瑠奈と惜別してからのサトルは、人が変わったように大学に復学し、ひたすら励んだ。
　女性との関係は一切断ち切り、勉学に勤しむ毎日だった。
　その甲斐もあって大学卒業と同時に、サトルは心理コンサルタントとしての道を開いた。
「やっとスタートラインに立てた・・・これからだ！」
　その後、病気で苦しむ人たちの心のケアや、人間関係などのコンサルなど、幅広く能力を発揮して活躍した。
　休学中の女性たちとの日々や苦しみなども、充分に役立っていたのだ。
「そう言えば・・・瑠奈さんは・・・？圭子にも逢いたいな・・・」
　３年が過ぎようとしていた。
　サトルはやっと女性のことを考える余裕が出てきていた。

　社会に出て１年・・・後輩たちも入社してきて、一層忙しくなってきた。
「先輩、よろしくお願いします〜」
「いや、この世界は、ひとりひとり独立しているようなものだから、お互いに頑張ろう」
「はい！でも、今晩は歓迎会ですよ〜」
　夕方から食事もできる店で歓迎会が開かれた。
（もう、あれから１年・・・昨日のことのようだ・・・）
「先輩、飲みましょう〜わたし、強いんですよ！」
「そう〜それは頼もしいが、飲みすぎは良くないぞ〜」
「わぁ〜〜オジン臭い〜フフフッ・・・」
　小首を傾げて茶目っ気たっぷりなこの女性は、橘 舞、愛らしい顔をしていた。
「そうかなぁ〜それじゃ、飲み比べするか？」
「いいですよ〜でも、先に潰れても介護しませんよ〜」
「それは、こっちのセリフだ〜」
　店の中ではいくつかのグループが出来、サトルと舞はふたりだった。
「どうせ、ふたりだから・・・とことん飲むか〜」
「えぇ〜負けませんよ〜もし負けたら、何でも言うこと聞いちゃいますよ！」
「よぉ〜し！久しぶりに燃えたぞ〜〜」
　ふたりはビール、ウィスキー、焼酎と、エスカレートしていったが決着はつかなかった。
「もう、お仕舞いか・・・ここで解散？そうか・・・それじゃあ、舞君、別の店で続きを・・・」
「望むとこです！中途半端じゃ、気持ち悪いですよ！」
　ふたりは主流とは別れ、ふたりで近くの店で続きをやることにした。
　小さな店で再戦していたふたりだが、お互いに一歩も譲らず、最後は屋台でコップ酒となった。
「先輩・・・強いですね〜〜」
「いやぁ〜君も・・・なかなかだ〜」
　さすがに酔いの回ってきたふたりは、ふたり同時に潰れてしまった。
「お客さん！困りますよ〜」
　屋台の親父さんがサトルに声をかけた。
「うぅ〜〜何だ〜？」
「困りますよ！ここで潰れちゃ〜タクシー呼びますよ！」
「おぉ〜〜！」
　しばらくするとタクシーが来て、ふたりを乗せていった。
「どこまで？」
「どこでもいいから・・・ウィ〜〜ッ・・・眠れれば〜〜」
　運転手も呆れ果て、近くのラブホテルで降ろし、中に入れた。
　部屋に連れられて入ったふたりは、すぐに寝入ってしまったのだ。

「あぁ〜〜ぁ・・・飲みすぎだ〜〜ふぅ〜っ・・・あれっ？ここは何処だ？」
　２時間ほどしてからサトルは目を覚ましたが、自分が何処にいるかさえ分からなかった。
「あぁ、そうか・・・この舞と飲んで・・・潰れたのか・・・あぁ〜〜気持ちが悪い・・・」
　サトルは横に寝ていた舞の姿を確認したが、それよりシャワーを使いたかった。
「ふぅ〜〜・・・あぁ〜、やっとサッパリした〜何てことだ〜」
　サトルはベッドで潰れている舞を揺り動かした。
「おい！舞！・・・起きろ！」
「うっうぅ〜〜ん・・・あぁ、先輩・・・どうしたんですか、そんな格好で・・・？」
「ふたりとも潰れて、ここに運ばれたみたいだな〜」
　バスタオルを腰に巻いたサトルは、舞を起こして帰ろうと思っていた。
「あぁ〜〜〜頭が痛い・・・ここって？ラブホ・・・？あぁ〜〜ぁ、まいった〜わたしも、シャワー浴びて目を覚まそうっと！」
　舞はノラリクラリと起き上がり浴室に向かった。
「こんなこと初めてだな・・・あの舞のペースにすっかり嵌って・・・今、何時だ〜？２時・・・か、舞も可愛い顔してタフだなぁ〜〜まるで瑠奈・・・みたいだ」
　急に舞の可愛い顔から瑠奈を想い出していた。
「瑠奈は・・・いない・・・舞は瑠奈じゃない・・・」
