６

　ヒトミは改めて、仁王立ちしている俊之の前にスクール水着のまま正座させられた。俊之の逞しい下半身の形がくっきりと浮かびあがっているスイミングトランクスの盛り上がりを目の前にし、ヒトミの顔に再び脅えの表情が走る。
　なにしろ、まるでスイミングトランクスの中に缶ジュースでも入れているかのような太くて大きな膨らみだったのだから。
　絵里子達の意地悪な意図を悟ったヒトミは、屈辱に顔を歪めながら、恥ずかしい言葉を口にしなければならなかった。
「あの、……ご奉仕したいので、……下ろしてください。」
「えっ、何だって？よく聞こえなかったけど……」
　俊之は、ヒトミの唇に、スイミングトランクスのもっこりしたその部分を押付けながら、からかった。
「どうした、ヒトミちゃん、えっ？。海パンの上からフェラしてイカせる自信があるのかい？」 と、俊之はヒトミをからかい、さらに恥ずかしいことを言わせようとした。
　そういう俊之も、下半身の興奮は隠しようがなく、スイミングトランクスの上からもそれははっきりと分かる程であった。
「俊之さんのペニスをフェ、フェラチオしたいので、海パンを下ろして下さい……」
　可愛い唇から発せられた言葉に、皆は大喜びだ。
「ヒトミが下ろしてあげるのが、マナーってもんでしょ！」
　寛子が突っ込みを入れる。
「はい、ゲームスタート！」 絵里子が宣言し、寛子が置時計のアラームボタンを押した。
　これで、ヒトミには一刻の猶予も許されなくなった。もし俊之をイカせるのに３分以上かかったら、もう一人にも口を犯されてしまうのだ。いや、口だけでは済まないかも知れない……。
　ヒトミは覚悟を決め、俊之のスイミングトランクスを下ろそうとした。しかし、厚手のナイロン生地のスイミングトランクスは水に濡れ、身体にぴったりフィットしているうえ、巨大な強張りがつかえて、なかなか下りない。頭に血が上り、冷静さを失っていたため、トランクスの内側の紐を緩めればよいことさえ、すっかり忘れているのだ。
　ヒトミは焦った。ぐずぐずしてはいられない。こんなことで、時間を無駄に使っている場合ではないのだ。何とかしようと無我夢中でトランクスの前に置いた手を動かしているうちに、いつの間にかトランクスの上から俊之のペニスを手で弄る格好になっていた。
（そうだわ、このまま手で出させちゃおうかしら。おスペならお手の物よ、見てらっしゃい！）
　確かに手を使えば、あっという間にイカせる自信はある。スイミングトランクス越しに扱くのも、さほど大きな障害にはならない。
　実際、今までもバスケットパンツや体操着のナイロン製短パン越しに射精させたことはしょっちゅうだし、この夏の初めには、レザーパンツの上から扱いて射精させたこともあったのだから……。

　夏休みに入ったばかりの頃、バスケの練習試合に行く途中、朝の満員電車での出来事だった。
　ヒトミの斜め後ろに立っている、黒のぴっちりした細身のレザーパンツを履いた大学生風の男性がヒトミのお尻を撫で回してきたではないか……。
（いやー？！、痴漢だわ……）
　もっとも、ヒトミも、タンクトップに、股下の短いピチピチ・ツルツルのナイロン製ジョギングパンツという、太もも剥き出しでお尻の割れ目がくっきり露わな、いかにも男の欲情をそそる服装をしていたから、痴漢されても全然不思議ではないのだが……
　振り向くと、黒のレザーパンツの前が大きく盛り上がっている。大学生はヒトミの右手を無理やり誘導し、レザーパンツの上からアレを擦らせてきた。
（ああ、この人、こんなに熱くしている……。それにカチンカチン……）
　大学生の逞しいペニスの感触に興奮していったヒトミは、やがて無意識のうちにその熱い棒を強く握り締めていった。
　ヒトミは、本来はまじめな性格の自分が自らの意志で、見ず知らずの男性の肉棒を弄っているのに驚きを隠せなかった。
（やだ！これって、まるで痴女じゃない……。私としたことが……、なんてはしたない……）と思いながら、気づかないうちに自分の女の部分が何かを欲しがっているのだった。
