２

　ヒトミが男性を手でイカせる「おスペ」に目覚めたのは、従姉の奈美恵の影響によるところが大きかった。
　大学生の奈美恵は、ファッションヘルスでアルバイトをしており、店のナンバーワンの人気を誇っている。その世界では風俗界のアイドルすなわち「フードル」と呼ばれ、彼女の妖艶なフィンガーとリップによる魔術に魅せられた常連の若い客の間でファンクラブができているほどだ。そのテクニックのなせる業か、わずか１年で数千万円も稼いだと語り伝えられている。もちろん、そのことは家族には内緒なのだが……。
　奈美恵は、ヒトミにとって、性の手ほどきを一から受けたカリスマ的存在だった。

「いいこと、女の子にとって、ヴァージンは一番大切なものなの。好きな相手にも簡単に許しちゃダメ！尻軽女に思われて、かえって軽蔑されるだけよ。せめて、１７、１８歳位までは我慢することね。ヒトミちゃんのような可愛い娘なら誘惑も多いでしょうけど、けっして負けちゃだめ！……、絶対に……」
「でも男の人に力づくで迫られたら、どうすればいいんですか？」
「男の子はね、溜まっているものを出しちゃえすればスッキリするの。だから、必ずしもセックスでなくても、手やお口で精液を出させちゃえば満足するわけ。いいこと、このことはよーく覚えておくのよ！もし、男の子に迫られてヴァージンが危うくなったら、先手を打って、すばやく手でペニスを扱いて射精させちゃうのよ！」
「でも、そう簡単にできるものなんですか？」
「練習すれば、誰でも上手にできるから、そんなに心配いらないわ。大事なのはハートね。
　どれだけ思い切って大胆になれるかどうか……」
「はしたない、なんて思われないかしら？なんだか、とっても勇気が要りそう……」
　ヒトミは真剣な眼差しで、聞き入っていた。
「大丈夫！これは、けっして恥ずかしいことではないのよ！ヒトミちゃんは手先が器用だし、結構度胸があるから、きっと早く慣れるわ。そうね。私の今までの経験をもとに、男の子を手でイカセせる極意みたいなものを話してあげる」
「嬉しい！！」
「最初にペニスを触ってから、相手を射精させるまでの間、互いに疲れないのが立ち姿勢ね。私もよく海やプールで男の子を海パンの上から扱いて射精させたものだわ。まずは、お互い立ったまま、海パンの上から手の平をを押し付けるの。そして、小さく円を描きながらまさぐって反応を窺いみるのよ。男子は皆最初のうちは驚いて、格好をつけてるつもりなのか一度は腰を引くけど、意思とは反対に身体の方が正直だから、すぐに腰を突き出してくるわ。
　そこで、ペニスを撫でながら男子の横に寄り添う位置で、空いている方の腕を相手の背中にそっと廻すの。そして、海パンの上からペニスをしっかり握り締めて、ゆっくり2〜3回シコシコすれば、もうこちらのペースよ。そのまま同じ姿勢を保ちながら、卵を持つ時の様な柔らかいタッチでサオを扱き続けると、ペニスに対する指先の感触だけでも、次第に男子は我慢できなくなってくるはずだわ。サオ全体にサワサワと指の感触を伝えながら、男子の心を快楽で包み込んであげるという雰囲気が大事ね。
　しばらくは一定のリズムで、表情は、軽く微笑んで、淡々とサオ部分を扱いてゆくの。このとき、片方の手を廻して相手の腰を引き寄せて、自分の胸や脚を密着させて、常に男子の視界に入るようにしておくのがポイントね。　
　これを１分も続けないうちに、男子はピクっと、一度は腰を引くわ。 これは、男子が一瞬射精を意識した合図なの!　
