僕のいる大学に若くして教授になった女性がいる。
　名前は「山○ 陽子」、その名の通り、同名の女優の若い頃を彷彿させる顔立ちだ。
　ただ違うとすれば(?)縁なしのメガネをかけ、学問一筋という雰囲気であること。
　自他共に厳しく融通が利かない・・・。
　実は、その清廉潔癖な性格のせいで、一度ひどい目にあったことがあった。
　それ以来、僕は彼女を苦手にしていた。
（どうにかして、一度、ギャフンと言わせたいな・・・あの美しい顔を引っ剥がしてヒィヒィ言わせたら気分がスッキリするだろうなぁ・・・）
　あまりにも揃いすぎた才色兼備の陽子・・・何とかしたい・・・そんな思いが自分の中で膨らんで、止めようもなくなってきていた。
　サブリナルと催眠術を組み合わせた意思誘導実験は、着々と成果を収めていた。
　若干の失敗を除いては、ほぼ満足できる結果だった。
（これを駆使して、なんとかならないものかなぁ？）
　あの陽子女史をなんとかしたいという邪心が、沸々としていた。
（あの女史も、誰かしら男の腕の中で、喘ぐことなんてあるのかな？
・・・普通に考えて、あの女史をモノにしてもつまらない。
ショックが延々と尾を引くぐらいの衝撃的な体験をさせたいなぁ〜・・・）
　僕は、本当に実行に移そうと考え始めた。

　ひとつのアイデアが浮かんだ。
（夢を見させることが出来ないものか・・・？）
　陽子がマンションにひとり暮らしをしていることは知っていた。
　あの生真面目な性格からすると、帰ってからシャワーか湯を使い、その後で必ずパソコンを開いて確認作業をしてから眠るはずだ。
　淫らな夢を毎晩のように見させる事が出来れば・・・あの性格からすれば耐えられないはずだ。
　僕は自分の計画に酔っていた。
　しかし、肝心な催眠誘導の制作が、なかなか思うように進まなかった。
（先ずは・・・ＣＤを観たら、すぐに眠くなる。
しかし、サブリミナル効果を狙って入れた写真や文字が、どれだけ睡眠中に蘇るか？）
　多分に前途多難な作業となった。
　取り合えず制作したCD-ROMを宅急便で陽子のマンションに送ることにした。

　陽子はいつものように帰途についた。
　最近、公私に忙しい日々を送っていた陽子は、睡眠不足で疲れていた。
「何かしら？」
　ポストボックスに梱包された包みがあった。
『学会資料・・・次回までに同梱のCD-ROMを毎日見てレポートを提出のこと』
「あ〜ぁ、また、ひとつ仕事が増えちゃったわ・・・」
　陽子はCD-ROMを机の上に置き、バスルームに向かった。
　シャー・・・・・・・・
「ふぅ・・・この瞬間だけは、ホッとするわ・・・」
　さすが才色兼備の陽子女史がシャワーを使っている時の姿は艶やかだった。
　独身の身体は出産していないせいか型崩れも無く、脂ののった肌はお湯を弾いていた。
「あぁ・・・これでいいのかしら・・・？あと何年ぐらい保てるのかしら、このスタイル・・・」
　陽子は汗を流しながら円錐形の乳房や引き締まった下腹部に手を這わせ溜息した。
「学問漬けの日々を何の疑問も持たずに今日まで生きてきたけど・・・何かが足りないような・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「あっ、いけない！そんなこと考えてる暇なんて無かったんだわ」
　陽子は熟れた身体を持て余しながらも、自制心を奮い立たせた。
　バスローブを濡れた身体に掛け、机に向かった。
　ＰＣの電源を入れ、いつものようにメールのチェックをし、スケジュール確認を行なった。
「まったくぅ〜メールの返事を送るだけで貴重な睡眠時間が無くなるわ〜」
