１．料理アドバイザー・・・唯

「あぁ〜ぁ・・・今日も疲れたなぁ〜不景気だと懐も滅入るけど気も滅入るなぁ・・・ただいま〜〜と言っても、単身赴任じゃ誰も迎えちゃくれないか・・・」
　真山 聡は単身赴任でこの街に来て半年になる。
「今日は、何を食べるかな・・・？と言っても、作れるものは知れてるけど・・・」
　赴任した直後は外食して帰っていたが、食費も馬鹿に出来ず、自炊をしていた。
「冷蔵庫の残り物で、野菜炒めでも作って食べよう・・・」
　35歳になる今日まで浮気もせず、生真面目だけが取り得の男だった。
　当然、ここ半年の間も、不自由はしていたが、1ヶ月に１回やってくる妻に、まとめて欲求を吐き出していた。
　男盛りに月１は残酷で、最近は、会社が用意してくれたこのマンションで、多少は欲求不満を解消する楽しみを見つけていた。
　通販で買った双眼鏡で、向かいのマンションの窓を覗いていた。
　毎日は無理だが、時折り着替えをする女性の裸を見ながら、自分で扱いていた。

　この日も夕食を終え、一服した後、覗きに興じる為に窓際に寄った。
「さてと・・・うん〜？引っ越してきたのか・・・あの部屋。どんな人が来たのかな？」
　カーテンが開くまで他の部屋に双眼鏡を移した。
「あぁ、また、ここの奥さんは湯上りで火照った身体を冷やしてるよ・・・まぁ、いいんだけど・・・見飽きたなぁ〜もう抜けないよ・・・」
　毎晩のように見ていた中年の奥さんの裸じゃ、聡の肉棒は反応しなくなっていた。
「もう少しダイエットすればいいのに・・・」
　余計なお世話だと思いながらも、勝手なことを口にしていた。
「今日は不作かな・・・そうだ、新しい部屋の主は・・・？」
　双眼鏡を新入居の部屋に向けた。
「まだ灯りがついていない・・・ふぅ〜っ、つまらないなぁ・・・」
　聡は仕方なく何かないかと探した。
「おっぉお〜！本気かよ〜見られないと思って・・・あぁ〜ぁ、やり始めた」
　ベランダの手すりを両手でしっかり握った女を、男が後ろから犯していた。
「いい中年の親父が、何なんだ・・・？人妻風の女を・・・でも女もヨガって悦んでるよ・・・浮気？借金のカタ？単なる刺激的なゲーム・・・？ちょっと羨ましいねぇ〜」
　ふたりとも素っ裸でエキサイトしていた。
　聡は望遠のカメラを手に何枚か撮影し、女のほうはアップで撮った。
　再び双眼鏡を新入居の部屋に移した。
「おぉっ！帰ってきたぞ・・・ひとりか・・・この時間でひとりだと、独身かな〜」
　倍率を上げてズームアップし、鮮明に見えるようにして様子を窺った。
「若いなぁ・・・20代後半かな〜？結構な美人ですね・・・こうじゃないと面白くないね」
　女は窓を開け部屋の空気を入れ替え、本人もベランダに出て深呼吸していた。
「疲れているようだ・・・仕事をして帰ってきた、という感じだな〜」
　まもなく女は洗面所のほうに消えた。
「シャワーでも浴びるのかな？着替えか？」
　聡が想像している間に、女は髪をバスタオルで拭きながら部屋に戻ってきた。
　ダブダブのＴシャツのようなものを着て、窓際で髪を拭いていた。
「きれいな脚だな・・・胸も少し見えて・・・あぁ〜また、見えなくなった・・・あれっ？下に何も着けてない・・・今、前かがみになった時、お尻が見えたような・・・」
　聡はドキドキと心臓の鼓動が早くなるのを感じながら、カメラで撮影をした。

