奥様は接待秘書
浩一 作
復讐の女 ３

　午後５時に始まった江ノ島灯台のライトアップ。やがて暮色に宝石のようなイルミネーションが煌めき、遙か暗色の相模の海を行く船の光跡が、ガラス戸の向こう。
　シーキャンドルが光の背景に、女学院のコスプレセーラー服を身に纏う我が身と、元理事長のじいちゃんが映るのはガラス戸の内。

　１２月の矢継ぎ早な黄昏時の、ちょっと物欲しそうな雰囲気に、ボチボチＥＤ治療薬の１００ミリ錠が効いてきそうな時間でした。

「じいちゃん、このごろのＪＫのスカートがさ、いくら短いっと言っても、こんな女子高生いないよね」
　なに…！ガラス戸に映るじいちゃんを見て振り返る。

「もう、じいちゃんったら。呆れた」
　ズボンを、ラクダの股引を和風のトランクスごとズリ下げ、じいちゃんは下半身丸出し。白髪の方が多そうな陰毛の中、自分の物を扱いてました。

「緋紗ちゃんの、さっきの薬で妙にムズムズとしてのう。じゃから早急に頼まれてはくれまいか」
　なにその顔。筋肉の落ちた骨張った両脚を開き、じいちゃんはおチンポを手で握り、催促するように前後に揺らし招いていました。

　ボテリとした皺だらけの腹、ヘソ下からまばらな白髪が陰毛にまで伸び、痩せこけた両脚の間に半立ちというよりまだうなだれたまま。それでも親子なのがよく分かる南野社長と変わらぬ男としたら立派な物。
　母方の血筋なのか村田のコンプレックスがよく分かった。

「ねえ、それってさ、お風呂に入らないうちから、しようってこと…？」
　手でヒクヒクと動かすおチンポに魅入られて、じいちゃんの股間に。

「風呂など後でいいじゃろ。６時間も出来るんじゃから」

「もう、このじいちゃんったら。呆れた」
　セーラー服の袖越しに指で握ったときの、このフニュリとした老人のおチンポちゃんの感触。最初の時はあんなにオッかなビックリだったのにね。
　口にするときの柔らかいだけの頼りなさ。それが。

「ぶちゅ、ぶちゅ、むんぐ、むぐむぐ」
　唾液を超タップリにフェラしました。
　こんなじいちゃんのがあんなに固く大きくなるなんて、あの頃のまだ純真さが残ってた、わたしには想像も出来ませんでした。
　主人以外にはまだ社長兄弟しか男を知らなかったのです。

　最初、もう２年も前になるのですね。じいちゃんとの行為に着せられた、このセーラー服の可笑しさ。卒業生のひとりとして、学園の校章まで刺繍されてたこの凝りように呆れました。

　そんなコスプレセーラー服に、結婚式の仲人の理事長先生を相手にするなんて思いもしませんでした。

　外見はか弱そうなじいちゃんのクセに、やることは社長と変わらぬ強烈さ。汚れを知らぬ元女子高生が制服姿にしぐれ茶臼に下から突かれ、騎乗位であんなにお尻を振らされるなんてね。

「オオッ〜気持ち良いぞ。たまらぬ。オッ〜オオ、固くなったぞ。痛いくらいじゃ」
　それにしても、喰わえるのが大変なくらいの成長です。
　手に握ったおチンポのピクピクって感触に、期待ってのか膣奥からジュルって濡れて来ちゃって、早くマムコちゃんに入れて欲しくなってきます。
　だって、理恵と女所帯の男ひでりに、するのって十日ほど前の彫雅以来なんですよ。

「ねえ、じいちゃん、上に乗っていい」
　つい、じいちゃんの股間でおねだりしちゃいました。

「オオッ…！緋紗ちゃんもその気になったか、良いぞ。また昔のようにのう、ワシの如意棒の上で尻をいっぱい振って、してくれるかの」
　じいちゃんのを喰わえながら片手でヒモＴをズリ下げる。カリ首を唇に喰わえ口を動かしながら、腰を浮かせたり足を伸ばしたりして、我ながらなんて器用なんだろう。

