６.気高い交わり

　異国情緒の残る長崎から熊本、鹿児島と廻り、沖縄に渡った。
　本土では、もう秋の気配がしていたのに、ここではまだ夏真っ盛りだった。
　翔は久しぶりに、ゆっくり泳ぎを楽しもうと思った。
（旅に出てから何を得たのか？行く先々で、女との交わり以外、何が・・・？）
　自分の中で焦りに似た感情が膨らんできていた。
（何もかも忘れて、この自然に満ちた空気を味わおう・・・）

　どこまでも蒼く澄んだ海が続く浜に、ひとりでいたいと思ったが無理なようだ。
　若いカップルや海を愛する人たちで、浜はいつの間にか砂が見えなくなっていた。
（何と言うことだ・・・それでも、あの蒼い空と海は一体となって包んでくれている）
　翔は自分が関係してきた女性たちが、本当に幸せになっているのか？
　ひとりひとり顔を浮かべながら考えていた。
（僕は、この先、人の幸せを叶えられるような仕事をするのか・・・？）
　あまりにも周囲が騒がしくなってきたので、一旦、ホテルに戻ることにした。

「キャァ〜〜〜ッ・・・・」
　少し廻り道をしながらホテルへ向かっていた時だった。
「どうした？大丈夫か？」
　翔が声の方に近寄ると、女性が足を押さえて蹲っていた。
「ハブ・・・ハブに噛まれて〜」
　慌てて女性を抱きかかえホテルへ向かった。
「はぁ、はぁ・・・、すみません、この方をお医者に・・・ハブに噛まれて・・・」
　翔は女性をホテルマンに渡して、部屋に戻った。
（信じられない・・・あんなところにハブがいたなんて・・・大丈夫かな？あのひと・・・）

　部屋に戻ってからも、翔は自分の半年間を振り返り、自問自答を繰り返していた。
（成長したのは女性関係だけで、その中で何かを学べたのか？・・・変わったのか？）
　コンコン・・・コンコン・・・
　部屋をノックする音が聞こえた。
（誰も訪ねてくる筈は・・・？ルームサービスかな？）
「支配人の島袋ですが、日高様、先ほどはご苦労様でした」
「いえ、こちらこそ、ご迷惑をおかけして・・・」
「おかげさまで、処置が早かったので神谷様も大事に至らずに・・・」
「あぁ、そうですか〜それは良かったですね」
「実は、神谷様も当ホテルのお客様で・・・日高様に何かお礼をと考えています」
「いえ、余計なお気遣いは無用です。お互いさまですから・・・」
「そうですか・・・それでは何かございましたら、何なりとお申し付けください」
　支配人は丁寧な挨拶をして引き上げていった。
（良かったなぁ〜やっぱり、ホテルに戻る途中だったのかな？）
　翔は『歩』のところで貯めたお金があったので、のんびりしたかった。

　数日後、翔は自分の中に何も見出せず、北上しようと思い始めていた。
　コンコン・・・コンコン・・・
「あの〜わたし、神谷 沙希と申しますが・・・」
「あぁ！あの時の〜・・・もう大丈夫なんですか？」
「はい、おかげさまで・・・何と言ってお礼を申し上げればいいのか・・・」
「まぁ、どうぞ、お入りください」
　翔は丁度、話し相手が欲しかったので、沙希の訪問は大歓迎だった。
「日高さんは、命の恩人ですわ〜」
「いえいえ、当たり前のことですから・・・お気になさらないでください」
「支配人からも、そのような無欲な姿勢を聞かされ、早くお礼に伺いたかったのですが・・・昨日、やっと本調子に戻りまして・・・」
「そう言えば、神谷さんも旅行客だとお聞きしましたが・・・どちらから？」
「わたしは東京から一週間前に観光できまして・・・日高さんは？」
