４.短い船旅

　北九州へ向かう船で翔は陽子や親父さんのことを思い出していた。
（あのまま居たら、僕は旅の目的を見失ってしまう。陽子の愛とセックスに溺れて・・・）
　旅立つ前の夜の翔と陽子は、明け方までドロドロに溶け合うように交じり合っていた。
（未練が残る身体だったよな・・・・しかも、あの絡み方はＡＶ以上だったなぁ〜）
　潮風に吹かれながら淫らなことばかりが翔の頭の中をぐるぐる巡っていた。
　初めての体位、初めてのアナルセックス、初めての・・・・・・、初めてのことばかりで、陽子の揺れる乳房や豊満なお尻が、まだ目から離れないでいた。

　船は１時間余りで北九州に着く予定なので、翔はこのまま、甲板の上にいることにした。
「あぁ〜あ、いい気持ちだ〜天気はいいし、潮風は心地いいし・・・」
　ふと、船尾のほうを見遣ると、若い女性が船から身を投げようとしていた。
（あっ！・・・誰もいない！）
　翔は大急ぎで船尾まで走り、手すりを超えた女性の身体を引き戻した。
「何をしてるんだ！」
「ほっといてよ！・・・ぅぅううう〜あぅううう〜死なせてぇ〜うっあ〜〜ん・・・・・・」
　翔に腕を掴まれたまま、翔の胸を拳で叩きながら泣き出した。
「ヒィック・・・グスン・・・はあぁ〜うっ、ぅううっ・・・」
　少し落ち着いてきた女性の顎を持ち上げ顔を覗いた。
（目が真っ赤じゃないか・・・こんなに可愛い顔して、何で死にたがるんだ・・・？）
「さぁ、中に入ろう〜」
　翔は女の肩を抱いて船内の娯楽室に連れて行った。
「ここなら、誰も来ないだろう・・・いったい、どうしたんだい？死ぬなんて・・・」
「・・・・・・あなたには関係ないわ！お節介はヤメテよ！」
　パシッ！
　翔はその女性の頬を平手で叩いた。
「な、何するのよ〜！」
「ふざけんな！関係ない・・・は、無いだろう〜僕だけじゃない、君がいなくなれば、船に乗ってるみんなが迷惑するんだ！そんなことも分かんないのか！？」
「・・・・・・・・・」
「死にたかったら、他人に迷惑が掛からない所で死ねよ！」
「・・・・・・・・・」
「話してみなよ・・・ちゃんと聞くから・・・」
　女は肩で息をしながら、翔の顔を見て、ポツリポツリと話し始めた。
「わたしは、北九州の高校３年で、山口の大学生と付き合っていたんだけど・・・、今日、その彼のところで・・・・・・、彼のアパートに行ったら、別の女と寝ていて・・・、わたしが怒ったら、もうオマエには飽きた、って・・・、それでも話をと思ったら、しつこい女は嫌いだって・・・小便臭い高校生より、色っぽい女がいいって言って、最後には・・・、オマエなんか死んじまえ〜って・・・・・・それでわたし・・・」
「そうか、大体分かった・・・君の良さが分からない男なんて、君が切り捨てろよ！　世の中には、君の良さが分かって、君じゃなきゃダメだって男が必ず居るよ〜　だから、もう、馬鹿な考えをするんじゃない！・・・分かったかい？」
「・・・ぅ、うん」
「君のどこが小便臭いって言うのかなぁ〜？僕には、可愛いくていい女に見えるけど」
「ホント？・・・慰めてくれてんだよね〜馬鹿だな、わたしって・・・」
「そんなことないよ！僕はお世辞なんか言う立場じゃないから・・・言うわけないだろ？」
「そう、ね・・・でも、わたし・・・大人っぽくないから〜」
「本当に馬鹿だなぁ〜ハハハ、これからだろ〜色っぽくもなれば、いい女にもなる・・・まだ、17や18で何を言ってるんだよ〜それに、今でも充分女っぽいけどなぁ〜」
「だめよ！どうせ、小便臭いガキだもん〜」
「しようがないなぁ〜どこだ？・・・ここか？・・・それとも〜ここか？」
　翔は、その女の胸や尻、そして股間あたりを指で突付いて、クンクン匂いを嗅いだ。
「いやぁ〜やめてぇ〜バカ、バカ、バカ・・・アァ〜ン〜」
　また、泣き出してしまい、翔は困り果ててしまった。
「ふぅ〜っ、ほら、僕が君はいい女だと証明してやるよ！」
「どうやって？」
「いいから、黙って僕のすることに従うんだよ！でないと、証明できないぞ！」
「わ、分かったわ」
「そうだ、君の名前は？僕は、翔」
「わたしは、結花よ」
「じゃぁ、結花、今から君が小便臭いかどうか検査をするぞ、いいな！」
「うん・・・」
　結花は翔の勢いに返事をさせられた。
　翔は結花の胸を開き、乳房を露わにした。
「あぁ〜ダメぇ〜〜っ！」
「静かにしろよ！みんなが来るぞ！いいのか？自殺のことが知れるぞ〜」
　露わになった形の良い乳房に、翔は顔を埋めて匂いを嗅ぐふりをした。
「何だ、何も小便臭くないぞ〜それより、これは素晴らしい乳だなぁ〜」
　少し驚いたような大きな声で翔は結花の乳房を誉めた。
「う、うそぉ〜？だって、小さいし・・・」
「えぇっ？どこが小さいのかなぁ〜？・・・ほら、僕の大きい手のひらでも隠れないよ〜」
「ホントだぁ〜・・・」
「だろう〜ほら、こんなに手のひらにシットリとして、きれいな肌だ・・・ちょっと・・・」
　翔は再び顔を埋め、乳首を口に含んで舌でネットリと転がした。
「あっ、あぁ〜〜ぅ・・・」
「すご〜い・・・いい感度だ〜それに感じてるときの表情が色っぽくて素敵だよ〜」
「ホント？」
「本当さ〜、まぁ、君は自分では見えないけど・・・今も、すごくいい顔してたよ〜本当に全身で感じたら・・・結花って、きっと、艶っぽくていい女なんだろうなぁ〜結花のようなタイプの女性は、乱れれば乱れるほど、色っぽくなるよ〜絶対に・・・でも、惜しいなぁ〜・・・証明できないなぁ〜・・・・・・」
　結花は少し躊躇ったが、すぐに翔に言った。
「ねぇ、あなた、証明するって、言ったでしょう？だから・・・証明してよ」
「じゃぁ、証明できたら、もう２度と死ぬなんて考えないって誓うかい？」
「えぇ、誓うわ！」
　翔は自分のペースに乗っかってきた結花を感じ、もう少しで完全に救えると思った。

