８．経営コンサルタント・・・愛美

　大学で経済を専攻した愛美は、就職時に有名な経営コンサルタント会社を選んだ。
「地域の活性化や特異性を育て、人に喜ばれる仕事をしたい」
　そういう思いから、実務を経験した後、中小企業診断士の資格を取得した。
　しかし、女性のコンサルを信用することは、日本では考えられなかった。
　それでも、男性のコンサルのアシスタントとして、全国で懸命に努める日々だった。
「愛美ちゃん、彼氏いないの？ボチボチ結婚・・・なんて思わないの？」
「ほっといてください！それって、セクハラですよ〜」
　40代の男性コンサルと地方に出かけたホテルで、食事しながらの会話だった。
（そう言えば・・・仕事一筋で、もう、30前・・・やっぱり、男っけが無いのも変かな〜）
　大学時代に半同棲生活を経験した愛美は、辛い別れも中絶も経験した。
　それ以来、男との接触は、無意識に避けていた。
（怖がってるのかな・・・あの人・・・今は、どうしてるんだろう？）
　毎日、２度３度と肌を合わせ、快感に溺れた日々を想い出し、少し、ボォ〜としていた。
「そう言えば、今度の商店街の活性化のコンサル、社長が愛美ちゃんに・・・って〜」
「えっ？本当ですか〜？」
「これで、益々、婚期が遠のくってか〜」
「もう〜！またですか〜」

　地域の商工会議所からの依頼で、１年の期間を設けて商店街の活性化を練る事になった。
　商店街連合会の役員の方々と打合せを始める前に、商工会議所の商業担当の課長と打合せをすることになっていた。
「初めまして・・・田代 愛美と申します。よろしくお願いします」
「高山 由之です。よろしく・・・」
（堅そうな人だな・・・生真面目、融通が利かないタイプ・・・40代前半・・・か）
（若い女だな・・・大丈夫かよ〜まともに考えられるのか？）
お互いに第一印象はよくなかった。
「ＩＣカードの導入と活用をメインに、導入済みの地域への視察と、この街への適用を具体的に検討したいと思うのですが・・・」
「えっ？もう、方向は確定してるんですか？」
「一応、消費者の買い物動向調査やヒアリングなどから、ＩＣカードを考えたんです」
「そうですか・・・詳細は、明日お聞きしますので、今から商店街を歩いてきます」
高山の話しから、よくある駐車場問題や大型店による動線変化対応ということだろうと、見当をつけて商店街を歩いてみることにした。
「えぇ、構いませんよ〜」
　高山の素っ気無い返事から、自分に好感を抱いていないと愛美は察した。
「それじゃあ、わたしのペースで見てきます」

　目的の商店街の周囲を観察すると、駅前の大型店と東西に分かれて位置しており、駐車場も大型店の入っているビルと隣接して多数位置してた。
「ふぅ〜〜ん・・・環境は思った通りね・・・ＩＣカード導入だけで解決できると思ってるの？
これじゃあ、商店街のアーケードも想像できるわね・・・」
　古い乾物屋や衣料店が並ぶ商店街の中に、新しい飲食店やＣＤショップも並んでいた。
「思ったより悪いわ〜頑固な先代と次代の経営者が混在して・・・難しいわね・・・はぁ〜ぁ」
　思わず肩を落としたくなる商店街を抜け、宿泊予定のビジネスホテルに入った。
「どうしようかしら・・・本気で取り組む気があるのかなぁ・・・」
　愛美はホテルの部屋で活性化プランを練り始めていた。
　パソコンに向かいppt.でプレゼンテーションの作成にとりかかった。