「僕も東京ですが・・・僕の場合は、現在、修行放浪と言うか・・・もう、半年になります」
「そうなんですか、それじゃあ、いろんなところを廻られて・・・？」
「えぇ、まぁ・・・東京から西へ旅立ち、九州を廻って沖縄に・・・」
　翔は話しをしながら初めて神谷という女性をマジマジと見た。
（いくつぐらいかな？東京のＯＬ？タンクトップ姿が似合うなぁ〜いい身体してる。肩は細いのに胸は前に盛り上がってるし、太股はピチピチッって感じでいいなぁ〜）
　ここのところ、女性と交わってなかったので、翔は妙に意識していた。
「あのぉ〜もし、ご迷惑でなければ、今晩、わたしの部屋で夕食をご一緒に〜？」
「はぁ、お礼のつもりでしたら、お気遣いは無用に・・・」
「ご迷惑ですか？ゆっくり、旅のお話しを聞かせていただきたかったのですが・・・」
「あなたのような素敵な女性と食事やお話しが出来るのなら喜んで・・・」
「まぁ、お上手だこと・・・それじゃぁ、７時でいいですか？」
「はい、楽しみにしています」
　沙希は、やっと打ち解けた表情を見せ、軽やかに部屋を出て行った。
　翔は沙希に興味が沸いていたので、夜を心待ちにしていた。

　コンコン・・・コンコン・・・
「いらっしゃい、お待ちしてました」
　ドアを開けて出てきた沙希を見て、翔は少なからず驚いた。
　胸が大きく開いたドレスのような服を着けた沙希の美しさに目を見張った。
　翔は普段着のままだったので、自分が子供に感じられて恥ずかしくなった。
「すみません、こんな格好で・・・」
「とんでもない、よく似合ってるわ〜」
　優しい微笑を浮かべて翔を迎え入れる沙希は、大人の魅力に溢れていた。
（すごい・・・大人だ〜ブラしてないよ〜）
　食事はすでに運ばれていて、テーブルにはキャンドルが灯っていた。
「今日は、ありがとう〜来ていただいて感謝してます」
「こちらこそ、お招きいただいて・・・これ、安いワインですが・・・」
　一応、翔はワインを持ってきていた。
　食事中は翔の旅先の話しで終始した。
「ご馳走さまでした・・・」
「コーヒーを運んでもらいましょう〜」
　時間の経つのも忘れるほど、ふたりの波長は合っていた。
「ところで沙希さんは、どうして沖縄に？」
「わたしは・・・・・単なる観光旅行よ」
　何か訳ありだと言うことは、沙希の雰囲気で明確だった。
「不思議ね〜翔さんとは、今日、初めてお話したのに、こんなに話しが弾むなんて・・・」
「それは、僕も同感です。随分前からの知り合いのようで・・・」
「それにしても、翔さんって、人の気持ちを察するのがお上手だわ〜」
「そうですか〜？」
「えぇ、来年か再来年、大学を受験するのなら、心理学を専攻されたらどうですか？」
「心理学ですか・・・将来、あなたのような方が、カウンセリングされれば、多くの女性が救われるんじゃないでしょうか・・・」
「そんなぁ〜買い被りですよ、僕はそんなに器が大きくないですよ〜」
「うぅ〜ん、だって、わたしも救われたわ〜」
「それは、誰でもハブに噛まれた人がいれば・・・」
「そうじゃないのよ、本当にわたしの命を救ったわ」
「・・・・・・」
「ねぇ〜踊ってくださらない？」
「えっ！僕は、ダンスなんて出来ませんよ〜」
「いいのよ・・・あわせてくれれば・・・」
　沙希はムーディーな曲を流し、僕を誘ってダンスをし始めた。
　身体を密着させたチークダンスに翔は興奮した。
　沙希は自分の下半身を翔の股間に押し付けるようにして身体を動かしていた。
