男はふと、考えていた。
　もう何度、隣の人妻を抱いただろう・・・。
　考えて見れば、深夜の覗きから始まった不倫な関係であった。

「ふふふ・・・でも、いい女だ・・・抱いていても、飽きない、あの妖艶で淫らな体がたまらない・・・」
　男は隣の人妻、冴子の肉体に酔っていた。

　そして、冴子もまた男の淫戯に心酔していた。
　様々な秘戯を繰り広げ、互いの体の全てを堪能していた。

　深夜の忍びあい、ホテルでの欲情的な絡み合い、淫具を挿入したままの街中でのデート・・
　それらが二人の官能を刺激して、次第にエスカレートしていった。

　ましてや、冴子は妻として亭主の相手もしているはずであった。　

　二人の間には誰にも悟られてはならない、秘密がある。
　人妻としての立場と男の社会的な立場を守らねばならないことが暗黙の了解事項でもあった。
　そのことは、理性的で常識的な行動となって、抑制の効いた関係としてつづいていたのである。

「大人の女として、申し分ない・・・自制的で、まともな付き合い方だな・・・」
　男は冴子が自由にならないことに、別に気に留める様子も見せなかった。
　ただ、互いの肉体を堪能できるだけで満足していた。

　ある日、携帯電話のベルが鳴った。

　RRRRRR・・・・・・・・・
「はい、あの・・・どちら様ですか？」
「ふふふ・・・私です、、、冴子です」
「えっ？冴子？いつから、携帯を持ったの？」
「今からよ・・・・・・」
　男は突然、冴子からの携帯電話での連絡に戸惑っていた。
　今まで、職場には私用電話は一度も掛かってくることがなかった。

「どうしたんだ？こんな時間に・・・」
「別に用は・・・ただ、あなたのお声が聞きたくなって・・・お邪魔でしたかしら・・・」
「いや、そんなことはないけど・・・」
「今夜、会いたいわ・・・・・・」
「ああ，判った・・・夕方にでも電話するよ・・・・・」
　男はそれだけ云うと電話を切った。
（そういえば、暫く会っていないな・・・ふふふ、そろそろ抱いてほしいのかな・・・）

　隣の人妻の覗きから始まった関係が、こんな風に続いてしまうとは思ってもこなかったことである。
　付き合えば付き合うほど、抱けば抱くほど、官能的な肉体に陶酔していくのがわかった。
　しかも、メス奴隷としての調教が続いていた。
　男の指令には完全に従属していた。

　その日の夕方、男は冴子の携帯に電話した。
「今、仕事が終ったよ・・・何処かで会うかい？」
「ええ・・・嬉しいわ・・・・・・・待っていたの・・・」
「そんなに、抱いてほしいのか？」
「・・・・・・・・・・そんな・・・・・・・・・だって、暫く会ってくださらないから・・・」
「ふふふ・・・・・判った、思い切りお洒落してくるように・・・下着も、な・・」
「えっ？は、はい・・・・・・」
　冴子は男と会えることを素直に喜んでいた。

「さあ、何を着ていこうかしら・・・・・・・下着は・・・え〜と・・・・・」
　冴子は鼻歌交じりでデートの衣服と下着を選んだ。

「下着は・・・・・これでいいかしら・・・あの人の好きな黒のガーターベルト、それに・・黒の紐付きのスキャンティで・・・・服は・・・・これね、・・・」
　冴子は小学生のように胸躍らせて衣服を身に纏い、化粧は少し濃い目にして、タクシーに乗り込んでいた。

　タクシーの中で運転手のバックミラー越しに見つめる視線が気になった。
（ふふふ・・・少し、化粧が濃すぎたかしら・・・・・それとも、私の体に見とれているのかしら）

　やがて、タクシーが指定のホテルのパーキングエリアへと滑り込んだ。
　タクシーを降り、ホテルのロビーへと向かった。
　ロビーは結婚式が終ったばかりだろうか、人込みでごった返していた。

