５．第５ターゲット

　男は住宅街の一戸建ての２階ベランダに居た。
　遠い小高い山の斜面は、全て一戸建ての住宅が所狭しと立ち並び、その奥には、公営住宅が何棟も連なっていた。
　しかし男の暗視スコープの先には、何棟かのマンションのベランダがあった。
「３人の候補が居るが・・・どのオンナがいいか？」
　暗闇の中、誰にも気づかれず、男は３人のオンナのベランダを注視していたのだ。
「３人とも２８歳、独身、美人で才女、キャリアウーマン・・・うぅ〜ん・・・」
　男の暗視スコープが止まった。

　高垣 美千代のベランダだった。
「ほぉ〜結構、やるもんだねぇ〜最近のキャリアさんも・・・」
　ベランダでは夜の闇の中、美千代が上司の役員と激しく絡み合っていたのだ。
『あぁぁぁ〜〜〜いいわ〜常務！もっと激しく突いてぇ〜〜』
『美千代！オマエの出世は約束されたも同然だ！この僕がついてる！』
『あぁ〜ん、嬉しいわ〜はぁ、はぁ、もっと、もっとぉ〜〜〜』
　白い豊かな尻を突き出し、常務の肉棒を淫壷に咥え込み、激しく求めていた。
「ふたりともそのまま天国に行っちまえ！バァ〜ン！」
　男は指を銃に見立て、ふたりを狙って引き金を引いた。
「この女は対象から消えた・・・」
　男は次の女のベランダを覗いていた。

　上原 由紀は、この１週間、全く男の気配が無かったのだが、この夜は違ったようだ。
　中学生か高校生の男の子をベランダに立たせ、肉棒を取り出してむしゃぶっていた。
『可愛いわ！まだ誰ともセックスして無いわね？』
『は、はい・・・うっ、あっ・・・はぁ、はぁ、あなたが・・・初めてです・・・』
『そう・・・嬉しいわ〜じゃあ、もっと気持ち良くしてあげる』
　そう言うと、由紀は男の子の玉袋を舐め、片方ずつ口の中に含んで舐め始めた。
　その間、指で肉棒を扱き、男の子の反応を見て楽しんでいた。
『わたしのどこが欲しい？・・・この胸？・・・このお尻？・・・それとも、ココ？』
　由紀は衣服を脱ぎながら男の子に豊かな乳房や尻、淫唇まで広げて見せていた。
「たいしたキャリアウーマンだ！あれでストレス解消してるのか？この女もオレの対象ではないな！」

　最後に残ったのは、上条 祐香里だった。
　祐香里のベランダには、この１週間、何の変化も無かった。
　ベランダだけじゃなく、祐香里を訪ねてくる男の気配は全く無かったのだ。
「よし、このオンナだ！」
　男は双眼鏡を片付け、出かける準備をした。

　祐香里は文部科学省に勤めるキャリアで、将来を嘱望されていた。
　才媛で美人、とにかく頭の回転の速さは周囲を圧倒していた。
　大学時代に教授と不倫関係にあったが、文科省に進路を決めると同時に決別した。
「下半身の快感は終わり！これからは、頭で勝負よ！」
　在学中に国家公務員上級職をパスし、何の問題も無く省庁入りしたのだ。
　祐香里の住む２ＬＤＫのマンションは郊外にあり、周囲の住宅よりかなり高かった。
　セキュリティ万全が売りで、祐香里はその安心感に対価を払ったのだ。
「何の心配も無く過ごせないと仕事に影響するから選んだのよ！」
　それが、同僚へのいつもの回答だった。