　サトルは何気なく浴室に向かい、シャワーの音のしているドアを開けた。
「キャッ！先輩〜ダメです！向こうに行っててください〜」
「僕が身体を洗ってあげるよ〜」
　そう言って、サトルはバスタオルをとって裸になり、舞の背中から抱きついた。
「先輩〜ヤメテ・・・」
　拒絶の声を出しながら舞の力は抜けていった。
　サトルは両手を舞の腋の下から前に回し乳房を掴み、濡れたうなじを舐めた。
「はぁ、あふぅ・・・あぁ、先輩・・・お願い・・・優しくしてくださいね・・・」
「いいのかい？」
「えぇ・・・入社したときから・・・わたし、先輩のこと・・・はぁ〜ぁ・・・」
　身体をサトルに預け喘ぐ舞の濡れた恥毛の上を這わせ、サトルの指は淫唇を捉えていた。
「濡れてるよ・・・舞、待っていたのかい？」
「えぇ・・・イヤッ、恥ずかしいわ・・・」
　指を曲げて淫壷の中を弄り、もう一方の手で乳房を揉み続けた。
「舞のお尻・・・キュッと盛り上がってるんだね？カッコイイね〜」
「はぁ・・・そう？嬉しい・・・わたし、お尻の形は自信があったんです」
「でも・・・感じなきゃ、ただ形がいいだけ・・・それって、つまらないよね〜？」
「じゃあ、先輩、試してみます？」
　サトルは舞の身体を抱え浴室を出て、ベッドまで運んで寝かせた。
　しばらく舞の身体を眺めていた。
「可愛い顔しているのに・・・身体は熟れてるんだね〜相当、経験豊富なんだ？」
「そんな・・・やっと感じ始めたぐらいですよ〜」
「と言うことは・・・彼氏がいるってこと？」
「えぇ・・・１週間前までは、いたってことかな・・・喧嘩して別れちゃいました」
「どんなセックスが好きなんだい？何でもしてあげるよ」
　サトルは舞と瑠奈を混同しそうになりながら、舞の身体を眺めながら撫でていた。
「本当？わたし、バックから突かれるのが好きなんです〜」
「相手に自慢のお尻を見せられるから・・・かな？」
「そう・・・だったのかも・・・うん、一番感じるの〜」
　サッパリと割り切った舞のセックス観に少し戸惑いながらも、こういう割り切って楽しむセックスのほうが気が楽だと思うサトルだった。
「男のモノには興味はないの？」
「そんなことないですよ〜フェラも好きですし、袋の中の玉の感触も好きですよ〜」
「へぇ〜〜玉はどうするんだい？」
「口の中に含んで、舌で舐め回すの・・・いい感触よ〜」
「お尻も舐めるのかい？」
「えぇ・・・たまに・・・感じてくれれば、どこでも舐めたり触ったりするわ〜」
「じゃあ、後でしてもらおうかな？舞を感じさせたら・・・」
「えぇ、いいわ〜じゃあ、早く感じさせて〜」
　舞はベッドの上で四つん這いになり、自慢のお尻を振ってサトルを待った。

「確かに・・・いいお尻だ・・・」
　サトルは舞のお尻を両手で撫で回しながら舌で菊の蕾を突付くようにして舐めた。
「あっ、ふぅ〜〜」
　濡れた淫唇を舌で押し広げクリトリスを舐め回した。
「あぁぁ、っ、あぁ〜〜、あぅ、あぅ・・・はぁ〜〜ぁ・・・いぃ〜〜あぁあああああ・・・」
　舞はお尻をサトルに押し付けるようにして快感を強め、腰を振りながら喘いだ。
　指で淫壷の中を捏ね回し、舞の反応をみた。
「あぁぁうっ・・・はぁ〜〜あっ、そ、こぉ〜〜あぁ、いぃ〜〜」
　感度は良さそうだ。
　サトルは久しぶりの女体に興奮していた。
　充分に堅さを増した肉棒を淫壷に押し入れ、ゆっくり送出を繰り返してみた。
「あぅ、あぅ、あぁああああっ・・・あふぅ〜〜あぅっ・・・あぁ〜あああああ〜〜〜〜」
　背中を反らせ弓なりになって悶える舞の姿は、やはりどこか瑠奈に似ていた。
（瑠奈・・・瑠奈だったら、菊蕾も要求してくるだろうな・・・）
　感触のいい舞のお尻を掴んでいた手を離し、片手でクリトリス、もう片方を菊蕾に入れ、一気に責め立てた。
「はぁぁ、っ、あぁあああああっ、あぁ〜〜、うっわぁああああああ〜〜〜〜〜〜イク、イク、イクぅううう〜〜〜あぁ〜〜また、あぁ、イクッ・・・あぁ〜〜〜」
　舞の中で繰り返し昇りつめているようで、肉棒を締め付けたかと思うと痙攣し、さらに締め付けて震えていた。
（結構、いいオマ×コしてるじゃないか・・・尻も上物だ〜）
