがて、その薬が塗られた粘膜の奥まで染み込むようにして、奥の方が熱くなってきて・・・。さらにはむず痒いような疼きが襲ってきたのです。最初は、ジンジンとする程度だったのに、それが激しい痒みとなっていき、遂には、その部分を爪で掻き毟りたくなるような激しい痒みへと変っていったのです！
　お尻の筋肉を締め付けたり緩めたり・・・、そんな儚い努力など、何の力にもなりません。私は無駄だと知りつつも、頭の上に固定されている手を解き放とうと、腕を力いっぱい身体に引き寄せたり、膝を曲げ伸ばしして足の戒めを解こうともがきます。身体中から脂汗が噴き出し、息が荒くなっていく・・・。
「辛そうじゃないか。奥さん。」
　井上は、私がどんな苦しみを味わっているのかを知っているくせに、わざと意地悪な言い方をします。
「どうして欲しいのか、奥さんの口から言ってもらえれば、そのお願いを聞いてあげてもいいんですよ。」
　井上はそう言うと、私の目の前に一本のバイブを差し出す。それは、大きな真珠玉が列をなしている、特殊な形をしたバイブでした。
「アナル責めの道具は、この形の物が多いんだ。それは、世界共通でね。アナルバイブを色々とネットで捜している時に、世界で使われているアナルバイブも試しに見てみたんだが・・・、この形は世界共通らしい。人類皆兄弟。きっと、奥さんにも気に入ってもらえるはずだ。」
　ブゥゥゥゥゥンと言うバイブが振動する音がして、それが私の唇に押し当てられる。
「奥さん。この振動が、欲しくて堪らないんだろう。ふふふふ・・・・。」
　井上はいやらしい笑い声を上げると、そのバイブを私の唇から離す。そして、アナルの中心に軽く押し当てました。
「はぁぁぁっ！！」
　プルプルとした振動が、えも言われぬ快感となって、背筋を貫く。しかし、そのバイブはすぐにアナルの中心から離れ、アナルの周りを撫で回すような動きに変わってしまう。
「どうです？・・・気持ちがいいですか？奥さん。」
「あんんっっ！！」
　再びバイブの先端がアナルの中心に・・・！そして、今度はそれを奥へと押し込もうとするかのような動きをしたのです！
「いやっっ！！！」
　私のお尻の穴は、激しく振動しているバイブを受け入れたいのに、心はそれを許しませんでした。
「強情な人だ。」
　井上は呆れたように言うと、バイブをアナルから離してしまう。
　十秒、二十秒・・・三十秒。バイブの振動する音だけが居間に響いているだけで、時だけが過ぎていく。
　この男は、私の身体を拘束しているのですから、アナルを犯すことなど簡単にできます。しかし、女を単純に犯すことだけでは満足しないようです。私の心を甚振り抜き、心までも屈服させようとしている・・・！！私の全てを支配しようとしているのです！！
　あぁぁぁーーーー！！痒いっっ！！！・・・もう・・・、気が狂いそう・・・！！！
　もはや、私に選択の余地など残ってはいませんでした。井上に、バイブでアナルを犯してくれるよう、お願いしなければ、発狂してしまいそうなのですから・・・・。
　これは・・・薬を塗り込まれたから・・・。決して、この男に屈服させられたのではない。薬の力に負けただけなの・・・。どんな気丈な女性だって、きっと・・・・。
「お願い・・・・。バイブを・・・入れて・・下さい。」
「・・・・・聞えないな。」
「バイブを・・・入れてっ！」
「どこに・・・？」
「お・・・・お尻の穴に・・・・・・。」
「奥さん。そんなに口惜しいか？・・・涙が溢れてるじゃないか。」
「・・・・・うぅぅぅぅぅっ！！」
　これで・・・満足なんでしょ。お願いだから・・・早く、入れて・・・！！
「あんたは、これまでに付き合ったマゾ女の中でも、最高に可愛い女だよ。」
　井上はそう言うと、私の身体の上に覆い被さるようにして顔を近づけ、私の唇を奪いました。私はされるがままに、その唇を受け入れました。今、この男に逆らう訳にはいかなかったからです。
「しかし・・・。素直に尻の穴にバイブを突っ込んで下さい、と言えなかった罰だけは与えておかないとな。」
「・・・・・・・・？」
「最初は、バイブのスイッチを切ったまま入れてやる。スイッチを入れるのは、その後だ。」
「・・・・・・・・・」
　どうでもいいわ・・・！とにかく、お尻の中に刺激が欲しいの！！
　井上はバイブのスイッチを切り、その先端をアナルの中心にあてがう。私は指よりもはるかに太いそれを受け入れる為、お尻の力を抜きました。でも・・・恐怖はどうしても拭いきれません。
「うぅぅっ！」
