| ≪発見≫ 彼が見ているものは、クラスメートの羞恥な写真である。 学校の制服姿の彼女が、スカートをまくりパンティを見せている姿だ。 真正面からのもの、お尻を見せているもの、体育座りで足を開いているもの。 あお向けで横になり、スカートをまくっているもの。 膝を抱え、お尻を持ち上げているもの。 ソファーに座りＭ字開脚しているもの。 どれもこれも、彼にとっては刺激的なものであろう。 最初、このファイルには、顔が写っていない写真を入れた。 しかし、彼が来るまでに、何度も入れ替え、迷った挙句、最後にははっきり顔も写っているものにした。 誰が見ても、彼女だとわかる。 もちろん、パンティを脱いでいる写真は無い。さすがにそれは入れなかった。 しかし、彼にとってはこれでも十分じゃないか。 興奮している様がよくわかる。 クラスメイトのパンチラ写真である。 男なら、興奮するに決まっている。 さっき見たばかりの水玉パンティで写っているものもある。 間違いなく、彼女のパンティであったことは理解しただろう。 撮影場所もこの部屋であることは理解できるであろう。 彼が立っている後ろ。壁にスクリーンが貼ってある、その前である。 彼女がＭ字開脚しているソファーもそこにある。 まさに、この場所で撮影されたのである。 ファイルの最初のページには、「中学生モデル 福永美香」と記してあり、プロフィールが書いてある。 彼女が、モデルの仕事をしていることを強調するためだ。 それに、わざと彼女以外の少女モデルのファイルも置いた。 「青田中学 仲山久美子」「三郷中学 三田ゆみ」「山垣高校 山口里美」 全て、学校の制服で撮影したものだ。 他の少女のファイルを置いたのは、私が、少女モデルの撮影の仕事をしていることを、匂わせるためだ。 彼女は、モデルの一人でしかないこと、彼女との特別な関係をわからせないためでもある。 私は、他の少女との関係と違い、彼女との関係は特別なものと考えている。 他の少女は、単にモデルである。 しかし、彼女は違う。私にとって特別な存在だ。 何せ、毎日、彼女のパンティを脱がし、性器を見ているのだから。 いわゆる「愛奴」と言っていいだろう。 そんな関係を彼には知られたくないような気がした。 彼には、彼女は、あくまでもモデルの一人であると思わせておきたい。 したがって、モデルのリストもファイルにして置いておいた。 そのリストには、中学生から一般女性までが載っている。 実際、今まで私が撮影したモデル達だ。 彼が、何と思うのかはわからないが、あくまでもモデルの一人として認識してほしかった。 お客様（購入者）リストも置いた。注文受付リストも置いた。 父親が仕事でしていると思わせたかった。 私の思惑通り、彼は、他の少女のファイルも見ている。モデルリストも見た。お客様リストも見た。 中学生モデルの写真は、わざとパンティを見せているだけの写真にした。 しかし、高校生モデル「山垣高校 山口里美」は、あえて、パンティを脱いでいる写真を入れた。 もちろん、過激なポーズのものは入れていない。 パンティを膝まで下げているもの、裸のお尻を見せているもの。 わずかに割目が見えている程度の写真にとどめた。 それでも、中学生の彼には十分すぎるだろう。 再び、美香ちゃんのファイルを見ている。 やはり、クラスメイトが良いようだ。 彼の動きが変わった。 作業台にファイルを開いて置き、携帯を取り出した。 写すつもりのようだ。 （そんなことをしなくてもいいのに。） （ファイルをよく見てごらん。一枚の写真ごとに数枚入ってるだろ。） （それを持っていけばいいんだよ。） ライトを付け、写し始めた。 （あぁ、ライトをつけると、反射で奇麗に写らないぞ。） 一枚づつ撮っている。 （気づかないかなぁ。） （全ページ写すつもりか。） 写し終わりチェックしているようだ。 （ほら、奇麗に写ってないだろう。） どうしようか、迷っているようだ。 「山垣高校 里美」のファイルを手にした。 これも写すようだ。 先ほどより、写すページ数が少ない。 たぶん、パンティを脱いでいるののだけを選んだのだろう。 再び、美香ちゃんのファイルを見ている。 （おっ、気づいたか） ファイルのフィルムを広げ、中を見ている。 （気づいたようだ。） 迷っているようだ。 （いいんだよ。持っていきなさい。） 一枚を手に取り、眺めている。 （いいんだ。持って行っていいんだよ。君のものだよ。） ようやく決心したのか、ズボンのポケットに入れた。 結局、彼が、ズボンのポケットに入れたのは、３枚だけだった。 （遠慮しなくてもよかったのに。好きなだけ持っていけばいいんだよ。） なごり惜しそうに、もう一度ファイルを見た後、彼はようやく下に降りてきた。 ついに見つかってしまった。 いや、見付けさせてしまった。 私は、いったいどうしようとしているのか。 正直、私にもわからない。 昨晩、久しぶりに家族一緒に食事をした。 珍しく息子が話しかけてきた。 「おとうさん、写真撮るのって難しい？」 どうやら写真に興味を持ち始めたようだ。 写真屋の父親としてはうれしいはずなのだが、今の私にとっては、複雑な気持ちだ。 がしかし、私が息子に自慢できることと言ったら、写真の腕くらいなものである。 多少動揺しながらも、プロの技術を披露した。 いつになく、息子も真剣に聞いていたようだ。 |
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| 2012.3.21掲載 |