　サトルは嬉しくなって責め続けると、舞は悲鳴のような声を上げ気を失った。
　ゆっくり肉棒を引き抜き舞を寝かせ、自分も舞の横に仰向けになって寝た。
「はぁ〜〜ぁ・・・あぁ・・・い、い、わ・・・サトル先輩って、テクニシャンですね・・・」
「まだ物足りないかな？」
「いえ、今度はわたしが・・・」
　舞はヘソまで届きそうなサトルの肉棒を握って扱き、玉袋から舐め始めた。
　軽く突付くように舐める舞の舌の動きは、充分に経験を積んだ動きだとサトルは思った。
　言った通りに袋を口の中に含み、中で玉を舌で舐めまわした。
「あっ、っあぁ〜〜ぁ、はぁ、ふぅ〜ぅ・・・はぁ〜ぁ・・・」
　舞は舌を袋からさらに後ろに這わせ、サトルのお尻の穴を舐め始めた。
「あぁ、あぁあああっ・・・あぁ〜はぁ、はぁ、あぅ・・・ぅっ、はぁ〜〜」
　さらに舞の指は袋を優しく撫で始め、サトルは身体を震わせていた。
「どう？」
「はぁ〜〜ぁ・・・はぁ、上手すぎる・・・よ、あぁ〜〜ぁ・・・」
「じゃぁ、咥えてあげない・・・いぃ〜？」
「いや・・・咥えて・・・」
　サトルは、今まで自分から愛撫してほしいと思ったことは無かったが、今回は本当に続けてほしいと思っていた。
　裏筋を舐めあげ、括れを舌先で微妙に舐めるテクニックは卓越した感じがした。
「あぁうぅぅ・・・はぁ〜〜ぁ・・・それじゃぁ、今度は、もう一度、僕が・・・」
　サトルは射精しそうになるのを我慢して、舞を再び四つん這いにした。
　舞の自慢の尻を両手のひらで撫でながら、菊の蕾を丹念に舐め観察していた。
「綺麗だぁ・・・手のひらが気持ちいいよ・・・舞のお尻を見てると、どんどん卑猥な気持ちが高まって興奮してくるね・・・」
「そう・・・それじゃ、先輩の卑猥な気持ちをわたしにください〜」
　サトルは充分に解れた菊蕾を確認すると、双丘を両側に開いて肉棒を挿入し始めた。
　亀頭部分が菊蕾に吸い込まれるようにして挿入されると、入り口がキュゥ〜ッと締められた。
　肉棒に手を添え、震わせたり回転させたりして舞の反応を見ていた。
「あぁ〜〜っ・・・そこは・・・あぁふぅ〜〜ぅ・・・あふぅ、あっ・・・いぃ〜〜はぁ〜〜」
　自分の尻をサトルの腰に押し付けるようにして、肉棒を深く咥えようとしていた。
　しかしサトルは亀頭部だけで挿入を繰り返し、同時に淫壷への指の愛撫も忘れなかった。
「あぁ、あ・・・っ・・・あぁはぁぁ〜ん・・・あぅ、あぅ、あぁあああっ・・・あぁ〜〜いっ、いぃ〜わぁ〜〜先輩・・・わたし・・・もぉ・・・イッちゃうぅ〜〜〜はぁ〜っ・・・」
　感度の良さは一目で分かるほど舞の身体は熟れ、淫らな香りに包まれていた。

　翌日、舞は何事も無かったような顔でサトルに接していた。
（あんな淫らな姿態を晒しながら、平然と出来るところが女性の怖さ・・・かな？）
「先輩・・・わたし・・・益々、ファンになっちゃいました・・・先輩って・・・すごい・・・」
　書類を説明するようにして小声で囁く舞の顔は、愛くるしい可愛い顔だったが、その下に隠された淫靡な顔をサトルは想像していた。
「君も・・・素敵だったよ・・・もっと淫らになりたいんじゃないの？」
「アハッ・・・そうかも・・・でも〜先輩じゃないと無理かも・・・わたしの相手は・・・ネッ！」
　片目をパチリと閉じて自分の席に戻る舞の尻は、プルッとして誘っているようだった。
　その夜はオフィスで書類整理をし、９時頃に片付け始めた。
「誰もいないよな・・・さて、帰るか・・・」
　サトルが机の上を片付けていると、窓際で何かが動いたような気がした。
「せんぱい・・・」
　声のするほうへ歩みを進めると、舞が可愛い笑みを湛えていた。
「どうしたんだい？こんな時間に・・・」
「外で遊んで帰ろうとしたら、通りから窓の灯りが見えたので・・・先輩かなって？」
「ふぅ〜〜まったくぅ〜ビックリしたよ！」
「この窓から外を見てると、気持ちがいいですね〜〜眠った街・・・って感じで・・・通りを走る車は模型みたいで・・・大勢の人がいるはずなのに、静かで・・・」
「うん・・・何か、異次元の世界にいるような・・・今日の舞は大人の魅力だね・・・」