　男子は、ペニスへの刺激に対して急に敏感な反応を示しだす時があるのだけど、それがこの瞬間ね。男子の腰がピクついたら、間髪入れずに、『もう出したいの？ でもまだイッちゃ駄目よ。もう少し我慢できたら、直に扱いてあげるから。』と優しげに囁くの。同時に、気持少しだけサオを握る力を強くして扱くスピードも微妙に上げるといいわ。亀頭の敏感な上側部分を容赦なく親指で擦ったりするのも忘れずにね。
　そのまま 扱き続けると、ほんの数秒後には『あっ、あぁぁぁ……』なんて情けない声を出しながら、男子は『やばい!』って感じでペニスを刺激されまいと幾度となく腰を引き始めるわ。 男子は射精してしまうと、それまでの気持よさが急速に失われてしまうそうよ。この腰引きは、快感を持続させようと男子が必死になって射精を先延ばししようとする本能行為とも言われているの。
　でも、ここまで追い詰めたら、もうこちらのもの。男子は射精に向けてもう後戻りができないの。早い子なら亀頭を摘み続けてやるだけで海パンの中で簡単に果ててしまうわ。後は、指を纏わりつかせながら扱くだけでOK。すぐに男子は、一際大きな声で、『うあぁぁっ、駄目! 待って! 出ちゃうよ! 』などと喘ぎだし、なんとか射精を堪えようとするけれど、もう手遅れね。タマタマからスペルマが押し出されて、溶岩流のように出口に向けて棹の中を勢いよく突き抜けるんだもの。
『まだ 大丈夫よ』という雰囲気で 男子の腰をさらに引き寄せ、癒すフリをしながら、 手首から先だけは『早く出して！』モードの手つきで扱くスピードを最高速に上げれば、このフィニッシュブローで、男子はドピュッ、ドピュッとスペルマを弾き出すわ。あとは、ゆっくりと優しくペニスを扱きながら、最後の一滴まで搾り取って余韻を味合うのね。全て終わったら、『溜まってたの？フィニッシュはお口で受けてあげようと思ったのに。残念だわ』という一言を付け加えるのを忘れずにね」

　ヒトミはいつも固唾を飲んで、一言も聞き漏らさずに真剣に奈美恵のセックスカウンセリングに聞き入っていた。
「スペルマって、何ですか？」
「精液よ。ザーメンとも言うわ。つまり赤ちゃんの素ね。男の子は１２，１３歳位になれば立派に出せるようになるの。スペルマはタンパク質が豊富でとっても栄養があるから、滋養と強壮になるのよ。健康によいのはもちろんだけど、女の子にとって美容のためには欠かさないわね。だから、大人の女性は射精されたスペルマを肌に塗ったり、直接飲むのよ。」
「えっ！……。本当ですか？……」
「もちろんよ、私も時々顔に直接スペルマをたっぷりとかけてもらって、パックするの。とってもきれいになるわ。ヒトミちゃんも大きくなったら、ぜひ試してみるといいわ！さらにもっと利くのがスペルマを飲むこと。何と言ってもたんぱく質や栄養分が豊富だから、どんなお化粧品やお薬よりもはるかに身体にいいの！」
「飲むって、どうやって飲むんですか？」
「もちろん、ペニスをお口に含んで愛撫して、射精させるのよ！」
「えっ？……お口の中に？……」
「まあ、ヒトミちゃんにはまだ早いだろうけど、口でペニスを愛撫することをフェラチオというの。手で扱く代わりにお口で扱くわけ。舌でペニスの先端をちろちろ舐めあげたり、ぺニスを唇で挿み付けてピストンさせると、やがて、男の子は最高に気持ちよくなって勢いよく射精するの。
　もちろん男の人がフィニッシュしてもすぐにお口を離しちゃだめ。お口の中に射精させたスペルマをしっかり受け止めてごっくんするの、一滴残らず飲み干すのよ。これは、女性にとって、男性を歓ばすだけでなく、美容と健康のために絶対欠かせないの！大人の男性ほど、単に容姿がきれいなだけの女の子よりもフェラチオの上手な女の子を好むんだから！」
「へえー。そうなんですか」
「それに、最近の若い男の子は、セックスより手やお口で刺激されて射精することを好む傾向が強いみたい。女の子のお口の中に射精して、そのままスペルマを飲んでもらうことが快感なのね。」
「ということは、フェラチオって、とっても大事なんですね！」
「そうよ！フェラチオが得意なことはモテる女性になるための必須条件なの。いかにフェラチオで男子を満足させられるか、すなわちお口で絶頂に導いてあげてそのままお口の中に射精させてあげられるかが、勝負なのよ！」
「でも、スペルマって、美味しいんですか？……」
「ヒトミちゃんも大人になったら、スペルマの美味しさがわかると思うわ……」
「奈美恵さんは、飲んだことあるんですか？」
「もち！初めて飲んだのは中学生のときだったわ。バスケ部の１年先輩にせがまれて……、初めてのフェラチオで出してあげられたの。とっても感動的だったわ。彼のペニスをお口の中で何往復かピストンさせてるうちに、彼が射精しそうになって……。反射的にお口を離そうと思ったんだけど、彼にがっちり頭を押さえつけれれていたものだから……。その瞬間、私のお口の中でペニスの先が急に膨らんだかと思うと、いきなり大量のスペルマが弾けるように飛び出してきたの。そして、そのまま勢いよく喉の奥深く流れ込んでいったわ。本で知識はあったけど、さすがにびっくりしたわね。だけど、無我夢中でごっくんしたときの快感と、お口の中一杯に広がった栗の花のような香りは今でも忘れられないわ……。もっとも、今どきの女子高生なら半数以上は経験ずみのはずだけどね……」
