| 第３章 １０分ほど休んでいると待ちきれないといった様子で和田が理保に抱きついてきた。 「もう大丈夫かな？」 もう少し休ませて欲しいとは言えない。彼は１８０分の料金を払っているのだ。 「今日は、こっちも楽しませて貰うからね」 そう言って彼は理保のアナルをツンツンと突いた。今までに数度プレイしているので未知の不安はないが、辛い思い出しかない。 「あの･･･優しくお願いします」 「分かってるって。たっぷりローション使ってしっかりほぐしてあげるから」 和田は決して良客とは言えないのだが、店の女の子を意図的に傷つけるような行為はしたことがないそうだ。確かに横着なプレイはするし、巨根で死ぬほど辛い目に遭うのは事実であったとしても、後遺症や傷が残るようなことは一切しない。そこだけは救いである。 「いやぁぁ」 理保はアナルを犯され悶え続けた。心の準備が出来ていても限度というものがある。今夜も過去の数回と同様に気が狂うほどの衝撃が身体を襲う。再び、彼の好きな背面騎乗位になり、理保は大きく股を広げた格好で下からガンガン肉棒で突かれ続ける。 「だめっ！やめっ！あぁ！！！」 「じゃあ、こっちはこれでも咥えてもらおうかな」 空いた膣内に極太のバイブが埋め込まれて理保は泣きながら叫んだ。 「いやっ！バイブだめぇ！！！」 「こんなに太いバイブもずっぽり入っちゃうね」 「もうだめぇ！！！もうっ！もうっ！･･･お願い！！！」 二つの穴を同時に犯されて下から突き上げられる度に気を失いそうになる。和田の肉棒とバイブが理保の中で暴れ狂う。支えの効かない体勢なのでどこかにしがみつくこともできない。理保は血が出るほど下唇を噛みしめ、意識を失わないように目をギュッと閉じて耐え続けた。 「イクッ！！！」 アナルでイッたのか、膣のバイブでイッたのか分からない。理保が絶頂すると和田は後背位に変えて理保のアナルを犯し続ける。『バックは腰が振りやすいからいいよね』と彼が言うように、この体位になるとピストン運動が一気に激しくなる。こうなると理保は意識がどこかに飛んでしまったかのように視線が定まらなくなり、口から涎を垂らし、喘ぐことすらままならず、美尻を突き上げただけの格好で和田のピストン運動に合わせて身体を揺らすのみとなる。 「理保ちゃんっ、イクよ！」 和田が最後の力を振り絞って腰を振る。理保の身体は激しく痙攣し、和田が果てるまでにさらに二度絶頂した。 身体が言うことを聞かない。和田が離れてもまだ犯されているような錯覚で理保は悶えていた。 「理保ちゃん、シャワー浴びようか」 和田はすっきりした顔だった。無我夢中だったため射精された感覚はなかったが、きっと満足いくほど理保の中で果てたのだろう。アナルであればゴムなしでも良いということになっている。そのためのオプション料金は上乗せしてある。和田が持ってきたグラスの中の水を一気に飲み干してようやく落ち着く。 「痛かったかな？」 「いえ、大丈夫です」 身体に力が入らない理保は彼に引っ張られるようにシャワー室へ向かう。そしてプレイ前と同じように彼の身体を丁寧に洗い流す。ここまでくると彼も理保の身体に手を触れることはなく、一般のお客同様に満足した様子で大人しく理保の指示に従ってくれる。 「では、先に出てくださいね」 「おう」 残った理保はしっかりと身体を洗う。ボロボロになった身体が少しずつ癒されてゆく。今夜は泥のように眠るだろう。明日遅刻しないように家に帰ったらアラームのセットを忘れないようにしないと。そんなことを考えながら理保は無意識のうちに浴室を出て手際よく着替えを済ませた。リビングに出ると、和田がワインを飲んでいた。 「飲む？」 きっと高級な代物だろうと思いながら、理保は丁重に断った。アルコールは好きだが、とても酔える状態ではない。時計の針は２３時半を指していた。３０分余っている、どうしようと考えていると和田が手招きしたので理保は彼の傍に行った。 「可愛い服だね」 「ありがとうございます」 彼は無遠慮に服の上から理保の身体をなで回す。すっかり敏感になってしまっている彼女の身体が再び火照り出す。 （せっかくシャワー浴びたのに･･･） 秋の服装なので肌の露出も控えめだが、和田に指名された時は短めのスカートを穿くように指示されているため、今夜もミニスカートである。和田の手が太ももをなで上げ、パンティの上から股間をまさぐる。 「あんっ･･･和田さん･･･」 「だってまだ君の身体は僕のものだろ？」 