　電源を落とそうとして机の端にあるCD-ROMに目が留まった。
「仕方がないか・・・これだけ見て寝るとしますか、・・・」
　陽子はすぐにでも休みたかったが、生真面目な性格がそれを許さなかった。
　ＰＣにCD-ROMをセットすると、映像が音楽と共に再生された。
「何、これ？・・・これが学会のテーマと何か関係があるの・・・？」
　しばらくの間、ボォ〜とした目で眺めていた。
　疲れがピークにきていた陽子には、この映像と音楽は心地良かった。
　尖った神経が和らぎ、次第に気持ちが落ち着いてきて、自然と眠りを誘った。
　バスローブの紐を解きベッドに横になった陽子は、すぐに眠りについた・・・。

　陽子が眠る前に例のCD-ROMを見始めて、５日が過ぎた。
「今日も忙しかったわ・・・でも、不思議ね・・・このCD-ROMを見るようになってからすごく気持ちが落ち着くようになった気がするわ・・・」
　この日も同じようにCD-ROMの映像と音楽の時間を終え、ベッドに入った。
　陽子が眠りについてから２時間ぐらい過ぎただろうか、
「助けてぇ〜！いやぁ〜〜やめてぇ〜！」
　大きな叫び声を上げて陽子は飛び起きた。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
　大粒の汗を流して、息を切らしていた。
「何？何だったの、今のは・・・？ 夢・・・？」
　陽子は部屋の灯りをつけ、裸の身体に触りながら安堵した。
「別に何でも無いみたい・・・やっぱり、夢だったんだわ、それにしても、どうして？
ここのところ毎晩気持ちよく眠っていたのに・・・、 精神が安定すると余裕が出来て夢を見るのかしら・・・？」
　その後、なかなか寝付けなかった。
　汗で濡れた身体をもう一度シャワーで洗い流し、ベッドに戻ったのだが落ち着かなかった。
　頭の中では、魘された夢を思い出していた。
（あれは誰だったのだろう・・・外人みたいだったけど・・・外人なんて知らないし・・・）
「・・・・・・・・」
（あの場所は、この部屋よね・・・わたしが寝てると、突然、入ってきた男が襲ってきて・・・逃げようとしても全く身体が動かなくて・・・、怖かった・・・・・・。
あの男・・・あの外人、やっぱり、わたしを犯そうとしたのか・・・殺そうとしたのか？）

　この日から３日が過ぎたが、毎晩、同じような夢を見て眠れなかった。
「おはようございます、教授」
　僕は、陽子の様子が変わったのを感じて、挨拶をして様子を覗った。
「どうかなさったのですか？何だか、お元気がありませんが・・・」
「ありがとう、高樹さん、最近、ちょっと眠れなくて・・・」
「そうなんですか・・・教授、毎日、お忙しいから・・・神経が昂ってらっしゃるんでしょ」
「心理学の先生である高樹先生がそう仰るのなら、そうかもしれないわね・・・」
　陽子は、まさか、毎晩、夢の中で犯されそうになってるなんて言えなかった。
（相談したい気もするけど、やっぱり、欲求不満のような心象を与えるのも・・・）
　その日も午前中から忙しく、昼食もとれないまま夜になった。
　帰る足取りが重くて、ベッドに入るのも怖くなってきた。
　いつものように仕事の整理をしてシャワーを浴びた。
「なんか・・・こうしてシャワーを浴びてるのも、怖い気がするわ・・・わたし、大丈夫かしら・・・ノイローゼになりそう・・・」
　やはり、この日も夢を見て飛び起き、結局、朝まで眠れなかった。
「やだわ・・・、わたし、男に襲われて抵抗しながら、どこかで受け入れ始めてた・・・」
（布団の足元から入ってきた男は、わたしの下半身を押さえて動けないようにした。
