いろんな女性と知り合い、悦びを与えあい、サトルは自分が何を求めているのか、少しだけ判ってきたような気がしていた。

　久しぶりに気分良く街を歩き、映画館の前で足を止めた。
「おっ！いいオンナ〜映画でも観るのか・・・？」
　サトルのいいオンナの基準は、言うまでもなく、いい尻・・・だった。
　サマーパンツの薄い生地にクッキリとふたつの丘が象られ、ウエストが締まって綺麗な括れを見せていた。
　幾つかの映画が上映されていたので、何を観るのか遠目に眺めていた。
「ヒューマンティックな洋画か・・・まぁ、いいや、入ってみよう〜」
　サトルも前の女性に続いてチケットを買って中に入った。
　同時上映で人気映画をやっているので、こちらは結構空席が目立っていた。
　ショートカットの似合う女性の姿を捜すと、人気の少ない後ろの席に座っていた。
　サトルは静かに気づかれないようにその後ろの席に座った。
　映画は、記憶喪失になった男性が、恋人の献身的なケアーで、以前はどこかぎこちなかったふたりの関係が、人間としての結びつきを深め、新たな愛に目覚めていくといったストーリーだ。
　看病する恋人に苛立ちをぶつけ傷つけてしまう男・・・
　そんな男のこころを優しく包み、男の我侭にも文句を言わず耐える女・・・
『オレの恋人なら、そこで裸になって、欲求不満のオレを慰めろ!』
　涙を流しながら裸になり、男の股間に顔を埋め肉棒を愛撫する・・・
　等々、かなりエロティックな場面も多い映画だった。
（女ひとりで観る映画かな・・・？）
　前の席から荒い息が微かに聞こえてきたのに気づき、サトルは様子を窺った。
（スクリーンのシーンに興奮しているのか・・・？）
　サトルは周囲に人目が無いのを確認して、何気なく首筋に息を吹きかけた。
「あっ！？」
　前の女性は小さな声をあげ、後ろを振り返ったが、サトルは無視していた。
　逆に興奮していたことに気づかれたことへの恥ずかしさなのか、すぐに前を向いてスクリーンに目を向けていた。
「はぁ〜はぁ〜はぁ〜」
　小さな喘ぎ声だが、真後ろのサトルには良く聞こえた。
（また、興奮してるよ・・・思い切って・・・）
　サトルはスクリーンで激しく求め合う男女のシーンが続いているのを観て、今がチャンスだと思った。
（多分、目が離せないはずだから・・・今なら・・・）
　座席の両サイドから手を回し、前の女性のサマーパンツの太股を擦った。
　ピクッと反応したが、拒否反応ではなかった。
　サトルは太股から腰へ、腰から胸に手を回した。
「はぁ〜〜ぁ・・・なに？あぁ〜〜誰なの？はぅ〜っ・・・」
「後ろの席の男ですよ。いいからスクリーンを観ていて・・・いい場面ですよ」
　優しく乳房を揉みながらサトルは耳に息を吹きかけるように囁いた。
「はぁ、はぅ・・・っあぁ〜〜はぁ〜はぁ〜は、はあぁぁ・・・あぁん〜あん〜」
「あなたが、魅力的過ぎるから・・・触れたくなったんですよ〜ふぅ〜〜」
「あぁ〜〜ん・・・はぁうっ・・・はぁ〜〜いぃ〜〜」
「素敵なヒップラインが・・・僕を吸い寄せたんです・・・撫で回したい・・・ふぅ〜」
「あぁ〜〜ぁ・・・どうして・・・はぁ〜ん・・・はぁうっ・・・あなた、だれなの〜？」
　サトルはＴシャツの裾から手を入れ、巧みにブラをはずして直に乳房を揉んだ。
「通りすがりの赤の他人・・・本当にあなたのお尻に惹かれただけですよ〜それより、スクリーンを観てないと、せっかくのシーン観そこなっちゃうよ」
「や、やめて・・・声が出ちゃうわ〜みんなに知れると恥ずかしいから・・・ネッ！」
　大きな拒否反応が無かったのは、自分が恥ずかしいからだったようだ。
「それじゃあ、席を立って後ろの壁まで来てください・・・そうじゃないと、大声を出して呼びますよ〜」
　すぐに女性は席を立って後ろの壁に移動した。
