一

　大手銀行久里浜支店に、勤務し始めて二年目になる武田綾二十二才は、いつものように朝を迎え、眠い目をこすりながら、朝のシャワーを浴びるために、一六五センチメートル、バスト九〇・ウェスト五六・ヒップ八九の美しいプロポーションの裸体を浴室の脱衣所にあるドレッサーの前で眺めていた。
　これは、毎日の日課になっており、ここで綾は、昨日の上司との淫らな行為を思い出しながら、体の隅々をチェックし、身だしなみを整えている。
　綾は、朝六時五一分発の品川発の、京浜急行の特急電車に乗るために、朝六時に起床し、シャワーを浴びて、軽い朝食を食べ、車中の人となり、七時五一分に京急久里浜駅に到着すると、駅前の支店に足早と入り、誰よりも早くロッカールームで着替えを済ませ、行内の掃除を始めるのであった。
　綾が、他の人よりも早く更衣を済ませるのは、人には言えない、いや決して見せてはならない秘密が隠されていた。
　綾は、人より早く出勤し行内の清掃をするが、二年目の綾にとっては、新人に清掃をさせても良いと、直属上司からは言われているが、早く来て更衣を済ませなければならない理由があり、変わってもらいたい気持ちより、みられたくない秘密の方が先になり、いつも一番最初に出勤し当然一番最後に退社するのが習慣となっていた。
　なぜ綾が、毎日早く来て誰もいない更衣室で着替えるようになったかは、採用になって半年ぐらい経ったときに遡る事になる。
綾が採用になり、研修期間も終了し、とりあえず普通預金の窓口に配属され、一ヶ月ほどのある日、綾は貯金のために訪れた客から預かった百万円の現金の入金を誤って違う口座に入金してしまい、大騒ぎを起こしたことに事の始まりがある。
　その日の綾は、注意力が散漫になっていた、そして丁度月中で忙しい日に重なったための、単純ミスであったが、当日の職場は一時的に大混乱をしたのである。
　一通りの混乱が収まったところで、綾は支店次長の矢上に呼びつけられ、行内の会議室で、小言を言われていた。
「武田君なんだね、この単純なミスは、まあ今回は大目に見て置くが今後注意してくださいよ」
　矢上は、優しい口調で綾を叱っていたが、眼鏡の奥でやらしい目つきで、綾の全身を眺めていたのである。
「すみません」
　綾はただ恐縮するだけで、会議室で一人説教され、とても悲しい思いをして、その日の業務を終了した。
その日の帰りがけに、偶然先ほどの矢上に呼び止められ、京急久里浜駅の近くの居酒屋に誘われ、二人でお酒を飲んだ事が、その後の綾の人生を狂わす事になるとは、夢にも思わないことだが、綾には一つだけ隠された秘密が存在していた。
　綾の隠された、秘密は綾が初潮を迎えた十三才の春に遡ることになる、綾は初潮を迎えたのは、自宅で朝起きたとき、股間が何か湿って気持ち悪い感触で目覚め、自分の下着が赤くいや、どす黒く汚れていることに気付き、急いで母親を起こし生理の手当をしてもらったのがきっかけとなっている。
　母親は、綾に自分の使っていた生理帯とナプキンを渡し、汚れたショーツを素早く水洗いし、洗濯機に入れると、台所で朝食の準備にかかっていた。
　綾にとって、今まで綿のショーツしか穿いたことがなかったが、母が貸してくれた生理帯は、ナイロンとポリウレタンで縫製され、とてもフィット感の有る物であった。
　綾は、生理帯を穿いた瞬間に何か自分の体に電気が走るような感覚を覚えた。
　その時の生理帯は、母の使い古しで、股間部にネット状の布が張られ、その下はビニールの防水布が張られた、旧タイプの生理帯であった。
　その後、綾は生理が来るたびに、最初の感触を味わい、そして生理中にいつも自慰を覚え、毎月のように、その感触を味わうようになっていた。
　そのころから、綾は下着に興味を示し、次第に木綿のショーツからナイロンやポリエステルを混紡した素材の下着へと変化していった。
　そして、綾が一番一生懸命集めたのが、旧タイプの生理帯を収集するように、なっていた。
　綾の生理帯収集は、十三歳の春から九年経った今でも続いており、旧タイプの生理帯を求め、いろいろなお店や薬局を巡り、今では三十枚以上のコレクションが自分のタンスにしまわれているのである。
　どの、コレクションもすべて股間部はビニール又はゴムで張られ、最近の防水布と比べると、非常に蒸れやすく、機能的にも劣ると思われるが、綾は手放すことができなかった。
　綾は、高校生頃から、生理でもないのに夜は生理帯をつけていないと眠れなくなり、その癖は二十二才になった今でも続いていた。