　サトルはフロアーの照明を全て消して、舞が立っている大きなガラスに歩み寄った。
　ブラウスを着た舞の後姿が、外の灯りに浮かび上がりシルエットになっていた。
　身体の線がきれいに浮かび上がった姿にサトルの肉棒は欲情した。
「舞・・・身体の線が透けて見えるよ・・・きれいだ・・・」
　舞は何も答えず、そのまま戸外を眺めていた。
　サトルは舞の後ろから肩に手をかけ、両肩からブラウスを舞の足元に落とした。
「きれいだ・・・下着を着けてなかったんだ・・・」
　括れた腰の線が夜の闇に妖しく揺らいで、サトルはその妖艶な肢体を抱きしめた。
「舞・・・外から見られちゃうよ」
「先輩・・・多分、見えないと思いますが、見られても別に何も感じないわ・・・」
　サトルは舞の言葉に自分の着衣を全て脱ぎ捨て、舞の背中に素肌をピタリとあわせた。
「あぁ〜〜先輩・・・わたし、今、最高に興奮してるの・・・そのまま後ろから入れて〜」
　舞は両腕を高く上げてガラスに押し当て、両脚を開いて立ちサトルの肉棒を待った。
　サトルは舞の腰を掴んで少し引き寄せ、このシチュエーションに昂ぶった肉棒を挿入した。
「ふっ、あぁぁっ・・・あぁ〜〜あふぅ〜あぁ・・・あぅ、あぅ、あぅ・・・いぃ〜〜いぃ〜〜もっとぉ〜突いてぇ〜〜あぁああああああっ・・・・・・いっ、いっくぅうううう〜〜〜〜」
　夜の光が反射する大きな冷たいガラスに顔も胸も押し付け、舞はすぐに絶頂に達していた。
「あぁ・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・今度は、立ったまま、前から入れて・・・下から突き上げて！」
　ガラスに背を付け、両手を開いてサトルを迎え入れようとする舞は、魅惑的だった。
　舞の片脚を自分の腰に担ぎ、下から持ち上げるようにして肉棒を再挿入した。
　舞は両脚をサトルの腰に巻きつけるようにし、サトルの顔に豊かな乳房を押し付けた。
「あぁああああ・・・突いて！突いてぇ〜〜あぁああああああ〜〜〜〜〜」
　激しく身体を上下させながら狂喜して悶える舞の恥態に、サトルは堪らず肉棒を膨張させた。
「あぅっ・・・舞・・・イキそぉ〜〜このままイッても・・・はぁ〜〜ぁ・・・あっ、うっ・・・」
「だ、ダメ〜〜〜まだ、ダメ〜〜〜」
　舞は肉棒をキュッと締め付け、サトルの込み上げてくる射精感を抑えた。
　サトルの身体を離し、ガラスに対して横に並ぶようにして、舞は肉棒を咥えた。
「いいわ・・・先輩・・・わたしの口の中に・・・いっぱい、出してぇ〜〜〜」
　そう言うと、舞は肉棒を深く咥え、舌で上顎に押し当てるようにして口唇で扱き始めた。
「あぅっ、あっ・・・はぁ〜ぅっ・・・あっ、あっ・・・あぁ〜〜〜イッ、くぅううう〜〜〜」
　舞の喉深くに何度も繰り返し射精されたサトルの白濁の液を、舞はゆっくり飲み込んだ。
「先輩・・・わたし、明日から大阪に配転されます。だから・・・今日、ここに来たんです」
「・・・・・・そうなのか〜」
「もう、スッキリしました・・・先輩、やっぱり最高です！」
「舞も最高だよ〜でも・・・あまり無茶するなよ！心配だよ〜」
「そういう先輩こそ、すぐに他の女性としちゃあ、ダメですよ〜」
　サトルと舞の偶然に近い出会いと交わりは、ここで終わった。
（僕は、女性に関しては、全く成長していない・・・相変わらずの愚か者だ・・・）

　それからのサトルは仕事に精を出し、人々の信用を得て大きく変わろうとしていた。
　社会的にも立場が明確になり、自分自身にも少しは自信が持てるようになっていた。
「少しは大人の仲間入りが出来たかな・・・いろんな女性のお尻を追いかけ、いろんな想いをしたけど・・・みんな、圭子が出発点だったんだよな〜その前に、どうしても気がかりなのは・・・瑠奈・・・今、どうしてるんだろう・・・」
　５年ぶりに瑠奈のマンションを訪ねることにした。
　マンションの前でサトルは足を止めた。
　瑠奈が小さな男の子の手を引いて歩いてきたのだ。
「ほら、悟〜もう着いたわよ〜」
（サトル・・・僕と同じ名前・・・まさか？）
「瑠奈・・・」
「えっ？・・・あっ！」