　サトルは女性の後ろに寄り添うように立って、サマーパンツの上からお尻を撫で、片手で乳房を鷲掴みにしていた。
「このお尻の素敵な形に惹かれたんです・・・あぁ〜ぁ、生地が薄いから良く分かる。こうして撫でてると、堪らないほど興奮しちゃいますよ〜」
「あっはぁ〜〜ん・・・わたし・・・そういうオンナじゃないの・・・あぁ〜〜
人妻なの・・・だから、お願い・・・やめて・・・あぁ〜うっ・・・はぁ〜〜」
「どうして人妻が、こんな時間にひとりで官能的な映画など観てるの・・・？」
　引き締まっているが肉感の充分なお尻のふたつの丘を撫でながら太股も愛撫した。
　乳房もボリューム感があり、張りのある感触が手のひらに伝わっていた。
「そ、それは・・・１週間前から１ヶ月の短期海外出張で・・・ひとりなの・・・はぁ〜」
「乳首は可愛らしくて感じやすそう・・・舐め回してあげたいな〜奥さん・・・」
　喘いで首をサトルのほうに垂れ重心を寄せた。
　サトルは乳首を指で擦りながら首から耳まで優しく舌先で舐め、サマーパンツの留め金を外した。
「ダメ・・・あぁ〜みんなに見られちゃうわ〜はぁ、はぁ〜〜あぅ、っあぁ〜〜」
「ここは暗いから見えやしませんよ〜それとも、人目のないところなら、いいの？」
　ジッパーを下ろそうとするサトルの手を握って止めようとした。
　その手を逆に取って、サトルはジーンズのジッパーを下ろして出した肉棒を握らせた。
「あっ、イヤッ・・・」
「奥さんのせいですよ〜こんなになっちゃって・・・もう、カチカチですよ〜」
「あぁ〜〜すごく・・・熱い・・・はぁ〜はぁ〜どうしよう・・・あぁあああっ・・・」
「奥さんも、濡れてグチュグチュになってるんじゃないの？熱く火照って・・・」
　女性は自分自身を確認すると、恥ずかしそうに呟いた。
「あぁ・・・染みちゃうわ〜わたし・・・どうしたら？はぁ、はぁ〜〜あぅっ・・・」
「奥さんのお宅は・・・お近くですか？」
「・・・・・・えぇ〜」
　少し躊躇ったが、すぐに頷いて応えた。
「お宅で、続きをしてもいいけど・・・どうですか？ここで大声を出しますか？」
「い、イヤよ〜分かったわ・・・・・はぁあああっ・・・」
「えぇ、でも・・・もう少しだけ、こうしていませんか？周りを意識しながら・・・」
　サトルはサマーパンツのジッパーを下ろし、素早く手を差し入れた。
　もう下着は淫液でグッショリ濡れていた。
　濡れた恥毛を抜け淫液の溢れる厚めの淫唇を割って中指を挿入した。
「あぁぁ・・・っ、うっ、あぁ〜〜ぅ・・・ぁうぅぅぅ・・・はぁ〜あぁ〜〜」
　上半身を仰け反らせガクガクと震えだし、サトルの肉棒を強く握り締めた。
「あまり悶えると・・・みんなが気づきますよ〜」
　わざと意識するように耳元で呟くと、身体を立て直そうとするが思うようにならない。
　淫唇の中のクリトリスを擦った後、淫壷の中に深く指を入れると、入り口がキュッキュッと収縮した。
「奥さん・・・感じやすいんですね〜その上、締りのいいオマ×コを持ってる・・・」
「いやぁ・・・言わないで・・・はぁ〜はぁ〜はぁ〜あなたが・・・上手だから・・・」
　サトルは淫壷の中の指をスゥ〜と抜き、その下のお尻の穴を摩った。
「あぁぁっ、ぁああああ、ぁ、ぁ、ぁ・・・はぁふぅ〜〜ぅ・・・あっつぅぅ〜〜〜」
　太股をキュゥ〜と締めてサトルの手を股間に挟んでしまった。
「奥さん・・・身動きできませんよ〜弛めてくれませんか？」
　女性はハッとして股間を少し開いて、深いため息をついた。
「もう・・・ねぇ〜お願い・・・早く、出ましょう〜はぁ〜〜」
　ぐったりしながらも身支度を整え、サトルの手を取って慌しく外に出た。

　５分もしないところのマンションが彼女の自宅らしい。
　彼女は無言のまままっすぐにマンションに向かい、暗証番号を押して中に入った。
　８階の角部屋のドアを開け中に入ると、彼女は床に座り込んでしまった。