「玄関は万全だが、それぞれの部屋のセキュリティは皆無だ！部屋まで行ければ、後は何の問題も無い」
　男はパラグライダーを使って屋上に降り、非常口から難無くフロアーに侵入したのだ。
「上条 祐香里は、12階東端の部屋だったな・・・」
　男は夜半を過ぎて、皆が寝静まった後、行動を開始した。
　ドアロックは簡単に解除できた。
　男は静かにドアを開け、内側から再びロックすると、祐香里の寝室に向かった。
「よく寝てるな・・・朝の６時に起床ですか・・・」
　男は目覚ましを見ながら不敵な笑みを浮かべていた。
　男は手早く祐香里に猿ぐつわをし、驚いて目を醒まし恐怖に慄く祐香里を抑えつけた。
「暴れれば命は無い！いいな！？」
　祐香里は大きく見開いた瞳と頭で頷いた。
　それでも男はベッドの脚と祐香里の片手を長い鎖の手錠で繋いだ。
（何処から侵入しのかしら？入れるはず無いから中の住民？何にせよ、身体が目的なら、与えれば帰るわ！事故だと思ってれば終わるわ！）
　キャリアのオンナらしい計算された考え方だった。
「しばらく我慢すれば、通り過ぎる嵐のようなもの・・・そんなことを思っているんだろ？キャリアのオンナの浅薄な考えだ！フフフッ・・・」
（ウソ！この男、只者じゃないわ！読まれてる・・・どうしよう？）
　今までに経験したことのない恐怖感が祐香里の全身を包み始めた。

　男は祐香里の恐怖心を煽ろうと鋭いナイフで着ていたパジャマを切り刻み始めた。
「いい身体をしてるのに隠して寝ることは無いだろ？大学の教授との関係が終わってからは、ここは何年も空き家なんだろ？」
　そう言って、男は剥き出しになった股間の上の恥毛をナイフで剃るようにして切った。
「うぅっ、うぅぅぅ・・・」
（この男、全て調べて来たってことは・・・）
　冷徹な男の眼が光って見え、祐香里の恐怖は思考回路を混乱させた。
　男の手がクッキリと形良く盛り上がった乳房に触れると、祐香里は身体を激しく捩って抵抗し、涙目で男を見た。
「よすんだ！どんなに抵抗しても、オマエにはどうすることも出来ないんだ！頭の良いキャリアさんなら、すぐに分かるだろ！」
　それでも抵抗するのがオンナの性と言わんばかりに、恐怖心は祐香里を覆い尽くしていた。

　男は祐香里の長い両脚を大きく開いて局部を露わにし、懐から取り出した薬のようなものを淫唇の中に塗りこんだ。
　５分もすると、祐香里の息が荒くなり、太股を擦り合わせ疼きを堪えていた。
（何を・・・？媚薬？はぁ、はぁ・・・あぁぁぁ、熱いわ〜ふぅ、ふぅ・・・ぁぁぁぁ・・・）
「もう効果が出たのか？調合に少し間違いがあったかな？じゃあ、こっちも・・・」
　男は祐香里の身体を反転させ、キュッと締って盛り上がった尻の穴にも塗りこんだ。
　しばらくすると、祐香里は狂ったように全身を捩り、どうにも出来ない苦痛に耐えようと必死になっていた。
「無駄なあがきだ！この薬は、僕が調合したもので、効果は延々と続く。例えセックスをしても、快感が異常に増すだけで、疼きは無くなりはしない。解毒薬のような調合薬を塗りこまない限り、死ぬまで続くんだ！」
（う、ウソ！そんな薬、今まで聞いたことが無いわ！）
「残念ながら、本当なんだな！今の話しは・・・オマエの知識じゃ分からないよ！」
（また・・・完全にわたしの上をいくわ！悔しいけど・・・完全な敗北だわ！）
　祐香里は身悶えながら大粒の涙を流していた。
「やっと諦めたか・・・悟るまでに時間がかかったな！フフフッ・・・最高学府を首席で卒業しても、所詮、こんなものだよ！つまらないものさ！」
（ホント・・・わたし、何をしてきたのかしら？もう、訳が分からないわ！）
「このままじゃ、ちょっと可哀想だな！どうだ、この肉棒を入れて欲しいか？」
　祐香里は我慢できない疼きが和らぐならと、必死で頭を縦に振った。