　翌日は、金曜日だったので、夕方から街に出かけようと思っていた。
「ねぇ、真山さん〜」
　会社の女性が声をかけてきた。
「何？川口さん」
「駅前に面白い教室が出来たって知ってます？」
「はぁ〜？」
「単身赴任の男性・一人暮らしの男性の為の料理教室・・・ですって〜これパンフ」
「ありがとう〜」
　聡は手渡されたパンフを捨てようと思ったが、写真を見て気が変わった。
（この女性・・・昨日のマンションの・・・）
　飲みに行くのを取りやめてパンフの場所に向かった。
　会場では10人ほどの男が来ていた。
（へぇ〜結構、集まるもんだなぁ〜）
「皆さん、わたしがこの料理教室を担当する佐伯 唯と申します。皆さんが毎晩、ご苦労なさらないように、栄養バランスを考慮し安価に出来るよう、 レシピをご用意しました。今日は初日ですので、向こう１週間を考慮した材料からご説明します・・・」
　無駄なく材料が消化できるように工夫されたレシピの説明を受けながら、聡は昨夜の唯の肢体が脳裏を過ぎってどうしようもなかった。
「ちゃんと聞いてましたか？何だかボォ〜とされていたようですが・・・」
　唯が声をかけてきた。
「はぁ・・・・・まぁ、あなたばかり見ていたので・・・すみません」
「えっ？」
「いえ、いえ・・・ハハハ・・・」
　唯は怪訝な顔で聡を見たが、講習を続けた。
　一通り調理を実際に行ない、材料は○×スーパーで・・・と勧められた。
「本日は無料講習です。○×スーパーが提携してくれましたので、皆さんヨロシク〜それでは、早めにお買い求めいただき、早速チャレンジしてみてください」
　男たちはワイワイガヤガヤ言いながら、会場を出て行った。

　皆が会場を出て行った後で、聡は唯に話しかけた。
「すみません〜先生・・・」
「どうかしましたか？」
「先生は調理師なんですか？いつもは、どこで教室を開いているんですか？」
「わたしも単身赴任みたいなものなんです」
「はぁ〜？」
「実は主人が単身でアメリカに渡りまして、子供もいないので一緒にと思ったのですが、１年間だけだというので、それなら残っていようと思い、小さな部屋に越して来て・・・独身時代にやり遂げなかった料理のアドバイザーをやろうと思ったんです」
「じゃあ、料理は独身時代からずぅ〜と？」
「えぇ、栄養学を学び調理師の資格を取り、教室を開いていたのですが・・・急に主人のアメリカ行きが決まりまして・・・中途になったままではプロとしてどうも・・・自宅はひとりでいると寂しいので他人に貸し、引っ越して来たんです。だから・・・ある種、わたしも単身赴任かな〜って」
「じゃぁ、教室は開いているんですね？」
「いえ、今はスーパーの料理アドバイザー・・・しばらくしてから始める予定でして・・・」
「そうなんですか・・・」
「どうしたんですか？」
「いえ・・・いいんです・・・もう・・・」
「えっ？いやだわ〜おねがい・・・言ってください」
「いや、無理だと思いますから・・・実際のキッチンで教えて欲しかったので・・・こういう場所ではなく、実際のキッチンで教えていただければ、よく分かると・・・そう思ったのです。何か、こういう場所では、実感が無いので・・・」
「・・・・・・・・・」
「プロの方は、一般のキッチンでは・・・やらないですよね？」
　唯は聡のプロという言葉にカチンとした。
「いいですよ、伺いますよ」
　思わず答えてしまった。