必死に逃げようとしたけど動けず・・・・・・、いつもは、ここで悲鳴を上げて目が覚めるのに・・・今日は、あの大きなグロテスクなモノをわたしのアソコに押し付けて入れようとした・・・）
「どう言う事かしら・・・？ 何で男が挿入まで・・・わたし、犯されるのかしら？」
　陽子は夢の科学的分析を調べてみようと思ったが、時間が無かった。
「高樹先生、少し、お時間宜しいですか？」
　陽子は僕に夢について聞いてきた。
「どうしたのですか？」
「えぇ、たいしたことでは無いのですが、ちょっとお聞きしたいことがありまして・・・」
「どんなことでしょう？ 教授ほどの方が、わざわざお聞きになりたいことって？」
「実は・・・夢、のことですが・・・」
「夢って、あの寝てみる夢ですか？」
「そう、その夢・・・、通常、夢は主にその人間の何が影響するのでしょうか？」
「そうですね・・・、いろいろ要素がありますが・・・やはり、その人の心底・・・深層で、無意識に欲求していることや願望、不安などが、夢という形で具象化される・・・」
「そうですか・・・やっぱり・・・そうですよね・・・、ありがとうございました」
「いいんですか？ 僕の見解が絶対ではありませんので、教授、調べましょうか？」
「いえ、いいの・・・ホントに、ありがとう・・・」
　陽子は、自分の中に夢の原因があるのだと思い、少し考えてみることにした。

　その夜、シャワーの後、バスローブを掛けて机に向かった。
　いつもなら、例のCD-ROMをセットして眠るのだが、今日はゆっくりしようと思った。
（どうせ、また起きるのであれば・・・眠れば夢で魘されるのであれば・・・早く寝ても仕方が無い）
　陽子は３０代という若さで教授になった。
　それが今の陽子には励みであり重圧でもあった。
（少し、のんびりしないと・・・、きっと、精神的に限界なんだわ、駆け足で来たから・・・）
　しかし、今の陽子を取り巻く環境は、のんびりさせるような状況ではなかった。
　どう考えても、苛立ちが募るばかりだった・・・。
（最悪ね、早く教授になって、得意満面に生きてきたのに・・・、これが、わたしの人生・・・？）
　陽子は自分が哀しくなってきた。
　大学から大学院に進み、男遊びもせず、同性の友達とも疎遠になって、学問に生きてきた。
　それでも、教授になったことで、それらが全て昇華された気でいた。
　でも、すっかり自信を失くし始めていた。
　陽子はCD-ROMをセットし再生を始めた。
「これだけね・・・このCD-ROMを再生している時だけは、気持ちが落ち着く・・・」
　再生が終わる頃には、いつものように陽子は眠りについた。
「い、いやぁ〜！ヤメテッ！・・・あぁ、こんなに大きいのが、わたしの中に入るの・・・」
　陽子は夢の中で、最初は逃げようとしていたが、外人の巨根に目が釘付けになり、自分の中に受け入れる気になってきていた。
陽子の男経験は大学時代で終わっていた。
　才色兼備の陽子にモーションをかける勇気のある男は、その後、現れなかった。
　だが、夢の中の男のモノが、通常の男の倍の大きさがあることはひと目で分かった。
（あんなモノが入ってきたら、壊れちゃうわ・・・でも、気持ち良くしてくれるなら・・・）
　絶対守ろうとしていた気持ちは次第に弱くなり、夢だからいいじゃないかという気持ちが、自分の中で大半を占めるようになっていた。
　そう思うことで、この夢の苦痛から救われるのだという思いが強くなっていた。
「いぃ・・・もっと、優しくしてぇ〜・・・、あぁ〜あぁ・・・すごく、いぃ〜いぃ〜〜〜・・・」
　ついに陽子は夢の中で男の巨根を受け入れ、悦びに肢体を震わせて夢中になった。