　人込みを掻き分け、通り抜けると目の前に男が佇んでいた。
「やあ・・・・・」
　男は手を上げて挨拶した。
「ご免なさい・・・お待ちになった？」
「いや、俺も今来たばかりだから・・・じゃ〜行こうか・・・・」
　男は挨拶もそこそこに、背を向けてエレベーターに乗り込んだ。
　冴子は早足で男の背中を追った。

　二人きりになったエレベーターの中で、男は後ろからスカートの中へと手を忍ばせ太腿の間に滑り込ませた。

「えっ！・・・・」
　突然の男の行為に驚いた冴子は太腿を閉じるような仕草をして、その手の動きを封じた。
　しかし、所詮は叶わぬ抵抗であった。

　閉めた太腿を緩め、男の手の動きに自由を与えていた。
「あああ・・・・・ダメよ・・・・・誰かが入ってくるわ・・・・・」
「そのスリルがたまらないんだよ・・・・冴子だって、その気になってるくせに・・・」
「そんな・・・・・・」
「ふふふ・・・・・・気が利くな・・・素敵な下着をつけてきたな・・・」
「嬉しいわ・・・・・・喜んでくれて」
「さあ、この続きは部屋に入ってからだ・・・」
　男はエレベーターが止まると同時にさっと、手を引き何食わぬ顔で部屋へと向かった。

　部屋に入ると男は告げた。

「さあ、服を脱ぐんだ」
「はい・・・・・」
　男は冷蔵庫からビールを取り出し、口に運んでいる。
　椅子に腰を降ろしたまま、冴子のヌードを楽しんでいた。
　衣服を脱ぎ、眩しいほどの豊かな肢体を男の前に晒した。
　全て黒で統一されたその妖艶な肉体は、男の欲情をそそらずにはいられないほど女の妖気を漂わせていた。
　黒のブラと同色のガーターベルトが一際、艶かしい。
　しかも、腰の横で結んだ小さなスキャンティが豊かな尻を包んでいる。
　下着姿になった冴子が次の指令を待った。

「いつ見ても、いい体だ・・・・・こっちへ来てサービスするんだ」
「はい・・・・・・・」
　冴子は男の指令に従い、ズボンのベルトを揺るめ、ファスナーを引き降ろした。

　既に血液が集中させ、膨張している怒張がズボンの前を膨らませていた。
「あああ・・・・・・・大きくなってるわ・・・」
　冴子の手がトランクスの上から、その部分に手を伸ばした。

「欲しかったろ？」
「ええ・・・・・・毎日、あなたを思って・・・・・・辛かったわ」
「ふふ・・・・・オナニーでもしていたか・・・？」
「意地悪ね・・・・・・・虐めないで・・・」
「じゃー、ここで見ているから、オナニーショーでもしてもらおうか」
　男は下半身を晒したまま、ビールを飲んだ。
「恥ずかしいわ・・・明かりを消していい？」
「少し、落とすだけにしろよ・・・」
　男はビール片手に片方の手でペニスを握った。

「さあ・・・ベッドの上で・・・シテ見せるんだ、奴隷冴子！」
「はい・・・・・」
　冴子はベッドの上に仰向けになった。
　薄暗い明かりの中で黒の下着に包まれた体が投げ出された。

　片手でブラの上から胸を揉み始め、空いた手がスキャンティの上から秘裂をなぞる。
　男から見られることを意識して脚は開かれている。

「いいぞ・・・もっと、激しくするんだ・・・」
「あああ・・・・・・ダメ〜・・・・感じてしまうわ・・・・・」
「いいさ、自分でするのは慣れているだろ？」
「・・・・・・・・！」
　秘裂に添えられた冴子の手が次第に早くなる。
　ブラは外され、冴子の胸が暗がりの中でも豊かさが見て取れる。
　その胸が手で覆われ、乳首を摘んでいる。