　唯はＯＫした後すぐに後悔したが、聡の熱心な目の表情に惹かれてついて行った。
「あのぉ〜このマンションですか？」
「えぇ、会社の用意したマンションで・・・」
　唯はすぐ傍のマンションに住んでると言いかけて慌てて口をつぐんだ。
　聡はそんな唯の心の中が手に取るように分かって面白くて仕方なかった。
　部屋に入ると、すぐにキッチンに向かい、調理に入った。
「結構、マメにやってらっしゃるみたい・・・冷蔵庫も整理されて・・・」
「やっぱり、さすがにプロですね〜料理のプロというか、主婦のプロというか・・・」
「あぁ、それ、言えてるかも・・・主婦業のプロって、的を得てるわ〜」
　誉められた唯は自尊心をくすぐられ気分良くした。
「それじゃぁ、一緒に食べましょう〜」
「食べてみないと・・・ね！料理は」
　談笑しながら食事が進み、楽しい時間を過ごした。
「僕、紅茶をいれます」
「えっ？嬉しいわ〜入れてもらえるって、わたしたちには最高のレシピよ〜」
　さらに話しに花が咲いて、時間が経つのも忘れていた。
「毎日の料理も単身赴任には重要な問題ですが、もうひとつだけ問題があるんですよ」
「えっ？うぅ〜ん・・・何かしら？洗濯・・・じゃないわねぇ・・・」
「プロのあなたなら、すぐに解決してもらえるんですが・・・解決していただけます？」
　聡は巧みに唯の心理を誘導していった。
「どうですか？」
「いいですよ〜わたしで出来ることなら・・・でも、何かしら？」
「それじゃあ、ちょっと、目を閉じていただけますか？僕が合図するまで・・・いいですね」
　唯は目を閉じて聡の合図を待った。
「ハイ！開けていいですよ〜」
「キャァ〜〜ッ！」
「正解は・・・これです！ハイ、プロなら約束どおり解決してください〜」
　唯は聡の言葉に声を呑んだ。
　聡は目にあてた唯の手を取り、目を開かせた。
　唯の目の前にはギンギンとした聡の肉棒が急角度で逞しくそそり立っていた。
「デザートも上手く調理してもらわないと・・・完結しませんよ〜」
　唯にとっても、久しぶりに見る男そのものだった。
　予測していなかった急な展開に、唯はどうしていいか戸惑っていた。
　聡にしても思い切った行動だった。
　しばらくの間、ふたりの間に無言の時間が流れた。
「確かに・・・あなたの言う通りだわ・・・わたしにとっても、解決すべき問題だわ・・・」
　そう言うと、唯は目の前の肉棒を手に取り、根元から亀頭に向かって舐め始めた。
「僕らは単身赴任同士・・・ですね〜あぁ、はぅ・・・っ、あぁ〜上手い調理の仕方ですね〜」
「えぇ・・・その通りね、あぁ〜美味しいわぁ〜最高のデザートね・・・ボリュームたっぷり」
「あなたは・・・やっぱり、本物のプロですね・・・でも、僕だけのプロでいて欲しいなぁ〜」
「えぇ〜デザートは・・・これだけで充分だわ〜大きくて食べ甲斐があるし・・・あぁ〜〜〜」
「僕もデザート食べさせてもらいたいなぁ〜？」
「えぇ、是非、食べて欲しいわぁ〜〜でも、もう少しだけ、わたしに食べさせて・・・」
「お、奥さん・・・いぃ〜〜」
「奥さんは・・・ヤメテ〜唯・・・唯よ〜〜」
「唯〜〜最高だぁ〜〜〜」
　唯は久しぶりのフェラに夢中になり、玉袋まで口の中に含んで舐め回していた。