「もう〜ヒドイ人ね！あなたって・・・はぁ〜〜ぁ・・・」
　やっと呼吸を整え平静を取り戻した瑠奈はサトルをリビングに案内した。
「わたしは、川口 瑠奈・・・あなたは？」
「僕は、サトル・・・大学休学中〜」
　瑠奈と名乗った女性は意外と若く、20代半ばぐらいにしか見えなかった。
　ショートカットが似合う顔の小さな女性で、瞳だけが二重で大きく、まるで少女マンガのヒロインのように可愛らしく見え、映画館の女性とは別人に思えた。
「ビックリした顔して、どうしたの？」
　周囲を気にしなくても良くなったせいか、瑠奈は落ち着いた口調でサトルに訊いた。
「いえ、あまりにも可愛い顔してるので・・・その〜ギャップを感じちゃって・・・」
「幼い顔してるのに、淫らなオンナだな〜って思ったの？ウフフッ・・・」
「えぇ〜まぁ〜」
「言っておきますが・・・主人以外の男性とあんなことしたの初めてよ！」
　冷たい飲み物をテーブルの上に置いて、飲むように促した。
「そう・・・でも、どうして、あんなこと・・・？」
「初めてだったの・・・結婚して半年、毎日一緒だった夫が急に海外に行って・・・最初の２〜３日は、独身に戻ったみたいで気楽な気分だったんだけど・・・１週間もひとりでいると、急に人恋しくなって・・・それで人の多い映画館に行ったの」
「でも、あんな映画観て・・・興奮していたでしょ？」
「最近、映画なんか観てなかったので・・・分からなくて入ったの〜そしたら・・・どうしようかと思ったけど、スクリーンに大きく男女の行為が始まって・・・１週間以上もしてないなんて無かったから・・・つい見入っちゃって・・・凄かったわ〜でも、あなたってヒドイわ〜あんな人の多くいるところで・・・声も出せなくて・・・」
「そうですか・・・その割には、悦んでいたようですが・・・」
「怒るわよ！ホントに痴漢だと思って、息が詰まりそうになったのよ！怖かったわ・・・訴えようと思ったけど・・・あなたって、単なる痴漢には見えなかったし〜サトル・・・わたしのお尻に惹かれて・・・なんて、見え透いたウソを・・・」
「参ったなぁ〜ホントですよ！本当に映画館の前に立っていた瑠奈さんの後姿を見つけ、素敵なお尻だなぁ〜って・・・ため息が出ちゃって・・・それで、そのまま後を追って・・・」
「そんなに〜？あなたって・・・変な人ね〜ジャニーズ系でカッコいいのに・・・
何もわたしなんかのお尻を追わなくても・・・いくらでも可愛い娘がいるのに〜」
「それって・・・謙遜してるんですか？僕も、確かに結構多くの女性と付き合いましたが、瑠奈さんのような素敵な方は・・・なかなか出逢えませんよ〜」
　瑠奈は少し恥ずかしげに頬を染め、嬉しそうな表情をした。
「わたしは人妻よ・・・やっぱり、ダメよ！いけないわ〜ねぇ、そうでしょ！」
「いいか悪いかだけで答えれば、悪いに決まっています。僕は最初、瑠奈さんの後姿を見たときは、長い脚からキュッと盛り上がったお尻に惹かれ、それだけしか見ていませんでした。それだけ、瑠奈さんのお尻は魅力的です。その上に、こうして明るいところで全てを見れば、申し分の無い素敵な女性です。惹かれるなと言う方が無理がありますよ〜それに・・・瑠奈さんはご主人が恋しくて・・・それで疼いただけじゃないですか・・・浮気をしたいとかでは無く、愛してるからでしょ？」
「そうだけど・・・」
「それじゃあ、今から起こることは、全部、スクリーンの中の出来事にしましょう！」
「スクリーンの中・・・？」
「そうです！奥さんは、スクリーンに登場する架空の女・・・そして僕もまた、その男・・・」
「映画の話しであって、実存しないってこと？」
「そうですか？名案でしょ！それとも・・・疼いて夜も眠れない日々を過ごしますか？」
「・・・・・・」
