３．第３ターゲット

　男の次のターゲットは普通の主婦だった。
　生活的にも普通の暮らしをしている女性をターゲットにした。
（恵まれている女をどん底に突き落とすのも快感だが、その日を遣り繰りしながら生きている普通の女性を何故？と言うのがいい）
　その女性が、小山 美奈だった。

　美奈は中小企業に勤める夫と25歳で結婚し、６歳になる息子と３人暮らし。
　小さなマンションを30年ローンで購入し、現在、32歳になっていた。
　子供が小学校に入学したのを契機に、近くのスーパーにパート勤務し、毎日、忙しく過ごしていた。
　いつも笑顔を絶やさない美奈は、パート先でも評判が良かった。
　性生活も毎週土曜日には夫と激しく乱れ、十二分に満足していた。
　スーパーの定休日の水曜日は唯一の休息日で、夫も子供もいない時間を、自分の趣味や友達との交遊時間にしていた。

　この日も水曜日で、美奈は自宅マンションに居た。
　いつもと違っていたのは、連日の忙しさで疲労困憊だった。
（今日は、ゆっくり休んで・・・疲れをとることに専念しないと・・・）
　午前中、ゆっくりしたテンポで掃除や洗濯をし、昼食を摂った。
（ふぅ〜ぅ・・・これじゃ、全然、疲れが取れないわ〜片付けたら、お風呂に入って・・・ゆっくりお昼寝しよう〜）
　12時頃に軽い昼食を摂り、玄関ドアの鍵を確認してお風呂に入った。

　男はマンションのベランダから難無く部屋の中に侵入した。
（小窓が開いていれば、鍵を開けるのは造作も無いことだ！）
　窓ガラスの鍵も掛けていたのだが、上部の小窓が少しだけ開いていたのだ。
　男は美奈が浴室に向かったのを確認すると、すぐに忍び込んだ。
（どうするか・・・？浴室に押し入って襲うか・・・？出てきた後を・・・？）
　男は迷っていたが、一番無防備になっている入浴時を選択した。
　男は浴室に向かい、曇りガラスのドアを開けた。
「・・・・・・・・・！！」
「そのまま大人しくしてろ！」
　バスタブで身体を投げ出し、ゆったりしていた美奈は、思ってもみない侵入者に声も出なかった。
（何なの？何処から？どうして？・・・）
　様々な言葉が美奈の頭の中を駆け回り、美奈は混乱した。
　怖いというより、何が何だか分からないという気持ちだった。
　困惑している美奈を男は押さえつけ、身動き出来ないようにした。
「いいか！騒いだり暴れたら、その場で殺す！いいな！」
　美奈は疲れて重く感じる身体を硬直させ、ただ震えるばかりだった。
「な、何が目的なんですか？ウチは平凡なサラリーマンで・・・」
「ウルサイ！騒ぐなと言ったはずだ！」
　美奈は初めて恐怖心を感じた。
（ど、どうしよう・・・あなた、助けて〜）
　夫に届かない声で助けを求める美奈だった。
　男は美奈をその場に立たせ、壁に手つかせ両脚を開かせた。
「いい尻をしてるなぁ〜」
　男は美奈のムチッとした白く柔らかな尻を撫で回しながら言った。
　美奈はブルッと全身に悪寒が走った。
「おねがい・・・ヤメテ・・・」
「ウルサイ！」
　男は美奈の細い首に手を伸ばし、後ろから締め付けた。
「言ったはずだ！騒いだら殺すと・・・本気だ！」
　男の声は押し殺したような低く暗い声だった。
（あぁ・・・もぅダメ！殺されるぅ〜〜）
　美奈の身体は硬直して動けなかった。
　男の手はお尻から菊蕾、淫壷へと移動した。
　乾いた淫唇に唾液を塗り、指でゆっくり擦り始めた。
「奥さんのオマ×コ、イヤらしく濡れてきた・・・フフフッ・・・」
「そんなこと・・・」
「あるわけがない！って〜？」
　美奈は男の指が這う淫唇に神経を集中した。
（こんなにされて濡れるわけが無いわ！）
　クチュクチュ・・・クチャクチャ・・・
　淫唇が男の指で擦られ、淫液の音が浴室に響いた。
「イヤ、イヤァ〜〜どうして・・・？はぁ、はぁ・・・」
　美奈の頭の中は混乱していた。
「うっ、あぁ〜〜っ！・・・・・・」
　美奈は呻きと叫びを発したまま、息が止まった。
　男が美奈の尻を抱え、バックから淫壷に肉棒を挿入した。
　ズブ、ズブズズズ・・・
　肉棒が美奈の淫壷の肉壁を押し開き奥深く入る音が聞こえたような気がした。
「あぁぁぁぁぁ・・・・・・」
　呼吸の止まった美奈の息が、ゆっくり少しずつ吐き出された。
　太股の内側を締めながら男の侵入を阻止しようと身を捩るが、虚しい抵抗だった。
「諦めな〜もう奥さんの奥まで入ったよ！もう、犯されたんだよ！」
「犯された・・・わたしが・・・あぁあああ〜〜〜」
　美奈は半狂乱のように淫壷を貫かれたまま暴れ始めた。
　バン!バン！
　男は美奈の両手首をつかんで、思い切り壁に打ち付けて抑えた。
「動くなと言った筈だ！今さら抵抗してどうするんだ？ほら〜犯されてんだよ！」
　その体制のまま、男は腰を動かし、肉棒の挿入を繰り返し始めた。
「いぃオマ×コしてるな〜奥さんの締まり具合抜群だ〜おぉ〜吸い込まれる・・・」
　男は肉棒を深く入れたまま、美奈の淫壷の微妙な動きを味わっていた。
「ほら、奥さん、あんたが言葉でどんなに否定しても・・・身体が求めてるぜ！あぁ・・・いぃ感じだ・・・奥さんのオマ×コ、イヤらしいなぁ〜オレのオチ××ンをキュゥ〜キュゥ〜吸い尽くすように蠢いてるぜ〜」
　美奈は声も無く涙を流していた・・・。