　翔は、結花のスカートの中に潜り込み、下着の上からワレメを指でなぞりながら、太股を擦り舌で舐めあげ、片手でお尻を撫で回した。
　結花は未経験の状況に戸惑いながらも興奮し、思わず太股を締めていた。
「あっ、うっぅぅううう〜〜〜、はぁ〜っ・・・っ、あっ、あぁぁあああああ〜〜〜」
　翔は溢れた蜜でヌルヌルになったパンティを両手で引きおろし、ゆっくり脱がせた。
「うわぁ〜気持ちのいい肌触りだぁ〜あぁ〜いい感じ・・・ここの匂いもいいねぇ〜」
　翔は素肌になったお尻を撫でながら、ワレメの上の淡い茂みに鼻を押しあてた。
「あぁん、やだぁ〜エッチィ〜」
「それじゃぁ、オマ××コもお尻の穴も舐めちゃおう〜と・・・」
「あぁ〜ん・・・ヤメテ、汚いわ〜」
「そんなことないよ〜結花のは前も後ろもきれいだよ〜」
　結花の開いた両脚の間に入り、滴り落ちる蜜を吸いながら、前後続けて舐めた。
「うぅぅっ、ぅわっ・・・ぁあああっ・・っ・・あぁ、いぃ〜そこぉ〜っ、あぁ、もっと〜」
　翔は時間も気になっていた。
　港に入るとマズイので、ここで一気に責めに入った。
　ビリヤード台に結花の上半身を投げ出させ、スカートを捲りあげ肉棒を挿入した。
　小刻みに腰を送り、時折り深く沈め、両手で乳房を揉みながら責め続けた。
「あぅっ、あん、あん、あん・・・うっぅぅぅわっ、あっ、イッ、イッくぅうう〜〜〜」
　翔はしばらく肉棒を深く挿入したまま、結花の痙攣がおさまるのを待って、今度は押し当てたまま、ぐるぐると腰を回し、回しながら挿入を繰り返した。
「あぁ、あぁ〜ぁああああ〜っ・・・あっつぅ、ぅ、また、イッ、くぅぅうう〜〜〜」
　翔は指をワレメの方に回し、クリトリスを指先で震わせるようにして愛撫した。
「あぁ、もう、ダメ、ダメよ〜あぁ、すっご〜ぃ・・・っ、あぁああ〜ふっぅわぁ〜〜」
　連続のアクメに全身の力が抜け、抜け殻のような結花の上半身を起こした。
「ほら結花、見てご覧！目の前の鏡・・・絶頂を感じ、まだ、挿入されたままの自分を」
「あっ！あぁ〜あ・・・いいわ〜これが・・・わたしなのね・・・あぁ〜ありがとう・・・・・・」
「結花・・・君はこんなに素敵なんだよ、君の彼は気づかなかっただけ・・・君自身も・・・」
「そうね・・・ねぇ〜おねがい、わたしの中で、イッてぇ〜ネッ！いっぱい出してぇ〜」
　翔は結花のお尻を掴み、気を入れなおして激しく腰を繰り出した。

　まもなく船は港に着いた。
　結花は大きく手を振って翔に別れを告げていった。
「良かった・・・少しハードだったなぁ〜、でも、本当に良かった・・・」
　翔の中に、何か少しずつだが、芽生えつつあるものを感じた。