「まだ、濡れてるんでしょ？Ｔバックの下着が食い込んでるんじゃないですか？締りがいいオマ×コに感じやすいお尻・・・豊かな乳房と可愛い乳首・・・そして愛らしい顔」
「もう、ヤメテ！・・・まだ主人が戻るまで３週間・・・やっぱり・・・ダメ！耐えられないわ・・・」
　瑠奈は自分のこころと身体から答えを出した。

　自分自身に決まりをつけると、急に気が楽になったようだ。
「時間は、タップリあるわ〜だけど・・・今日だけよ！」
「僕は構わないけど・・・瑠奈さん、３週間ですよ〜大丈夫ですか？他の男を拾いますか？」
「ま、まさか・・・失礼ね！なんか、その気が無くなってきちゃったわ〜」
「そうですか・・・じゃあ、帰りますよ」
　サトルはソファで不貞腐れた瑠奈に告げて部屋を出て行った。
「どうせ、すぐ戻ってくるに決まってるわ・・・やりたくて痴漢みたいな危ない真似までして、諦めきれるはずないわ〜〜ふぅ〜ん・・・シャワーでも浴びて気分を変えよ〜」
　瑠奈は濡れた下着が気持ち悪く、身体を洗ってスッキリした。
「まだ、戻って来ないの〜？変ねぇ〜怒っちゃったのかしら・・・？」
　ドアを開けて廊下を見るが、誰もいる気配も無い・・・。
　バルコニーから戸外を眺めても、サトルの姿は何処にも無かった。
「あぁ〜〜〜っ！バカな人ね〜サトルって・・・そう言えば、携帯も本名も知らないわ・・・」
　瑠奈はイライラが増すばかりだったが、どうにも出来なかった。
　ベッドに寝て自分で乳房を揉み淫唇を弄ってみるが、気持ちよくならなかった。
「どうしよう・・・せっかく割り切って・・・もう二度とチャンスは無いわ・・・あぁ〜〜ぁ・・・」
　そのまま寝入ってしまった瑠奈は、重苦しさに目を覚ました。
「うっ、うぅううううう〜〜〜」
　両手両足を大の字に縛られ、猿ぐつわを噛まされていた。
　裸のまま寝ていたので、何ひとつ身に着けていない。
（泥棒・・・レイプ・・・殺人・・・）
　一瞬にして怖いことばかりが頭の中を過っていった。
　涙が大きな瞳から溢れ、声を出せないまま泣いた。
「気がついたか・・・？奥さん・・・いい身体してるなぁ〜〜」
　目出し帽をスッポリと被った裸の男が、肉棒をそそり立たせて近づいてきた。
　声は変声器で変えていた。
「いいか！声を出すなよ・・・出せば、その喉を掻っ切って・・・奥さんは、ジ・エンド」
　瑠奈は頭を必死に振って了解した旨を男に伝えた。
「そうか・・・じゃあ、猿ぐつわだけは外してやろう・・・」
「はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・あなたは・・・？」
「しゃべってもいいと言ったか！」
「ひぃ〜〜っ！ご、ごめんなさい！」
「可愛い顔してるのに・・・身体は熟れてるじゃないか・・・
そういうオンナは、淫乱だと相場は決まっている・・・奥さんも、好きなんだろ？」
　瑠奈は首を横に振って必死に訴えるが、男は全く相手にしていなかった。
「好きそうな身体だ・・・旦那がいなくて淋しがっていたんだろ〜ほら、乳首が・・・」
　男は指先で乳首を弄って弄び、瑠奈の表情を窺っていた。
「コリコリとして・・・もう、興奮してるじゃないか・・・やっぱり、淫らなオンナだな〜」
　乳房を強く掴んで乱暴に揉むと、瑠奈の苦しそうな顔が男を煽った。
　さらに力を入れて下から揉みし抱き、乳首を噛んだ。
「いっ、痛〜ぃ・・・」
「気持ち良かったじゃなくて、痛かったのか？それは可哀想なことをした」
　男は一変して優しく撫で、舌で丁寧に舐め始めた。
「しばらく、何も言わないで、楽しむか・・・変声器を附けたり外したりは面倒だ」
　時間をかけて乳房を愛撫してると、瑠奈に変化が現れてきた。
「はぁ〜はぁ〜はぁ・・・」
　感じ始めているようだった。
　男は機敏に察知して、腋に下から腰まで舐め回し、太股を摩りながら大きく開いた瑠奈の股間を見ていた。
