３．

　私、玲です。
　＜淑女　玲　３＞　・・・・・　（勝手に改題するな、本当は、淫界の淫女　玲　３）
　私が、書いたちょっとHなお話読んで頂けましたよね。彼の書いた卑猥な表現とは、大違いでしょう。
　いくら事実でも表現の仕方があると思いません。
　では、前回の話の続きです。
　彼、私のこと40代なんて書いてますけど、当然、年齢不詳、見た目は、30代、体も柔らくて、気をやるときだって、イナバウアーよ。
　ところで、私の正体を明かします。私の正体は、エネルギー体。人々の持っている視覚も感覚もすべてエネルギーなんです。わたしの姿が彼以外に見えないのは、私の中に入ってくる光子を再放出しているからなんです。声は、ただ彼の鼓膜を彼の鼓膜が持つ固有振動数で共振させているだけなんです。
　彼と交わるときは、エネルギーを使って感覚を与えるのです。
　ここで硬さについてお話します。
　金属等硬度の高いものは、同時に引っ張り強度も大きいんです。そこで、疑問があるんです。
　軟らかいアレと硬いアレでは、引っ張り強度に差があるかという疑問。それと、ゴムの様な弾性体は、鋼と違い、最大伸びの時に、最大強度を示すのです。どちらの性質に近いかという疑問です。誰か試験してみない。
　彼で、試験しろって、いやよ。引っ張り試験を行った試料は、もう二度と使えないもの。
　・・・・・　（良い子は、まねしない、試験しない。責任は負いかねます。）
　では、話しを変えて、私の性経験について書きます。
　私の処女喪失？は、大人のおもちゃのお店からお借りしたバイブです。黙ってじゃないですよ。ちゃんと、バイブおかりしますって、大きな声で、見えないし、聞こえないんだけどね。気持ちよかった。後で、お店の陳列に戻したんだけど。洗って返すのをわすれたんで、お店に戻ってみると、初老の紳士が、買ってるのよ。ちょっと前まで、私のなかで、暴れてた、そのバイブを。そのうえ、お店の外で、若い人妻風の女性が待ってるのよ。不倫。当然、二人の後を追ったわよ。そしたら、私の、無料宿泊所、すなわちラブホテルに入って行くじゃない。それも、私が、寝泊りしてる部屋を指定するのよ、私の部屋を汚すな！
　部屋に入るなり、彼女が時間がないの、といって全裸になるとすぐベッドで大又開きの誘いのポーズ。
　初老の紳士も、急いで裸になり、バイブを取り出すと、なんか臭いを嗅いでる。彼女が早く、と言うので、そのまま、ベッドへあがっていった。さぞ香水の様ないい匂いがしたでしょう。だって、私のだもん。
　電池を入れ、彼女の陰部に入れると、紳士いわく、どうバイブの味はと、私も言いたい、どう私のお味はと。
　そこでスイッチオン、しかし、バイブの振動する突起の部分が彼女の突起に届かない。どうやら彼女、膣の深さが、浅いみたい。皆さん、小野小町って知ってるわよね。かの小野小町も膣が浅かったらしいのよ。お皿と言うのよ。子宮口に男性の先が届き易いから、男性をとりこにしたのかしら。
　お話を元に戻します。
　このバイブ、私の場合は、長さは、ちょうどだったけど、彼女には長すぎるのね。その上、どうも動きが弱い、それもそのはず、私、感じまくって、散々、使ったから、電池切れ寸前。
　私、責任を感じて、彼女の突起を指の爪で愛撫してあげたの、とたんに、彼女、来てー、来てーと言う始末。
　紳士は、一戦終わって、誇らしげにご満悦。ご苦労さんといって、ベトついたバイブを私の部屋のゴミ箱にそのまま捨てるのよ、あんたじゃない、私のおかげよ。しゃくにさわるから、使った後のコンドームを背広の内ポケットに入れてやった。さてこの初老の紳士、お家に帰ってどうなるのやら。私のお家を汚した罰よ。
　今、その見慣れたバイブを握って動かしながら書いてます。
　私って、淑女ですよね。
　・・・・・　（おお怖わ　皆さん、僕の気持ちわかります？　くれぐれも器具の洗浄と後始末にご注意）

　ここで終わってますが、皆さん、玲がですよ、初老の紳士のその後を見逃すと思いますか？
　問い詰めたところ、やはり、その先が、有ったんです。読んでやってください。
　私、玲です。
　ホテルを出て、二人が別れた後も、初老の紳士の後を付いて参りました。駅から郊外の方へ向かう電車に乗りました。どうも自宅へ帰るようです。紳士のまえに立っている女性が、顔を真っ赤にしています。
　次の駅に着くと、その女性は、トイレに駆け込んでいきました。もしかして、今の女性も楽しんできた後？
　違うのよ。あなたの下半身から出てる臭いじゃないのよ、この紳士の背広の内ポッケトから出てる臭いよ。
　・・・・・（ひょっとして、玲、君の下半身からの臭いじゃないの）　＜私のは、臭いじゃなくて、匂い＞
　しかし、よかった。彼女が手で口元を押さえたりしてたら。紳士も、気が付いたかも知れないから。
　そういってる間に、次の駅に着き、紳士は、降りました。私も後をついていきます。しばらくして一軒の家に入っていくと、奥さんと思われる女性が、出迎えています。わたしも、そっと家の中にはいります。
　紳士は、疲れた、もう寝るといって、部屋に入っていきました。奥さん、仕事じゃないのよ、アレして疲れたのよ。
　奥さんが、背広を手に持って中のものを取り出しています。さあー始まり、始まり、御代は、見てからー。
　とうとう、奥さんが、使用済みのコンドームを手にしました。さぞ眉をつり上げると思いきや、見とれているじゃないの。ね、どうして、どうして、何故なの。奥さんたら、着てるものをすべて脱ぐと、スケスケのピンクのネグリジェだけを着て部屋に入っていきました。しばらくすると、部屋から女性の喜びの声が漏れてきました。ね、私っていいとこあるでしょ。
　・・・・・（結果良ければ、すべて良しか。玲とこの奥さんどちらが正常なんでしょうね。）
　・・・・・（まあいいか、今夜は、正上位にしよっと）

　ここで終わらないのよ、実は。かの紳士、部屋から、携帯で電話してたのよ、来週も、いつもの処でねって。
　こうなったら、彼女にお仕置してやる。私は、必殺仕置き人、お玲よ！
　・・・・・（なんか中村主水が出てきそう。こちらも婿殿の心境）