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ボロボロに破かれたシャツのまま、ポーッとしながら歩いた。
（どうして…感じてしまったの、レイプされたのに…）
それに男が最後に言った『ご近所の奥様、指名』という言葉が脳裏から離れ無い。いつの間にか家の前にたどり着いていた。カバンの中からキーケースを取り出し鍵を開けた。扉を開くと背後から誰かが口元に布を当ててきた。後ろを振り向いたが暗くてよく見えない。
（なにがおこったの…）
そのまま意識が遠のいた。
「うーん、うーん」
目覚めると、パンティ一枚でベッドに転がされていた。両手は後ろまわされ、手首に冷たい感触がある。また、両足首もピッタリと寄せられ縛られていた。
「へっ、へっ、やっと気がついたか」
「だっ、だれっ」
声の主を探すと鏡台の椅子に腰掛けている人物がいる。部屋は薄暗いので男の顔がよく見えない。
「さっきは、たっぷり濡らしていたね、多恵さん」
（どっ、どうして、私の名前を！）
「俺ですよ」
男はフロアランプの照明をあげた。
「あっ、あなたは！」
光源が男を映し出した。その男は上半身裸でトランクス一枚だけの姿であった。顔を見ると、その声の主は先月、課長の知合いということで転職してきた伊藤という男だった。入社して１月位になるがまだ、会社に慣れていないのであろうか無口な男で殆ど話したことが無かった。
「ビックリしましたよ、あなたをレイプしようと思いずっと待っていたのになかなかこなくて、しかも、あなたの姿が見えたら洋服ボロボロじゃあないですか」
「いやっ、やめて、伊藤君」
「どっかでセックスしてきたんですね、おま○こ臭かったですよ」
「そ、そんな…」
「俺ね、ずっとあんたを犯したいと思っていたんだ」
伊藤は多恵の側に腰をおろし豊満な乳房を撫でてきた。
「止めなさい！」
「なにを言うんですか、電車の中で俺におま○こ触られて感じていたくせに」
「あっ、あなただったの」
「ビショ、ビショに濡れていましたね」
「いやっ、そ、そんなことないわ」
「ほら、まだおま○この臭いが残っている」
伊藤は多恵の鼻先に人差指と中指を近づけた。かすかに残る汗と女汁の香りが鼻につき、多恵は顔をそむけた。
「止めなさい、あんた、こんなことして只で済むと思っているの！」
「ああ、思っているよ」
伊藤はデジタルカメラを取り、小さな画面を多恵に見せ付けた。
「ほらっ、よく撮れてるでしょ」
画像には多恵の唇から顔にかけてザーメンがかけられているものが映し出された。
「いやっ、変態！」
「多恵さんを裸にしてたら、俺のチンポが早く、ザーメン出してくれってせがむんですよ。仕方がないから、とりあえず扱いちゃいました。へっ、へっ、直ぐに出ちゃいましたよ」
「お願い、もう許して…」
「これなんかはどうかな？」
次の画面を呼びだした。伊藤が指をＶの字にし、女唇を広げている画像である。ビラビラが左右に開かれピンク色の内側から突起部までくっきりと写っている。
「ほらっ、よく見て。これが多恵さんのおま○こですよ」
「やっ、もう、止めて！」
「これをご近所にばら撒いてもいいんですよ。こんな、綺麗な奥さんのおま○この画像。くっ、くっ、あんたを想像しながらオナニーしている男たちはさぞ喜ぶだろうなあ」
「…」
多恵は自分の露わな格好の画像を見せられて動揺した。
「ばら撒かれたくないでしょ？」
伊藤はニヤリと笑い問い掛けた。
「お願い、誰にも言わないから、それを削除して…」
とにかく、それを抹消してもらわなければと多恵は思った。
「だったら、今夜は俺の奴隷になってください」
「…どっ…どれい」
多恵は奴隷という言葉に恐怖を覚えた。
「そうです、今晩はたっぷりと俺に奉仕してください」
「…いや、今日は堪忍して、もう直ぐ旦那が帰ってくるから」
「嘘をつくのは止めて下さい。あなたの旦那が帰ってこないことが解っているから、今日を選んだのですから」
「…ごめん、旦那じゃなくて友達が…」
「まだ、嘘をつくのですか」
伊藤は床に脱ぎ捨ててあった衣服を手にとり身につけ始めた。シャツのボタンを留めジャケットを手にして振り向いた。
