明るい内は義父、夜は夫との交わいを続ける由香。
　先月から途絶えた生理が、気がかりで医者に行く。
「おめでとうこざいます、妊娠です。・・２ヶ月ですね」
　明るい響きの声で伝える医師。
「おめでとうこざいます」
　そばに付いていた看護婦も、口を揃えていう。
　医師は、細々と注意事項を伝えた。
「ありがとうございました」
　立ち上がりながら礼を言う由香。
　父親の判らない、子供を身ごもってしまった由香の心は重い。
（とうとう、この時が来てしまった）
　義父との関わりに、天罰が下ったことを認知する。
　その日は、誰にも知らさず心に止めた由香。
・
　翌日、昼食を済ませた頃、顔を見せた義父。
「妊娠したの、・・・どっちの子だか判らないわ」
　悲痛な表情の由香。
「そうか、出来たのか、元気な子を産んでくれよ、何ヶ月だ」
　悩みもなく、嬉しそうな顔の義父。
「２ヶ月よ」
　暗い声の由香。
「どっちの子でもかまわん産んでくれ、当分禁欲だなぁ」
　きっぱり言う勇雄。
「真一さんにも伝えていいのね」
「真一の子として産めば問題ないだろ」
　義父の言葉に流される由香。
・
「あ〜、疲れた」
　居間のテーブルの上に、黒い鞄を投げ出し、ソファに落ちるように座り込む真一。
「真一さん、・・・できたの」
　帰宅したばかりの真一に伝える由香。
「何が？」
　何時になく、まじめな表情の由香の顔を見つめる真一。
「妊娠したのか」
　明るい顔を返す。
「そうよ」
　踵をかえし、キッチンに向かう由香。
「やったな、今日は前祝いだな、酒、用意してくれよ」
　真一としては、特別子供が好きな分けではなかったが、死んだ弟に嫁いでいた由香を、嫁にしているだけに、「子は鎹」、早く父親になりたいと思っていた。
　シャツのボタンを外し、風呂に行こうとしている。
「それじゃ、明日は母屋で晩飯にして、報告しよう」
　はしゃいだ様子の真一。
「わかりました」
　ほっとした表情の由香。
・
　２ヶ月程が過ぎた頃、お腹の子も順調で、安定期に入っている。
　真一は妊娠の祝いにと、５０キロ程離れた温泉に一泊どまりの家族旅行を計画した。
　家族４人揃っての旅行は、初めてである。
　誰もが、仕事や家事を忘れ、楽しい時間を過ごした。
　温泉旅館の豪華な懐石料理をたいらげ、ほろ酔い気分の由香。
「明日の朝は、朝風呂しようじゃないか」
　勇雄が提案する。
「いいですねぇ、お父さん」
（温泉気分が満喫できるわ）
　と深く考えず賛成する由香。
「私は、ゆっくりさせて頂くわ」
「僕も、ゆっくり寝させてもらおう」
　淑子と真一は、のり気じゃない。
「じゃ、由香さん６時頃、廊下で落ち合おう」
　待ち合わせ場所を伝える義父。
・
　朝６時、真一を起こさないように気を使い、静かに部屋を出てきた由香。
義父は、先に来て待っていた。
「行こうか」
「ええ」
「お腹はそんなに、目立たないな」
　浴衣姿の由香のお腹を見ていう勇雄。
「まだ、４ヶ月ですから・・それじゃ」
　と由香が、女性専用の風呂に向かおうとする。
「そっちじゃない」
　義父は、小さな鍵を見せている。
「えっ」
　分けが解らない表情の由香。
「家族風呂取ってきたんだ、こっちだ」
　階段を下りていく義父。
　男女混浴となっている露天風呂などを用意した温泉旅館は多々あるが、実質男性用で、女性には、少し小さな風呂を専用に用意しているのは一般的なこと。
　大きな温泉旅館になると、実質的に男女が混浴できるようプライベート（鍵の掛る）な浴室を何室か用意している。
　義父はそんな浴室を、予約していたのだ。
　義父が「砥石風呂」の名前を確認し鍵を開けたさきには、６人ほどの脱衣所があった。
　由香が入ると内側から鍵を掛ける義父。
「砥石風呂って言うぐらいだから、砥石で作られてるのかな」
　期待を込めていう義父。
「そうでしょうねぇ」
　義父の下心に心を重くするが、今更引き返せない由香。
　浴室は、名前どおり砥石で出来ていた。
　広い窓からは、旅館の横を流れる川が臨め、２畳ほどの浴槽を持つ８畳程の浴室だった。
　勇雄につづいて浴槽に入る由香。
　お腹の子は、３ヶ月を過ぎ安定期に入っておりＳＥＸには問題ない。
　どちらが親か判らない子を産もうとしている由香にとって、操のたて方は難しかったが、それでも、お腹を大きくしたまま２人の男を相手にすることに戸惑いがあった。