　男は美奈の身体を抱え、ベッドルームに連れて行った。
「ここで愛する旦那とやって悶えているのか？今日は、このオレを相手に悶えてもらおうか！ハハハハ〜〜」
　美奈はベッドの上でどうすることも出来ず、裸の身体を丸めていた。
（あなた・・・わたし・・・）
　浴室で犯されてしまった美奈は、どう抵抗すればいいのか分からなかった。
（今だけ我慢すれば・・・これは交通事故のようなもの！そうよ！そう・・・）
　美奈は自分に何度も言い聞かせていた。
「奥さん、30過ぎには見えない身体だな〜尻だけじゃなく胸もいぃねぇ〜」
　男は仰向けにした美奈の上に跨り、プルッと張った乳房を掴んで揉みしだいた。
「いぃ感触だ！おっ？奥さん、オレのオチ××ンに目が留まってるけど・・・風呂場では、そんなに良かったのかい？欲しけりゃ、ほら、しゃぶるんだ！」
　美奈に跨ったまま身体を移動させ、美奈の口元に自分の肉棒を持っていった。
「いいか！丁寧にしゃぶらないと・・・分かってるな！歯を立てたりすれば、その場でその歯を全部、引き抜くぞ！いつも、ここで、旦那にやってるんだろ！それ以上に気を入れるんだ！」
　無理矢理、口の中に捩じ込まれた肉棒を、大粒の涙を流しながらしゃぶった。
「もっと舌を使うんだ！ネットリと・・・そうだ〜いいぞ〜そうしてれば、後でタップリ可愛がってやるからな！フフフッ・・・」
　標準より太くて長い男の肉棒を、美奈は口いっぱいに含んで舐め回した。
「よぉ〜し、もういいぞ〜じゃあ、今度はオレが気持ち良くしてやる」
　男は美奈の両脚の間に身体を沈め淫唇を指で弄り始めた。
「結構使ってる割に、キレイなオマ×コじゃないか〜見た目はともかくとして・・・中の具合は文句なしにいいモノだ」
　男は淫唇を開き、クリトリスを舐め上げ、淫壷の縁を指で弄った。
「あっ・・・」
　男の舌先がクリトリスを舐め上げた時、美奈は思わず声を漏らした。
「どうした？我慢しなくてもいいんだ！もう１度は犯されてるんだ！今更、我慢したって仕方がないだろ？素直に感じた方が得だぞ〜同じ時間を過ごすのに、快感を押し殺して過ごすか？快感に素直に浸るか？どうせなら・・・」
　男は言葉を途中で止め、美奈の身体に集中した。