　バイブの丸い先端がアナルを押し広げていく！
　こんな物でお尻の穴を犯されたくない・・・！でも、このどうしようもない痒みから逃れるには、それしか方法が無いの・・・！
　私はそう自分に言い聞かせます。そして・・・次の瞬間、丸い玉がズルッとお尻の中に吸い込まれるように入ってしまった。
「・・・・・！！！！」
　アナルから背筋を貫くような快感の電流・・・！！！
　な・・・何なの？！今のは・・・・！！
「呑み込むように入っていったな。欲張りなケツの穴だ！」
「うぅぅっ！」　
　次の球が、再びアナルを押し広げる。そして・・・また！！
「あぐぅぅっ！！」
　そして、三つ目、四つ目、五つ目・・・と、次々に丸い玉がアナルに吸い込まれていきました。
　小さなチ○ポがアナルを順に犯すような感覚・・・。それに、玉が入る瞬間の凄まじい快感は・・・・一体・・・・？！！
「入れただけじゃ、刺激が少ないだろう。今度は抜いてやるよ。」
　井上はそう言うと、バイブを引き抜こうとする。しかし、玉が入ってくる快感でアナルがキュンッと締まってしまったのか、うまく抜けません。男は、それを無理矢理引き抜こうと力を込める。そして次の瞬間、ズルッと一つ目の玉が抜けたかと思うと、一気に全ての玉が引き抜かれてしまいました！！
「ひぃぃぃぃぃぃっっっ！！！」
　頭の中が真っ白になり、絶頂に達してしまったような空白感が私を支配してしまいます。
　玉が一つづつ入れられる時よりも、はるかに強烈な快感があったのです。
「どうしたんだ・・・？そんなにこれが気に入ったのかな？」
「・・・・・・・・・・・・。」
　男の言葉に答える余裕などありませんでした。今、何が起こったのか、自分でも分かっていなかったのですから・・・・。
「さあ。もう一度だ。」
「あぁぁっ！！あんんっ！・・あぐぅぅぅぅっっ！！！」
　玉が一つずつアナルに進入し、三つ目からはズルズルと連続して入ってきました！
　最初に井上の指でアナルを犯された時のような無力感、屈辱感、絶望感・・・そうしたものは、全く感じませんでした。と言うよりは、生まれて初めて味わう未知の快感に戸惑い、パニックを起こしていた、と言った方が正解なのでしょう。
「気持ちがいいんだろう。奥さん。」
「・・・・・・・！！」
　私は気持ちがいいのかどうかすらはっきりとしないまま、首を激しく左右に振ります。
「遠慮しなくてもいい。たっぷりと楽しませてやるよ！」
　井上はそう言うと、バイブのスイッチを入れました。
「あぁぁぁぁぁぁーーーーーー！！！」
　アナルの入り口から肛門の内側、さらにはその奥まで、凄まじい振動に襲われます！それは、明らかに身を蕩けさせるような凄まじい快感でした！！
「いい声だ。・・・・あんなにケツの穴を犯されるのを嫌がった奥さんとは、まるで別人だな！」
　男は私を蔑むような言葉を吐き、バイブの根元を、円を描くように回します。凄まじい振動と共に、グリグリとお尻の穴を抉られるような刺激が加わる！
「あぁぁぁっっ！！や・・・止めてっ！！！気が・・変になっちゃう！！」
　この時には、正常な判断能力を保つどころか、精神さえまともではなかったかもしれません。それほどまでに、アナルバイブの刺激は凄まじかったのです！
「あぐぅぅっ・・・！！はうぅぅっ・・！！あぁぁぁっっ・・！！ううぅぅっ！！」
　バイブは、最初はゆっくりと、そしてだんだんと速いテンポでアナルを犯しました。おま○こから溢れた汁がアナルに垂れていき、それが新たな潤滑油になっていたのかもしれません。男は私が髪を振り乱し、アナルの快感に狂っていく様子を楽しむように、バイブを操る！
「はぁぁっ！！はぁぁっ！！はぁぁっ！！・・・・」
　いつしかバイブが抜かれていました。
「さあ。・・・こっちだ！」
　手足を固定していた拘束していた縄が解かれ、井上、川田、二人の手によって、私は居間のフローリングの床に、足を開いた形で正座をさせられます。そして顔が床につくまで、身体を前に折り曲げられてしまいました。
　どうする・・・つもりなの？
　おぼろげな意識で考えるのですが、勿論、抵抗する意思も力も私にはありませんでした。
　右の手首と右の足首の枷で連結され、左も同様に枷同士が連結される。
「強姦されるのが大好きな奥さんだ。こうして後ろからケツの穴を犯された方が、嬉しいだろう！」
「・・・・・・・・・」
　しかし・・・すぐにはバイブを入れてもらえません。そのうち、私のお尻の穴は、入り口から奥の方まで、凄まじい痒みに襲われます。バイブでアナルを掻き回され、媚薬が粘膜に擦り込まれてしまったからでしょうか・・・？