「わたし・・・翔さんを好きになっちゃったみたい・・・」
　耳元で囁かれた翔は、押し付けられている沙希の乳房の感触もあって、
　興奮の度合いが高まり、無意識のうちに肉棒を硬直させていた。
「翔さんって、正直ね・・・堅いのがわたしを突いてるわ〜」
「あっ！す、すみません。沙希さんがあまりにも魅力的なので・・・つい・・・」
　沙希は翔の股間に手を伸ばし、堅くなっている肉棒を擦った。
「うっわっ！沙希さん・・何を・・・あぁ〜我慢が出来なくなっちゃいますよ〜」
「我慢しないで・・・翔・・・女から求めたりすると、嫌われちゃうかしら？」
「そんなことは・・・ないですよ、あぅっ・・・はぁ〜」
　翔もドレスの上から沙希のお尻を弄り、その手は次第に裾の下から素肌を捉えた。
（うわっ〜下着、穿いてない？沙希さんのお尻って、カッコいい〜）
「あぁ〜ぁああぁぁ・・・翔〜・・・・・・」
　密着した沙希の首筋に口唇を付け、舌先で耳たぶまで舐め始めた。
「あぁぁああああああ〜〜〜〜〜っ・・・はぁふぅ〜っ・・・あぅぅううう〜〜」
　ドレスの裾から太股の素肌を捉えていた手が、擦るように内側を這い上がっていった。
　沙希の太股は蜜が滴り翔の手を濡らした。
（沙希さん・・・ドレスの下・・・裸だ〜）
「あぅ、あぅ、あっああ・・・はぁ〜はぁ〜・・・ねぇ〜向こうに連れてって〜」
　翔は沙希を軽々と抱きかかえ、奥の部屋のベッドに運び、静かに横にした。

　細い沙希の肩からドレスを抜き、丁寧に身体の線を辿るように脱がせていった。
「沙希さん・・・素肌だったんですか？・・・きれいだぁ〜」
「恥ずかしいわ・・・翔に抱かれるつもり・・・だったの・・・わたしのこと、どう思う？」
「沙希さんとは、話しも合うし、僕をよく理解してくれる・・・」
「もう〜沙希、でいいわ、女としてどう思う？」
「沙希・・・見た目は、美人でスタイルもいいし、申し分ない女性です。頭の回転も早いし雰囲気は大人っぽい女の魅力で溢れ、男だったらみんな・・・」
「ホント？本当にそう思う？・・・嬉しいわ〜やっぱり翔はわたしの思ったとおりね」
　ベッドの傍で着衣を脱いでいた翔の前に座り、脱ぎかけていた翔のトランクスの上から、小さいけどプルッと膨らんだ口唇で沙希は翔の肉棒をなぞり始めた。
　両手で肉棒を両側から挟むようにして擦り、舌を押し付けるようにして舐めた。
「あっうぅぅっ・・・・っっぁはぁあぅぅ・・ふぅっうっあぁ〜〜」
　翔は上から沙希の柔らかな髪を撫でながら快感に酔っていた。
　沙希はトランクスをゆっくり下げ、翔の両脚から抜いた。
「うわぁ〜跳ねてるわ、翔のオチ××ン・・・大きくて逞しいわ〜美味しそう・・・」
　そう言うと、沙希は肉棒を根元から舐めあげ、両手で玉の袋を優しく弄った。
「あぁうっ・・・あ、あ、あ、あぁ〜〜っうぅぅわぁ〜っ・・・あっ、っうぅ〜〜〜」
　翔は沙希の積極的な責めに受身になって、立っているのがやっとだった。
　沙希の肉棒への愛撫は絶妙だった。
　翔の感じるポイントを次から次へと責め続け、我慢に限界を感じ始めていた。
　翔のお尻に廻した指で、お尻の谷間から穴までスゥ〜ッと擦り、翔は快感に震えた。
「はぁああっうっ・・・・うっわっ・・ぁっ・・ぅっ・・ぁぁあああ〜〜っ、いぃ〜〜っ」
「いいのよ〜翔！出して！いっぱいわたしの口の中に、出してぇ〜！」
「あぁあうっ、っぁああ〜っ・・・イッ・・イッ〜くぅううう〜〜〜っあぅ・・・はぁ〜〜」