「ねぇ〜舐めさせてぇ・・・その大きなオ×××ン、握らせてぇ〜・・・ねぇ、いいでしょう〜」
　陽子は無我夢中で男の巨根を貪り、その大きさ、太さに酔いしれた。
「あぁああああああああ〜〜〜〜〜」
　陽子は大きな嬌声をあげ目覚めた・・・。
「あぁ・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・」
　現実のような感覚で残る身体が汗でグッショリと濡れていた。
　陽子は手を自分の下半身に伸ばし、淫らな液が溢れている淫唇に触ってみた。
「わたし、どうしちゃったんだろう・・・こんなの、わたしじゃない・・・でも・・・・・・」
　陽子は自分の中深くに棲んでいた淫欲に驚きながらも、事実を現実のものとして受け止めていた。
　生まれて初めて、自分の手で自分自身を慰めて快感に浸り悶えた・・・。
「今まで、恥ずかしいことだと思って、無理に抑えていたんだわ・・・」
　しばらくオナニーに耽った後、久しぶりに短い時間だったけど、深い眠りについた。

　翌日は気分良く大学に出かけ、忙しいスケジュールを精力的にこなした。
　才色兼備の名の通り、美しさに優しさのような感じが加わり、より魅力的な感じがした。
（何か、昨日までの自分とは、別人みたい・・・）
「あれっ？教授、今日はなんとなくスッキリしてますね」
「えっ、分かりますか？なんとなくモヤモヤしてたものが晴れたからかしら・・・」
「へぇ〜そうなんですかぁ・・・」
　僕は溌剌としている陽子に声をかけてみた。
　予想に反し、陽子の晴々とした雰囲気に面白くない気分になった。
（何なんだ・・・昨日までは、死にそうな顔をしていたのに・・・？）
　僕は何が何だか分からなかったが、ただ待っていても埒があかないので、思い切って行動に出てみることにした。
（先ずは、陽子の変化の原因を知ることだ）
　僕はピッキングの道具を持って、陽子が留守なマンションに行った。
　ピッキングは社会現象として話題になった時に道具を買い求め、シリンダー錠のテストをやった。
　陽子のマンションの錠は、確かシリンダー錠だと思った。
（やっぱり、そうだ。これなら開錠できるぞ）
　僕は周囲の目に充分配慮して作業に入った。
（やった！開いたぞ〜）
　中に入ると、几帳面な陽子の暮らしぶりが良く分かる気がした。
（全く、面白みの無い女だな・・・。変に何かを動かすと疑われるなぁ・・・）
　僕は用心しながらベッドの下に盗聴器を仕掛けると、ついでにテスト用のカメラを設置した。
　陽子が戻る前に外に出た。
　マンションの近くに車を停車させ、陽子の帰りを待った。
（とにかく今日は盗聴器で陽子の様子だけでも探れればいいか・・・）
　まもなく陽子が帰ってきて、いつものようなリズムで眠りについた。
（ホントに陽子という女は真面目だな・・・きっちり仕事をして寝るとは・・・）
　僕は少々苛立っていた。
　ＰＣに向かってること、シャワーを浴びたことなどは分かっても、肝心の何で陽子が変わったかが、皆目見当もつかなかった。
（もう少し、辛抱して待とう・・・眠った後、どんな夢を見て魘されてるか・・・）
　陽子が夢で悩んでいることは、先日の陽子の問いかけからも充分確信が持てた。
　長い時間を車の中で待っていた。
『あぁ〜だめぇ〜乱暴にしないでぇ〜』
「おっ！始まった、始まった。レイプされてるのか・・・外人だよな」
　僕は録音のスイッチを入れ、ヘッドホーンからの声に集中した。
『はっ、はっ、はっ・・・うっぅぅぅ〜、あぁあああ〜壊れちゃう〜いっぱいよ〜いぃ〜〜〜』
「何だ？あの女・・・ひょっとして感じてるのか？」
