| ≪説得≫ 彼女の説得交渉は難航している。 Ｍ字開脚も、マングリも、バックも、おしっこも、恥じらいながらではあるができるようになった。 あれから、数回練習をさせた。 自分から積極的にではないものの、私の要求する恥ずかしいポーズを何とかこなせるようになった。 目をつむることで、顔を隠すことをしなくなった。 あとは、説得するだけだ。 友人や、クライアントからは、催促の電話が何度も入っている。急がなければ信頼をなくす。 最初に、「撮影会で、知らないオジサンたちの前で、パンティを脱いでくれないか」と言った時の彼女の反応。 初めて、「嫌だっ」という表情をした。 これまで、困惑の表情は何度もあったものの、嫌がるそぶりはなかった。 「おじちゃんの前ではできるでしょ。知らないオジサン達の前はいやなの？」 泣きそうな顔で、うつむいてしまう。 （これは、難しいのか？） 「美香ちゃん。何度も言うけど、絶対皆には内緒にしてあげるから、大丈夫だよ。」 「今まで、出演した女の子たちも、バレちゃった子は、いないよ。」 「最初はねぇ、誰でも、みんな不安なんだよ。」 「でも、がんばったら、オジサン達、褒めてくれるよ。」 「可愛いい。」って言ってくれるよ。 うつむいたままである。 今までの、写真をネタに、脅迫することはできる。 しかし、そんな真似はしない。 あくまでも、自分の意志でなければならない。それが、私のこだわりである。 時間をかけて説得するしかない。 今日で3日目。そろそろ落とさなければ。 あまり長引けば、かえって駄目になる。これも私の経験上のことである。 できれば、一気にいかないとダメだ。 「美香ちゃん。撮影会の日決まったよ。」 「今度のねぇ。日曜日。いいよね？」 思い切って、撮影会の日を決めてしまった。もうクライアントには通知済みである。 彼女のみならず、私自身をも、追い込むためだ。 「オジサン達にねぇ。池畑中学校の美香ちゃんって子が出演してくれるってお話しちゃったんだ。」 「ねっ。がんばって、やってみようよ？」 「おじちゃん、そばについててあげるから、大丈夫だよ。」 「それに、やさしいオジちゃん達だから、可愛くしてくれるよ。」 ずっと下を向いたままだ。今日もダメなのか？ しかし、撮影会の話をされることをわかっていながら、ちゃんとここへ来て、いつものようにパンティを脱いでくれている。 これは・・・？本当に嫌なら、もう来ないはずなのだが。 「ねぇ、美香ちゃん。恥ずかしんだよね。」 「オジちゃん達の前で、パンティ脱ぐの恥ずかしいんでしょ？」 うなずく彼女。 「オジちゃん達も、美香ちゃんが恥ずかしいのは、チャンとわかっててくれるよ。」 「変にねぇ、美香ちゃんのことを笑ったりしないよ。」 「もし、美香ちゃんが、泣いちゃったりしても、誰も怒ったりしないよ。」 「むしろ、みんな美香ちゃんのこと、やさしくしてくれるよ。」 「おじちゃんもそばに付いてるし、どうかなぁ？やってみない？」 「ねっ。がんばって、やってみようよ？」 「それからねぇ、いつものように、おじちゃんが、パンティぬがしてあげるから。パンティ脱ぐところ見てもらおうよ。」 「ねっ。美香ちゃん。」 「来てくれるオジちゃんたちはねぇ、美香ちゃんのお父さんより、ず〜っと年上の人だよ。」 「それに、美香ちゃんの知らない人たちだからね。」 「知ってるオジちゃんだと、嫌でしょ。」 うなずく彼女。 「うん。大丈夫だよ。知らない人ばっかりだから。」 「それに、美香ちゃんのことは、絶対内緒にしてくれるよ。」 「内緒にしてほしいでしょ。」 うなずく。 「うん。大丈夫だよ。」 「今度の日曜日、予定あるの？」 首を振る彼女。 「じゃぁ、来れるよね。」 小さなため息。 何となく、様子が変わってきた。うつむき加減だったのが、たまに私と視線が合う。 「おじちゃん、がんばって、美香ちゃんが可愛く見えるようにしてあげるからね。」 「おじちゃんの言うとおりにしてればいいんだよ。」 「全部、おじちゃんがしてあげるから。」 「美香ちゃんは、いい子にしてればいいからね。」 「大丈夫？」 小さくうなずいた。 「うん？」 「いいの？」 「やってくれる？」 肩を抱き締め、顔を覗き込む。 唇をかみしめながら考えている美香ちゃん。 初めて、私の前でパンティを脱ぐかどうか迷っているときの表情と同じだ。 頭をなでてあげる。 「美香ちゃん？」 「どう？撮影会出てくれるよね？」 私の目をチラッと見て、小さくため息をして、唇を少し噛んで、・・・・ そして、小さくうなずいた。 「いい子だ。」 肩をギュッと抱きしめてやる。 |
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| 2011.12.17掲載 |