　綾がミスを犯した日も、コレクションの中で一番のお気に入りの生理帯をつけていたのが、綾の単純ミスに繋がり、その後店次長の矢上に、屈辱の処罰を受ける事になるとは思ってもいなかった。
　久里浜の居酒屋で飲んだ綾は、その日が生理日であることを忘れたかのように、矢上の言われたままに、冷や酒を飲み、かなり酔ってしまい、久里浜駅から一緒に矢上と乗車してから、記憶がなく、窓側の席に座った綾のお尻をなぜ回されても全く気づかないまま、約一時間の車中で有った。
　矢上は、綾の引き締まったお尻を、スカートの上から堂々となぜ回し、ショーツラインに沿って、なぜ回し、その日綾が生理中で、生理帯を付けていることまで、自分の手の感触で、察知していた。
　品川に電車が到着しても、綾は酔いが醒めず、矢上に抱えられいつの間に品川駅前のホテルの一室につれてこられた。
　矢上は、四十七才で妻子持ちだが、彼も妻には内緒の趣味が有り、時々五反田にあるＳＭクラブに顔を出し、ＳＭプレーを行っていたので、五反田や品川駅の周辺は良く知っており、酔った綾を連れて、駅の近くのシティーホテルに連れ込んだのである。
　ホテルに入って一時間ほど、綾は自分が酔いつぶれ、自宅でないベットに横たわっている自分に気付き、あわてていた。
「ここどこですか。」
「品川のホテルだよ。」
「酔って、寝てしまった君を、介抱するのに、君の家は分からないし、しょうがなくて」「すいません、もう大丈夫です、家は近いから帰ります。」 　
「そんなに、冷たい事を言わずに、今コーヒを頼んだから、飲んでいきなさい。」
「次長はご自宅どちらですか、電車大丈夫ですか」
「今日はここに、泊まるから気にしなくていい。」
「すいません、わたしのために。」
　綾は、ミスを犯した自分を慰めてくれた矢上に感謝の気持ちが強く、ホテルに連れ込まれた自分が、この一時間になにをされたか、全く記憶に無かった。
　矢上は、綾をおぶってホテルの部屋まで運ぶと、だらしなく寝ている綾のスカートからのぞく足を大きく広げ、パンストに包まれた股間をのぞき込み、電車の中で、確認した生理中の綾の下着を、念入りに確認し、その股間が生理の血液で少し汚れている事までも、すべて確認していた。
　しばらくすると、部屋をノックする音が聞こえ、ボーイがルームサービスのコーヒーを運んできた。
「君、今日は大変な一日だったね。」
「ところで、君は彼氏いるの。」「
「いいえ、特定の人は今のところいません。」
「そうかい、君みたいな子がいないとは、世の中不思議な物だね。」
　とりとめのない、会話をしながら矢上と綾は運ばれたコーヒーを飲んでいた。
　話をしていて、矢上の人間性に綾は自分の父親以上の親しみを感じ、そこに一人の雌と化した、自分がいることに気づいていた。
　綾は、オナニーが日課となるほどの淫乱娘で、今日は生理の最中に酒を飲み酔いつぶれた自分に、有る程度自暴自棄の状態となっていた。
　話をしていると、いつの間にか、やらしい話が話題がにでてきたが、綾は気にすることなく、矢上の話に聞き入っていた。
「ところで君、今日生理中だろ」
「え、何でそんなことおっしゃるんですか。」
「ちがうかいかい。」
　綾は、否定することもなく、うつむいてしまった。
「ごめん、部屋にかつぎ込んだ時に、君のスカートの中が覗けたんだ。」
「やだ、恥ずかしい。」
　綾は、自分の汚れた股間を見られた事に、ひどく狼狽し、席を立とうとした。
「まあ、待てよ、そんなに急いでかえることもなかろ。」
　矢上は、そういって綾を椅子に座らせ直すと、突然スカートの中に手を入れてきた。
「やめてください。汚れます。」
「気にしなくていいよ、生理中の女の子て、以外と好きなんだ、私は。」
　矢上は、眼鏡の中のやらしい目を、綾に向けながら、一層強く綾の股間に力強く手を進入させていった。
　矢上の、手がついに綾の汚れた股間に触れると、綾は急に力が抜け、自分から触りやすいように、股間を開いていた。
「アゥー・アー」
　綾の口から、可愛らしいため息のような声が漏れた。
　矢上の手は、必要に綾の汚れた股間をまさぐり、次第にベットに綾を誘導していった。
　ベットに横になった二人は、どちらかともなく、口づけを交わし、矢上の股間にのびた手は、パンストを脱がすために、綾の引き締まった腰当たりのパンストのゴムに手をかけて、器用にパンストを脱がしていた。
　脱がした、パンストの股間にも、先ほどのぞき見た生理の汚れが付着し、ほんの少しであったが、ナイロンの布地を変色させていた。
　矢上は、脱がしたパンストを自分の顔に近づけ、臭いをかごうとしたが、綾に拒まれ、パンストをとられて、しまった。