　見つめあう目と目・・・ここだけ時間が止まったように思えた。
　瑠奈は目でサトルに合図をして、サトルを誘ってマンションの中に入った。
　瑠奈は子供を先に中へ入れながらサトルに声をかけた。
「５分したら中に入ってきて・・・」
　サトルはドアの外で長い５分を待ち、静かにドアを開けて中に入った。
「久しぶり・・・」
「バカ！どうして来たの？もう逢いたくなかったわ・・・バカ、バカ、バカ〜〜」
　相変わらず大きな可愛い瞳に涙をいっぱい浮かべて、瑠奈はサトルの胸を叩いた。
　サトルは優しく瑠奈の背中に手を回し、そっと包むようにして抱きしめた。
「あの男の子は・・・？」
「悟？・・・そう、あなたの名前をつけたの〜」
「僕の子・・・？」
「違うわよ〜わたしたち夫婦の子よ」
「うまくいっているようで・・・良かった・・・じゃあ、帰るよ〜安心したから・・・」
「心配して・・・様子を見に来てくれたの？・・・子供はお昼寝・・・少し、ゆっくりしてって」
「いいの？」
「何言ってんの！せっかく逢いに来てくれたんでしょ〜わたしの愛するサトル・・・」
　愛らしい顔とボリューム感溢れる身体つきは、５年前と変わっていなかった。
「もう、映画館には行ってないよね・・・？」
「馬鹿ねぇ〜〜真面目な妻、母親よ・・・あなたがいなければ、ネッ！」
「やっぱり・・・来なければ良かった・・・」
「そうね・・・でも、立派になって・・・５年か、結構、長いものよね〜」
「自分勝手なことして・・・落ち着いたから、訪ねるなんて・・・やっぱり、馬鹿だよね〜」
「・・・・・・・・・」
「やっと社会人として一人前になって・・・瑠奈に逢える資格が出来たと思って・・・」
「そうね・・・あの頃は、休学中の半人前にもならない男だった・・・でも、最高の時間だった」
「勝手な判断で・・・瑠奈に・・・でも、僕にとっても、あの頃は、最高の時間だった・・・」
　自然と寄り添いあう瑠奈とサトル・・・
「今日・・・泊まらない？」
「えっ？ここに・・・？だって、ご主人が・・・」
「また、あの時と同じね・・・１ヶ月の海外出張なの」
「そうなんだ・・・」
　サトルは迷っていた。
　目の前の瑠奈には、捨て切れなかった愛執を感じるが、どうなってしまうか・・・？
「子供は・・・？」
「早く寝ちゃうから・・・あと２時間で目を覚まして、７時か８時には寝ちゃうわ〜」
「今回のご主人の出張は、前と違って子供がいるから・・・」
「そうね・・・余計なことは考えなくて済むけど・・・サトルに逢わなければ・・・」
「どうしても、瑠奈、君に逢いたかった・・・君と別れてから懸命に頑張ったんだ。君にもう一度、逢えるような人間になろうと・・・あれから君は？」
「いろんな男たちと経験したわ・・・」
「えっ？」
「ウフフフッ・・・ウソよ〜極めて真面目な妻となり母となって・・・今日まで来たわ〜これからも、変わらない日々を過ごしていくつもりよ」
「それなのに・・・僕に泊まっていけばって・・・」
「それと、サトルとは別よ・・・あなたとの時間は、別の世界だと思っているわ」
　可愛い大きな瞳に妖しい光りを感じたサトルは、在りし日の瑠奈を想い出し熱くなっていた。
　サトルはすぐにでも瑠奈を抱きたい気持ちを抑えて、一旦、瑠奈のマンションを出た。
（今晩、どうするんだ・・・？ご主人の海外出張・・・可愛い子供・・・あぁ〜〜ぁ・・・）
　サトルが５年間頑張っても、解決できなかったサトル自身の問題が、女性への執着心だった。

　サウナに行って汗を流しサッパリした後、夕食を済ませてから瑠奈のマンションに向かった。
　静かにドアの前で深呼吸してチャイムを鳴らした。
「待っていたわ・・・今さっき子供が寝たの、丁度、良かったわ〜さぁ、入って〜」
　丈の短い薄いピンク色のシャツを胸の下で結び、太股の露わな短いパンツ姿で出迎えた。
「あら・・・いい香りね〜わたしのために、身体中きれいにしてきてくれたの？」
「瑠奈も・・・湯上りのような艶々した肌をしてるよ」
「そう、あなたのために・・・ネッ！」
相変わらず愛らしい表情と見事な肢体のアンバランスが際立っていた。