「それでは、来週を楽しみに待っていて下さい」
伊藤はそう言って寝室のドアに手をかけた。縄で縛られたままの多恵にとっては、ここで伊藤に去られては大変なことである。這っていけば、なとんか助けを呼ぶことはできるかも知れないが、なにしろ全裸であるので恥ずかしい。助けを呼べずに夫達が帰宅するまでは誰にも気づかれずに過すことになるであろう。また、自分の裸をご近所にばらまかれたらと考えるとどうしても写された画像を削除してもらわなければならなかった。
扉がバタリと閉められた。
「ちょっと、待って！」
扉の向こう側からは何の返事もなく階段を降りていく足音のみが聞こえてくる。
「聞こえてるんでしょ！戻ってきてよ！」
何の反応もない。多恵は焦った。ナイロンテープで縛られている足に力をいれ左右に開こうとするがピクリともしない。身体に勢いをつけてベッドから転がり落ちた。ドシンと床が鳴った。仰向けになり、芋虫のように扉へ向かった。腹筋運動をするように上半身を起こそうとするが起き上がれない。ドアノブに触れることすらできない。
「だ…誰か、助けてぇ」
ガチャリと扉が開き、伊藤が寝転がっている多恵を見下ろした。
「どうします？これが最後ですよ。奴隷になりますか？」
「今晩だけよ」
多恵はもう彼に従うしか道は残されていなかった。今晩だけと言うことであるし、さっきも公園でレイプされているのだから、もう、どうでもいいと思った。
「よし、契約成立だ」
「だったら、このテープ外して」
「おい、おい、今からあんたは奴隷なんだよ。口の利き方に気をつけな」
「えっ、だったら、どう言えば」
「うーん、そうだな。ご主人様、今晩はたっぷりとご奉仕させてくださいとでも言ってもらおうかな」
「くっ、…ご、ご主人様、今晩はたっぷりとご奉仕します。だから、手錠を外してください」
（どうして、こんな気持ち悪い男に）
多恵は唇を震えさせながら屈辱に耐え、なんとか言葉を発した。
「それはダメだな」
伊藤はスラックスと下着を一緒に脱ぎ、半分、勃起している肉棒を出した。
「しゃぶってもらおうか、口で俺をいかせることができたら外してやるよ」
多恵を起こして、ザーメンの臭いが残る肉棒の先端を唇へ擦りつけてきた。
（うっ、臭い！）
多恵は臭い匂いに繭をひそめながら、肉棒へ唇を被せた。チロチロと舌の腹を亀頭に這わせると肉棒は口の中で硬さを増していった。
「ほう、なかなか、上手いな。さすが、人妻だ」
多恵は目を瞑りながら懸命に舐め回す。舌を回転させたり、その先っぽで鈴口を突いたり…。
「さあ、俺を見ながらしゃぶれ」
多恵と伊藤の視線が交わる。
「いいよ、いやらしい顔だ。もっと、音をたてて」
ジュブ、ジュブと唾と先走り液が交わった音をたてながらしゃぶりあげる。
「うっ、気持ちいいよ。どうだ、俺のチンポの味は？」
「うぐっ、うぐっ」（なんてこと聞くのよ）
伊藤は腰を引き多恵の口から肉棒を引き抜いた。カポッ。肉棒は多恵の唾液でテカテカに濡れている。
「あん」
「はっきり言えよ、チンポ美味しいって」
「美味しい、ご主人様のチンポ美味しいです」
「俺のザーメンを欲しいだろ？」
「たくさんのザーメンが欲しいの、多恵のお口の中にたくさん頂戴」
多恵は再び肉棒を咥え、唇を窄めて頭を前後に振った。
「よし、たっぷりとザーメン出してあげるからなあ！」
伊藤は多恵の後頭部を両手で抑え、激しく腰を動かしてきた。ジュボッ、ジュボッ…。
「でっ、出るぞっ！一滴も吐き出すなよ！」
「うっ、うぐっ」
深く挿入された肉棒の先端から放たれたザーメンが喉を直撃した。苦しくてむせかえり肉棒から口を離す。
「ごほっ、ごほっ」
堪らずに咳き込んだ。口の中に残るザーメンが吐き出され、伊藤の足へ降りかかる。
「おい、おい、俺はこぼすなっていったはずたぞ」
「ごほっ…ごめんなさい」
「これじゃあ、まだ手錠は外せないな」
（そ…そんな）
多恵は涙目で伊藤を見つめた。
つづく
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