　男は時間をかけてじっくり愛撫を続けた。
　淫唇から淫壷、菊蕾まで、指と舌を駆使して美奈の反応を見ていた。
　時折り漏らす美奈の喘ぎ声の周期が、次第に短くなっていた。
（もう少し、もう少しで・・・落ちる！）
（はぁ、はぁ・・・あっ、あぁ・・・あなた・・・もぅ、許して・・・）
　美奈はどうしようもなく感じ始めた身体を制することが出来なくなっていた。
　淫壷と菊壷の両方に指を入れ、美奈の感じる箇所を集中して責めると、美奈は身体を左右に捩って悶え耐えていた。
「あぁ〜〜もぅヤメテ！お願いだから・・・もう充分でしょ！」
「まだこれからだ！自分が犯されている立場を分かっているのか！？」
「犯されて・・・あぁ・・・」
「もぅ、旦那に知られれば、ただじゃ済まない状況だろ！離婚されるかもしれないし、近所にオレが吹聴して回ったら・・・？」
「や、ヤメテ！・・・・・・もぅ、お終いだわ・・・あなた・・・ごめんなさい・・・」
　美奈は後戻りできない自分を自覚し、それでもなお抵抗していた。
「奥さんも強情だな〜こんなに感じて淫らな液が溢れ出してるのに・・・いいかげんに、気持ちがいいことを認めたらどうだ？犯されてこんなに感じてるなんて・・・奥さんは好きでイヤらしいなぁ〜」
（あぁ・・・確かに・・・濡れてるし、感じてる・・・わたし犯されてるのに・・・）
　美奈は男に抵抗しながらも受け容れている自分が情けなく恥ずかしかった。
　男は美奈の身体を犯すだけではなく、一番に心を犯したかったのだ。
（精神的に屈服させ、素直に受け容れさせるように・・・）
　美奈は徐々に男の狙い通りになりつつあった。
「奥さん、身体は一過性だと思って我慢してるかもしれないが、果たしてそうかな？今晩、もし、旦那が求めてきた時、今までどおり素直に応じられるか・・・」
「・・・・・・・・・」
「オレの指、舌、そしてオチ××ン・・・その感触、動き、快感・・・思い出すよなぁ・・・犯されて感じている自分を・・・さぁ〜感じろよ！」
　男は美奈の両脚を抱え込み、肉棒を濡れた淫壷に深く挿入した。
「あぁっ・・・あぁ、いぃ・・・もうダメ・・・わたし・・・お終いよ・・・」
　美奈は男の指と舌、それと言葉によって限界にきていた一線を、男の肉棒の挿入によって越えた。
「あぁぁああああ・・・・・・いぃ〜いぃ〜〜イクわ〜あぁ・・・イッちゃう〜〜〜」
（落ちた・・・これで終わりだ、奥さん！ハハハハ〜〜〜）
　我慢していた反動か、美奈は続けざまに何度も絶頂を味わった。
　夕方までの時間、美奈は陵辱されながら連続する快感に酔いしれていた。
（こんなに感じるなんて・・・わたしの身体・・・淫乱？）
　美奈は平凡な生活に満足していた自分からは想像さえ出来なかった。
「どうだ〜毎日でも欲しくなってきたんじゃないか？」
「あぁ・・・そぅ・・・ぃ、いぃわ・・・わたし・・・あぁぁぁ、もっと、もっとぉ〜〜」
　美奈の頭の中から夫や子供の姿は消え失せていた。
　あるのは、淫らな欲に耽る自分だけだった。

