「あなた。友子が神父様と結婚する事になったの。」夕飯の鍋物を囲んだ家族の中で美子が夫に何気なく言った。 「・・・。」 夫は何故か押し黙っている。一人娘の結婚話に無関心な父親のはずはない。 美子は気づく。既に用心深い「教会」から何がしかが伝えられたに違いない。 （夫はどこまで知ったのかしら。そういえば、帰ってからずっと私から目をそらしている・・・。） 美子は昼間、娘の「教育・調教」で疲れ果てていたが、3日しかない、もう一つの目的のため必死に頭を働かす。 本当に今日は一日中、友子へ奴隷の作法を身を持って教えた。 主人の一時の快楽に足の指から舐め始め、蹴り倒されなければ、性器を口にし、尻の穴まで舌を埋め、途中で投げ出されても、また暇そうな主人を「見つけたら」同じ事を行う。邪魔な時さえ仮定し、美子が模範を示し、友子にも実践させた。 友子の尿は3度口にした。 美子が寝転んで、その上に友子。 友子が立ったままで、美子がそのヴァギナを口で覆う。 さすがに美子が寝た姿勢では難しかったが、実際にはこの手順が一番多いだろう。 「美子。できるだけ私が座りながらにします。」 友子は一番零さなかった方法を今後、主に行うことを言ったが、それは正に女性向けの便器の形。 大便も試みさせたが、さすがに羞恥心と罪悪感であろう。今日は出せなかった。 （明日はさせなければ・・・。） 美子はその最中も、夫の「入信」について考えている。 （教会は何を見せ、知らせたのだろう。・・・私の考えに近い事？娘が教会の主の妻となる。少なからず何かに気づいている。そんな人間は内部に取り入れてしまった方が良い。主人なら運営局確実だし・・・。もう、大抵の事は知ってしまったのかしら。教会はそんな点で注意深く、上手・・・。） 「・・・今日、三咲と言う女性から聞いた。」夫がかなり時間が経った後、ようやく答えた。 美子と友子が顔を合わせた。まさか、出るはずのない名前である。 美子は平然を装い、また、夫に聞いた。 「そうですか。三咲さんがあなたのとこへ行ったのですか。それでご感想は？」 長い時間が再びあり、答えが返る。 「美子。後で聞きたいことがある。今は話したくない。」 明らかに教会内部の話がされた。 美子の「何か」、友子の「何か」を夫は三咲から聞いたに違いない。 早々に夕食を終え、夫（一夫）は書斎へ行った。2回、ドアの音がする。 夫の書斎には夫婦の寝室からしか入れない造りになっていた。 「美子。お父さん、何を聞いたのかしら。」 「・・・。」 （娘の結婚の話さえ、一言も言わない重要な事。もう、ほとんど知っている。少なくても私については・・・。何かが今日の夜、起こるわ。） 「あなたはしっかり食べるのよ。大事なことができなかったでしょう。私も1,2回はあなたにしなくてはいけない。最初、私は神父様の時、目を回して気絶したの。そんな醜態は絶対、妻のあなたにあってはいけません。・・・食事中だったわね。ごめんなさい。でも、友子。人間は特に女は慣れるのよ。聖書に書かれていることに間違いはないわ。」 そうかもしれない。もう、実の母親の口に小便をしても大した罪悪感も嫌悪もない。 （きっと、全てに慣れて行き、日常となってしまうのね。） 友子がそんな事を考えていた時、美子がその心を読んだがごとく言った。 「慣れるだけでは駄目なのよ。運営局の方々に喜んで貰わなくては。そして、M局の女はその事に悦びを憶える。これで万事丸く収まるでしょう。」 美子は笑顔で言った。 （命懸も自らの悦びにしてしまえば・・・。美子にはもう悦びなのね。・・・私はその血を受け継いだ女。） 友子は美子の血まで遡り、自らを初めて考えた。 「食事はもうお仕舞いね。お父さんがお酒を飲まないと女だけの食事なんてあっという間に終わるわ。」 「そうね。お父さん、教会に入ってくれるかしら。」 「きっと入ってくださるわ。たぶん・・・。」 （教会はそう仕組んだに違いない。） 