　ルルルッ・・・ルルルッ・・・
「はい、田代ですが・・・」
「そちらに、商店街の方が訪ねて来まして・・・」
　フロントからの電話だった。
（商店街の・・・ふぅ〜ん・・・まぁ、いいか、会って話しを聞くのも・・・）
「いいわ〜部屋に通してください」
　トントントン・・・
「はい、只今・・・」
「僕は製茶販売をしている奥田 英樹と申します。コンサルタントの田代さんですよね？」
「えぇ、何か御用かしら？」
「実は・・・商店街の青年部で活性化のプランを立てたもので、聞いてほしいんですが・・・」
「そう、どうぞ〜」
（30代前半の二代目か・・・今時のカッコマンかな？）
「高山課長に話しはしたんですか？」
「いえ、あの人は、役人的でこれからの時代には・・・」
「そう・・・でも、わたしだって、分からないわよ〜」
「これを見てください。青年部でまとめたプランです。実行可能かどうか・・・？」
　愛美は企画書を手にとって目を通した。
「これ・・・本当に、青年部の皆さんが作ったんですか？」
「えぇ〜やっぱり無理ですか？」
「本気なの？本気で取り組む気はあるの？」
「えぇ、確かに父親たちの猛反対は覚悟してますが・・・」
「ふぅ〜〜ん・・・・・・奥田さん、そこのパソコンのppt.見てください」
　奥田は画面に開いたままのppt.に目を通した。
「これっ・・・！？僕らが考えたプランと似ていますよね〜これは・・・？」
「先ほど商店街を初めて歩いて、明日の打合せのためにプランを練っていたの〜
そう、わたしの原案よ〜驚いたわ・・・要点がよく似てる」
「そうですね〜ビックリしました・・・」
「それじゃあ、今から、一緒にまとめましょうよ〜どう？」
「いいんですか？じゃあ、説明を・・・」
　ふたりは基本的な骨子をまとめ、肉付けを始めた。