「本当ですか？フェラチオって、すっごくいやらしくて恥ずかしい行為だと思ってたけど、全然そんなことないんですね！それどころか、女の子にとっては、フェラができない方が恥なのね！……」
「そうよ。でも、なかなかフェラチオだけでイカせられる女性は大人でも少ないわ。ましてお口の中にスペルマを出されるのを嫌ったり、飲むことが出来ない女の子が多いから、男の子達をがっかりさせているの……。ヒトミちゃんもそのうちフェラチオを一所懸命練習して、早くフェラだけで男の子を射精させて、スペルマをごっくんできるようにならないとね……。それができたら、たちまち男の子たちのアイドルよ！」

　ヒトミは片言も聞き漏らしてはなるものかというほどに真剣に聞き入っていた。
「手でペニスを愛撫してスペルマを出してあげることをおスペというのだけれど、これは女の子にとってぜひ身に付けておきたいとっても大事なテクニックなの。」
「おスペ？……」
「そう、スペルマを出してあげるスペシャルマッサージ……、っていう意味ね。普通、手で出してあげることを『おスペ』と言って、お口で出してあげることを『特スペ』とも言うわ。まあ、ヒトミちゃんはまだ純情だから、お口で出させるフェラチオはまだ早いかも知れないから、まず、おスペの技を磨いておくことね……。」
　
　そして、練習用にとペニスの形をした大人のオモチャを使ってみっちりと手本を示したのだった。初めにフェラチオの手本を見せてくれた。唇をすぼめてペニスを扱くように出し入れをする、舌を使ってペニスの先端部分を舐めまわしたり、ちろちろくすぐったりして集中的に愛撫していく。それは、とっても魅力的で艶かしい光景だった。
「こうして、ペニスをお口で出来るだけ強く締め付けて高速で扱いていくのを口ピストンというのだけれど、こうすると若い男の子はすぐに昇りつめて、先端から白い液を勢いよく噴射するはずよ、それもびっくりするほど大量にね！」
「スペルマが出るところを見たい！……」
「簡単よ、ヒトミちゃんが高校生になったら、たっぷり教えてあげるわ。男の子を歓ばせてイカせるフェラチオをね。だけど、まず今はおスペね。ただ、手による刺激だけで相手を最高に気持ちよくさせて射精させられるようになるまでには相当練習しなきゃならないわ」
「奈美恵さんは今まで、何人位の男の人をおスぺで射精させてあげたんですか？」
「そうねえ、数え切れない位かしら。おスペの初体験はフェラよりちょっと早くて、小学校５年生だったわ。相手はミニバスケ部の一つ先輩の６年生。夏休みの水泳教室でね、男子更衣室でこっそりと水着姿のまま２人でペッティングに耽ったの。私もつい夢中になって彼のモノを海パンの上から握り締めて擦ってあげているうちに、彼ったら出してしまって……。海パンの中にたっぷりと……。確か１分もかからなかったわ……！。よっぽど溜まってたのね。」
「さすが、奈美恵さん。昔から才能あったんですね！」
「まあね。大学の友達で由美子っていう娘がピンクサロンでアルバイトしてるの、『ホットパンツ』ていうお店でね。タンクトップにギラギラした光沢のナイロンサテン地のホットパンツ姿で、手コキしながらのフェラチオでお客を満足させるの。お口の中に出されたスペルマをしっかり飲み下して見せるのが指名ナンバーワンの秘訣だそうよ。多いときは、１日に５０本以上抜いてあげてるんですって。
　実は私も時々、由美子がお休みのときピンチヒッターを務めてるんだけど……。このことは、誰にも言っちゃだめよ！絶対内緒だからね。
　この間来た大学生なんか、下はナイロンのジョギパンという軽装だったんだけど、ジョギパンの上から３擦り半擦っただけで、『うっ！』と声出したかと思うと、『ああ……』って喘ぎ声を洩らして、ドクンドクンてジョギパンの中に出してしまったの、たっぷりと！」
「凄ーい、奈美恵さんの手とお口にかかったら、男は皆お陀仏ですね！」
「そうかもね、今でも、おスペならどんな男でも大抵２，３分で射精させられるわ。フェラチオならもう少し早いかしら……」
「私も、早く奈美恵さんのようなおスペのプロになりたい……！」
「ありがとう。ヒトミちゃんだって、同じ年頃の男の子相手だったら、すぐ出してあげられるかもね。中学生位の男の子って、一番性欲が強い年頃でしょ。女の子の手で射精してもらいたくてウズウズしているはずよ。ふだん溜まっているから、ちょっと刺激するだけですぐに絶頂に導けるわ。だから、扱かせてくれる相手は簡単に見つかるわよ、練習相手に困ることはなくってよ、ヒトミちゃんなら。きっと！」
「本当ですか！」
　ヒトミはわくわくして、たまらなかった。
（早く、男子のペニスを扱いて……、そしてスペルマを出してあげたい、たっぷりと……）