最後を美子は飲み込んだが少しの時間の経過の中で考えは行き着いていた。 「M.友子。夜はまず聖書の写しを書いてくださいな。そうね。まだ早いけど、5時間くらいは。今日で昼できる事がかなり多いことがわかりましたから。その後、私が寝室に行きます。少し・・・まぁ、復習ね。」 「えぇ。美子。」 友子は両親の会話を漠然と考えたが、それは教会トップの聖母が立ち入る必要はない。 しかし、三咲は気になった。 「美子。三咲さんは何故、お父さんのとこに行ったのかしら。」 「教会の戒律です。三咲さんは諦めた。神父様の一言が三咲さんの将来。だから、あなたのために何かを命じられた。嫌でも従わざるえない。三咲さんもMですから、5秒で頭を切り替え、たぶん、ずいぶん恥ずかしい事を「伝え」に行ったんじゃないかしら。」 （恥ずかしい事って。じゃ、もうお父さんは何もかも知っているって言うの。） 友子は考えたが、それは深夜、美子の口から聞けるだろう。 （あの父がそれを知って、如何変わるのか。美子をどうするのか。・・・美子の考えどおりになるのか。） 「じゃ、私は聖書を書きます。」 「えぇ。」 娘がキッチンから出て、美子は急いで食卓を片付ける。 （男性特有の秘めた興奮を感じたわ。ようやく私は行き着くべき人の奴隷になれる・・・。） 美子はもう確信に近いものを持っていた。 美子が家事を片付け、他の主婦の仕事を終えた時はそれでも午後7時半近くを時計は示している。 2人分のコーヒーを入れ、2階の夫婦の寝室に向かった。 夫は書斎にいるらしい。 ノックし、一夫に声をかけた。 「あなた、入りますよ。」 返事はない。 「失礼しますね。」コーヒーを載せた洋盆を手に部屋に入る。 夫は窓側にあるPCの画面をブランデーを片手に見ていた。 「あなた、コーヒーをお持ちしましたけど。」 「あぁ。そこに座ってくれ。今行く。」 PCの画面に白い画像が映っていたが、一瞬で消え、有名検索サイトの画像に切り替わる。 今、見ていたデスクトップから、DVDを抜き取り、ノートPCを手にし、一夫が美子の前のソファに座ったが、PCをテーブルに置き、また立ち上がり、ブランデーを幾らかグラスに継ぎ足し、ソファに戻ってくる。 美子はコーヒーを夫の前に置く。 こんな早くから、グラスを握っているのは珍しい事であった。 「三咲さんが伺ったんですね。」何も言わない一夫に先に話かけた。 「・・・。」 「綺麗な方でしょう。・・・友子と神父様を争った方・・・元々、勝ち目はない事でしたが。」 「・・・そうだな。綺麗な女だった。」 美子はその言葉に三咲が夫と話だけをしただけでない事にすぐ気づいた。（そういう事よね。その場で抱いた。・・・それ以上・・・。） 「お話は何となくわかります。」 「・・・そうか。」 「運営局に入って頂けませんか。」 美子は単刀直入に聞いた。（もう、それで良いはず。） 一夫はDVDをノートに入れ、再生させる。 しばらくすると、運営局の一人が三咲を後ろから犯している映像が映し出された。 三咲の甘い声のみが部屋に溢れ、夫婦は押し黙っている。 三咲の中に精を放出した男のペニスを彼女自身が清めていた。 その首には赤い首輪がある。 一夫がブランデーを半分ほどに一気にした。 「聖母であるはずの「君達」はこのような境遇を受け入れているそうだな。しかも、喜んで。」 今度はジョーロを咥えている三咲目掛け、男が小便を注いでいた。 「・・・その通りです。あなた、運営局にお入り下さい。」 「まだまだ続く。」まだ、見ろ、と言う事だろう。 ジョーロの黄色い液体が三咲の身体の中に消えていく。 画面がターンし、明らかに違う体型の男が三咲に言った。 「そこでオネダリしてみな。」 裸の女体は今度は仰向けに寝転がる。 |
| 2012.6.16掲載 |
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