「これだと・・・再開発しないと実現不可能ね〜大変なことになるわよ！」
「このままじゃ、ジリ貧だし・・・５年計画で実行したいと・・・」
「でも、補助金も申請しないと・・・それに、市の議会にも働きかけて・・・大丈夫？」
「いざ、実行となると大変なんですね〜良かった・・・あなたのようなプロに会えて・・・
しかも、構想が同じ方向だったなんて・・・これは、やらなければならないという運命〜」
「あらら・・・運命論者だったんですか、奥田さんは？」
「いやぁ〜〜ハハハ・・・チョット休憩して、夕食にしませんか？」
「えっ！もう、そんな時間？ダメね〜わたしって・・・仕事してると夢中になって・・・
気がつかなくて、ごめんなさいね〜いいですよ、お帰りになって・・・ご家族がお待ちに」
「僕は独り者ですよ〜だから、一緒にって誘っているのに・・・ご迷惑ですか？」
「あぁ・・・また、失敗ね〜仕事はプロなのに・・・お付き合いは下手で・・・」
「僕は、あなたのような女性・・・好みなんですが・・・」
「えっ？何か・・・」
「いえ、何でもありません。さぁ、行きましょう〜」
　商店街だと何かとあると困るので、少し離れた居酒屋で飲んで食べて、久しぶりに話しが弾んだ時間を過ごした愛美だった。
「ホントはカクテルにダンスが良かったんじゃないですか？」
「とんでもな〜ぃ・・・気軽なお店が一番ですよ〜」
「あと少しまとめた方がいいんじゃないかな？」
「そうですね・・・でも・・・少し、酔っちゃったみたい・・・ふぅ〜〜ぅ・・・」
「すみません〜気づかないで飲んじゃいまして・・・」
　奥田は愛美を抱きかかえるようにしてホテルに戻った。
「大丈夫ですか？今、お水を・・・田代さん〜」
　愛美はソファでグッタリしていた。
「田代さん！大丈夫ですか？田代・・・・・」
　奥田は酔いつぶれてしまった愛美の寝姿を見ているうちに、妙な衝動に駆られた。
「バカな・・・マズイよな・・・あぁ〜何を考えてるんだ、俺は・・・」
　愛美の胸元から零れる乳房を見て、ドキドキしながら戸惑っていた。
　愛美の半開きになった口唇に艶っぽさを感じ、股間が熱く膨張していた。
（あの開いた口にオチ××ンを入れて舐めさせたい・・・気持ち良さそう〜）
「た、田代さん・・・苦しそうだから、服を脱がせますよ〜」
　奥田は無理矢理に自分を納得させて、愛美のブラウスのボタンを、そぉ〜と外した。
　愛美は意識はあったが身体が言うことを利かないという状態で、どうにもならなかった。
「ブラで持ち上げているぐらい、ボリュームあるんだ・・・タイトスカートも・・・」
（あぁ〜〜〜ヤメテ・・・もう、男の人とは・・・）
　愛美は奥田が自制心を失っていることを何とか諫めようと思い、身体を捩った。
　その動きが奥田には愛美が悶えているように感じて、なおさら邪心が膨らんでいった。
「愛美さんの下着姿・・・艶っぽいなぁ・・・仕事は男性にも負けないプロ根性持ってるし・・・
色気心なんて無いかと思ったけど・・・魅力的な肢体を見てると・・・あぁ、もうダメだ〜」
　愛美のブラのフロントホックを外して、上から覆い被さるようにプルンとした乳房にむしゃぶりついて、その張りと柔らかさを確かめるように舐め回した。
「うっ、あぁ〜〜〜、だ〜〜め・・・」
　愛美の苦しい声は奥田の耳には届かず、手のひらでボリュームを味わうように揉んでいた。
「はぁうっ・・・はぁ、はぁ〜あぁ〜〜ぁ・・・あうっ・・・っぁああ・・・っ・・・あぁ〜〜」
　次第に乱れる愛美の呼吸に喘ぎ声が混じるようになってきた。
　奥田は愛美の太股を大きく開き、愛美の長い間閉ざされていた秘所を指で擦った。
　ジトォ〜と小さなパンティの一部に湿り気が滲んで、ワレメの形が薄っすらと見えてきた。
　奥田は観察するように、なおも擦り続け、時折り、ワレメの中心部を指で押した。
「あぅっ・・・あぅ・・・っ、あぁ、あぁ〜〜ぁ・・・はぁ〜〜ぁっ・・・あぁ〜あぁ〜あぁ〜〜〜〜」
　お尻で円を描くように悶える愛美を見て、奥田は小さな布切れを両脚から抜いた。
　芳醇な愛美の蜜の匂いが奥田の脳神経を直撃して、淫猥な気持ちが広がっていった。
　奥田は痛いほどに昂った肉棒を取り出し、愛美の半開きの口唇に押し当てた。
　亀頭の柔らかな肉で愛美の口唇を撫で、鈴口から出てきた透明な液を口唇に塗りつけた。
「今度は君ワレメを僕が舐めてあげるね・・・」
　少しずつ左右にワレメを押し広げながら舌先を入れ、微妙な動きでワレメの中を這わせた。
「あっふぅ〜〜っ・・・あふっ・・・あぁ〜〜、あぁぁあああああっ・・・ぁっ・・・あぁあああ〜〜」
　久しぶりのワレメへの愛撫に愛美は半狂乱になるほどの快感を感じていた。
（あぁ〜〜もう、ダメ・・・また、セックスの日々に溺れてしまいそう・・・）
　自分の深いところで、淫欲が強いことを感じていた愛美は、その堰が切れる音を聞いた。
　奥田は愛美の身体に夢中になり、クリへの愛撫から淫壷への刺激を繰り返していた。
「あぁ〜ん、あん、あん・・・あぁぁああああ、あぁ〜〜っ・・・イッちゃうぅ〜〜〜っ・・・・・・」
　ガクガクと全身が大きく震え、頭の先から爪先まで硬直させてアクメを味わっていた。
　そんな愛美を見て、次は自分がイクんだとばかりに、暴発寸前の肉棒を挿入した。
　淫壷の奥深くまで挿入した奥田は、亀頭が何かに舐められているような感覚に捉われた。
「こ、これって・・・あっ、はぁ〜〜ぁ・・・はぁ〜うっ・・・っあぁ〜〜ぁ・・・すごい・・・ぞ〜〜」
　俗に言う『ミミズ千匹』か、と奥田は思い、味わいながらも、すぐに絶頂に達した。
「あぁっ、ぁああああ・・・あぅうううっ・・・イィ〜〜イッくぅうううう〜〜〜っ・・・」

　翌日、ふたりは商工会議所で息のあったプレゼンを行なった。
「空宙商店街・・・だってぇ〜？」
「誰にでも優しく親切なユニバーサルデザイン商店街か・・・」
「全天候型商店街に・・・地下、屋上の駐車場・・・」
「世代を超えた商品構成と運営・・・老若男女の交流と情報フリーウェイ・・・」
　全国的にも例のない企画は破天荒だと思われたが、理解を得る為に愛美は全力を尽くした。
「先ずは・・・新しい時代への適応です。古き良きものを生かして新しくいいものを取り入れ、 皆さんが新しいスタイルを築いていくのです」
　奥田は愛美の肉体の虜となって、毎夜、満足させるように精を出し続けた・・・。