『すっ、すっごぉ〜いわ〜〜もっとぉ〜激しくしてぇ〜そう、そうよ、いぃ、いぃ・・・・』
「信じられない・・・・・、あの冷静沈着な陽子が・・・夢で犯されて悦んでるなんて・・・」
『ねぇ、その大きくて太いオ×××ン、舐めさせてぇ〜おねがい・・・しゃぶりたいのぉ〜』
　陽子の喘ぐセリフは淫乱な女としか思えなかった。
「そうか！最初は犯されそうになって抵抗し魘されていたけど、どうせなら〜と、夢の中のセックスを楽しむことに自分自身で強い暗示をかけたのか・・・」
　僕は陽子の対応振りに脱帽した。
『あ、あ、あ、あぁぁああ〜〜〜・・・まだ、まだよ、もうひとり出てきてよ〜』
「何？もうひとり・・・？何を考えてるんだ、あの女〜」
『大きいの舐めながらイキたいのぉ〜・・・、だから〜上も下も感じたいの〜』
「ますます信じられない・・・あのタイプは乱れると凄いなぁ〜」
『あぁ、い、いぃ、いぃわ〜そう、うぐぅっっ・・・・・・い、いくぅぅぅっ〜・・・・・・・』
「咥えたまんま、イッたか・・・、凄いもん聞いちゃったよ」
『はぁ〜はぁ〜・・・あぁ・・・、凄かった・・・、夢とは思えないわ、まだ、入ってるみたい・・・でも、気持ちいいけど、毎日じゃ辛いかも・・・、あぁ、早く明日の夜にならないかな〜』
　僕は陽子の豹変に納得しながら、呆れてモノが言えない気持ちだった。
『そうか・・・それならそれで、僕にも考えがあるぞ・・・・・・」
　僕は急いで自宅に向かった。
　予め、準備していたインターネットにアクセスした。
「まだ、起きているかな？・・・Webカメラを調節して・・・」
　陽子の部屋に仕掛けてきたカメラは、webカメラでネットでコントロールが可能だった。
「おっ、陽子の部屋だ・・・、あれっ？陽子がいないなぁ・・・」
　カメラをパンすると、シャワーを浴びた陽子が戻ってきた。
　陽子は蜜で溢れたアソコをシャワーで鎮めてきたのだった。
　バスローブを取り、ベッドの上にまだ紅潮している肢体を投げ出した。
「ふぅ〜・・・疲れた・・・、下手な実物の男より、夢の中の男の方が遥かにいいかも・・・」
　僕はカメラをベッドにズームして固定した。
「うふぉ〜っ、いいねぇ〜、大学にいる陽子からは想像もつかないな・・・、見事な身体だ」
　僕は陽子の裸に感嘆していた。
　固いイメージの陽子からは想像できないプロポーションだった。
「きれいで頭が良く、その上に見事なプロポーション・・・か、堪んないなぁ〜」
　僕はベッドの上で素っ裸の肢体を捩る陽子の姿に見とれていた。
「考えてみると、この身体・・・勿体ないわよね、みんな敬遠して寄ってこないなんて・・・」
　そう言いながら陽子は両手で形のいい乳房を揉み、身体を捩って豊かな尻を擦った。
「おいおい・・・凄いねぇ・・・涎が垂れるよ・・・、おっと、固くなってきちゃったよ」
　僕はひとり熟れた身体を持て余し悶える陽子の姿態に欲情した。
　昔の恨みも消えそうなくらい陽子の悶える姿に惹かれたが、そんな考えをすぐに打ち消した。
「僕だけの女に出来るわけじゃないのに、情けは無用だよな・・・」
　改めて僕は、計画を着実に進めようと決めた。

　３日後、陽子は明日が久しぶりの休みとあって、ウキウキしながらベッドに入った。
「久しぶりのお休み・・・今晩は、いつも以上に楽しい夢を見たいわ〜」
　僕はネットからwebカメラで陽子の様子を見ていた。
「もう少しだな・・・見てろ〜陽子、いい思いをさせてやるぞ！」
　陽子はすぐに眠りについた。
　やがて陽子の身体がベッドの上で悶え始めた・・・。
「あぁ〜ん・・・いぃわぁ〜・・・今日は、特別にいい感じ・・・」
　寝ている陽子の足元から男が潜り込むようにして、布団の中に静かに入っていった。
