パチンコ屋の女
徹作

　最近パチンコ屋に行くと若い女性が多い。彼女らもパチン玉の行方に一喜一憂してパチンコを楽しんでる。幸恵もその一人である。
「あーーー２千円も負けちゃった、よーし後千円だけ、最後の勝負」
　と打ち始めると大当たりである。
　その場にいるオッサンが
「姉ちゃんすごいな、がんばれーー、たいしたもんだぜ俺よりも旨い」
　とおだて上げる、彼女は１０万円ほど勝った、
　オッサンが
「もしかして強盗にやられでもしたらいけないから」
　とボディガードをかってでる。彼女は彼がヤクザであることも気がついていない。タダのパチンコ好きのオッサンだと思っている。
　その日以来、幸恵はどんどんパチンコにはまっていった。先日稼いだ１０万もどんどん減っていく。
　毎日のようにそのオッサンに会うのである。
「調子はどうや」
「全然ダメです」
「パチンコは負けたと思った時が負けや、頑張れ」
　そんな会話をするタダの知り合いであった。名前も知らない相手であった。
　そのオッサンはヤクザであった。今時のヤクザがヤクザの顔をしてパチンコ屋へは行かない。彼らはパチンコ屋から出る台の情報を教えて貰うのである。
　パチンコ屋が月に１億のパチンコ玉を打って8千万の負けを出せば、２０００万の儲けである。いろんな経費を引いてまあとんとんの収支である。何人かの客は喜んで貰って大抵の客は負けていくそんな世界である。
　その勝ち組にヤクザを入れておくのはパチンコ屋にとって何かと都合が良いのである。何よりみかじめ料なんて払わなくても守ってくれる。
　一番の心配は最近増えてきた若い女性店員への性的な被害である。ストーカー、迷惑行為、「メルアドを教えて」などの声かけ
　また、客の不正行為、今でもピアノ線を突っ込んで玉を出す方法も強力な磁石を使っていかさまする方法も現実にあるのである。店員だけではその対策は不可能なのである。そこでヤクザの○○組に特別に出る台を数台教えるのである。そのヤクザがどんどん玉が出ているのを見て、一般の客が
「よーし俺も」と頑張ってくれるとパチンコ屋としては大成功なのである。
　税務署にはそのヤクザが勝った分も経費で落ちるので、大成功である。
　そこで、暇なヤクザは順番にパチンコ屋に行くことになる。何かの出入りがあっても数人がパチンコ屋にいるので身を守る方法でもある。
　現在はパチンコにはまっている若い女性は数人いるが幸恵もその一人なのである。
「姉ちゃん、今日は調子が悪いようやな、もしも金が足りなかったら貸してあげるで。何の勝ったら返してくれたらええのや」
　そいって幸恵は１万円を借りた。
　ヤクザの所に行くと
「すみません、負けました」
「あの台は絶対に負けないと思ったがな、あと１万もつぎ込んだら勝つやろう」
　そう言ってまた１万貸した。
　その日は結局５万円負けた。
「だめです。もう今日は辞めます、もうパチンコはしません」
「そうか、しゃあないなそんな日もあるな、じゃあココに名前、住所、勤務先電話番号を書いて」
　と紙を渡された５万円の借用書である。
「気にせんでいいで、次に１０万勝って、返してくれたらええ」
　そう言ってその日は帰した。
　それがヤクザの罠なのである。
　当然ヤクザの組織を使って彼女の事を調べ上げる。
　市役所の役人の妻で専業主婦である。
　そうやって幸恵はたまに勝って、金を返して、また借金して金を借りた。
　勝っても負けても１円にもならない。たまにヤクザである伊知郎が美味しいものを奢ってくれる。そうやって幸恵の借金が５０万になった。
　伊知郎に取ってはちょうど潮時である。
　全ての借用書に「金利、月に１０％でお返しします。」と上書きする。
　そうやって１００万円ぐらいの借金になっていった。
　そこで伊知郎はようやく本業のヤクザの本性を見せるのである。
「わても最近金に困ってきてな、今週中に返して貰いたいんや」
「無理です。そんなこと」
「そうだよな、パチンコで１００万は返せへんな」
「そこでや、姉ちゃんデリヘルって知っているか」
「何ですかそれ」
「サービス業や、彼女がいない人とかの相手をするだけや」
「どうや、やってみいへんか」
「実はな、おれの友達が新しい子を紹介してくれと言われているンや、それもそこら辺のあばずれじゃなくてしっかりした奥様がええそうや」
　幸恵は迷った
「でもそんなことをしたら夫に申し訳ない」
「そうやな、じゃあ今度、市役所に行ってご主人に請求してもええで」
「絶対に止めて下さい、お願いです」
「じゃあサービス業のアルバイト受けてくれるな、それを契約して貰ったら、その１００万を友達に立て替えて貰えるンや」
「あんたのことをパチンコ屋で見て偉う気に入ったそうや」
「分かりました。」

　と言うことで今日は面接の日なのである幸恵を少しでもお化粧をして、事務所に行った。
　事務所では簡単に契約書を交わした。その内容は何でもないサービス業を定期的にするという契約である。