「相変わらずチャーミングで・・・変わらないなぁ〜５年も経つのに・・・素敵だよ〜」
「今日は、朝まで寝かせないわ・・・いいでしょ？５年分、可愛がってぇ〜〜」
　サトルの股間は膨らみを増し、瑠奈の魅惑的な肢体と言葉に暴発寸前になっていた。
　その膨らみを優しい手で撫でながら、瑠奈はサトルに抱きついて口唇を求めた。
　胸の下で結んだシャツから豊かな谷間を見せている乳房を揉みながら、サトルは瑠奈の引き締まった太股の素肌の感触を手のひらで味わっていた。
「あぁ〜〜ん・・・もぉ〜〜サトルの触り方って、昔と同じで・・・いやらしくて、いぃわ〜」
「瑠奈の触り方も変わらないよ・・・はぁ〜もう、痛いくらいに感じてるよ〜」
「じゃぁ、１回、先に出しておく？舐めて・・・吸って・・・飲んであげようか〜？」
「あぁ・・・いいのかい？僕が先に感じさせてもらっても・・・」
「えぇ、いいわ・・・だって、夜は長いのよ〜」
　そう言うと、瑠奈はサトルのズボンとトランクスを脱がせて、飛び出した肉棒にむしゃぶりつき、しなやかな指で扱き始めた。
「はぁ、はぁ、はぁ〜〜っ・・・あぁ〜〜あっう、っ・・・はぁ〜ぁ・・・すごい・・・瑠奈〜〜」
「だって、久しぶりなんだもん〜サトルのオチ××ン、あぁ〜〜美味しいわぁ〜」
「やっぱり・・・上手すぎる・・・はぁああ〜〜あぁ〜っ・・・はぅっ・・・はぁ〜〜」
「サトル以外のオチ××ンは、舐めるのもイヤよ〜サトルだから・・・」
「はぅっ、あぁ〜〜、はぁ、はぁ、はぁっ・・・あっ、イッ・・・イッくぅぅうううう〜〜〜」
　ドクドクと脈打って押し出されるサトルの白濁の液を瑠奈は一滴残らず飲み干した。
「ふぅ〜〜ぅ・・・ありがとう・・・これで、少しは落ち着いて瑠奈を愛してあげられる」
「うわぁ〜〜嬉しいわ〜もう、お昼から、ウズウズして・・・下着を何度も替えたの・・・」
　可愛い顔には似合わない淫靡な言葉が、サトルの肉棒を刺激した。
「あれっ？もぉ・・・元気になってきたわ〜すっごぉ〜〜ぃ・・・はぁ〜大好きよ！」
　サトルは瑠奈の身体の隅々まで撫で始めた。
「下着・・・着けてないね・・・瑠奈、相変わらず魅惑的なお尻をしてる・・・」
「だってぇ〜〜あなただけのお尻なんだもの・・・誰にも触らせないわ〜だから早くぅ〜〜」
　瑠奈を裸にして鑑賞し、四つん這いにして、魅惑の尻を撫で回し、菊蕾を舐めた。
「はぁ、うっ・・・あぁ〜〜はぁ〜・・・あぅ、あぅ・・・っあぁ〜〜ぁ・・・はぁ、はぁ・・・」
　サトルは指で淫壷を愛撫しながら瑠奈の待っている菊蕾に肉棒の亀頭を挿入した。
　小刻みな腰と指の動きを繰り返し、瑠奈は口に指を入れ大声を出すのを堪えて激しく悶えた。
「あぁ、ぁあああああっ・・・はぁふぅっ・・・あぁ〜〜あぅうっ・・・あぁああああ〜〜〜〜はぁ〜〜ぁっ・・・あぁ、すごい、すごぉ〜〜ぃ・・・どうにかなっちゃうぅ〜〜〜あぁ〜〜」
　身体全体を大きく震わせ、連続して絶頂感を味わっているのがサトルにも分かった。
「はぁああ・・・はぁあぁ・・・はぁ〜〜ぁ・・・」
「瑠奈・・・可愛いよ〜〜少し、収まったかい？」
「うっ、うん・・・はぁ〜〜ぁ・・・久しぶりなんだもん・・・やっぱり、サトルは最高よ〜」
「こんな風に悦んでくれる瑠奈は、僕には最高だよ〜最高の組み合わせなんだな・・・」
「そう・・・最高の快感・・・わたしたちって・・・元々、ひとつなんじゃな〜ぃ？」
「ホント、そうかも・・・僕も・・・堪らないよ〜」
「嬉しい・・・」
　しばらくサトルの胸に抱かれながら指でサトルの肉棒を弄び、余韻に浸る瑠奈だった。

　長く一緒にいればいるほど、愛しさが募る瑠奈の魅力に惹かれる自分を抑えきれず、指で瑠奈の可愛い口唇を触りながら抱きしめているサトルだった。
「可愛いよ・・・あぁ〜〜ぁ、どうして君は人妻なんだろう・・・」
「困らせないで・・・サトル、わたしだって・・・でも、子供もいるのよ」
「惹かれあいながら、どうにもならないのか・・・」
「だから・・・逢える時だけでも・・・」
　舌を絡ませあい、お互いを求める気持ちをぶつけるように口唇をあわせた。
　豊かな乳房を揉み口唇から首筋へとサトルの舌が這い、瑠奈は肉棒を扱き始めた。