　素っ裸で寝ている陽子の長い両脚を開き、足の指から太股まで丁寧に舐める。
「あぁ・・・今日は優しいのね・・・気持ちがいいわ〜」
　陽子は夢の中の快感に身を委ね酔いしれていた、否、はずだった。
「でも・・・なんか、今日はリアルな感じだわ・・・、明日が休みだからわたしの感覚が違うのね」
　陽子は感覚に集中し、貪欲に快感を味わおうとした。
　足元から入った男の舐める舌は、陽子の太股の付け根に達した。
　もう濡れて受け入れの準備が出来ていた陽子の淫唇を舌先で吸うようにして舐めた。
「あぁ〜ホントにイィ〜わ・・・・・・、おかしくなりそう・・・」
　陽子は男の愛撫に頭がボォ〜として痺れるような感覚に陥っていた。
　両脚をＭの字に折り曲げ、お尻の穴が浮いてきたとこで、男は舌先で突くように舐めた。
「うわぁっ・・・な、なに、今日はお尻まで感じさせてくれるの？・・・あぁ・・・嬉しい・・・」
　陽子は完全に快感の世界に埋没して、夢か現実かの区別もつかないほど乱れていた。
「早く布団を剥がしてくれないと、いい映像にならないよ」
　僕は陽子の悶える顔から、下半身に集中して愛撫を受けていることは想像できた。
　淫唇と菊の蕾を交互に舐めていた男は、掛けていた布団を剥がし陽子と絡んだ姿を現した。
　陽子は男の頭を押さえ、もっと舐めてほしいとせがんでいるように見えた。
　男は両腕を上に伸ばし、陽子の円錐形の乳房を揉みながら淫唇への舐める愛撫を続けた。
「はぁ、はぁ、あっ、あっ、い、いぃ・・・・・・イ、レ、テ・・・」
　男は身体を起こし、陽子の両脚を肩に担ぎ、太くて長い肉棒に手を添え淫唇に沈めていった。
「うぅ〜、キツゥ〜イ・・・・・・いつもよりキツイ・・・、いっぱいいっぱいになっちゃう〜」
　陽子は男の肉棒が入ってくる窮屈さと快感に肢体を捩って悶え震えた。
「おぉ〜いい構図だ、陽子の苦悶に満ちた表情がいいねぇ・・・美人は絵になるねぇ〜」
　僕はカメラの映像を食い入るように見ながら録画を続けた。
「よくもまぁ、あんな化け物みたいな大きなモノが入るもんだな〜」
　男の肉棒は20〜25cmはありそうで、太さも５〜６cmはあるように見えた。
「日本人の倍近いな・・・あれじゃぁ、もう、陽子のオ××コは使いモノにならないかな？」
　男は半分ぐらい入れたところで抜き差しし始め、腰が不規則に動いた。
「うわぁ、はぅ、はぁ、はぁ、おぉ、おぉ、だ、だめぇ〜〜〜、い、くぅ〜〜〜〜」
　陽子の身体が硬直し、腰が小刻みに痙攣した。
「き、今日は・・・明日がお休みだから・・・まだ、まだ・・・もっとぉ〜・・・欲しい〜のぉ〜」
　陽子の目は焦点があわず、夢遊状態のまま、ひたすら快感を求めていた。
「ハァ、ハァ、ハァ・・・・・・、あぐぅっ、うっ・・・」
　陽子の唇に別の男が肉棒を押し付けた。
　陽子は無意識にそれを口の中に入れ、しゃぶり始めた。
「ペチャ、ジュルジュル、ペチャ・・・美味しい〜太くて逞しくて、陽子、大好き〜」
　陽子は自分の身体を反転させて男の上に跨る格好になった。
　そのまま上体を前に倒し、目の前に突き出された大きな肉棒を夢中でしゃぶった。
　下のなった男は、目の前にしゃぶって〜と言わんばかりの乳房を口に含み乳首を舐め、両手で豊かに張った陽子のお尻を両側から掴み、下から腰を突き上げながら陽子の尻を揺すった。
「うわぁ、うわぁ・・・い、いぃわ〜、もっと、吸ってぇ〜突いてぇ〜、あぁん、あぁん・・・・」
　陽子は咥えている肉棒をしゃぶりながら腰を揺すり、今までにない快感に酔っていた。
「わぁ〜お腹まで突き破られそう・・・あぁ。あぁ、きくぅ〜・・・・・」