　淫唇の間から淫らな液が滲んできていた。
　男はわざと触れずに、淫唇の周囲や太股ばかりを時間をかけて愛撫していた。
「はぁ、はぁ・・・ねぇ〜あぅっ・・・はぁ〜もう・・・あぁああああ〜〜〜〜」
　堪えきれなくなった瑠奈は大きな声で喘ぎ縛られた身体を捩らせた。
　淫らな液はお尻の谷間まで滴り、シーツを濡らすほどだった。
　男は変声器を使い、再び話し始めた。
「やっぱり、淫らな奥さんだ・・・知らない男に愛撫され声をあげて求めるなんて・・・おい！自分で言ってみな〜わたしは淫らなオンナです・・・って〜」
「・・・・・・・・・」
「そうか・・・言わないのなら、仕方が無い・・・」
　男は指に瑠奈の淫液をつけ、淫唇ではなく、瑠奈の腰を浮かせてお尻の穴を弄った。
　外側から少しずつ菊状の中心に向かって揉み解していった。
　指を浅めに入れて刺激し始めると、瑠奈は身体を震わせて悶え始めた。
「何？尻も感じるのか？そう言えば、形のいい肉付きもいい尻だよな・・・旦那にアナルセックスも教えてもらったのか？おい！」
　瑠奈は首を横に振るが、男が小刻みな刺激を続けると、一気に昇りつめた。
「あぁぁ〜っ、あぅ・・・あぁぁあああああ〜〜〜いぃ〜〜あぁ〜イッ、クぅ〜〜〜」
　小さく早い収縮が菊蕾を痙攣させて、アッと言う間に小さな絶頂に達していた。
「先に後ろでイッちゃったようだね・・・」
「イヤッ！初めてよ・・・こんな快感・・・お尻でイクなんて、初めて知ったわ・・・」
　興奮が醒めない間に、男は淫壷に肉棒を挿入し腰を送り始めてた。
「あぅっ・・・はふぅ〜はぁ〜はぁ〜あ、あっ・・・あぁ、あああああ〜〜いぃ〜〜〜」
　挿入して１分もしないうちに・・・溜まっていた欲求が噴出すかのように昇りつめた。
　男はそんな瑠奈を続けざまに責め続け、幾度となくオルガスムスに導いた。
　グッタリして気を失ってしまった瑠奈の縛りを解いて出て行った。

　瑠奈が目を覚ますと男の姿は何処にも無かった。
「夢・・・じゃないわよね・・・何だったのかしら？それにしても・・・初めて感じちゃった。夫じゃ感じさせてもらえない快感だわ・・・でも、誰だったの？また来るのかしら？」
　瑠奈は来てほしいという気持ちと誰とも知れない怖さとが入り混じった複雑な気分だった。
　戸締りを確認して、もう一度シャワーを浴びながら、快感を思い出していた。
「あぁ〜〜もう一度・・・うぅん〜何度でも感じたい・・・はぁ〜〜ぁ・・・」
　その日は、それで終わり、サトルのことなど忘れていた。
　翌日、瑠奈はドアの鍵は閉めずにいた。
「いつでも来てほしいわ・・・あぁ〜〜こんな気持ち、生まれて初めてだわ・・・」
　しかし夕方過ぎても夜になっても男は現れず、瑠奈は身体が火照ってどうしようもなかった。
　シャワーで少し落ち着いたが、ベッドに入るとイライラして仕方が無かった。
「元々、好きだったんだわ・・・セックス、自分で自覚してなかっただけね・・・でも・・・」
　旦那が出張から帰ってきても、夫からはあんな快感は得られないだろうと思うと、どうしても、もう一度、あの男に抱かれたいと疼いていた。
　待ちくたびれて眠ってしまった瑠奈は、ふいに目を覚ました。
「シィ〜〜ッ！静かに、奥さん・・・声を出さないで、ジッとしてて・・・」
「あ、あなた・・・昨日の・・・」
　瑠奈は待ち焦がれた恋人に巡り会った気分で、身体中が熱くなり淫液が滲み出てきた。
　灯りの無い暗闇の中で、裸の男女が絡み始めた。
　男は瑠奈の乳房を舐めまわした後、顔を瑠奈の股間に埋め、肉棒を瑠奈の顔の上に置いた。
　指で優しく淫唇を左右に開き、小さな肉芽を舐めたり吸ったりしながら菊蕾を指で摩った。
「あぁ〜〜っ・・・あっ、ふぅ〜〜あぁ〜〜あぁ〜あぅっ、っ・・・あぁ〜あぁああっ・・・はぁ〜」