　股間に忍ばせた手がスキャンティの中で蠢いている。
　冴子は指で陰唇を掻き分け、真珠の粒を刺激していた。

「あああ・・・・あなた、見てる？私の淫乱な・・・・・・姿」
「ああ・・・見てるぞ、俺もギンギンになったペニスを握ってるよ」
「嬉しいわ・・・感じてくれてるのね・・・もっと、見て〜」
「もっと、大胆に・・・・・全てを見せるんだ・・・」
　冴子は四つん這いになり、脚を開いたまま腰を高く上げ、男の目に晒した。

　スキャンティからはみだした手が尻肉を撫で、秘裂を弄んでいる。
　窓から入る月明かりと、ダウンライトの下で繰り広げられる悩ましい肉体が、男の怒張を一層充血させた。

「お願いです・・・堪らなく欲しいの・・・もう、我慢できない・・・ねえ・・・入れてください」
　冴子は恥らいも捨て、素直な言葉で男を誘った。

「ふふふ・・・・・ほら、見てみろ・・・俺のペニス・・・こんなになってるぜ・・」
「あああああ・・・大きい！・・・スゴイわ・・・・・感じてくれたのね・・・私を見て・・・」
「入れる前に口で奉仕しろ・・・・・・」
「あ、はい・・・・・・・」
　冴子はベッドから降り、男の股間に顔を伏せた。

　ングングング・・・・・・チユバチユバ・・・・・・

　男は椅子に座ったまま足を広げ、充血したペニスを舐め回す冴子の口元を見ているだけで、射精感が高まった。
　しかも、黒のガーターベルトが淫靡な雰囲気をより高めていた。

「いいぞ・・・・・もっと、気分出してしゃぶるんだ・・・冴子」
　男の指令が冴子の手と口の動きを激しくさせた。

　チュバッチュバッ・・・・・・・・・

　ペニスの根元から擦り上げ、唇で吸い上げる動きが男の射精感を煽る。
　次第に爆発しそうなほど膨張したペニスが、冴子の口を抽挿している様子は男の欲情をそそる。
　男は堪らなくも呻いた。

「ううっ・・・・・冴子、イキそうだ・・・・・・・・」
「イヤよ・・・・・・まだ、だめ・・・・・シテ・・・入れて・・・私の中で出して・・・」
　冴子は床の上に四つん這いになり、尻を突き出した。

　男は堅く充血したペニスを握り締め、冴子の愛液で溢れた秘裂に怒張を突き刺した。
　ズズズズズ・・・・・・・・・・

「あああああああああ・・・・・・・・入ってくるわ！思い切り、突き刺して・・・・・・」
　男は冴子の呻き声を耳にしながら、激しく撃ちつけた。
　後ろから貫いた男の手が丸みのある豊かな尻肉を鷲掴みに引いた。

「あああ・・・・・・・もっと、虐めて・・・・・・突いて、刺して・・・・」
　冴子の欲情的な言葉にそそられ、男は一気に高まっていく。

「イクぞ・・・・・冴子・・・・・・出すぞ・・・・・・・・アウッ！！」
「キテ〜！・・・・・出して・・・・・奥に・・・・ああああああっ！」
　冴子の秘裂を広げ、膣壁を擦るペニスから勢いよく射精されるザーメンが秘奥の壁に撃ちつけられた。

　ドクドクドク・・・・・・・・ドビュッ！

「あなた〜奥が当たるわ・・・・・・・感じるわ・・・・あなたの・・・・・うれしい・・・」
　冴子の淫裂の中に放出した男は冴子の背中に覆いかぶさるように崩れ落ちた。
　やがて、冴子はベッドの上で男の腕の中に抱かれ、静かな寝息を立てている男の横顔を眺めて呟いた。
「愛しているわ・・・・・あなた、いつまでも可愛がってね・・・」
　その時、男の腕が冴子を強く抱き寄せた。　　　　　　　　　　　　　　　　　

つづく