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「うむっ……うぐっ」
２人の男性に犯されている。肉棒を咥えながら、蜜壷に肉棒を挿入されている。そんな交わり方があることの知識が無かったわけではない。
夫と息子をがでかけ、掃除をしていると見慣れない黒い袋を見つけた。なんだろうと思い、袋を開くと一本のビデオテープがあった。もしかして、妖しいビデオではと思い袋の中から取り出した。タイトルの貼られていない普通のテープ。ビデオデッキに入れると自動的に再生された。
レイプものだ。人妻が突然の訪問者達によって暴力的に犯される。体中にザーメンを浴びせられて、写真を撮られ去っていく男達。１人取り残され涙を流しながら呆然とした女。ビデオが終わった。
レイプなんて最悪だと思いつつ最後まで見てしまった。凄く興奮した。スカートの中に手を入れ、パンティの上から女唇に触れると濡れていた。目を瞑り、自分がレイプされていることを想像しながら久しぶりに１人で慰めた。
「たまんない、おま○こだよ！頭がくらくらしてくるよ」
山崎が尻肉をギュッとつかみ子宮口まで激しく突いてくる。女性の性器は不思議なものだ。膣肉の感覚は、いつのまにか巨大なものに順応し痛みから、快感へと変わっていた。膣壁を押し開きながら擦りあげるすさまじい刺激に、頭の中が真っ白になってくる。ポロッ伊藤の肉棒から唇が外れ、勢い良く先端が鼻先を打った。
「ほらっ、しっかり、しゃぶりなっ！」
唾液で汚れた肉棒でを頬を叩きながら、催促してくる。
「はっ、はっ、伊藤ちゃん。それじゃ、しゃぶらせにくいだろっ」
山崎は尻肉から手を離し、太い肉棒を抜いた。押し広げられた膣の肉が収縮していく。休む間も無く、山崎が両手で腰をがっしりと掴みながら引っ張った。体が起こされ、自然にアヒル座りになった。血管を浮き上がらせピクッビクッと脈打っている伊藤の肉棒が目線にある。背後にいる山崎はそのまま座り、尻肉に肉棒をぴったりと密着させ、脇の下を両手で持ち上げ、浮かんだ尻を引き寄せ膣口に照準を合わせ肉棒を入れてきた。
「よいしょっ」
山崎は上半身を後ろに倒し、ベッドの寝転んだ。グッグッと肉棒が膣奥に入り込む。
「あん、ああん、うぐっ、ぐっ」
背面騎乗位になった多恵の唇を押し開き、口内に再び伊藤の肉棒がねじ込まれた。ズンズンと山崎が突き上げられながら、伊藤の肉棒に必死に舌を絡めた。
「おっ、いいぞっ、たえっ」
「ほらっ、ほらっ」
「うふっ。うぐっ」
三人の激しい息づかいと性器と穴の結合部からもれる卑猥な音だけがする。山崎が腰を掴み激しく突いてきた。強烈な快感が多恵の全身を駆け巡る。
「むごっ、うふっ……」
（あぁぁん、やっ、なんなのこの感じ……。だめっ、だめっ！狂っちゃう）
「くっ、くうっっ！すげえ、おま○こだ。だんだんと締め付けてきやがる。締め付けだけで果てそうだ。いくぞっ！いくからな、今日の為にためこんだ精子をたっぷりと注いでやるぞ！！」
「うごっ、うごぉぉっ」
（だめっ！中には出さないで！！）
多恵は強烈な快楽で朦朧とした頭の中で、なんとか踏ん張り、子宮に向かって子種汁が注ぎこまれることを避けようと尻をよじった。
「おっ、あぉぉぉん！！」
山崎は狼のような叫び声をあげながら膣を押し開いている肉棒を激しく脈打たせドクドクと精子を放った。熱い飛沫を中で出され、多恵の思考が弾けた。
（だっ、だめ！くっ、いっちゃう！！）
多恵は卵子を求めて旅立とうとする数億の精子一つも逃さないとしているかのように膣肉をギュッと肉棒を締め付けながら、快楽の波のうねりの頂点に達した。