　翔は促されるがままに沙希の可愛い口の中に白濁の精を力強く放出した。
　沙希は口の中に溜まった翔の白濁の液を、噛み下すように飲み込んだ。
「っあぁ〜ぁ・・・美味しかったわ〜翔・・・」
　そう言って、沙希は翔の敏感になっている肉棒を優しく舐めて、余韻の快感を与えた。
「あぁ、あっ、あっあっぁあああ〜〜っ、っはぁあ〜〜はぁ〜〜・・・・・・」
　やっと我にかえった翔は、少し息があがっていたが、沙希を強く抱きしめた。
「ありがとう・・・沙希、こんなに気持ちがこもったフェラは初めてだよ〜今度は僕が、沙希を気持ちを込めて愛してあげるよ〜」
（お嬢様のような顔と物腰なのに、沙希の乱れ方は凄いよ〜）
　そのまま沙希を抱き起こしてベッドに仰向けに寝かせ、肌を合わせるように抱いた。
　翔は舌と口唇、手のひらと指を駆使し、首から腕、胸から腰まで丹念に愛撫を加えた。
　指で円を描きながら乳房の裾野から乳首の頂上まで何度も繰り返し愛撫すると、沙希は大きな声をあげて悦びを表し、乳首を吸う翔の頭を抑え小刻みに震えた。
「あぁぁ、ぁああああ〜〜〜〜いぃ〜ぃ・・・あぁうっ、っ、ぁああ〜〜〜」
　翔は敢えて沙希の淫らな蜜壷を後回しにして、引き締まって長い脚を細やかに愛撫した。
　沙希の小さな足の裏を舐め、指を一本一本口に含んで舌で舐め回した。
「あぅぅううううっわぁ・・・っ・・ぁ・・ぅわっ・・・はぁうぅ、ぁぁあああ〜〜〜」
　さらに沙希をうつ伏せにして背筋に指先と舌を這わせ、膝の裏から上へと愛撫した。
　沙希のお尻は、うつ伏せだと見事に盛り上がって、きれいな曲線を描いていた。
　その双つの丘を両側に開き、目の前に現れた沙希の菊の蕾みを舌先で擽るようにし、その前後や周囲を舐めたり指先で擦ったりした。
「あぁ〜ぁぁああああ〜〜〜そこ・・・あぅっ・・いっ、いぃ〜うわっ、ぁああああっ・・・」
　沙希の反応は過激だった。
　翔の舐める舌先を菊の蕾で締め付け、双つの丘でさらに締め付けた。
　沙希の感じる様子を見て、翔は人差し指を濡らして菊の蕾に少し挿入して震わせた。
「あぁあああああ〜〜〜〜あぁ〜ぁ・・・あぅあぅあぅあぅ、ぅ、ぅ・・・っぁああ〜〜〜」
　沙希は痛がらず、翔の指をキュウ〜キュウ〜と引き込むように締め付けを繰り返した。
（沙希のセックスは果てが無いみたいだ〜堪らないなぁ〜）
　ゆっくりと沙希の身体を仰向けにして両脚を持ち上げ、沙希の淫唇を露わにした。
「うわぁ〜きれいだぁ〜沙希のオ××コ・・・蜜がいっぱい溢れ、美味しそう〜」
　最前、自分の肉棒を見て沙希が言ったセリフと重なった。
「はぁ、はぁ・・・翔〜舐めてぇ〜沙希のオ××コ、いっぱい舐めてぇ〜〜」
　沙希の直接的な言葉に翔はドキドキした。
（沙希はすごい・・・乱れる時は淫らに徹して、真面目な時は貞淑ささえ感じさせる・・・）
　翔は自分も淫らな世界に埋没して沙希を愛してやろうと思った。
　濡れて妖しい光りを放っている厚い淫らな唇に吸い付くようにして口唇を押し当て、舌で周囲からワレメまで何度も舐め、すこしずつワレメの中に舌を入れていった。
　淫らな唇を指で開き、中のヌメリを拭うように舌で舐め、ピンク色のクリトリスを吸った。
　軽く唇で掴むようにして、舌先で刺激を抑えがちにして舐めた。
「あぅっ、ぅっぁああああ〜〜〜〜、あっつぅ〜あぅ〜っ・・・あぁ〜いぃ〜すご〜ぃ・・・」
　翔は沙希の反応に気を良くし、中指で蜜壷の中を弄り、上下左右、刺激を加えた。
「ぅわぁっ・・・っ・・ぁ・・ぃ〜あっ、そこぉ〜あぁ〜いぃ・・・あつぅ〜あぁ、あぁああ〜〜」