「いあーーー良くみると美人だわ、これは絶対に人気が出る、掘り出しモンや、」
　そんなお世辞が続いた。そして実施研修に行こうと言う話しに成った。その場所はラブホテルであった。

「あの、ココはラブホテルと言う場所ではないのでしょう？」
「そうや、ここでデートするのがお仕事や」
「私、売春なんな絶対にしません」
「誰も売春なんかしろなんて言っていない、サービスするだけや」
「どんなサービスをするのですか？」
「それを今から教えるから」
　と言って部屋に連れ込んだ、これで私が客で店長の指導の始まりである。
「これからは、恋人の二人になるんや、これは演技や本気じゃない本気の愛はご主人だけで結構や、でも演技や女優になるんや、ええな」
　幸恵は「分かりましたやります」と心を決心した。
「まずはキスやええな」
「はい」と言っても、自分から夫にキスをしたこともない。じっと見つめているだけである。
「ほれ、愛する恋人に会ったのだから自分からキスせんかい」
　幸恵は自分の方からキスしていった。伊知郎はそれに答えるようにキスをして、舌を深く入れていった。
「よしキスは合格や、次は身体検査や、入れ墨かとか注射の後とかあったらえらいことだから丁寧にするで」
「いやーーー止めて下さい」
「じゃあ俺が乱暴に裸にしてもいいか、もしもボタンでも取れたらどうする」
「それは嫌です。」
「いやいやならそれでも良いぞ、俺たちはお前をこれから強姦して、出て行くだけや
　その後は、警察でも何でも好きにしたらいい、おれはその後にお前の旦那の所に借金の取り立てに行く。それで万事解決や」
「ええ−−−、私は強姦されるのですか？嫌です。」
「あんたが協力しなければと言う話しや、身体検査をして合格なら万事解決や」
「脱ぐだけ良いのですか、」
「そうや身体検査をするだけや」
　そう言って幸恵は一枚一枚脱いでいった。伊知郎はその姿をどんどん写真に撮っていく、店長と二人で、その体を批評していく、松○聖子ちゃんの若い頃に似ているとか、大○久美子に似ているとかそんな話しである。
　ブラジャーとパンティだけに成った時に幸恵の動きが止まった。胸と腰を一生懸命に隠している。
「よう頑張ったな、ここからやで、頑張れ、何もしなければこっち二人で強姦してさよならや、どうする。」
　幸恵は意を決して
　ブラジャーを外して、パンティを脱いでいった。
　幸恵は必死で胸と陰毛を隠している。
「気を付けをして」
　そう言われると手は横にやった。
「動くなよ」
　そう言って店長が体中を検査していく、一番不味いのは入れ墨である。どこかに入れ墨を入れている女も多いのである。数年前はそんな女でも、この商売が出来たが今はそんな女だと必ずクレームが来る。特にヤクザの客だと同業者を相手にしているようでやる気にならないそうである。勿論、麻薬注射の後も調べるし、リストカットなどの自傷行為もあってはいけない。客が求めているのは清純な女性を演じる女である。
「足を開け」
　そう言うと足を開いていった。伊知郎はその様子を写真に撮るし、店長は女陰を触ってその機能を確認する。
　店長は実はＥＤである。どんなに興奮しても彼が勃起することはない。実はこれはこの手のフーゾクの職業病なのである。毎日女たちがセックスをしている様子を、隠しカメラで確認している。スケベな心でなくて何よりも犯罪を防ぐためである。デリヘルの女がサイフから金を抜くこともある、その逆に男がタダ逃げをしたり暴力をふるって貰っても困る。当然そのような場合は警察には行かない伊知郎などのヤクザに指令が行くのである。
　しかし、素人の綺麗な女陰を触りたいのは誰もが美味しい刺身を食べたいのと同じ気持ちである。１０００人ほどのいろんな女性と仕事でセックスをしてきたので、触るだけで全て分かるのである。しかし残念なことに店長はＥＤであった。これはこの世界の職業病でもある。もったいない話しであるし、いちいち女性に発情していたら商売には成らない、下手に手を出したらクビになる。
「これはええ女でっせ、やりましたぜ。ＯＫや合格じゃあ早速研修に行くで」
　幸恵はこれで１００万円が返せるとほっとした。
「それでは初めからじゃ、服を着ても良いぞ」
　そう言うと幸恵はすぐに元通り服を着た、全てこれで終わったのだと勘違いしたこれからが本番の始まりである。
「まず、ええか、法律で本番は禁止だ。もしも本番をしたことが分かればあんたは辞めて貰って、完全に売春婦として生きていくしかない。だから絶対に本番はさせてはいけない。そのためにこれから研修していく。あんたも旦那以外の人とセックスをしたくはないだろう。うちは良心的な店なのじゃ。ええな、いくら積まれても本番は禁止だぜ。」
　そう聞くと幸恵は安心した。裸にさせられた時には貞操の危機を感じていたのである。
　ホテルの部屋の外から研修が始まる。丁寧にノックして、
「お待たせしましたご主人様、お好きなようにして下さい。」