「あぐっ、ぐっ」
今度は伊藤が両手で頭をがっしりと掴み腰を激しく降りだした。喉の奥まで肉棒を突き入れてる。
「おっ、俺もいくぞ！！」
伊藤の精子が弾けた。液体が喉の入口をピュッピュッと直撃する。四度目の精子はさすがに薄く、ほとんど水に近かった。伊藤は一滴残らず精子を出し切り、多恵の口を解放した。多恵は薄れゆく意識の中でそれをゴクリと喉を鳴らし飲み込み前のめりに倒れこんだ。山崎の肉棒が膣口から外れた。膣口からトロリと暖かい精子が流れ出した。
「お〜、なんて、いやらしい〜んだ。多恵嬢のおま○こから精子がでている……。伊藤君、カメラ、カメラ……」
遠のく意識の中でカシャカシャと写真を撮られている音がしている。
けたたましい目覚まし時計のベルの音がする。ヘッドボードにある時計に手を伸ばし、ベルを切った。カーテンの隙間から明るい光線が瞼を照らす。重い瞼を開いた。誰もいない。ボーっとする頭の中で、数時間前の淫らな出来事が夢だったのではと思った。いや、そう思いたかった。しかし、体には何も身につけていない。部屋中に立ち込める生臭い雄と雌の香りが現実に起こったということを明らかにする。上半身を起こし、布団をめくった。シーツは皺くちゃに乱れ、所々が染みになり、たくさんの恥毛があった。
膣の周りが痒い。たまらずに手をそこに伸ばしポリポリと掻いた。指に白い粉が付着した。
（やっばり、本当だった……）
もう一度時計を見た。針は午前６時５分を指している。どんなに急いでも始発の新幹線には間に合わない。始発の新幹線が到着する時間にホームで息子と共に待っている。夫の実家から駅までは車で３０分ほどだ。到着するのは８時１８分だから、７時位に電話をすれば大丈夫だ。
壁に貼り付けられたカレンダーを見た。百パーセント妊娠しないとはいえないが、安全日であったことに少しだけほっとした。
主人の実家に行くべきが迷った。ベッドから降りた。ストレッチをせずに運動した翌朝のように全身が気だるい。まるで鉄の鎧をまとっているようだ。とりあえず生臭い芳香を放っている体を清めたい。床に散乱している下着を手にとり１階におりた。玄関の鍵は開いたままである。鍵を閉め、バスルームへ向かった。
下着を洗濯機に放り込みバスルームに入った。熱いシャワーで全身を濡らしてからスポンジにボディシャンプーをたっぷりと染み込ませて体中を泡立たせる。何度も何度も擦った。全身についた泡をシャワーで洗い流す。特に性器は入念に洗った。指で膣口を開き中まで水圧を送り込んだ。
シャワーを終え、バスタオルを体に巻き、リビングルームに行った。そこにも、夕べの残骸が残っていた。壁掛け時計の針は７時を回っていた。電話の受話器を手にした。やっぱり、行く気にはなれない。精神的にも肉体的にも深くダメージを受けている。とても、主人に会う気にはなれない。主人の実家に電話した。主人の母が出た。ワザと咳き込みながら、具合の悪そうな声をだす。主人が代わった。嘘をついた。
「仕方がないよ。今日はゆっくりと休んでなさい……」
受話器の向こうから、主人が優しく囁いた。なぜだか、涙が溢れてきた。
「ごめんね」
ぼそっと呟き、受話器を置いた。その場に座り込み、主人とのセックスでは感じたことのなかった激しい快楽に負けた自分を恥じた。そんなことが会ったとは知らずに優しい言葉を投げてくれた主人に心の中で何度も何度も誤った。
つづく
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