　ヒトミは、大学生のペニスをレザーパンツの上から上下に激しく扱き始めていた。やがて、得も知れない快感がヒトミの心の中に渦巻いていった。
（どう……、気持ち良い……？こんなに硬くして……。もっと気持ち良くさせてあげる……）
　膨らみきった亀頭の感触を指で確認し、その雁首の辺りを優しく擦っていった。
　一方、ヒトミのジョギングパンツ越しにお尻の穴に、大学生の指の第一間接が入ってきた。そして、小刻みに震わせてくる。もちろんジョギングパンツの下には何も着けていなかったので、ストレートに感じてしまう。
「あっ……！」
（あっ……、はあああぁぁぁっ……」
　全身に電流が走ったかのような衝撃を受け、ヒトミは、不覚にもイってしまった。生まれて初めて感じる快感だった……。
（もう……、あそこがベトベト……）
　お尻の攻撃を止めた大学生は、今度は、ヒトミのタンクトップの上から胸の部分を弄り始めた。
（ちょっと……、何するのよ……。）
　大学生の指の動きが激しさを増していく。
（このままどんどんエスカレートされたら、たまんないわ！早くすっきりさせなきゃ。レザーパンツの中にいっぱい出させてあげるわ！）。
　ヒトミは、大学生に負けじと５本の指に力を込めながら、心の中で囁いた。
　大学生の息遣いが次第に荒くなってきたのを確かめると、ヒトミはその指の動きを速めていった。
（もうじき……ね。このまま、思い切り、出させてあげる！）
　根元から先端部分を擦り上げるように扱き続け、急行電車が４つ目の停車駅に着こうとした時に、大学生は小さく呻いた。ヒトミは、指ピストンを最高速で繰り出し、フィニッシュに導いていった……。
「うっ！」
　大学生が、ついに絶頂に達した声をあげた。同時に、レザーパンツの中のペニスが大きく痙攣し始めた。
（今、スペルマがドクドクと噴出しているんだわ……）
　射精を確かめようと、ヒトミは、大学生のレザーパンツのファスナーを下ろし、中に手を入れた。中に履いているナイロン製のツルツルしたスパッツの前の部分はまだ熱が冷めやらず、ベトベトだった。慌てて再びファスナーを上げ、レザーパンツの上を擦った。
（溜まってたの？……、いっぱい出たわね……。どう、気持ち良かった？）
　指先に浸み付いたスペルマの感触に、ヒトミもあそこがじーんと濡れてくるのを抑えられなかった。その指先をそっと鼻に近づけ、スペルマ臭を感じ取ると、その余韻にしばし浸っていた。

「ああ、なかなかの手さばきだね。このまま最後まで手でしてもらって出すのも悪くないかもな……」
　ヒトミの巧みなハンド・ジョブに、俊之は、まんざらでもないといった様子。
「何、言ってるんですか、俊之さん！お口の方がイイに決まってるでしょうに……」
　絵里子は、ヒトミのおスペを警戒しているのだ。
（ヒトミのフィンガーテクだったら、海パンの上からの愛撫でも３分以内に射精させてしまうかも知れない……）。
「はい、３０秒経過…」
　絵里子の宣告を無視するかのように、ヒトミはスイミングトランクスの上から俊之のモノを扱く手の動きを速めていった。
「言っとくけど、手で射精させても無効だからね！」
　絵里子が冷たく言い放つ。
（おスペなら、２分もあれば楽勝だったのに……）
　そんな手応えを感じていたヒトミであったが、仕方なく手の動きを一旦休ませ、再び俊之のトランクスに手をかけた……。トランクスを盛り上げる巨大な膨らみを目の当りにし、一瞬ためらったが、意を決すると、トランクスの裾から手を入れ、半ば強引とも言える手さばきで、ペニスを掴みひっぱり出した。
　ヒトミは、そのモノのあまりの立派さに目が釘付けになった。すぐ目の前に開陳された俊之のモノは、鋼鉄のように太く固く、膨張して、上を向いてそそり立っている。長さは悠に２０センチもあろうか。初めて目の当たりにする大人のいきり立ったペニスだった。中学生のそれとは、大きさも形も色も明らかに違う。特にえらの張った先端は皮が剥け、赤黒くつやつやと輝きを放っている。太さは、まさにジュースの缶ぐらいあるだろうか。
　さすがにヒトミの動作が止まった。
（これが大人のペニスなのね。でも、これを口に含むの？……。とても入らないわ……）