「ジュブリ、ジュブジュブ、ムグリムングムグ」
　愛おしく喰わえたカリのこの感触、それにしてもバイアグラの１００ミリ錠、口ん中のじいちゃんのがさすがに固い。つい楽しくなってジュポジュポって。

「オイ、緋紗ちゃん、もう年寄りを焦らさんでくれ」
　もう、せっかくこんな丁寧に舐めてんのにさ。この歳でまだ早く入れたいんだ。

　指のサークルで扱く肉棒、じいちゃんの薄ピンク色のおチンポ。欄干の擬宝珠みたいなカリ首が、間延びした肉棒の先端にそれが孫悟空の如意棒のよう。
　日本人にして妙に白っぽいてか、たっぷりの唾液の泡つぶに納豆のように糸を引き、握った手までがベトベト。
　
「でも、すごいよね。これ７６歳のじいちゃんと思えないよ」

「緋紗ちゃんが若く言ってくれるのはうれしいが、もう満の７７歳、数え年で言う喜寿は遠にすんでしもうた」

「そうなんだ。じゃあ、わたしってさ喜寿のじいちゃんとさ、ずっとこんなことしてた分けだ」
　ガラス戸に背を向けて、よいしょと足掛けるソファーの柔らかいクッション。座面の上にだらしなく座るじいちゃんをヨイショと跨ぎ、背もたれを持つ。
　乳房の重きにセーラー服の胸が、じいちゃんの顔の上辺り。

「そうじゃ、よい目の保養じゃな。最初、あの清麿が喜寿の祝いにと、緋紗ちゃんのこの柔らかい桃尻を抱かせてくれたんじゃよ」
　と、スカートの内に手を入れ生尻の感触を手触りに、好色さを隠さない老人の節くれだった手に支えられながら腰を下ろして行く。

「もう、やなことを思い出させるじいちゃん。早く欲しいから入れちゃうね」
　老人の骨張る両手にお尻を抱えられながら、下手にじいちゃんの如意棒をまさぐる。亀頭の先が潰れたように鈴口が下を向き、変に発達したカリがひしゃげた擬宝珠ようです。
　それが中で動くとクセになる気持ちよさなんです。

　固くなった物を逆手に持って小陰唇の分かれ目に宛てがう、亀頭の膨らみが小陰唇のビラビラを、膣口を広げるこの圧迫感。
　ゆっくりを心がけ、あうんの呼吸に腰を下ろすとズブリズブと、じいちゃんの膨らみがブニュリと中に、なんてか扁平亀頭のこの広がるカリのグクリとした感触がいいよね。
　じいちゃんに体を預け少しずつ、上下に動きながら膣中に飲み込んで、白髪混じりの陰毛に着地。あはあっ…っ。

　向かい合って見下ろす感じ、薄毛の白髪頭、両脚は折り曲げを開いたまま、じいちゃんはわたしの細腰を持ち、グイッと引き寄せ身を起こす。
　長い如意棒がぐぅ〜んと奥に、あはっ、もう、骨張った太ももの股間に深く密着。
　抱き地蔵の体位にセーラー服の元ＪＫが、元学園理事長と向かい合わせに抱き合う様。

「緋紗ちゃんや、まるで我が学園の女子高生を抱いとるようじゃよ」

「もう理事長先生ったら、わたし３年Ｂ組遠山緋紗子よ」

「オウ、そうじゃった。３年Ｂ組じゃったな。冥利じゃ、我が校の女生徒を抱くのはのう」

「あはっ…！いいよ。じいちゃん…！」

「よう濡れておるぞ緋紗ちゃんや」

「もう、じいちゃんったら」
　好色じいちゃんと目が合った。そのまま目を合わせながら、まわすようにゆっくりと尻をぐるり。

「あはぁ…っ、ホント固いよじいちゃん」

「確かにじゃ、緋紗ちゃんの中をよく感じるぞ。よい具合じゃ、これなら２回は出来るかも知れんのう」
　じいちゃんは軽くグイグイ。わたしも上下に屈伸。

「あはぁ…もう、なにが２回だよ。６時間もあるんだよ」

「そう、そこじゃよ緋紗ちゃんや。じじいになると接して漏らさずじゃ。このズンズンと行くヤツが若い頃のようにはいかんてのう」
　じいちゃんの突き上げに、膣ん中を上下に動く擬宝珠肉の膨らみがこの気持ち良さ。