　映像で見ている僕は、知らないうちに珍しく興奮して、股間を熱くしていた。
「こんなセックスは、そうそう見られるものじゃないな・・・凄い、よな・・・」
　僕は、さらに続く陽子の狂態を想うと、喉がカラカラになった。
　陽子が悶えて突き出している尻の穴を別の男が舐め始めていた。
「わ、わぁ、うふ〜ん・・・あん〜あん〜・・・・・」
　陽子の菊の蕾は男の唾液でヌメヌメと妖しく光り、ピクピクしていた。
　蜜壷のアクメの痙攣に呼応して収縮していたのだ。
　男は陽子の蜜をタップリつけた指で、収縮している菊蕾を揉み解すように愛撫した。
「あぁ〜ん・・・そこも、気持ちがいぃ〜・・・」
　陽子は初めて味わう菊蕾のムズムズする快感に痺れ、口に含んだ肉棒を強く吸っていた。
　淫らな蜜壷と口唇、さらに菊蕾の３箇所から込み上げる快感を貪る顔は、日頃の知的な顔ではなく、淫欲な女の顔になっていた。
　菊蕾を弄っていた男は自分の肉棒を掴み、陽子の潤った菊蕾にあてがい挿入を始めた。
「うっ、い〜、いたぁ〜ぃ・・・、っあはぁ〜ぁ、はっ、ぁ〜ぁ、ふぅ〜・・・・」
　男は先の部分だけを菊蕾に入れ、陽子の呼吸が整うのを待っていた。
　大きく深呼吸をして、少し、緊張のほぐれた陽子を見ると、男は腰を動かし始めた。
　肉棒の先だけで菊蕾の浅いところをほぐすように出し入れしたり回転させたりした。
　まさに信じられないような光景が目の前で展開されている。
　あの陽子が穴という穴の全てで男を受け入れ、淫欲の極地絵の中心にいた。
「あ、あ、あ、うぅ、うぅ・・・・・・、あぁ、何か変・・・お尻が、痺れるぅ〜・・・・・」
　丹念に気遣った男のお陰で、陽子の菊壷は前の蜜壷と連動して快感を引き出していた。
　男はもう少しだけ深く入れ、すぐに浅いところまで引き、陽子の快感を誘った。
「い、いやぁ〜、わたし、お尻で・・・お尻でイッちゃいそぅ〜〜〜〜あっ、前もぉ〜あぁぁ〜〜」
　前後が息を合わせるように絶頂に達し、激しく収縮し痙攣を起こした。
　陽子は咥えている肉棒を強く吸い、頭の中は真っ白になっていった。
「うぉ〜ぉおおおおおぉ〜〜〜あうっ、あぁ・・・・うぅっ、わぁぁ〜〜い、いぃくぅぅぅ・・・・・・・」
　陽子は部屋中に響くような嬌声を上げ、快感の波と共に意識が遠くなっていった。
「ふぅ〜・終わったか・・・・・・、凄かったなぁ・・・・・・」
　僕は、陽子の豹変に理解がついていかない自分に、溜息が出た。

　陽子が3人の男たちと狂宴を楽しんだ翌日、僕はハードディスクに格納したwebカメラの映像を編集した。
　タイトルを『夢工房・・・陽子(夢の演出)』と題し、ＤＶＤにオーサリングした。
「これをどうするか？同名のＨＰサイトを開設して掲載してもいいし、webカメラをそのままにして陽子のベッド中継をしてもいいんだけど・・・」
　僕はどうしたものか、迷っていた。

　陽子が夢の中の出来事だと思い乱れた後、気を失ったまま昼過ぎまで目覚めなかった。
　気を失った陽子のベッドをきれいにして、現実には何も無かったように整理をした。
　陽子をベッドに戻し、男たちは侵入の痕跡を残さないようにしてマンションを出た。
「ふわぁ〜あぁああ・・・」
　陽子は大きな伸びをして昼過ぎに目覚めた。
「今日は、よく寝たわ。・・・それにしても、凄かった。あんなことって出来るのかしら？」
　陽子は自分が実際にあんな淫欲な狂態を演じたとは、夢にも思ってはいなかった。
「でも、疲れたわ・・・なんか、前にも後ろにも、アレが挟まっているみたい・・・変な感じ・・・、 口の周りも大きく開けすぎて疲れたわ・・・まるで本当にヤッたみたい・・・」