　入り口から少し上の襞を擦ると、沙希は著しく興奮した。
（Ｇ〜か・・・よし、集中してイカせてやろう）
　翔は擦ったり押したり突いたりしてると、沙希の蜜壷の中に変化が出てきた。
　沙希の喘ぎ声が大きく荒くなるにつれ、翔の指を圧迫するようになった。
　圧迫を抑えながら擦る続けていると、沙希の欲情が一気に爆発した。
「うぅわぁああああ〜〜〜すっ、すご〜ぃ・・・あぁ、いぃ、イッ、イッくぅううう〜〜〜」
　沙希の木目細かな肌から小さな光りの粒が噴き出て、硬直しながら痙攣して果てた。
「はぁ〜はぁ〜はぁ〜〜・・・・・・」
　沙希の片脚を担ぐようにして、既に昂ぶりを誇示していた肉棒を挿入して腰を送った。
　さらに、両脚を押し曲げ、沙希のお尻を抱え込むようにして密着し腰を回転させた。
「あぁ、あぁ、あぁ・・・あぁあああああぁぁぁ、っ、ぅ、ぁ、っいぃ〜〜っ・・・・・・」
　角度と深度を変え速射砲のように肉棒を繰り出した。
「あぅ・・っ、ぁあっ、いっぃ〜ぃ・・っ、はぁ、あっ・・イッ・・イッくぅぅううう〜〜っ」
　身体を何度も跳ね上げ、沙希は翔にしがみつくようにして肩に爪を立て達した・・・。
「あぁ〜あぁ〜好きよ〜翔〜・・・」
「僕も、愛してるよ〜沙希・・・」
　お互いの口唇を貪るように吸い合い強く抱き合った。
　翔は沙希の背中に廻り、後ろから乳房を掴んで揉み、耳たぶを口の中に含み舐めた。
「あぁ〜ん・・・翔・・・いぃ〜〜、あっ・・・ぅ・・・」
　そのまま舌を背中に這わせ、ふたつの丘の谷間まで這わせ、菊蕾を舐め回した。
「あぁうっ・・・ぁぁあああ〜〜っ、そこ・・・あぁ、イヤ・・いぃ〜もっとぉ〜〜あぁ〜っ」
　中指を沙希の蜜で濡らし、菊蕾に擦りつけるようにして解し、出し入れを繰り返した。
「あっ・・・あっ・・・あぁっ・・・いぃ〜っ・・・いぃ〜わぁ〜・・・あぁ、感じるぅ〜〜っ・・・」
　沙希は白いお尻だけを突き出すように高く上げ、翔の指の感触に淫らな声をあげていた。
「沙希・・・君は身体中、性感帯なんだね・・・嬉しいよ〜この穴まで感じるなんて・・・」
「あぁ〜ん・・・いやぁ〜ん・・・翔〜もっとぉ〜・・・そこも・・・・・あぁ〜入れてぇ〜〜〜」
　翔は美しく気高く見えた沙希の淫らに快感を求める姿態を愛しく感じていた。
（あの沙希だからこそ許される淫欲の世界なんだ・・・淫らな美しさ・・・最高・・・）
　翔は蜜でヌメヌメ光っている肉棒を掴み、ゆっくり沙希の菊蕾に挿入していった。
「あぅううっ・・ぁああああっ、っ、はぁ〜ぁっ・・・あぅ〜ぅ、あぁ〜あぁ〜あぁああっ」
　半分ほど挿入した時、菊蕾が収縮を始め、奥へ奥へと肉棒を咥え込んだ。
「うっわぁああああ、あ、あ・・・あぁ〜〜ぁ、いぃ〜〜ぃ・・・はぁ〜〜ぁ、あぁっ・・・」
「沙希〜〜すごく、締め付けられるよ〜、はぁ、はぁ〜イッちゃうよ〜〜」
「うぅ〜だっめぇ〜〜まだ、まだ〜〜っ、もっと、突いてぇ〜〜奥まで突いてぇ〜〜」
　翔は口唇を噛んでイキそうな快感を抑え、沙希のお尻を掴んで激しく腰を打ちつけた。パン、パン、パン・・・
「ぁぁああああぁぁぁ〜〜〜あぁ〜ぁ、すっごぉ〜〜ぃ、っ・・・、イッくぅううう〜〜」
「うっおぉおおおおお〜〜っ、あっ〜っ、あっ、うぅっ・・・あぁ〜イクぅ〜ううう〜〜」
　沙希が昇りつめるのと同期するように翔も沙希の菊壷の中に精の塊を吐き出した。
「驚いたでしょ？わたしに・・・一度堰が切れると、全身が性器のようになっちゃって・・・翔・・・イヤになったでしょ？こんな淫乱な女・・・」