　と言うところから始まる。
　いよいよ伊知郎の出番である。伊知郎がドアを開けると、すぐに幸恵を抱きしめる。当然恋人のようにキスをする。手は当然乳房に行く。そんな恋人の雰囲気を十分に楽しむ。
　それから。幸恵が伊知郎の服を一枚脱がせる。そして今度は幸恵が１枚と脱いでいく。
男のシャツを脱がせると、自分もブラウスを脱ぐ、ズボンを脱がせると、自分もスカートを脱いでいく。そしてブラジャーとパンティの姿になると男がベッドに倒した。
　そして十分に乳房をもてあそんだ、パンティのうえからであるが、若草の弾力も堪能した。そして、伊知郎は幸恵を立たせると、自分で脱ぐように命じた。さっきは出来たのに今度は出来ない。さっきは知らない誰かだったのに、今は毎日パチンコ屋で会っていった、気の良いオッサンのなのである。恥ずかしさの度合いが違う。でも幸恵は恥ずかしさに耐えながらもブラジャーを外してパンティを脱いだ。
「そのまま動くな」
　と言うと、まるで卑劣な電車の痴漢のように、乳房もお尻も若草の部分もさわり始めた。
　そして、恋人のように抱き合うとキスをして、舌を絡ませてきた。唾液が幸恵の中に送られて、幸恵の唾液を吸い取る。
　伊知郎はベットに座った。幸恵はまだ立ったままである。
「さあ始めるんだ」
「あの―何を始めるのですか」
「バカお前は、俺のちんこを咥えてザーメンを飲むのがお前の仕事だよ」
「えーー、あのそんなことしたことありません。」
「しゃあないな、まずは跪いて、俺のちんこにキスをしろ、それからだ」
　そう言われると跪いて、異臭を放つバットにキスするしかった。
「キスしたら今度は、咥えるンや、バナナを咥えるやろうあの感じや」
　幸恵は必死でバットを咥えている。伊知郎は手で胸をもんでいる。
「ようし合格や、今度は俺のバンや」
　といってベッドに寝せた。足を開くとアワビが少し顔を出している。どれどれ、とそのアワビを指で開いていく、
「あああーーーいやあーーーだめーーー」
　そんな声に促されるように、俺はそのアワビを味わう、その穴の中に舌を入れていく。そして
「シックスナインって知っているか？」
「分かりません」
「お尻俺の顔に持って来てお前は俺のちんこをしゃぶる、やってみろ」
　そうやって、おれ幸恵のあそこに指を入れつつ、舌をいれつつ、幸恵は俺のモノをしっかりとしごいていた。そうやって俺の第一回の発射が終わった。
　その苦くてくさいザーメンを幸恵は必死で飲み込んだ、これで終わったのだと、何かをやり遂げたような感じであった。
「ええ感じや、始めてにしては旨いモンや。良かった」
「ありがとうございます。これで終わったのですね。」
　俺は幸恵を横にして乳を触りながら、話していた、片方の手はぬれている幸恵の洞窟を探検している。
「研修の第一弾は終わりや、これからだ２弾が始まる。ええかさっきも言ったように、このデリヘルは本番禁止やでも、どうしても本番がしたい客がいる。その客から実際にどうやって逃げるのか？実際にやってみるしかない。もしもやで、あんたがやられたらそれは自己責任や、デリヘルが警察に被害届を出してもバカにされて笑われるだけや、橋下弁護士でもそんな奴を裁判に掛けることも出来ない。即ちやられ損や、それは嫌だろう」
「嫌です。絶対に夫以外の人とセックスなんかしません。」
「ええ心がけや、そうでなければいけない。じゃあ実際に俺がお前を犯すとして本当に逃げ切れるのかどうか今から始めるで」
　そこから先は完全な強姦である、どんなに拒否をしても幸恵の洞窟を指でこじ開けられて、伊知郎の太いバットが侵入してくる。武道でもやっていない女にそんなことを拒否できるはずもない。彼女はすでに裸なのである、何処にも逃げようがない。
「だめーー、いやーーー、あああー、」
「もう終わりかい、もしかしたらやりたいのじゃないか、えーーー、こうやってよ」
「そんなーーーー違います。止めて下さい。お願いーーーー」
　そう言いながら幸恵は女の操を奪われていく。
　　
　全てが終わった後で、パチンコ屋まで送られた、その車中のことである。
「ええな、どんなにやられてもやられ損や、だから、口で抜くのは１回じゃダメだ２回も３回もやってやる必要がある。それが仕事や、ええな。１日３人相手をしたら１万円の小遣いをあげる。
　２万円は借金１００万円の返済やだからこれから５０人の相手をすれば終わりや、勿論パチンコで１０万勝って１０万返して貰ってもええで、たまには俺も客で行くからその時はよろしゅうな」
　幸恵はもうどうすればいいのか分からなかった。こうして真面目な主婦が一人フーゾクの沼地に沈んでいくことになる。
あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。
2016年6月25日掲載
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