「あはぁ…っ」
　と、甘息、吐息に、わたしはシワだらけの首っ玉を持つ。

「で、でもさ、６時間も起ったままなんだよう。何発もありったけをすればいいじゃない。男って射精するときが一番なんだろう。このう」
　じいちゃんのをクイクイと締め付けてやりました。

「ウンくっっ、若い頃ならそうじゃが、それっと、じじいになるとそうはいかんて」
　じいちゃんの下からの責めに快感に、合わせる上下の動き。

　膣奥からあふれ出てくる淫蜜に、じいちゃんの陰毛までがベッチャベチャ。どうだ。

「あはぁ…うっつ、なにが、そうはいかんてだぁ」
　と、膣をキュキュウっと。

「だがじゃ、精を射出する快感も鈍うなって、出すと厭戦気分が蔓延してやる気も萎える。年齢とはそうした物じゃ」

「なに分かったようなへらず口、そんなの前からじゃない。女を逝かせるのが楽しみだとか、お前の逝き顔がかわいいだとか、おだてて２回目まで口で奉仕させてさ」

「そ、そうじゃったかのう」

「なに惚けちゃって…！この口か…？」
　ブチョリブチュウ、じいちゃんの口に吸い付いてやりました。
　顔を傾け口の感触、ベロベロと舌を吸い舐め合う。目を瞑っていてもこの口臭にじいちゃんだとすぐ分かる。

　下から突き来る絶妙の動き、「あはっ…」合わさる口にあま息がもれる。唾液にベチョベチョと舌先を絡め合う。
　じいちゃんの手がセーラー服を抱きます。その制服の乳房を老人斑の浮き出る手で鷲づかまれ、抱き合いネッチョリと交わすフレンチキス。
　加齢臭がたっぷり。

「そうじゃ、ええ、ええぞ…！女子はセーラー服じゃ、これぞ教育者冥利じゃ」
　年のわりにワイルドなじいちゃん。

　大変なのはこれから、脚をリズミカルに動かし軽くじいちゃんのに刺激を与え続ける。たまには上下の動きも混ぜる。反応を見ながらお尻も振ります。

「オオッ…ええぞ。緋紗ちゃん。肉襞が老いぼれチンポの先に絡みよる。ア、アオッ、この世の天国じゃ」
　これがジャパニーズガールの誇り、接待秘書のなせるワザ。じいちゃんに仕込まれた茶臼の技巧。キャバ勤めのマグロ女には絶対務まらないんです。
　どうだァ…それっと。

「オオッ…なんと、また腕を上げたか」
　そう、前後に揺すり膣口を締めたり緩めたり、のの字を描くようにお尻を振ってやる。

「ふふふふ…っ、いつまでもさぁ、あのときのままじゃないのよ」

「じゃ、これはどうじゃな」
　わたしの尻を抱きかかえ、じいちゃんは差し込む位置を変え、上目突きにＧスポット攻撃に。ジュポジュッポと淫汁に亀頭が膣襞に絡む音。

「どうじゃな、この気持ちよさに勝てるかな。逝きたきゃ逝っていいんじゃぞ」
　じいちゃんは擬宝珠の亀頭を突き舞わし、膣肉襞に擦り付け斜めに責める。
　ズンズンとおチンポの動きに合わさって、脳内を突き抜けるこの気持ちよさ。

「ああっ…あはっ、その手で来るんだぁ…」
　責めるツボを心得ている。と言うか老人の匠か、このＧスポット辺りへの攻撃、分け知りの老人って、なんでこんなに上手なんだろ。