　陽子は自分の手で触りながら、思い出していた。
「とにかく、シャワーを浴びて・・・」
　ベッドから降り、浴室に向かった。

　散々考えた末、僕は作成したＤＶＤを陽子のマンションへ行き、ポストに入れて帰った。
　後は、陽子の出方次第で考えようと思った。
　夜に電話をして陽子の反応を確認しようと考えていた。
　午後に目覚めた陽子は、久しぶりに街に出てゆっくり食事をし、ウィンドゥショッピングなどを楽しみ、暗くなってからマンションに戻った。
「久しぶりに人間らしい一日を過ごしたって感じね・・・、アレッ？何かしら・・・？」
　ポストに入っているケースを見つけ手にとってみた。
「何、これ？『夢工房・・・陽子(夢の演出)』・・・ＤＶＤ？」
　陽子は不審そうな表情で部屋に戻り、とにかく再生してみることにした。
「夢工房・・・陽子(夢の演出)なんて、しゃれた名前だけど・・・」
　画面に再生されたタイトルバックを見た瞬間、陽子の顔から血の気が引いた。
　この部屋のベッドで３人の男を相手にしている自分の悦びに満ちた顔が、タイトルバックとして映し出されていた。
「な、何なの、これ？」
　数秒もすると、妖しげな声が響いて陽子のセックスシーンが映し出された。
　それは、自分が昨夜、夢の中で体験したセックスそのものだった。
　所々で、陽子が淫らな表情で大きな肉棒を咥え、愛しそうに長い舌で舐めあげて涎を垂らし夢中になってしゃぶりついてる顔のアップや、素っ裸の肢体をくねらせ、太い肉棒を女性上位の体位で嵌めながら、お尻にも肉棒を入れられ悦んでいる自分が効果的に編集されていた。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
　しばらく何も考えられず、呆然としていた・・・。
「あれって、夢じゃなかったの・・・？毎日、見た夢も・・・？
本当に犯されて悦んでいたって言うの・・・？い、いやぁ〜〜〜〜〜!!!」
　陽子は大きな声で叫び、その場に崩れた・・・。
　１時間も放心状態が続いた頃だろうか、携帯電話が鳴った。
　陽子は無気力に電話に出た。
「もしもし・・・陽子さんですか？」
　その声は、ボイスチェンジャーを使った声だった。
「あ、あなた、誰なの？どうして、こんなことをしたの？」
「何を言ってるんだい、僕に感謝してもらいたいな〜。あんなに悦んでたくせに・・・」
　悦んだことの事実をつかれ陽子は言葉に詰まってしまった。
「毎晩見ていた楽しい夢が現実になったんだ、嬉しいだろう？」
「・・・・・・・・」
「もし、陽子さん、あんたさえ良ければ、ＨＰで皆に観てもらってもいいんだけど・・・」
「えっ！やめて！・・・おねがい、そんなことしたら、わたし・・・生きてられないわ・・・」
「そう〜君に死なれても後味が悪いかな・・・だったら、どうしようか？・・・」
「何でも言うことをききますから・・・皆に公開するのは、やめて！」
「何でもねぇ〜・・・困った顔もきれいだねぇ、陽子さん！」
「えっ？今もわたしを見てるの？」
「そりゃそうだろ、そうじゃなけりゃＨＰで実況公開できないだろ」
　陽子は自分が映る範囲を目で追った。
「分かったみたいだな、webカメラだよ。でも、外しちゃだめだぜ、そんなことをしたら、今見たＤＶＤ、ネットに流すぜ！」
　八方塞りだった。
　どんなことをしても、どうにもならない状況だということだけはハッキリしていた。
「どうしたら・・・いいのか、おっしゃって下さい」
「ほぉ〜覚悟を決めた顔だな・・・」
「・・・・・・・・・・」

　この後、僕が陽子に何を望んだか？
　才色兼備に妖艶な淫欲が備わった陽子はどうなったのか・・・？