「しかし、いい乳房をしてるな〜こんなにキレイに象られた乳房は初めてだ！」
　男は祐香里のクッキリした乳房の感触を楽しみながら、肉棒を淫壷に挿入した。
「うっ、うぅぅぅぅ・・・」
「どうだ、久しぶりの男の味は？」
（あぁぁぁ・・・入れられただけで・・・はぁ〜感じちゃうぅぅ・・・はぁ、いぃわ〜）
　満足そうな祐香里の顔を見ながら、男はゆっくりと腰を動かし始めた。
「うぅ〜うぅ〜うっ、う、う、うぅぅぅ〜〜〜〜っ！・・・・・・ぅ、ぅ、ぅぅぅ・・・」
　僅かな時間で祐香里は絶頂に達し、その後は男が肉棒を動かすだけで絶頂を繰り返した。
　男はデジカメで祐香里の悶える様を動画、静止画で撮影した。
「いいオンナの淫らに悶える姿は、男なら皆が喜ぶ・・・ましてやキャリアの美人なら・・・」
（あぁぁ・・・もぅ、わたしのキャリアも終わった・・・こんなことで・・・あぁ〜いぃぃ〜〜）
　祐香里の心中と身体の反応は相反するものだったが、祐香里にはそれをコントロールできる術が無かった。
　催淫剤の効果はお尻にも現れていた。
　淫壷がオルガで収縮するたびに、菊壷も収縮し感じていた。
（あぁぁ、イヤだけど、お尻も・・・入れて欲しい・・・はぁ、はぁ・・・鎮まらないわ！）
　祐香里にはアナルセックスの経験は無かったが、催淫剤の効果は、そんな経験など全く無関係に淫欲を煽っていた。

　祐香里は尻を浮かせムズムズさせるが、男は無関心を装っていた。
「う、うぅ〜ぅぅぅぅ・・・うぅ〜うぅ〜ぅぅぅぅぅ・・・」
　言葉にならない呻き声を発しながら、祐香里は快感の悦びと苦痛を同時に味わっていた。
　しばらくした後、男は淫壷から肉棒を抜き、尻を高く持ち上げ、正上位の体位のまま、肉棒を菊壷に挿入し、指で淫壷の中を掻き回すように擦った。
「ううっ・・・う、ぅ、ぅぅぅ・・・うぅ〜うぅ〜ぅ、ぅ、う、ぅぅぅ〜〜〜」
　初めての挿入に対する拒絶も無く、祐香里は男の肉棒を尻の穴に受け容れ悶えた。
「いい図だな〜自分がこんな格好で感じるなんて、想像もしていなかっただろうに・・・」
（は、恥かしい！死にたい！・・・でも、あぁ、いい気持ち・・・あっ、感じるぅぅぅ〜〜〜」
　祐香里は朝まで繰り返し前後の穴で絶頂を味わい続けた。

　祐香里が意識を取り戻したのは、男の例の部屋の中だった。
　朝まで犯され続けた祐香里は、気を失うことも出来ず、精神さえ犯される寸前だった。
　男は睡眠薬を注射し、祐香里を淫悦の地獄から解放し、連れてきたのだった。

「どうだ？気分は・・・」
「いいわけないでしょ！こんなところに監禁して、どうしようっていうの？」
「そういう口調をいつまで続けているんだ！オマエにはそんな資格はもう無いんだ・・・それとも、また味わいたいのか？昨日のように自分の淫乱さを曝け出して狂ったように感じたいのか！？」
「・・・・・・・・・」
（イヤッ！もう、あの苦しみだけは・・・）
「死にたいのなら、自由にすればいい！止めやしない。しかし、他の女たちは生きているよ・・・他の部屋で」
「何が目的なの？ハーレムでも作る気？」
「フフッ、これはキャリアの女性とは思えないほど貧困な発想だな！」
「・・・・・・・・・」
「ここには多種多様なオンナが居る。年齢も職業も性格も・・・オマエもそのひとり・・・」
「オマエにはもう少し、淫悦の世界を彷徨ってもらった方が良さそうだな！」
　男はベッド脇のスイッチを押し、そのまま部屋を出て行った。

　祐香里を包むようにしていた羽毛が一斉に動き出し、祐香里の全身を愛撫し始めた。
「うっ、あ、あ、あ、あぁああああっ・・・あぁ〜あぁ〜ヤメテ・・・はぁ、ぃぃぃ・・・」
　しばらくすると、擬似肉棒が祐香里の淫壷の中で動き始め、あっと言う間に、祐香里を快感の世界に導いていった。
　同時に小さな擬似肉棒が菊壷でも動き始め、祐香里は身体中に淫らな悦びを感じさせられた。
「はぁ、はぁ、このままじゃ・・・あぁあああ〜〜〜〜っ！！！」
　何度も繰り返し祐香里の大きな声が部屋に響き渡った。

　それは、快楽の声なのか・・・？悲痛な叫びなのか・・・？