「あっダメ、ああっ…良すぎるよ、だめぇ…このままじゃダメぇなのぉ…」
　こういうとき他のこと考えるんだ。
　だめだ、気持ち良すぎて思い浮かばないよ。そう言やア〜さんも、じいちゃんのくせに、そうか心臓って、あん時、ア〜さんバイアグラ飲んでたんだ。

「緋紗ちゃんダメじゃと、なにがダメなんじゃ、言え、緋紗ちゃん言うのじゃ」

「あはっ…っ、あふぁ…あっ…ああっ…」
　じいちゃんの動きに、甘息に喘いでしまう。ああっダメえ。

「雑念を捨て、逝け…！逝くのじゃ緋紗子ぉ…！」

「ああ…じいちゃん。いいっ…いいよう、じいちゃんのおチンポが気持ちいいよう」
　老人と思えぬ固さのおチンポが、膨らみのグリグリが膣粘膜に絡むこの感触の良さ。

「あはぁ…ううん…あはっ…ああっ…あうっ…」
　ままよと、おチンポの気持ちよさに逆らうのをやめ、ついペースを上げて、わたしまでお尻を上下させちゃいました。
　如意棒の突く動きにすぐに登り詰め、絶頂がそこまで、ああもう女は我慢できないよ。

「ああっ…ダメえっ…！ああ…いきそう…ああっ…いくぅ…いくう…っ！」
　あんもう、このままではと、じいちゃんを道連れにと締め付けた。
　ああっ感じる。突っ走る快感に、ああ我慢が出来ない。

「ああっいくう…じいちゃんいくよぉ…！あはあっ…」

「ええぞ、ええぞ緋紗ちゃん。なんちゅう締まりじゃ、カリに肉ミミズが這いよるぞ。イソギンチャクの触手が亀頭を撫でよる。オオッ…！接して漏らさずじゃ。負けまいぞ」

「あん…あっ…！ああ…あっ…あっ…あああ…！あはぁ…」
　じいちゃんの腕に支えられ幾ばくかの時を、突き上げる絶頂に声を涸らし、あらん限りのけ反った。ああ逝っちゃうよ。
　逝くときの余りの快感に朦朧とする意識。ああっ、突き抜ける絶頂に恍惚のとき。

　老獪にして巧み、動かしては高ぶらせ、また小刻みな休息と、達人の仕業に延々と続くエクスタシーの恍惚感。
　老人斑の腕に支えられたこの肉体が熱い、内から火照る身が燃え盛るように熱く感じた。

「じいちゃん、じいちゃんタンマ…！熱く、熱くなってきたからさ、悪いけどセーラー服脱がさせて」
　幾度と逝かされた後の作戦タイムに一息つく。尻を抱くじいちゃんは飄々と。

「ずるいよじいちゃん、途中で手を抜いたろう」
　とは言っても、じいちゃんのは固いまま。

「接して漏らさず、緋紗ちゃんの、さすがにあの締め技じゃ。手を抜かねばほれ、こっちの方が持たんわい」
　と自慢げに、接して漏らさずの固いのを突くんです。

「もう、タンマって言ったろ」と、動かすおチンポに抗議。

「ねっ、セーラー服を脱いじゃうよ。こういうときは便利だね。上へ上へと脱いで行けばいいんだから」
　セーラー服の袖から手を抜いたときです。うん。

「まあ待て…！」と、手のない袖をじいちゃんの手に抑えられ。

「待った同然の、苦し紛れのタイムアウトじゃ。ワシが脱がせてやろう。ペナルティにブラジャーもじゃぞ」
　手を上に上げ無条件降伏に、されるがままにセーラー服に、手をやるじいちゃんのニコちゃん大王顔。脱衣ゲームに勝利したエロじじいその物です。