　聡は暴発しそうな快感を抑え込み、唯のデザートを食べさせてもらうことにした。
「わたしのデザートは美味しいかどうか・・・？デザートは飾りも大事だから・・・」
　唯はそう言いながら、飾りを演出し始めた。
　ワンピースを片側の肩からゆっくり外し始めた。
　聡はその仕草に思わず生唾を飲み込んだ。
「まだ、ダメよ〜生唾を飲み込んで、期待して待ってって・・・」
　伏し目がちに目線を流して聡を見遣り、細い肩が徐々に露わになってきた。
（こんな美人が、ストリップみたいなことを・・・堪んないよ〜）
　両肩から外れるとストンとワンピースはスラリとした脚を伝って落ちた。
　薄いピンク色のブラとスキャンティだけの姿態を、聡は鼓動を早くして眺めていた。
「きれいだ・・・いや、美味しそう・・・」
「ダメよ〜それは、メインディッシュ・・・デザート・・・じゃないわね〜デザートじゃ、メインを食べられないわ〜オードブルね・・・オードブルが先ね〜」
　ブラを取ると豊かに揺れる乳房が目に映った。
（双眼鏡で見るのと、すぐ目の前で見るのとじゃ、大きな差があるなぁ〜すごい！）
　子供を産んでいないせいか、型崩れしていない唯の肢体は、すぐにでも触りたかった。
「この中にあるの〜オードブル・・・お口にあうと嬉しいけど・・・」
　小さな布切れから片脚ずつゆっくり抜いてオードブルが顔を出した。
　聡は唯の股間に近寄り思い切り息を吸い込んだ。
「うぅ〜〜ん・・・いい香りだぁ〜最高級の香りがするよ〜」
「ありがとう〜嬉しい・・・じゃあ、味も気に入ってもらえるかしら・・・」
　聡は唯を横にし大きく膝を割って、蜜を湛えた柔らかな膨らみを覗き込んだ。
「オードブルにドレッシングがタップリかかっているよ〜」
「まぁ〜早く食べて欲しいのねぇ〜」
　柔らかな肉の膨らみを指で開き、舌を入れて満遍なく舐め回し小さな芽を口唇で擦った。
「あぁぁっああああ〜〜〜ぁ・・・あぅ、ふぅ〜はぁ〜〜ぁ・・・ぁあああ〜〜っ・・・」
「あぁ〜ぁ、甘くて芳醇な香りがして・・・こんな美味しいオードブルは初めてだよ」
「あぁ〜ん・・・嬉しい〜〜もっと、たくさん食べてぇ〜〜〜」
　聡は唯の気持ちを汲んで貪るように舐め、指を使って小さな芽を弄くった。
「あぁん、あん・・・あぁ〜〜ん・・・はぁふぅううっ、ぁああぁっ・・・あぁ、いぃ〜〜〜」
「唯〜〜甘いドレッシングなんて・・・あぁ〜〜きれいな色合いも素敵だぁ〜〜」
「あぁ〜もぉ〜〜あなたの食べ方・・・上手すぎて・・・あぅっ・・・ねぇ〜〜あぁ、お願い・・・」
　聡は唯を抱えて窓際に運び、窓ガラスに手をつかせバックから挿入して腰を送った。
「あぁ〜ぁん・・・外から・・・見られちゃう〜〜はぁ〜〜ぁ・・・でも・・・感じちゃう〜〜」
「メインディッシュの味は、引き締まって最高の味に仕上がってるよ〜〜」
「あなたの・・・メインディッシュも・・・あぁ〜あぁ〜太くて栄養満点よ〜〜」
「唯・・・一気に食べちゃうよ〜〜」
「いいわぁ〜〜激しくぅ〜早くぅ〜〜食べてぇ〜〜〜あぁぁあああああ〜〜〜〜」
「あぁ〜ぁ、もう・・・っ、ぁああ〜〜ぁっ、いぃ〜〜中に・・・いぃ〜いっくぅううう〜〜」
「うっわぁああああっ・・・もぉ〜いっぱいぃ〜よ〜〜〜あぅっ、いっ・・・くぅううう〜〜」
　最高の相性を感じさせる絶頂感を同時に味わった・・・。
　裸のままベランダに出て、唯は聡の肉棒をきれいに舐め、復活させて再び深く交わった。
「ねぇ〜あそこ・・・あそこが、わたしの・・・マンションなの〜明日・・・来てくれるぅ〜？」
「そうだったの？僕らは、出逢う運命だったようだね・・・明日、だね〜分かったよ。でも・・・今は、明日じゃなく・・・ほら、もっと味わってもらうよ〜〜」
「あぁぁ〜〜〜ぁ・・・いぃ〜いぃわぁ〜〜〜突いてぇ〜もっとぉ〜〜強くぅううう〜〜」
　人妻の熟れた身体を余すところなく満喫して、時は過ぎていった・・・。

　翌日からふたりの生活は一変した。
　日中、聡は精力的に仕事に励み、唯はアドバイザーに精を出し、夜になると毎晩、お互いの隙間を埋めあうかのように快感を貪りあった・・・。