２．杏李（Anri）

　杏李は特別、目立つ子供じゃなかった。
　成績は中ぐらい、スポーツも人並み程度だった。
　小学校５年の時、授業で性教育の時間があり、その時、初めて、オトコとオンナのセックスというものを知った。
　初潮を迎える同級生も出てきて、急に皆が大人び始めていた。
（どうでもいいわ・・・まだ関係ないし・・・）
　自分から何かに取り組もうという意欲は全く無く、淡々とした少女だった。

　ある日、留守番をしていた時にセールスの男が訪ねて来た。
　ピンポ〜ン・・・
（面倒くさいなぁ〜誰もいないなんて・・・）
　杏李は渋々と玄関に行き、ドアを開けた。
「おじゃまします！えぇ〜と、お母さんは？」
「今、誰もいませんが・・・」
「お嬢ちゃんだけなの？」
「はい」
　男は杏李の身体を下から見上げ、杏李に分からないようニヤッと笑った。
「実は、お母さんから頼まれたものを持ってきたんだけど・・・」
　男はカバンを持ち上げ、杏李に差し出した。
「でも・・・いないから、分かんない・・・」
「じゃあ、置いていくから、使い方だけ聞いてくれる？」
「わたしに分かるのかな？」
「モチロン！」
　男はニコッと人の良さそうな笑顔をして応えた。
（まぁ、いいか！良さそうな人だし・・・）
「じゃぁ、どうぞ・・・」
　男は後ろ手に鍵をロックし、杏李について中に入った。

　リビングの椅子に座った男は、カバンの中から見たことの無いモノを取り出した。
「コレは、女性がいい気持ちになるのに使うんです」
「へぇ〜いい気持ち・・・？」
「お嬢ちゃんは、いくつかな？」
「お嬢ちゃんはヤメテくれます。杏李って呼んでください」
　杏李は言葉の響きが気に入らず、男にキッと言った。
「11歳よ！」
「まだ少女ですね・・・じゃあ、分からないかな？気持ちがいいってことは、疲れた気分を癒してくれたり気分転換させてくれる。そういうことなんだけど・・・」
「ふぅ〜ん・・・だったら、わたしでも分かるかも・・・毎日、つまらなくて・・・」
「疲れてるんだ・・・そう〜じゃあ、杏李が試してお母さんに説明すれば、一石二鳥だね？杏李も気分が癒えるし、お母さんも分かりやすいよね？」
「えぇ、そうですね・・・」
　男は辺りを見渡して杏李に言った。
「外から見られないところがいいんだけど・・・」
「それじゃあ、２階のわたしの部屋で」
　杏李は先を歩いて男を部屋に案内した。

　部屋に入ると、男は鍵をロックし、窓のカーテンを閉めた。
「これでいいかな・・・じゃあ、杏李はそこにゆったりと寝てくれる？」
「えっ？はぁ・・・」
　よく分からないまま杏李は言われたとおりにした。
　男は杏李のスカートを捲り、下着を素早く引き下ろした。
「えっ！や、ヤメテ！何をするの！？」
「何って、君が気分を癒す為に、コレを試すって約束したから」
「そ、そうだけど・・・」
「静かにしたほうが、いいと思うけど・・・杏李！」
　男の表情と語尾の強さに、杏李は恐怖を感じて震え始めた。
　強張った杏李の両脚を開き、無毛のオマ×コを露出させた。
「いいか！杏李、君がしたいって言ったんだぞ！僕が無理矢理じゃない！いいな！」
「・・・・・・・・・」
　杏李は怖くて声も出ず、コクッと頷くしかなかった。
　男は亜希の幼いオマ×コを擦り、ツルツルした感触を楽しんでいた。
（あぁぁ・・・どうしよう？コレって・・・）
　授業で習ったセックスという言葉が、頭の中でコダマした。
　男は、指に唾液をつけ、杏李の幼い淫唇を擦り始め、舌でも舐め始めた。
「はぁ、はぁ・・・」
「どうだ、気持ちが良くなってきたか？」
「はぁ、はぁ・・・分かんない」
　男はふっくらした幼い淫唇を左右に開き、中を弄り始めた。
　クチュクチュ・・・
　男が淫唇の中を弄っていると、イヤらしい音が聞こえてきた。
「ほら、杏李のエッチな音だよ！」
「えっ？エッチなの・・・」
「ここでエッチして気持ちよくなるんだよ！だから・・・ほら」
　男は舌で中を弄り、指を淫壷に少し入れて愛撫した。
「あぁ、あぁ、はぁ、はぁ・・・なんか・・・ぁぁぁ・・・」
「それじゃ、約束どおり、コレを入れて試してください」
　そう言うと、小さめの赤い色をした楕円球のモノを杏李の淫壷に入れた。
「あぁっ・・・」
　小さいので、あまり抵抗も無く入ったローターのスイッチを、男が入れた。
「うわあああああっ・・・あぁ〜あぁ〜あああああ、はぁ、はぁ、ぁあああっ・・・」
　何が何だか分からないことが、自分の未発達な箇所で起きていた。
（な、何なの？す、すごぉ〜ぃ・・・なんかアソコから身体が熱く・・・あぁああっ！）
　杏李は初めて経験する奇妙な快感に身体中を震わせた。
　杏李の顔から恐怖感が消え、オンナの顔に変わってきたのを見た男は、ローターのスイッチを切った。
「はぁ、は・・・えっ？」
「どう？気持ちがいいだろ？」
　杏李は困った顔をしながら、黙って頷いた。
「まだ子供なのに、オンナなんだな〜ココは・・・フフッ！エッチな杏李！もっと気持ち良くしたいか？」
「・・・・・・・・・」
　杏李は再び黙って頷いた。