　バサリと、じいちゃんの手で引き脱がされたセーラー服にスカートが無造作に床に。

「逝かされし者は語らず」と、敗者の弁。

「じいちゃんの速攻に１回戦は負けたよ。あんなにカリを締めたのにさ、接して漏らさずか。まあ先は長いよ、ねっ」

　じいちゃんの両脇に開いた黒靴下の両脚からお腹に巻かれたガーターベルト。透けブラ一つの胸が涼しくて、じいちゃんの手に触られもてあそばれる乳房も心地よしと。

「いさぎよしかな、大和撫子。ウオフォォフォフォ…」
　入れ歯を外し間の抜けた笑い声。

「なにさ…！ブラだけでいいんだね」
　背に手をやりブラのホックはわたしが外す。後はじいちゃんの手が、わたしはバンザイのように手を上げご協力。

　素っ裸に、隠す物がなくなった股間にじいちゃんの白髪交じりの陰毛、６時間の効き目って良い物ですよね。伸びる太めの肉棒が固く、本当に固く先端の膨らみが膣中に、小陰唇を拡げて押し入ったままでした。

「久しぶりのご対面じゃよ。緋紗ちゃんの」
　じいちゃんは乳房の下から持ち上げるようにして揉み上げる。

「スケベじいちゃんったら、すぐにさわるんだからね」

「オッパイの、この柔らかき白き肌、さわり心地か緋牡丹の花。名残惜しやかな」
　じいちゃんの手から解放された乳房がプルルルと揺れ、放たれた重みに乳房がフルルと離れ、わずかに外向いた乳首はじいちゃんの顔の真ん前に。

「ぷっ…！じいちゃんのそれ歌詠み、最悪…！」
　噴き出してしまった。なにが五七五、さわり心地か緋牡丹の花だ。もう。

「久しぶりにの、緋紗ちゃんの生オッパイじゃ」
　背を抱いた手に引き寄せられ、ブチュ、ネチュネト、チュルチュルルと、いやらしい音を立てられ乳首を吸われた。入れ歯を外した歯茎だけの甘噛みに乳首を責められる。

「あっ…！あはぁ〜あん…っ…」
　チュプニュプニュ舐め吸われるこの快感、白髪頭に抱きついたら、じいちゃんの動きに中の固〜いおチンポまでが、快感に思わずのけ反った。

「あはぁ、気持ちいい…あっ…じいちゃん…！」
　固いじいちゃんのおチンポとマムコちゃんが繋がったまま、まだエクスタシーの醒めやらぬ身に乳首を吸われた。乳房に吸い付くじいちゃんの首っ玉を抱き、またのけ反る。

　こんな気持ち良いなんて。唾液でベトベトの乳首をじいちゃんの指先がコロコロと、親指と人差し指が作った輪っかで乳輪までモミモミとされ、あはぁ…つ。

　手だれたじいちゃんは、のけ反るわたしを押して引き寄せ、太ももを持ち上げクルリと半回転、四八手に言う乱れ牡丹に体位を変えた。
　ガラス戸を向いての背面騎乗位に、あられもない格好がガラス戸に映ってた。
　老人の長けたる性技の、余りの見事さに唖然と。今度は後ろからとまた責められた。

「ああっ…ダメぇ…そんなすぐじゃ。ああっ…うっ…またぁ…」
　シュコシャコっとレザーのソファーが息をする。ギューコギュコと床が鳴る。

「それ、どうじゃ、緋紗子ォ…どうじゃな。逝け…！続けて逝くんじゃ…」
　下からの動きにオッパイがブルルブルと揺らされる。グリグリと如意棒の突き上げに責められた。

「あはぁ…っ、あはぁ〜ん」
　醒めやらぬ身に、後背からの強烈な責めに身もだえさせ。我慢だと、天国の責め苦に耐え忍ぶ。

「それ、どうじゃ…！今が盛りと逝けぇ…逝くのじゃ…！」

「ああぅ…あうっ…ダメえ…気持ちいい…あっいい…いいっ…いいよう…！」

「オウッ、緋紗ちゃんや、ワシまでが心地よい。カリの先が、この固いのが心地よいぞ」
　じいちゃんの痩せた太ももに、わたしの太ももを重ねる肉と肉の交接に、下から後ろからの突き動きに恍惚に顔をゆがめた。