「まさか・・・どんなものにも裏と表があります。僕はどちらの沙希も大好きですよ〜徹底してて・・・メリハリがあっていいんじゃないですか。無いと困りますが・・・」
「ホント？・・・嬉しいわ〜翔って最高！隠していたお尻の快感も見つけてくれたし・・・あなたなら、きっと優しく愛してくれると信じてたわ〜ありがとう・・・」
　それから三日三晩、ふたりはどちらがどちらか分からなくなるほどドロドロに溶け合った。

「わたし、今日、東京に帰るわ。翔は、まだ旅をするんでしょ？　もう、しばらく、沖縄でいろんな女性たちと楽しい時間を過ごすのもいいわよ〜本当にいい時間だったわ・・・わたしたちの相性は最高ね〜そうそう、これ、連絡先よ」
　沙希は出立の支度を整え、翔に名刺を差し出した。
『学校法人　帝國大学　専務理事　　帝國グループ　副会長　神谷　沙希』
「・・・すごい肩書きだね〜沙希って何歳なの？」
「22歳よ、あなたより３歳だけ年上・・・気になる？年上の女って、嫌い？」
「そうじゃなくて、その年でどうして、こんな肩書きなのか・・・？」
「ひとつは、父親が会長で、わたしは、ひとり娘・・・もうひとつは、早熟なわたしは、普通より少し早く大学を卒業しただけ・・・それだけのことよ〜」
「それだけ・・・ねぇ〜・・・沙希と僕じゃ、金と石、釣り合いが取れないね〜」
「あらっ？翔の口から、釣り合いなんて言葉を聞くなんて・・・意外だわ〜」
「口にしたくないけど・・・現実だろ、これは・・・」
「そうね・・・わたしが、翔を分析したことを思い出して〜わたしは・・・本気よ！」
「・・・・・・・・・」
「それじゃぁ〜近い将来に・・・」
　沙希は、手のひらで翔の肉棒を摩りながら口付けをして、妖しく微笑んで去っていった。
　翔は沙希の後姿を見送りながら苦笑いをしていた。

「まったく・・・最後まで分からない女だな〜・・・それにしても・・・・・・」
　翔は沙希が残した最後の言葉が気になって仕方がなかった。
「沙希が僕を分析した内容・・・？何て言ってたかな〜？」
　部屋に戻る前にチェックアウトの手続きをしようとフロントに寄った。
「日高ですが・・・」
「はい、日高様・・・日高様は、まだ、ごゆっくりなさるんでしょ。神谷様から、くれぐれも宜しくと・・・、命の恩人ですから、大切にもてなすようにと」
「えっ？沙希・・・いや、神谷さんが、そう言ったの？」
「はい・・・ご滞在の間の費用は、全て神谷様へ請求するようにと・・・」
　翔は少し気分が悪くなった。
「あの〜神谷さんって、ここには年中、泊まりに来るの？」
「あの沙希様は、10代の頃から、この沖縄に医療施設を造ったり、学校を建てたりと、父親以上に頭の切れる方で・・・でも、この沖縄では、事業というより福祉に力を注いで、宿泊も沖縄中のホテルをご利用していただいて・・・本当に素晴らしい方ですよ」
「そう・・・そんな風には見えなかったけど・・・」
「そこが沙希様の素晴らしいとこだと思いますよ・・・それにしても、珍しいことですよ、あの方が特定の方を大切にするなんて・・・よほど、日高様を特別な存在だと思っているのでしょう〜」
「・・・・・・そうですか・・・ありがとう〜」
　鼻持ちならない女だと思ったら、そうじゃなかったようだ。
　男関係も多いのかと思っていたが、これも、また違ったようだ。

　翔は沙希の妖しい微笑みを想い出しながら、沙希との時間を振り返っていた・・・。