　私は不自由な身体をくねらせ、お尻を持ち上げたり下げたりしながら悶えます。そしてアナルを締め付けたり緩めたり・・・、少しでもアナルに刺激を送り込もうとします。でも、勿論、疼きが消えるはずもありません。
「あぁぁぁぁぁっっ！！入れてっ！！・・・・私のお尻の穴に、バイブをぶち込んでっ！！！あうぅぅぅぅっ！・・・穴の奥の奥まで、バイブで掻き回してっっ！！！」
　始めに井上の指でアナルを犯された時には、凄く辛かったのは事実です。でも、薬を塗られてしまってからは、自らアナル責めを請うしか、その苦しみから逃れる方法はありませんでした。その時点では、お尻の穴を陵辱されることを心から望んでいた訳ではありません。それなのに・・・、バイブで激しく責められた後では、アナルを犯されたくて仕方がない変態女になっていたのです。それが、媚薬のせいなのか？それとも、元々私がアナルで感じてしまう女だったのか？それは分かりません。
「分かったか？奥さん。・・・あんたは、そう言う女なんだ。縛られて犯されるなら、おま○こだろうとケツの穴だろうと、構わないんだ。」
　そんなの嘘っ・・・！！これは薬のせいよ・・・！！！
　しかし、心の中でそう叫びながらも、私は不自由な身体を揺らし、お尻を高々と持ち上げたまま、淫らにお尻を振っていたのです。
「可哀想だから、入れてやるか？！・・・だが、今度は、ケツの穴で逝くまで止めてやらないぞ！」
「あぁぁぁぁっ！！」
　そんな・・・無茶なことを・・・・！！
「あうぅぅっ！！・・・ああぁぁぁぁぁっっーーーーーー！！！」
　それまでは五つくらいしか玉が入っていなかったのに、実際のバイブには七つ以上の玉が並んでいたのでしょうか？！バイブがズブズブと進入してきて、直腸の奥の壁に当たるまで突き入れられてしまいました！直腸の壁に強い圧迫感を感じ、お尻は汚物を排泄する時のような収縮を起こし、バイブを押し出そうとする。その感覚は、嫌がる女性が、進入してきた男のモノを拒絶するかのような動きでした。
「あぐぅぅぅっ！！！」
　バイブのスイッチが入れられ、振動するバイブがグリグリと直腸の壁を刺激する。直腸は、それを必死に押し出そうとするのに、バイブはそんな抵抗をあざ笑うように、責め続けるのです！！
「だめぇっ！！・・ぬ・・抜いてっっ！！！」
　その後は、バイブが狂ったように出し入れされ、私は意識が朦朧とした状態で犯され続けました。
　バイブの動きは乱暴そのもので、まるでセックスを覚えたばかりの高校生が、本能の赴くままに腰を振っているような激しさでした。
　そんなに激しくしたら・・・、お尻が壊れちゃうっっ！！！
　恐怖心を感じながらも、アナルを強姦されている快感に酔いしれる私・・・・。
　この時、自分がどんなことを叫んでいたのかまでは、よく覚えていません。それに、井上が私に罵声を浴びせかけていたようですが、どんな言葉で蔑まれたのかも覚えていません。
　ピシャッ！ピシャッ！ピシャッ！ピシャッ！！
　お尻を叩かれる痛みすら、被虐的な興奮を掻き立てるだけで、痛みとしては感じていなかったように思います。よくは覚えていませんが・・・。
　これまで感じたことのないような快感と興奮・・・。それは、おま○こで感じる快感とは異質であると言うばかりではありません。普通なら、ここまで快感を感じたのなら、とうに絶頂を迎えているはずなのに、なぜか逝けないのです。そうして、逝くことが許されないまま、どんどんと興奮が高まっていく・・・。
　こうして責め続けられ、心臓は破裂しそうに激しく鼓動し、息をすることすらままならないほど、呼吸が荒く、苦しくなっていったのです。
　セックスで絶頂が近づくと、「死ぬっ！！」などと言う女性がいると聞きましたが、そこまでの興奮を感じたことは、それまでありませんでした。だから、それは大袈裟な表現で、男を喜ばせる為に言っているだけだと思っていました。でも・・・、心肺機能が限界を迎えようとしていたその時、「このまま責め続けられたら、本当に死んでしまうのではないか？！！」と言うような恐怖を感じたのです！
　覚えてはいませんが、「死ぬっっ！！！」と、ひょっとしたら叫んでいたかもしれません。
　そして、私は死の恐怖すら感じながら、遂に意識を失ってしまったのです。その瞬間、気持ちが良かったのか、絶頂を迎えたのかすら覚えていません。でも・・・・心のどこかでは、激しい責めから逃れられる安堵感のようなものがあったかもしれません。