「やめてください、汚れてます。」
　矢上は、残念そうな顔をしながらも、綾の股間にのばした手に、再度力を入れ、綾の股間を包んでいる、生理帯の上から容赦なく愛撫をし始めた。
「ハァー　ハァー　ハァー」
　綾の口から、次第に悩ましい声が漏れ始めていた。
　綾の股間は、生理の血液が、矢上の愛撫であふれ出し、生理用のナプキンを付けていても、股間が濡れてナプキンの用をなさない状態となり、ましてや、綾の穿いている生理帯の股間部に張られた、ゴム張りの生理帯から、やらしい音が聞こえ始めていた。
＜クチュ・クチュ・クチュ＞ 「ハァー　ハ　　ァー　ハァー」
　部屋の中は、何とも言えない音が響き、淫らな行為に拍車をかけていった。
　矢上は、さらにエスカレートし、綾のスカートを脱がせ、あらわになった生理帯の上から、綾の股間部を攻め始めた、綾の腰の下にはいつの間にか、バスタオルが引かれ、あらわになった生理帯の上から、必要に愛撫し、その手がついに生理帯の中に隠されているナプキンにおよんだ。
「やめて、それは取らないで」　　
　綾は必死に、嘆願したが、矢上はいとも簡単に、ショーツからナプキンをはずし、真っ赤に染まったナプキンをベットの上に置き、今度は生理帯の中に手を入れ、直接綾の生理に汚れた性器に愛撫を始めた。
「アゥー・アー」 「ハァー　ハァー　ハ　　ァー」 ＜クチュ・クチュ・クチュ＞
　綾は、いつも自分で慰めているところを、男性に慰められたのは初めてで有った、男性経験は高校の頃に、好きだった先輩と初体験を済ませていたが、生理中の自慰はまだ、誰も知らない、秘密の行有為であった。
　しかし、綾の気持ちと裏腹に、恥ずかしさより今の快感に身を任せている、自分に有る程度の嫌悪感を持ちながらも、快感に身を任せている綾がいた。
　ひつように続く矢上の性器への愛撫で、綾の股間はグショグショ状態で、愛液と一緒に流れ落ちる経血が太股まで、伝わっていた。
「イクゥー」
　ついに綾は、愛撫のみでエクスタシーを迎え、生理帯丸出しの下半身を、波打たせ、ベットの上で、ぐったりとなってしまった。
「君の、生理帯今時珍しい、旧タイプなんだね。」
「僕は、そうゆう旧タイプの生理帯が、昔から好きでね、今でも少しコレクションがあるんだ、君はどのくらい持っているの。」
　綾は、ぐったりとしながらも、恥ずかしそうに、答えた。
「三十枚位あります、新しいタイプは持ってません。」
　綾は、素直に答えた。
「三十枚、結構沢山持っているんだね。」
「生理の時は、いつも生理帯にナプキン」
「たまに、タンポン使うけど、ほとんどナプキンです。」
「今度、僕のコレクションを穿いてみてくれる。」
「君が、生まれる前に作られた、三十年前の生理帯もあるよ。」
「三十年前の、生理帯てどんな形なんですか。」　
「ズロースて知っている、足首の所がゴムで止めてあるやつ。子供の頃穿いていたんじゃない。」
「わかりません。」
「今度見せてあげる、いや穿いてみてごらん。」
「内側」が、生ゴムで張られて、ちょっとオムツみたいな感じかな、色は黒だけど。」
「え、そんなの有るんですか。」
「マニアの間で、作成した模写だけどね。」
「興味有るみたいだね。」
「私、初潮が有ったときから、変に目覚めて、生理帯の虜になって。」
　綾は、恥ずかしそうに、矢上を見ながら、細々と話をしてきた。
「君は、Ｍの傾向が有るな。」
　矢上は、いきなり綾に向かって、発言した。
綾は、言葉の意味が分からなかったようで、きょとんとした顔をしていた。
「マゾの傾向があるて、言てんだ、恥ずかしいことをされたいんだろ。」
　綾は、黙ってうつむいていた.
「さてと、今日はこれ以上なにもしないけど、今度はもっと恥ずかしい事をしてあげる。」
　矢上は、そう言うと、テーブルからタバコを取りうまそうに吸い始めた。
「お風呂入ってもいいですか。」
「いいよ」
　綾は、ベットから起きあがると、バスルームに入り、汚れた体を清め、新しいナプキンを股間に当て、経血で汚れた生理帯を付けて矢上の前に現れた。
「今日はもう、お帰り、又次回を楽しみにしてる。」
「今日のことは、二人だけの秘密だからね。」
「わかりました、今日はありがとうございました。」
　礼を言いながら、綾は、スカートを穿こうとして、愕然とした、スカートに経血のシミがはっきりと付いていたのである。
　矢上と別れた綾は、このまま、家まで帰らなければならない、必死に汚れた部分を隠すように、ハンドバックを、押し当て、夜の品川を急いで家路についた。