≪パンティ≫

「・・・はい。」
　彼女が初めて発した声。
　ほとんど聞き取れないくらいの小さな声。
　彼女が、私の手の中に落ちた瞬間の声。
　至福の瞬間だった。
「いい子だ、いい子だよ。」
　彼女の頭を抱き締め、撫でながら誉めてあげる。
「大丈夫だからね。心配しないでいいよ。」
　私の方に寄りかかりながら、唇を噛みしめる彼女。
「うん。いい子だ。」
「おじちゃんねぇ、ちゃんと美香ちゃんが、一番可愛くなるように、やさしく脱がしてあげるからね。」
「さっきも言ったけど、おじちゃんパンティ脱がすの上手だから、大丈夫だよ。」
「ねっ。いよね。」
　うなずく美香ちゃん。
「みんなには、内緒にするの？」
　声には聞こえなかったが、唇が「はい。」っと動いている。
「うん。わかったよ。じゃぁ、おじさんも内緒にしてあげるからね。いいね？」
　うなずく美香ちゃん。
「じゃぁ、ほんとに、パンティ脱いでくれるね？」
　今度は、すぐに「はい。」と小さな声で答えてくれた。
（上出来。）
「うん。いい子だ。」
　下着を脱ぐことを承諾してしまったからか、「はい。」と答えてから、始終、膝小僧をもじもじさせている。
「ふふふ・・、恥ずかしい？」
　うなずく美香ちゃん。
「大丈夫だよ。最初はねぇ、みんな恥ずかしんだから。」
「今まで、おじちゃんが、脱がしてあげた子たちも、みんなそうだったんだよ。」
「美香ちゃんは、脱がしてくれるのが、クラスメイトのお父さんだから、余計に恥ずかしいのかな？」
「恥ずかしい？」
　うなずく美香ちゃん。
「いいよ。美香ちゃんの恥ずかしい気持ち分かってるから、ちゃんと、やさしく脱がしてあげるからね。」
「いい？」
　また、唇が「はい」と動く。

「じゃぁ、美香ちゃん。」
「決心が変わっちゃうといけないから、今から、脱いじゃおうか？」
「えっ」って感じで私を見つめる美香ちゃん。
「うん。今すぐ。」
　ため息をついて、また唇を噛みしめる。
「ねっ。」
　再び私を見つめる美香ちゃん。
　私は、立ちあがり、スタジオの隅にある、ＯＡ機のスイッチを入れた。
　あらかじめセットしてあったビデオカメラのスイッチだ。
　写真屋のスタジオだから、あちこちにカメラがあっても不自然はない。
　彼女は気づいてないが、5台のカメラが回っている。
　彼女の正面、左右斜め前方、彼女の後方左右。
　正面のカメラは、彼女がこのスタジオに入ってきたときから回っていた。
　彼女が落ちる瞬間を撮るためだ。
　彼女に近づいていき、ニコッっと笑いかけながら「じゃぁ、脱がしてあげる。立ってごらん。」と手を取る。
　膝を、ピッタリと付けている美香ちゃんを、ゆっくりと立ち上がらせる。
　私は、ソファーに座ると「はい。おじちゃんの前に立ってごらん。」と私の正面に立たせる。
「うん。いい子だよ。」
「もう少し前に来てごらん。」
　美香ちゃんの両手を手に取り、不安そうに立っている、彼女を見つめる。（可愛い。）
「じゃぁ、いいね。」
「じゃぁ、スカート捲くれるかな？」
　唇を噛みしめ迷っているようだ。
「無理かな？」
「じゃぁ、おじちゃんが捲ってもいいかな？」
「・・・・・」
「いい？」
「ん？」
　一瞬の間が空き、そしてうなずく美香ちゃん。
「じゃぁ、捲っちゃうよ。」
　身体が硬直するのがわかる。緊張してるのであろう。（可愛い。）
　彼女の顔と、下半身を交互に見ながら、ゆっくりとスカートを捲っていく。
　やはり白だ。
「美香ちゃ〜ん。ほら、パンティ見えたよ。」
「可愛いパンティだねぇ。」
　彼女の顔を見ると、さっきまで緊張のせいで青白かった顔が、真っ赤に染まっていた。
「ふふっふ・・・恥ずかしい？」
　唇をかみしめ、うなずく彼女。
　割と薄地の白いパンティで、ごくごく薄いグレーで何か模様が描かれている。
　犬？ヨウクシャだろうか？小さな犬の模様がちりばめてある。
　ところどころに、「KIDＳ」の文字も見える。
　フロント上部には小さなピンクのリボンが付いており、両サイドにはレースの飾りがついている。
　あくまでも、清純な少女によく似合うパンティである。
「うん。美香ちゃん。可愛いよ。可愛いパンティだ。」
　足がもじもじしている。
「どう、パンティ見せちゃったね。」
「パンティ見せたの初めて？」
「はい」と唇が動くが声は出ていない。
「いつもこんなパンティ履いてるの？」
　小さくうなずく。
　とにかく可愛い。
「じゃぁ、美香ちゃん。スカートもてる。自分で持ってごらん。」
「キュッキュッて、丸めて、おへそのところまで上げてごらん。」
「グッと上まであげてごらん。」
「そうそう、そうだよ。そのまましっかり持ってるんだよ。」
　私は、立ちあがると、カメラを向ける。
　スカートを自分で捲りあげている彼女を写真に撮る。
「そのまま、カメラ見て。」何枚も撮る。
「いいよ。可愛いよ。もう少しあげてごらん。」顔を真っ赤にしながら従う彼女。
　こんな写真撮られた以上、もう、彼女は私から逃げられない。

　数枚撮り終えソファーに戻り、再び彼女を前に立たせる。スカートは上げさせたままだ。
「恥ずかしかった？」
　幾分、顔の赤さが薄れたが、恥ずかしそうな表情は変わらない。
　デジカメの画像を確認する。上出来である。
　白いパンティがよく映えている。
「可愛く撮れてるよ。」
　見せようと思ったが、言葉だけにした。
　基本的に、本人には、あまり見せないようにしている。
　見せるより、どんなふうに写されたのか想像させる方が効果的な気がしている。