健一たちは成長し、由香の手を離れている。
　真一との交わりは、徐々にきうすになっていったが、義父の強張りは年を取らない。
　由香の肉欲を満たして、尚、ありあまる。
　月が欠け始め、赤い滴りを見るとき、行き場を失った義父の白い放出先を心配してしまう。
　明るい日差しに欲情してしまうほど、繰返される真昼の情交。
　今日も太陽は昇っている。
「あっ」
　硬い強張りを蜜壷に受け止めた由香。
　蜜壷の深みを適度に突き上げる強張りは、代替品など考えることも出来ないほど馴染み、由香を遠い夢の世界へ送り込む。
　交わりの秘技など何もない、ただ感じたままに喘ぎ、感じたままに身体を反応させる由香。
　そんな素直な反応が欲情をそそるのか、由香の反応のたびに歓喜の声を上げる義父。
　悦楽の世界に浸る義父の声に、心の安らぎを感じ、遠く雲の上へと舞い上がる由香。
「あぁ〜〜〜」
　戸惑いや、抗いは、すでになく真一よりも、強い契りと親しさを感じる由香。
　愛に近い思いを持って、心の底から肉の喜びを感じることができる自分が怖い。
　このままで、何時までも続いて欲しい。

・・・・
・・・・

　義父の棺を前にした読経が終わり、回想から醒める由香。
　すでに４０半ばとなった由香、今も、つい先日、咥え込んだ義父の硬い肉棒の感触を思い出し、秘肉の疼きを感じ、頬を染めている。

−完−