　離れていたくない想いで身体を重ねあい、ひとつになって部屋中を転げまわった。
「ハッ、ハッ、ハッ・・・」
　腰を早く送り続けるサトルの呼吸に合わせるように、瑠奈の喘ぎ声が次第に高まった。
「あぅ、あぅ、あぅ・・・あぁああああっ・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・いぃ、いぃ、いぃ〜〜」
「瑠奈・・・っ、はぁ、あぁ〜〜すごく、締まるぅ・・・っはぁ〜〜ぁ・・・」
「あぁ〜〜〜奥に・・・あぅっ、子宮に・・・あたるぅ〜〜〜いぃ〜〜あぁ〜もっとぉ〜〜」
　瑠奈の腰を浮かせ自分の腰に引き寄せ、深く挿入した肉棒を激しく動かした。
　首を左右に激しく振りながら絶頂を迎えた瑠奈は、大きく口を開き悶えていた。
　堅い肉棒を淫壷深く挿入したまま、快感に震える瑠奈の身体を抱きしめていた。
「あぁぁ、あああああ・・・あぁ〜〜動かないで・・・あぁ〜い、いぃ〜〜」
　身体中から大粒の汗が噴出し、淫壷をサトルに押し付け快感に酔う瑠奈を愛しく思った。
　しばらく抱き合った後、シャワーで汗を流したふたりは、ビールを飲み干した。
「はぁ〜〜っ・・・ふぅ〜〜」
　瑠奈は見事なプロポーションを露わにしたまま、バルコニーに出て夜風に素肌を晒した。
「ねぇ・・・都会でも星は見えるのよ・・・どこにいても、わたしたち・・・ひとつ・・・」
　サトルも裸のままで瑠奈の肩を抱き、寝静まった街を眺めていた。
「サトル・・・あなたも、他の誰かと結婚して・・・ネッ！」
「どうして？」
「そのほうが、わたし・・・嬉しいわ・・・あなたにも家庭を持ってほしいわ・・・」
「益々、逢えなくなるよ・・・それでも、いいの？」
「うん・・・サトルが我慢できるなら・・・わたしも・・・でも・・・たまには夢中になって・・・」
　サトルは美しくラインを描く瑠奈の背筋を舐め、魅惑の尻まで舌を這わせた。
「はぁ・・・あぁ〜〜サトル・・・」
　瑠奈の菊蕾から淫壷まで舐め回して、指で菊蕾を愛撫し始めた。
「あぅ、はぁ〜〜、あっ・・・あぁ〜〜」
　昂った肉棒を淫壷に挿入し、指はそのまま菊蕾を責め続けた。
「あぁぁ・・・あぅ、っ・・・あぁ〜〜いぃ〜わぁ〜〜はぁふぅ〜っ・・・あぁああああ〜〜〜」
　両手で手すりを掴んでお尻を突き出し、夜の闇に淫らな声を響かせた。
「ダメだよ、瑠奈・・・あまり大きな声を出すと・・・」
「はふっ・・・はぁ〜〜ぁ、あぁん・・・分かってるけど・・・感じすぎて・・・い、いぃのぉ〜〜」
　菊蕾を愛撫する指を震わせると、小刻みな収縮が起こり指を締め付けた。
「あっ・・・あっ・・・あっ・・・はぁ〜〜ぁ・・・」
　小さな絶頂をお尻で感じた瑠奈は、さらなる快感を貪るように尻を回転させた。
「あぁっ・・・あっ、つぅ〜〜、はぁ〜〜、瑠奈・・・瑠奈の中に出したい・・・はぁ〜〜」
「い、いぃわ〜出してぇ〜〜あぁ、あぁあああ・・・わたしも、イッ、くぅううう〜〜〜」
　身体を反らす瑠奈の乳房を両手で鷲掴みにして、痙攣する瑠奈の中にドクドクと射精した。

　瑠奈が淫壷から流れ落ちてくるサトルの白濁の液を洗い流している間、サトルは瑠奈の子供の寝顔を眺めていた。
「可愛いなぁ・・・瑠奈を男の子にしたような顔だな・・・」
「サトル・・・ダメよ、起こさないでね！」
「君に似て可愛い顔してる・・・」
「そう・・・・・・」
　子供の寝ている部屋を閉めて、ふたりでソファに座って抱き合った。
「今月末まで帰ってこないから・・・毎日でも来てね〜」
「でも、逢えば逢うほど、離れられなくなるよ・・・それでもいいの？」
「だって・・・わたしの身体に火を点けたのは誰？もう、ダメ・・・あなたしか・・・」
　愛らしい口唇を吸いながら乳首を指で擦り、瑠奈の悶える声を聴いていた。
　朝まで淫らに貪りドロドロに溶けあうように、あらゆる愛し合い方をしたサトルは、まだ明けきれない街を帰っていった。
「ねぇ〜〜」
「分かってるよ・・・また、寝静まってから・・・」
　そんな言葉を交わしてから部屋を出ていった。
　翌日も、その翌日もサトルと瑠奈は、時間と体力の許す限り快感を求め合った。