　瑠奈は顔の上にある男の肉棒を両手で扱きながら喘ぎ、両脚を突っ張って神経を尖らせていた。
　男の指が菊蕾の浅いところに入り小刻みな愛撫を始めると、瑠奈は狂ったように悶え始めた。
「あぁ〜〜いぃ〜〜あぅ〜ぅ、はぁ〜〜はぁ、はぁ、はぁ〜〜っ、あっ・・・！」
　ブルブルと身体を震わせ、菊蕾を収縮させた。
　男は舌先を菊蕾に挿入して入り口から中を舐め始めた。
「あぁ〜〜っ、な、舐めてるの・・・あぁ〜〜イヤじゃないの・・・はぁ〜〜」
「こんなに感じるお尻は・・・滅多にないから・・・大好きだよ〜」
「えっ？あ、あなた・・・サトル〜？まさか・・・だって、あなた、怒って帰って・・・」
「そして目出し帽を被って再び登場し、瑠奈さんを悦楽の世界に運んで消えた・・・・・・」
「えぇ〜っ！ごめんなさい・・・サトルだったんだ・・・なのに、こんなに感じさせてくれて・・・」
「ほらほら、まだ続いてるよ〜いいの？」
　瑠奈は強く握っていた肉棒にむしゃぶりついて舐め始め、愛しさを必死に出して愛撫した。
　しばらく瑠奈の想いを感じていたサトルだったが、舌先で菊蕾の入り口を刺激しながら、指を淫壷に挿入し中の壁を押すように愛撫し、入り口近くの襞をやや強めに押し始めた。
「あぁぁ、うぅっ・・・あぅ、あぁ・・・あっ・・・あぅうう・・・あっ、つぅ〜〜はぁ、イクぅううう〜」
　淫液が溢れ淫壷も菊蕾も同時に痙攣して達していた。
　瑠奈のお尻をサトルの太股に乗せ、瑠奈の身体をふたつに折るように曲げた。
　サトルの眼下には濡れてヌメヌメと妖しく光る淫唇と菊蕾が半開きになっていた。
　肉棒の亀頭部を菊蕾にヌルッと挿入し、左手の指をクリトリスに右を淫壷の中に挿入した。
「あぁうっ・・・あぁ〜〜あっ・・・いぃ〜〜はぁ〜はぁ〜はぁ〜」
　菊壷の浅いところを亀頭で小刻みな刺激を加え、同時に左右の手の指を同調して動かした。
「うぅ〜〜ぉおぉっ・・・あぁ〜あぁあああああ〜〜〜〜す、すっごぉ〜〜ぃ〜あぅあああっ・・・あぁ〜もう、もう〜だめぇ〜〜あぁうっ・・・いぃ〜いぃ〜〜イックぅうううう〜〜〜〜」
　激しく肢体が乱れ、どうにもならない・・・といった感じで瑠奈は悶え叫んだ。
「あぁ〜〜あぁ〜〜はぁ〜はぁ〜はぁ・・・サトル・・・すごいわ〜〜あぁ〜〜」
「まだまだですよ〜瑠奈さん、次にいきますよ〜」
　サトルは幼い顔で妖しく乱れる瑠奈を見てると、そのアンバランスな狂態をもっと見たくなって、まだ息の荒い瑠奈を責めた。
　肉棒を深く淫壷に挿入し、指を今度は菊蕾とクリトリスの愛撫にあてた。
　瑠奈は無意識だが、肉棒の動きに呼応してキュッキュッと締め付けた。
「瑠奈さん、いいオマ×コですよ〜じゃぁ、いきますよ〜〜」
　肉棒と指をリズミカルに動かし始めると、瑠奈は先ほど以上に身体を捩らせ跳ね悶えた。
「あぅ、あぅ、あぁ〜っ、うわぁああああああ〜〜〜やだ、やだぁ〜〜また、イッちゃう〜」
　大きく身体を反らせ、両脚を突っ張り、何度も身体を上下させて絶頂を繰り返し感じた。
　そのまま失神してしまった瑠奈をキチンと寝かせ、部屋を後にした・・・。

　翌日、映画館でサトルと会った瑠奈は、今度は刺激的なシチュエーションを楽しんだ。
　スクリーンの裏側から映画を観ながら欲情し、座席でサトルの上に跨って座り悶えた。
「もう、サトル無しじゃダメ・・・わたし・・・それに〜あなた、一回も出してないでしょ？どうして〜？わたしじゃ、イヤなの？ねぇ〜〜お願い・・・サトルを満足させてあげたい・・・」
　身体を火照らしたままマンションに戻るや否や、瑠奈はサトルを裸にして愛撫を始めた。
「あと何日ですか？ご主人がお帰りになるのは・・・」
「や、やめて！・・・・・・分かってるわ・・・分かってるから・・・お願い、言わないで・・・」
　瑠奈は幼い顔の大きな瞳から涙をポロポロと流していた・・・。