ある日の深夜、女は一人シャワーを浴びた後、ドレッサーの前で裸のまま顔の手入れをしていた。
　鏡に映る自分の裸体を眺め、呟いた。

「胸はまだ張りがあるし、腹も出ていない・・・あそこはまだ若い・・・ふふふ」
　全裸のまま椅子に腰を下ろし、胸を持ち上げ、腹の肉をつまんでみて自分に言い聞かせた。

　女は隣の住人が二階の窓から、その姿を覗かれているのに気付かなかった。
　ドレッサーの横には出窓があり、透明のガラスにブラインドを下ろすのを忘れていたのである。

　男は暗い部屋に入り、寝室のブラインドを閉めようとしていたその時、隣の浴室から明かりが漏れているのを発見していた。
　何気なく眺めてみると、そこには裸のままドレッサーの前に座っている女がいたのである。
　しかも、こちらを向いたまま足を開き気味に座っている。

「ん？なんだ？・・・無用心だな・・・ちょっぴり、覗いてやるか・・・ふふふ」
「それにしても、いい女だな・・・裸にしたら・・・あの胸・・・」
　一人呟いた男にはスケベ心が湧いてきた。

　女はそんなことなど考えもせず、一人体の手入れをしていたのである。
　手のひらに乗せた乳液を女は首から胸、そして下腹部へと丹念に塗りこんでいる。

　たわわになった胸が揉まれ、足は開かれ、体全体に塗りこむ為、手を下腹部に滑らせていた。
　乳液を含ませた手が、足の先から太腿へと次第に上がっていく。
　太腿の付け根に到達した時、女は足を開き、両手が草むらを掻き分け、陰唇の割れ目に手を当て上へと擦り上げる。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・う〜ん・・・ああ・・・・・・」
　体に塗り込む為、ゆっくりと体を這わせている手は男の目には艶かしく、エロチックな動きに見えた。

　男はパジャマの中の肉棒へ手を伸ばし、根元を握り締め、自慰行為へと移っていった。　男の目には女もまた、自慰行為をしている姿に写り、触発されていた。

　女はこんな深夜に覗かれることなど考えも及ばなかった。
　その安心感が窓のブラインドが閉めていないことも気にならなかった。

　女は深夜に一人、ゆっくりと流れる時間の中で自分だけの世界に入り込んでいた。
　次第に自分の中で卑猥な思いを高めていた。

　脚を開いたまま椅子に座り、ガラス越しに覗かれていることにも気付かず、その行為は展開していた。
　左の手で胸を揉み、右の手は陰唇を這っている。
　胸の手は下から揉み上げるように、指が乳首を摘んでいる。
　右手の指は秘汁が溢れてきたクリットを刺激している。

　女の口からはうめき声が漏れている。
「あ〜・・・いい・・・かんじるわ・・・」

　そのシーンを覗いている男の動きも次第に昂ぶっているのか、手の動きも速くなっていた。
　シュッシュッ・・・

　女は胸の手を淫裂に運び、二枚貝を開き、指を迎え入れる態勢をとった。
　そして、ゆっくりとその右手の中指を忍び込ませていった。

(ヌルヌル・・・・・)

「あぁぁぁ・・・イイ・・・・・・・・・・」
　中に納まった指はゆっくりとした動きで膣奥の上部に位置するＧスポットを刺激していた。

　その妖艶で刺激的な肢体を隣の窓から覗いている男は更に、目を凝らしつづけた。
　女はその動きを早めている。

「いいわ・・・イキそう・・・あっぁぁぁ・・・イクイクイクぅぅぅぅぅ」
「そろそろ、イキそうなのかな・・・それにしても、もったいないな〜・・・オレがシテヤルのに・・・」
　女は手の動きを早め一気に登りつめていく。

　その動きに合わせ、男も一気に極みへと昇った。
「ああっ！！！・・・・・・・・・・」
　女は放心したようにグッタリとした体を椅子に投げ出した。

　その時、男が不注意にもティシュを探す為、枕もとのランプを付けたのである。

「ん！！あっ！！・・・・・・・・・見られたのかしら・・・・・・」
　その時初めて、女は二階から覗かれていることに気が付いた。

　二階の明かりに気付いた女はドレッサーのスイッチを慌てて消した。
　今度は女が暗がりの中にいて、男は明かりの中で立っていた。
　男の手は股間を握ったままだったのである。

「いやだ・・・あの人・・・私を覗いてオナニーしていたのね・・・恥ずかしい・・・全て見られてしまったわ・・・どうしょう、顔を合わせられないわ〜・・・お隣さんなのに・・・」
　男は別の事を考えていた。

「ふふふ・・・これで、もっと身近になったみたいだな〜・・・人妻の秘密を知ってしまった・・・昼間、会っても何気ない素振りで挨拶してみよう・・・それとも・・・ふふふ、どんな顔するかな〜」