不快な言い分だが、理屈上は正しい。彼は近くに置いてあった電気マッサージ器を手に取って、理保の股間に当てた。 「またこれでイカせちゃおうかなー」 理保は股間に当てられた器具の質感に怯えながら、なんとか和田の気を逸らそうと微笑んだ。 「お願いします、和田さん。許してください」 彼の気分一つでスイッチが入り、せっかく洗った身体が汚れてしまう。自分の無力さ加減に絶望してしまう。金の力はどれだけ絶大なのだろうか。こんなことをされても怒りが湧くどころか、怯えるだけなのだ。和田はスイッチを入れないまま、マッサージ器の先端で理保の股間をグリグリと刺激した。 「あんっ･･･あっ」 理保は身体をくねらせながらも、懇願の視線を和田に送り続ける。そして和田はようやくマッサージ器を引いた。 「理保ちゃんに嫌われたくないからね」 理保は愛想笑いをする。なんとなく白けた空気になったためか、今日はこれでいいやという和田の言葉で残り１５分ほどを残して解放された。 店に連絡して、ドライバーに家まで送ってもらう途中にいつしか理保は寝てしまった。 「んっ、あぅ･･･」 夢うつつで理保は快い刺激を感じて身じろぎする。 「あんっ」 ふとした拍子に目覚めると、いつの間にか車は理保の家の前で止まっていて、男が理保の乳房に吸い付いていた。 「あっ、ちょっと！」 パニックになる理保を無視するように男はチュパチュパと理保の乳首に吸い付く。ビクンビクンと感じながらも、理保は男の頭に手をやって引き離そうとするが、両手は男のものと思われるネクタイで縛られていた。 「もうっ、井上さん！」 井上と呼ばれた男はようやく顔を上げてニンマリとした。彼は良くお世話になる中年のドライバーで、去年あたりからこの店で働き出して女の子の送迎で今まで一度もミスをしたことがないそうだが、たまに女の子にちょっかいを出すため店の女の子の間では不評である。理保も何度かこうしてセクハラされているのだが、いろいろな面白い話を聞かせてくれるし、何かと融通が利く人なのであまり強く拒むことはしない。 「店長に言いつけますよぉ」 「そんなこと言わないでさ」 月明かりのみの薄暗い車内で、理保の形の良い美乳が無防備にさらけ出されている。乳首は硬くなっており、理保は羞恥で顔を赤く染める。井上が再び理保の胸に吸い付く。 「あぅ･･･そんなに強く･･･だめぇ」 手を縛られている上に腰回りにシートベルトをしているので身体が動かない。為す術もなく乳房が蹂躙される。 「そこばかりいじめないでぇ･･･いやぁ」 「理保ちゃん、敏感だねぇ」 「あっ、あっ、あんっ！」 ５分ほどそうして井上の好きにさせておくとようやく井上の頭が離れる。 「ごちそうさま」 「ひどいですよ、縛るなんて･･･」 「でもさ、それ、ちょっと巻いただけだよ」 井上の言うとおり、ネクタイは縛るというよりは単に巻いてあるだけだった。理保は恥ずかしくなった。抵抗するつもりなら簡単にできたのだ。井上もきっと理保が嫌がるなら止めようというくらいの気持ちでセクハラしたところ、理保があまりにその気になって感じているので遠慮なく楽しんだというところだろうか。 （まるで私が誘ったみたいになっちゃった･･･） 「理保ちゃん、大丈夫？ごめんね」 井上が心配そうに理保に声をかける。スケベな中年男だが、根はいい人なのだ。 「はい、大丈夫です。でも、もうこういうことは止めてくださいね」 こうは言っても、これからも彼にはお世話になるだろうし、セクハラもされるのだろう。理保はそのまま彼に礼を言って車を降りた。 家のドアを開けるとどっと疲れが襲ってきた。なんとか眠気にたえて、アラームのセットをし、パジャマに着替えてベッドに倒れるように潜り込む。和田に犯された夜は夢の中でも何かに犯されることが多い。それは見知らぬ男であったり、怪物であったり、女友達であったりする。稀に日頃からベッドで一緒に寝ているぬいぐるみに襲われることもある。理保は朦朧とする意識の中でお気に入りのぬいぐるみ−名前は『ムン』という−をしっかり抱いた。 「ムンちゃん、今夜はエッチなことしないでね」 理保はそう呟いてすぐに寝息を立て始めた。こうして理保の恥辱まみれの長い一日が終わったのだった。 |
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| 2011.10.1掲載 |
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