　男は再びスイッチを入れ、杏李の様子を見て楽しんでいた。
「これは、お母さんには内緒にして、君にあげるよ！」
「ほ、ホント？」
「嬉しいかい？他の人に言いたくても、言えない話だけどね！？」
「う、うん・・・」
　顔を紅潮させ、淫らなオンナの雰囲気を幼い顔に表していた。
「杏李、君はきっと、いいオンナになるよ！だから、僕への礼にコレを舐めてくれるかい？そうしたら、あげるから・・・」
　男はスイッチを切って、自分の肉棒を取り出し杏李の目の前に突き出した。
「うわっ・・・コレ・・・」
　３年前までは父親とも一緒にお風呂に入っていた杏李だが、その時に見た父親の肉棒の記憶などスッカリ消えていたので、いきなり突き出された大きな肉棒に、慌てていた。
「知ってるだろ？コレをソコの気持ちがいいところに入れるのがセックスだ！杏李はエッチなオマ×コしてるから、今に夢中になって感じるだろうな〜」
（そうだわ・・・オチ××ンの代わりにアレを入れて感じちゃったってことは・・・）
　杏李は男が言うように、自分は本当にエッチなのかもしれないと思った。
（あのオチ××ンの方が、気持ちがいいのかも・・・）
　そう思うと、杏李は自然に男の肉棒を手に取り、舐め始めていた。
　男は杏李が初めてなのを承知しているので、細かく舐め方を指示した。
　杏李は逐一、男の言うとおり懸命にフェラをした。
　細かな指示が終わり、杏李が懸命にフェラに集中し始めた時、男は三度、スイッチを入れた。
「うあっ・・・うぅぅぅ・・・はぁ、はぁ、ダメ、舐められない・・・あぁぁぁ・・・」
「感じながら堪えて舐めるんだ！ほら！」
　杏李は言い難い未知な快感の世界を、身体中で感じていた。
「うっ・・・いいか、出すぞ！はぁ、はぁ、飲み込むんだ！あうっ・・・・はぁ、はぁ・・・」
　男の肉棒からは、ドクドクとネットリした精液が杏李の口の中に吐き出された。
「ウグッ・・・ゴホッ、グブッ・・・ゴックン！はぁ。はぁ、ふぅ〜ぅ・・・はぁ〜〜」
「はぁ、はぁ、いいぞ！杏李・・・それじゃ、約束どおり、それはプレゼント・・・もしもコレが欲しい時は、ここにメールしろ！」
　男は携帯のメアドを手渡し、身支度を整えて出て行った。
（ふぅ・・・誰だったの？あの人・・・でも、凄い経験しちゃったわ！わたし・・・）
　杏李は自分が急に大人になったような気分だった。

