ある日の夜、といっても既に時計の針は午前一時を回っていた。
　男はススキノで飲んで帰った後、新聞を読み終え、タバコを燻らせながら二階の寝室へと向かった。

　そして、これもいつものように隣の人妻のことが気になり、暗闇の中から隣の家を覗いてみた。
　すると、そこには明かりがこぼれていた。　
　その明かりの中に冴子の姿が浮かび上がった。

　冴子は、シャワーのあとだろう・・バスタオルを巻いただけの姿でドレッサーの前に座っている。
　濡れた黒髪をタオルで拭きながらこっちを見ていた。
　男はすばやく明かりを点け、ブラインドを開閉した。
　それが、自分の存在を知らせる二人だけの合図だった。

「あら？今夜もまた、こんなに遅くお帰りなのね・・・誰と遊んでいらしたのかしら・・・妬けるわ・・・だったら・・私も。」
　冴子の口元が緩んだ。

「ふふふ・・・今夜はどんなショーを見せてくれるのかな・・・」
　今夜は隣の夫がいるはずだった。

　そんな時、男は電話で呼び出す訳にもいかず、欲求不満が嵩じて自分で慰めることが多くなっていた。
　また、そのことは冴子も承知していた。

　だが、今夜は少し勝手が違っていた。

「夫婦の寝室からは明かりが点っている・・・さては・・・今夜あたりは夫婦で・・・？　ふふふ・・それもいいだろう」
　男の部屋からは隣の寝室が見下ろせる位置にあった。

　パジャマ姿のまま、夫がベッドの上でブランティグラスを傾けている。
　きっと、冴子を待っているのだろう。

　そこへ、薄いピンクのネグリジェを身に着けた冴子が現れた。
　薄いネグリジェの下にはノーブラの形のいい胸が透けて見える。
　薄明かりの中、夫の目に晒され、小さめの乳首が胸の部分を盛り上げている。
　そして、黒の小さなショーツが丸い尻肉を包んでいた。

「おお！スゴイ・・・見事なプロポーションだよ・・・」
　冴子の妖艶な姿は男の肉棒を充血させた。

　ゆっくりと、冴子がベッドに腰を降ろした。
　待ちかねたように夫が冴子を倒し、唇を重ねた。

「うっ・・・うう〜ん・・・」
　骨太の手がネグリジェの上から冴子の胸を揉みあげる。
　次第に夫の手が下へと伸び、黒いショーツの中へ忍ばせて行く。

「ああ・・・・・・ソコは・・・あなた・・・」
　冴子の肉壷は既に愛液を溢れさせていた。

「久し振りだね・・・冴子・・・タップリ可愛がってあげるよ」
　夫が優しく囁く。

　冴子は夫の愛撫を受けながらも、隣から覗く男の眼が気になっていた。

（多分、今も覗いているはずだわ・・・嫉妬しないでね、これはあなたの為にする演技だと思って・・・私が愛しているのは、あなただけだから・・・でも・・・嫉妬させてみたいわ・・・）
　冴子の心が妖しくときめいた。

　ベッドの上で全裸になった二人が絡み合っている姿を覗き見しながら、隣の男は肉棒を握り締めていた。

「向こうからはこちらは見えない、まさか俺が覗いているなんて旦那は夢にも思っていないだろう。
　冴子はこちらから覗かれていることを意識して・・俺に見せて妬きもちでも焼いて欲しいのだろう・・ふふ・・じっくり、見て楽しませてもらうぞ！」
　窓から覗いている男は暗がりの中で呟いた。

　全裸にされ、脚を大きく開かれたその間に夫の頭が蠢いている。
「ああ〜ん・・・あなた・・・」
「どうだい？気持ちいいだろ？」
「ええ・・・う、う〜ん・・・いいわ・・・もっとよ・・・」
「ああ・・・判ってるよ・・・タップリ楽しむといい」
　Ｍ字に開かれたその太腿の根元で卑猥な音を立てていた。

　ピチャピチャ・・・・・・・チロチロ・・・・・

　冴子は自分の乳首を摘んで欲情を高めていく。
（あああ・・・見てるかしら・・・私の淫乱な姿・・・あああ・・・感じる・・・）

　男に見られているという思いが刺激になって冴子の体を激しく狂わせていった。
　冴子は夫の頭を自分の欲情した秘裂に押し付け、腰を振るわせた。

「うっ！あん、あん、あん・・・・・いいっ！　もうダメ・・・入れて〜！　」
　夫の舌先がクリトリスを刺激すると冴子の身体が痙攣を始めた。

　夫が冴子の脚を持ち上げ、固くなった肉棒を秘裂に狙いを定め、ゆっくりと侵入させた。

　ズズズズズ・・・・・・・・
「あうっ・・・・・そうよ・・・・あああああ・・・・・入ってるわ・・・あなたのアレが・・・」
「そうだよ・・・冴子の中に入ってるよ・・・・・・感じるだろ？」
「うぅぅぅ・・・・・くっ・・・・・」
　隣から覗いている男もまた、冴子の乱れる様を見せ付けられ欲情していた。

「冴子・・・意識して、感じているな・・・・・妬けるぜ・・・でも、これも刺激になっていいかもな・・・旦那に悟られないように、精々楽しむことだな・・・ふふふ」
　肉棒を握る手が無意識に力を込めた。

　夫が激しく突き上げる度に、冴子の肉体がベッドの上で仰け反った。

　ズンズンズン・・・・・・・・

「うん、うん、うう〜ん・・・・・・いいっ！　」
「冴子、今度は後ろだ・・・」
「は、はい・・・後ろから、思い切り突いてください・・・」
　冴子は素直に従うように四つん這いになった。
　しかも、窓に向けて濡れて光る恥ずかしい部分を開いて晒した。

　隣の男はこちら向けて四つん這いになった冴子の身体が美しいと感じた。
　冴子の後ろに跪いた夫の肉棒が愛液で溢れる秘裂を一気に突き刺した。

「あうっ！あああ・・・・・・・・凄いわ・・・あなた・・・・・もっと、激しくして・・・・」
　冴子は久し振りの夫との交合に乱れた。

「うん・・・うん・・・うん、ううう〜ん・・・・・いいわ、もっと、もっとよ・・・もっと突いて〜ああっ・・・イクイクイク！！　」
　冴子は堪らず、シーツの上に突っ伏した体を痙攣させていた。
　尻肉を鷲掴みにしたまま、腰の抽挿を繰り出している夫もまた、射精感が襲ってきた。

「うぉぉぉっ！イク・・・・・・・・出る！！　」

　ドクドクドク・・・・・・・・・・！

　大量の精が冴子の膣奥に放出され果ててしまった。
　一気に肉欲を満たした夫はベッドに身体を投げ出し、そのまま眠りに入っていった。