「オオ、ダメじゃ固くなりすぎじゃ、纏わり付く緋紗ちゃんのマ○コがあまりにも、あまりにも心地よい」
　ガラス戸に映るわたし、負けずに膣をキュキュッと、じいちゃんのを締め付けた。
　肉体を前傾に片脚を床につけ踏ん張り、突き動く快感を逃がさぬように受け止めた。

「しまったわい。緋紗ちゃんや、もうもたぬぞ」
　こっちこそ逝きそう。じいちゃんの射精寸前の動きに登り詰め、逝きそうでじいちゃんの肋骨が浮き出た痩せた上半身に縋り付いちゃいました。

「ああっ…いくぅ…またいく…！またいっちゃうよ。あはぁ…」って。
　じいちゃんは繋げたまま立ち上がり、わたしは前に手を着き仏壇返しに四つ足に、じいちゃんが背中に被さり犬の交尾をガラス戸に。

「イヌじゃ、緋紗子はイヌじゃと、ガラスに映っておるぞ」

「わんわん、じいちゃん気持ちいい…！」
　両手で首輪のように首筋を持たれ、後背の突きに両側に垂れる髪が、タレ耳のイヌのようです。
　そのまま押し車に前に押され、四つ足歩きにガラス戸に立ち、後ろ櫓に立位のバック。
　ああ海が、江ノ島のイルミネーションがきれいだって。

「ああっ…いくぅ…いくよ、じいちゃん…！」
　ガラス戸に近づくと東浜の海水浴場が目の下に、ライトアップに人がいっぱい。

「ああっ…いいぃ…よぉ」
　ガラス戸が小さくコトコトと、東浜に座るカップルさんからなら、灯りの付いたこの部屋ん中、見えちゃうかな。

「絶品じゃ…！緋紗子ォ…緋紗子のマ○コじゃ。たまらぬ、たまらぬわいぞ」
　腰を引きつけられ奥深くの固いのから、じいちゃんの射精、ドロリドロって出て来る。
　一緒に逝ける悦びに、いい。

「ああっ…だめえ…ダメぇ…ああいく…いくぅ…いくよぉ…！」
　ヒクヒクと動かす。射精の動きにあとはおぼろ。

　脱力感に手の力も抜け、そのまま顔をくっつけたガラスが、ひんやり冷たくて。

　呼吸する動きが背に、気が戻れば床に、じいちゃんを座椅子代わりにもたれてた。
　じいちゃんの荒い息に、今日ここに来た目的を思い出したけど、逝かされた満足感に、首を傾け甘えてやった。

「じいちゃんさ、そんなに張り切って責められちゃ、こっちが６時間も持たないよ」

「ハァ…ハホっ、ホッ、ほんのり差した紅色に、緋紗ちゃんの背の刺青が見事じゃな」

「じいちゃんに逝かされてさ、上気してホッカホカだもん」

「ど、どうじゃ、老人のワザも満更でもなかろうが。後ろ櫓も気持ちよかろうが、緋紗ちゃんには乱れ牡丹と鳴門の違いじゃと、分かるかな」

「そりゃ、分かるよ。太ももを持たれたら女は身を任すしかない。鳴門なら足を踏ん張り回すように腰を使えるからね」

「どうやら四八手の奥義も分かったようじゃのう」

「分かってるよ。愛ってのか、後ろ櫓にじいちゃんに責められながら東浜のカップルさんを見てたらさ。セックスってさ、お互いが悦びを求め協力して追求して行くつうのか。勝ち負けじゃないんだってことがよく分かったよ」

「ワシも、緋紗ちゃんを抱いてみて反省したよ。川上に電話するが良い。事件の車は、清麿が車は、平塚の中古車センターのガレージにあるとな」

「じいちゃん！それって…！」

「証言もしようぞ、清麿の死んだ今じゃ、面子なんて今さらじゃ。あやつを守るがためにワシが隠させたのじゃよ、すべてこの老人の責任じゃ。だから緋紗ちゃん、光田君と別れるじゃないぞ。今別れたら、二人ともどうにもなるまいぞ」