　夕方、子供が帰宅する時刻が迫ってきた。
　男は美奈に気づかれないようにして睡眠薬を飲ませた。
　美奈に衣服を着せ、マンションから抱えながら連れ出し、車で屋敷に向かった。

　屋敷の中で目覚めた美奈は、その部屋の様相に驚愕した。
「ここは・・・ここは何処なの？どうしてこんな部屋に・・・誰か、誰かぁ〜〜！」
　牢獄のような殺風景な部屋の中で、美奈は不安感に包まれていた。
（何故？マンションで犯されて・・・その後は・・・どうして此処に・・・？あの男なのかしら・・・？わたし、どうなるの・・・？）
　裸のままの自分の姿より、今の状況の方が気になった。
　１日が過ぎても、だれひとり姿を見せないと、美奈は益々不安になった。
（喉がカラカラ・・・眠るに眠れないし、どうしよう・・・）
　２日目の午後になって、ようやく男が姿を現した。
「あなた・・・やっぱり、あなただったのね！どうしてこんなことを・・・早く返して！わたしをどうする気なの？」
「美奈さん、落ち着いて・・・よく考えるんだ！今の自分の立場をよく認識すれば、そんな態度を取れないはずだが・・・」
　美奈は男が何を言わんとしているのか、すぐに飲み込めた。
「生かすも殺すも、あなた次第ってことね・・・」
「さすがに物分りが早い。美奈さんは優秀な女性だ」
「フン！」
「そう言う反抗的な態度は命取りになりますよ〜ここであなたが消滅しても、世間は知りようも無いのですから・・・それに・・・もっと、もっとと、淫乱に求めて淫猥に狂っていたのは、どこのどなたでしょうね〜？ハハハハ〜〜〜」
　美奈には何も反論できなかった。
「素直に従えば、あなたの淫欲も満たし、不便の無い生活を保障します。大丈夫ですか？喉は渇き、肌は荒れ・・・可哀想に〜」
「どうすれば・・・どうすればいいの！？」
「フフッ・・・今日は、夕方に温かいスープでもお持ちしますよ〜」
　男はそう言うと、またドアから出て行った。
「あぁ〜〜〜どうして・・・どうしてわたしがこんな目に・・・あなた・・・孝・・・もう会えないのかも・・・許して、ウゥッ、うぅぅぅ・・・」
　美奈は裸の自分を自分の手で抱きしめ枯れた涙を流した。

　夕方、男が持ってきたスープを飲むと、美奈はぐっすり眠った。
　男が前の女性たち同様、睡眠薬を混入していた。
　美奈は目覚めた瞬間に、自分の身に何が起きているのか分かった。
「わたしを狂わせる気なの？ねぇ〜どうしてここまでヤルの？」
　美奈の身体は固定され、宙吊りにされていた。
　その身体を包み込むような羽毛と、前後に挿入された擬似肉棒に驚愕した。
　ガシャ〜ン・・・
　冷たくドアの開く音が響いた。
「どうだい？良く眠れたかい？」
「どういうつもり！こんなことをして・・・身体を弄びたいのならこんなことをしなくても・・・」
「それだけが目的で犯したわけじゃない！」
「どうせ・・・あのままじゃあ、もう生きていけなかったし・・・わたしを殺したいのなら・・・それでもいい・・・今は抜け殻のようなもの」
「それじゃ、素直に従ってもらおうか〜そうすれば、生きてはいける・・・」
　男は壁のボタンを押した。
　ブゥ〜ン・・・
　美奈の身体中を覆うような羽毛が一斉に動き始めた。
「毎日３度３度、食事の前に感じてもらう。好きなら耐えられるだろう」
　美奈は目を閉じて堪えようとしたが、１分と我慢できなかった。
「あぁぁ・・・い、いぃ〜っ・・・はぁ、あぁ、ダメぇ〜ヤメテ〜〜おかしくなるわ！」
　そのうち前後の穴に入った擬似肉棒が動き始めると、美奈は狂ったように歓喜した。