　逃げ場がないことはわかっていたが、身体がどうしても動かなかった。しばらく膠着状態が続いた。 そうこう、戸惑っているうちに、
「１分経過。」
　寛子の声が無情に大きく響いた。

　盛り上がるギャラリーの声を聞きながら、ヒトミは恐怖に震え、おそるおそる右手を伸ばして俊之のモノを掴んだ。初めて手で握った大人のペニスの感触に、慌てて手を引っ込めたくなったが、必死に耐え、ペニスを水平に保ち、扱き始める。
　ヒトミは覚悟を決めると、目をつぶり、手に握り締めたペニスに顔を近づけていった。
（もう、こうなったら、やるっきゃないわ。どうせ、フェラチオなんて、そのうち経験するんだし……）
　そして、左手は俊之のペニスの根元から玉袋にかけて掴んで刺激を与えながら、自らその愛らしい唇をゆっくりとその先端に近づけてゆく。その途端に、絵里子と寛子もしんと静かになった。ヒトミの屈辱の瞬間を見逃すまいと注視しているのだ。
　直前で一瞬ためらった後、ついにヒトミの唇が俊之のモノを含んだ。そして、徐々にその肉棒を口の中へと呑み込もうとしていった。
「ううっ、うぐぅうぐぅ……」
　舌に広がる苦みに顔を歪めながらも、ヒトミは徐々に顔を俊之の下半身に埋めてゆく。それから、おもむろに前後運動を開始した。唇をすぼめてみたりもする。
　しかし、とても長続きはできなかった。ヒトミはあまりの息苦しさに、頭がくらくらした。口一杯に頬張ろうとしても、所詮３分の１も咥えられない。とりあえずペニスの先の方を口の中に入れて、先端の溝のあたりに舌を動かしてみた。
　すると、「あぁ、なかなかいいぞ、うー、」と俊之が呻き声をあげた。一旦今度は、口に咥えたまま横滑りに先端から棹の部分にかけてペロペロと舐め、そのまま袋の方まで舐め廻す。そして、再び先の部分を口の中いっぱいに頬張り、前後に扱く。同時に、根元を手で強く握り締め、素早い動きで扱いていった。
　とにかく、生まれて初めての実戦として、奈美恵から教わったテクの全てを駆使して、目の前の巨大なイチモツを攻略しなければならないのだ。
　再び何とか奥までペニスを呑み込もうと何度もトライしたが、とても無理だった。逆に俊之に無理やり腰を突き出され、喉につかえそうになり、思わず吐きそうになったほどだ。仕方なく浅く咥えたまま、その代わり唇で思い切り強く締め付け、口の中を激しく前後にピストン運動させる。
　その間も舌を激しく動かしているので、クチュクチュと音がした。
「さすがは、フェラチオクイーンの異名をとるだけのことはあるわね、ヒトミ〜。とってもエロチック！」
「大人顔負けのテクじゃん、ＡＶビデオの女優も真っ青よ！」
　絵里子と寛子たちは失笑を交えながら、意地悪な言葉でヒトミを責め立てる。
（お願い、出して！……、早く、白い液を吐き出してちょうだい！）
　心の中で何度となく叫びながら、俊之に早くイって欲しくて、ヒトミは、口と手を同時に激しく動かし続けた。ヒトミが苦しさから解放されるためには、とにかく少しでも早く俊之を射精させるしかないのだ。
　片手でペニスの玉袋を揉み解しつつ、もう片方の手で支えながら棹を扱きつつ、頬がへこむほど精一杯ペニスを強く吸い続ける。同時に舌を絡ませながら、顔を大きく前後に動かし、吸い続ける。
「いいわよ〜、ヒトミ、その調子！」
「ヒトミ、その悩ましい表情、最高よぉ！もっともっと苛めたくなっちゃうわぁ！」
　絵里子や寛子の声は、もはや親友に対するそれではなくなっていた。小悪魔的な微笑を浮かべて、さらに残酷な言葉を続ける。
　やがて、ペニスの先端から先走りのガマン汁が大量に滲みでてきた。俊之の腰に力が入り、急にプルプルと小刻みに震え始める。前後に腰を振る動きが次第に激しくなってきた。
（相当、感じてきているんだわ。この調子なら、３分以内に出させられるかも……）
　上目遣いに俊之を見上げると、顔に赤みが増し、恍惚の表情を浮かべているではないか。ヒトミは、急に勇気が漲ってきたのを感じると、再び頬をすぼませてペニスの先端部分を強く吸引しながら、激しくスライドさせた。