「おお、さすがに胸が大きくなってるな」
　湯船に浸かる由香の胸に手を当てる勇雄。
「お父さん、やめて下さい」
　義父の手を押し返す由香。
「４ヶ月だろ、もう大丈夫じゃないか」
　さすがに年の功、由香に触ろうともしてこない真一とは違いよく知った勇雄。
「そういう問題じゃありません」
　由香の言葉を無視し、２ヶ月近く禁欲がつづく由香の花園をまさぐり始める義父の手を心地よく感じてしまう由香。
「あぁっ」
　浴室に響く甘い声に、積極さを増す勇雄。
　指の感触に温泉のお湯とは違う、ヌメヌメした滑りを味わう。
「もう濡れてきたじゃないか、ワシのも見ろこんなになって来たぞ」
　ヌメった花園から手を離し、湯船から腰を上げ、由香の口元に近づける。
　由香の手の指が、やっとくっ着く程の太さになっている肉棒。
　口もとへ押し付けてくる義父の腰を片手で押さえ、いとおしむような眼差しで見つめながら、左手で前後にしごき始める。
「おお、いいぞ、カリに手が直接当たらんように、皮をうまく・・・そうだ、そうだ」
　滑りが悪いので、痛みを感じるのか注文を付ける義父。
　頼もしい、その強張りは、硬さを増し、亀頭部分が輝きを持ち始める。
「うっ、・・・由香、あれ使おう」
　やはり痛みがあるのか、棚の上に置かれた、液体ソープを指差す義父。
　液体ソープの置かれた棚へ向かう由香。
　勇雄は、浴槽の一段高くなった淵に腰掛、待っている。
　半身浴になった由香は、ソープを手にとり、しっかり上を向いた強張りに塗り拡げる。
　滑りの好さに満足したのか、由香のさせるがままにしている義父。
　言葉なく、クチャ、クチャと強張りへの愛撫の音だけが響いている。
　強張りは、手や口では、義父の意思がなければ、白濁を放出することはなかった。
　鈴口から出てくる透明な液を、すぼめた唇で吸い上げ、離す由香。
　由香の奇麗な細い指をした手は、休むことなく硬い強張りを上下にしごいている。
　鈴口の液を見る度に、吸い上げる由香。
　どれほどの時間が経ったのか、温泉のお湯に汗だくの由香。
「このままじゃ、いつまでも終わらんな由香」
　泡まみれの由香の手を取り、浴槽から引き上げる勇雄。
　風呂桶に浴槽の湯を汲み取り、床一面にまく。
　同じ行為を数回繰り返しす義父。
「さあ」
　由香に横になるよう促す義父の目。
（これが、娼婦の気持ちなのかしら）
　整理がつかない心のまま横になる由香。
　お返しするかのように、美加の花園に顔を近づける義父。
　義父の手が由香の手を取り、胸に持っていく。
　脹れ上がったように大きくなった胸、大きさを確めるように、ゆっくりと揺さぶる由香。
　ヌルっと侵入する農作業で鍛えた義父の太い指。
「ああぁっ」
　肉芽に義父のざらついた舌が触れ、由香の秘肉がギュッと指を締め上げる。
　舌の心地よい刺激、声を抑える由香、クネクネとした腰の揺さぶりが止められない。
　勇雄は、肉棒の胴の部分を、口の割れた淫列に沿わせて宛がい、腰を振りだす。
　肉棒の横に、はみ出した陰唇が、肉棒を咥えているようで嫌らしい。
「あっ、あっ、あっ」
　亀頭の弾力と滑らかさは、肉芽も気持ちいいのか、声を押さえ切れない由香。
　由香の蜜液のヌメリは、膣壁を思わせる心地よさを肉棒に与えている。
　ズル・ズル・ズル・ズル・・・・と激しく腰を振る勇雄。
「あああぁぁぁ〜〜〜」
「おおっ、気持ちいいぞ、それ」
　身体を硬直させ、軽いアクメで、義父の肉棒に生温かい蜜液を吹きつける由香。
「由香、今のは潮じゃないな、愛液も噴出すように出るのか」
　腰を振りながら訊く勇雄。
「あっ、あっ、あっ」
　恥ずかしげに顔を叛け答えられない由香。
　勇雄は、久しぶりに由香の秘口にブスッと肉棒を差し込み、激しいピストンを繰り出す。
「イってもいいか」
　昂ぶった声で噴射を予約し、クライマックスへ追い込みをかける。
「あっ、あっ、ちょっと、あっ・・・・まっ、あっ、待って」
　と義父の噴出しに遅れをとらないよう、腰を突き上げ揺すりだす由香。
「イく、イく」
　大きなスライドの送輸に変え、ドクッ・・ドクッ・・ドクッと精を噴射する。
「あぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜」
　肉棒の先からの噴射を、膣奥への圧力で感じ取り、花園を義父の股間に押し付けるようにエビ反り、淫らな世界に果てていく。