　実際、この日を境に、杏李を見る周囲の目も変わっていった。
　存在感の薄かった杏李は、急にアクティブになり、勉強もスポーツも、どんどん成績が上がっていった。
　表情も変わり、自然と杏李の周りには人が集まるようになっていた。
（これも、あの人のお蔭だわ・・・）
　あの日から毎日、ローターを使って快感を味わい、オナニーを覚えた。
　少し膨らみかけた乳房や乳首も快感を感じるようになり、何となく毎日が充実していた。
　１ヶ月、２ヶ月と経った時、杏李は決心してメールを送った。
『○月○日、13:00、家に来てください』
（多分、学校で習った処女膜はもう無いだろうし・・・もうじき初潮を向かえそうだから・・・その前に、ちゃんとしたセックスを・・・）
　杏李の道理で出した結論だった。
（いつかは経験するんだもの・・・だったら、大人の人の方が・・・）
　杏李のメールは謎の男に届き、『裸で待っていろ！』と言うことだった。
　杏李はその日が近づくにつれ、また自分が変わるような期待感でいっぱいになった。

　その日、杏李は自分ひとりの家で玄関を開けて待っていた。
　ガチャ・・・
　静かにドアが開き、男が入ってきた。
「待ったかい？」
「うん・・・」
「可愛い娘だ！言ったとおり裸で待っていたんだ・・・」
　男は杏李の裸を舐めるような目でグルリと見て歩き、後ろから抱き締めた。
「少しの間に、オンナらしくなったな・・・胸も膨らんで、顔つきも良くなった」
「ホント？嬉しい・・・」
　男は杏李の身体を抱え、部屋まで運んでベッドに下ろした。
「じゃあ、僕の服を脱がして・・・」
「はい・・・」
　杏李はドキドキしながら男の服のボタンを、ひとつひとつ外していった。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・あぁぁぁ、コレ・・・」
　裸にした男の股間から聳える肉棒を手にし、杏李はすぐに舐め始めた。
「うぅっ・・・はぁ、いい娘だ・・・」
　男は杏李のフェラを味わった後、丹念に杏李の全身を隅々まで愛撫した。
「これで、もっといいオンナになるぞ・・・」
「あぁぁ、う、嬉しい・・・はぁ、はぁ、あ、あ、あぁぁぁ・・・いぃ〜〜っ・・・」
　男が幼い淫唇を愛撫し始めると、杏李は腰を浮かせて悶え始めた。
「おぉ〜っ・・・毎日、オナニーしていたようだな！エッチ、好きか？」
「うん！あぁ、だって・・・気持ちが良くて・・・だから、今日はもっと・・・」
「そうだな！じゃあ、そろそろ・・・」
　男は杏李の両脚を担ぎ、熱く濡れた淫壷に昂った肉棒を少しずつ挿入し始めた。
「う、あっ！・・・・・・痛っ・・・ぅぅぅぅ・・・はぁ、はぁ、ふぅ〜ぅ、ぁぁぁ・・・」
　男の肉棒が幼い淫壷の中に深く挿入された。
「キツクて、いい感じだ・・・自分が感じる為にも、相手を感じさせる為にも、気持ちを集中して、締め付けるようにするんだ！」
　杏李は男の指導と気遣いの中、少しずつだが快感を感じ始めた。
「あぁぁぁ、い、ぃぃぃぃ・・・はぁ、あ、あぁぁ・・・ふぅぅ・・・あぁ〜いぃぃぃ・・・」
　次第の快感の世界を彷徨い始めた杏李は、大人のオンナ以上に妖しく見えた。
「い、いぃ・・・わぁ〜〜はぁ、はぁ、あっ、あ、あ、あぁああああっ・・・」
　小さく昇りつめた杏李は、身体を震わせて男の肉棒を締め付け、両腕を男の首に巻いて快感に悶えていた。

　11歳にして、聖少女から性少女へと変貌した杏李は、まもなく初潮を迎えた。
「これで、完全にオンナになったわ・・・」
　それからしばらくは、名前も知らない男にフェラやテクニックなどを教わり、その関係は、杏李が中学校に進学するまで続いた。

　中学に通うようになってからの杏李は、急激に身体つきがオンナっぽくなり、男が言ったように、いいオンナになっていった。
（先ずはクラブの先輩を・・・）
　性少女は飽くことなく快感を求め、秘密裏に学校内で生徒たちとの淫行を重ねた。
「今度はお尻も経験して・・・その次は、ふたりを相手にしたいわ〜」
　次々に淫欲を吸収発散し、２年前とは比較できない杏李がそこに居た・・・。