「そんなこと言ったってこの刺青、もう遅いよ…！」

「遅くなんてない。して相模女に播磨鍋なら刺青を恥じるでない。今の光田を支えられるのは、緋紗子、よいか、お前だけじゃぞ！。相模女は出来る女の誇称、嫌われても縋り付くのじゃ、緋紗ちゃんの光田への思いをみせてやるのじゃぞ」
　じいちゃんは歌舞伎に見得を切る。

「分かったよ、じいちゃん。姓は遠山、名は緋紗子、惚れた男になら地獄の果までもって、付いてくのが相模女の意地なんだね。愛して愛して、これ以上ないくらい愛してる。わたしの思いのたけを、うちのにぶつけてみるよ」

「よし、そうと決まったら続きじゃな。まだ４時間ばかり残っておる」

「もう〜っ、じいちゃんったら、腹上死しても知らないからね」
　なにかホッとして、わたしったら裸のままでまた、じいちゃんに抱きついていました。
　ことわざの相模女は尻軽女、鍋尻は薄いが煮えるが早い。心が移ろいやすく浮気性、腰弁当に男を追うか。本当に相模女って、わたしその物のようです。

　ふわふわのカーペットの上で、やさしくじいちゃんにムチュムチュってキス。手の中のじいちゃんのは、ヌルヌルのベットベトだけどカッチカチ、バイアグラって素敵です。

　その夜、ベッドに苦しそうなじいちゃんの寝息を横に聞きながら反省。本当に死なれたら困るもんと、考えたことは村田のこと。
　臆病なくせに、わがままいっぱいに育てられた尊大さ、抑制できない自我に苦しんでいたんだろうなと今では思う。
　犯した罪に苛まれ、最後、山ん中でひとり死ぬなんて、かわいそうだよ。

　断末魔の香里奈の顔、悪鬼のこと追いかけてくる浩一に、ドライバーズ手袋から出た指先にこびり付いた香里奈の血、別荘のドアの把手に残してきた指紋に気付き、死刑という存在を恐れたと。
　村田は消沈し観念したらしく、最後の電話に自殺をほのめかしていたと、じいちゃんは言った。

　すぐに些細なことにキレ、女を平気に平手に打つ悪いヤツだ。なのにアイツにやさしくされたときの、あの笑顔も思い出す。バカ、なぜ自殺なんかしたのさ。

　死ななくったって良かったじゃない。ドアの把手の指紋だって、その後うちのが追いかけて、血だらけの手で握ったから、握って開けて分からなくなった、というのに。
　バカ、ひとり合点に死ぬなんてホントにバカだよ、村田って。

　身元確認に行った、北軽井沢の寒々とした光景。これで良かったんじゃと、じいちゃんは言った。あんなでも可愛い息子じゃと。
　一時身を隠させたのは中軽にある学園関連のセミナーハウス。そこにはあのハイエースまで隠してあったと、じいちゃんは一連の事件を知っていたんだ。

　村田に奪われし女の操、捧げたはずの南野から、接待秘書という超高級な娼婦が如き女にか。清河にそそのかされ、薬物に良人の元を飛び出したあげく、刺青を背に三下ヤクザの情婦ってさ。わたしバカよね。バカな女のうらみ節か。

　この２年余り、村田という男から始まり、わたし自身を取り巻く男女の葛藤から、巻き込まれた事件の影に南野がいた。

　秘書室の主任で、いけ好かない先輩秘書だった由香利。新卒のゆとり世代の代表ってか、送迎車のお抱え運転手だった宏樹。思い出すよ、香里奈はうちのに抱かれ死んだんだね。それだけが救いだよね。なんでこんなに何人も死ななきゃならなかったの。
　やっぱり南野って許せないよ。わたし。
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あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。
2016年2月20日掲載
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