　昼間は仕事をこなし、夜は瑠奈との淫猥な悦びに浸る日々が続いた。
「瑠奈の素敵な乳房の谷間で挟んで、そのエッチで可愛い舌で舐めて欲しいなぁ〜」
「あら・・・そんなのでいいの？もっと刺激的なことでもいいのに・・・」
「刺激的？」
「いつも最高の快感をわたしのお尻に与えてくれてるから・・・あなたのお尻にも・・・」
「えぇ〜〜っ！いいよ〜遠慮しておくよ」
「じゃあ、舐めるだけでも・・・ネッ！いいでしょ〜」
　サトルをうつ伏せに寝かせ、両脚の間に入った瑠奈は、菊蕾の周辺を舐めまわし、堅い尻の肉を指先で擦ったりして愛撫を始めた。
　菊蕾から玉袋までを舌先で突くように舐めると、サトルは声を出して悶えた。
「はぁはぁ〜〜ん・・・この辺が感じるのね・・・蕾の中心も舐めてあげるからね〜」
「はぁ、はぁ、はぁ・・・癖になりそうだよ・・・」
「癖になってぇ〜〜通ってくれば・・・してあげるわ〜〜わたしも、されたいし・・・」
　30分も続けて愛撫されたサトルは、快感に酔った顔で息を切らしていた。

　瑠奈の夫の海外出張が終わりに近づいた頃、サトルは瑠奈との時間を満喫し、仕事にも良い結果を出していた。
「瑠奈との充実した時間のおかげで、仕事にも励みになっていい結果になってるよ」
「わたしも精神的に安定して、毎日が充実してるわ〜」
「今日はお願いがあるんだ・・・この紐を使いたいんだ・・・痛くしないから、いい〜？」
「フフッ・・・いいわよ〜サトルなら殺されたって文句言わないわ〜」
　サトルは瑠奈に胡坐を組ませ、その足首と首を繋ぎ両手は後ろに組ませた。
「これじゃあ、転んじゃうわ・・・」
「大丈夫・・・ちゃんと吊るしてあげるから・・・」
　サトルは梁から瑠奈を吊るして床から少し浮かした。
　その瑠奈の下に仰向けになったサトルは、ゆっくり瑠奈の淫壷に肉棒を挿入した。
「ふぅ〜〜ぅ・・・」
　少し腰を動かして淫壷の中を肉棒で刺激した後、瑠奈の身体を回転させた。
　梁から吊るされた瑠奈の身体は、肉棒を淫壷に収めたままでクルクルと回転した。
「あぁぁぁ・・・うっわぁああああ〜〜〜〜〜」
　下から突き上げながら瑠奈の身体が淫壷を中心に回転し、肉棒で衝撃的に刺激を受けた。
「あぁぁ〜〜あぁ〜〜あぁああああああああぁぁ・・・・・・・・・」
　初めての衝撃的な快感に瑠奈は狂ったように叫び悶えた。
「あぁわわわっ・・・あうっ・・・ダメェ〜〜〜もぉ、ヤメテェ〜〜〜はぁ〜〜っ・・・・・・」
　サトルは身体を起こして瑠奈を抱き寄せ、失神した瑠奈が気づくのを待った。
「大丈夫か・・・？瑠奈〜」
「はぁ〜〜ぁ・・・サトル・・・すごいなんて・・・そんな快感じゃないわ・・・あぁ〜〜また・・・」
　淫壷がヒクヒク痙攣を繰り返しているのが分かる。
「イヤだった・・・？」
「もぉ〜知らない！もう・・・何でも言うことをきくから、お願い・・・また、してぇ〜〜」
「だぁ〜め！今日は・・・お尻もしてあげるから・・・」
「えっ！ホント！わぁ・・・どんな感じなの〜？ねぇ〜早くぅ〜〜」
　顔を紅潮させ大きな瞳は潤った光りを放ち、口唇を舐めながらサトルに迫った。
　淫壷から抜いた肉棒を菊蕾にゆっくり挿入し、同じように刺激を加えた後、回転させた。
「あぁ〜〜うっわぁあああああああっ・・・っ・・・っ・・・・・・はぁ〜〜あああああ〜〜〜〜」
「もう、よそうか？」
「いっ、やぁ〜〜〜もっとぉ〜〜いっ、いぃわぁあああああ〜〜〜し、死ぬ〜〜〜〜」
　何度も身体を痙攣させ、菊蕾を激しく収縮させ、淫唇から潮を吹いて瑠奈は気を失った。

　明日は夫が帰ってくるという日、瑠奈は夢中になって快感を貪っていた。
「すごいの・・・もう、言葉じゃないの〜ねぇ〜主人が帰ってきても、お願い・・・
この快感を味わったら・・・普通のセックスなんて快感と言えないわ・・・サトルしか・・・」
「いいよ・・・僕も感じさせて欲しいし・・・逢える方法を考えよう」
「えぇ・・・サトル、わたし・・・主人と別れようかしら・・・ねぇ〜？」
「ダメだよ！自分が言ったじゃないか、子供のためにも別れないって・・・僕にも結婚しろと言ったのは、瑠奈だよ〜」
「あぁ〜〜ぁ、どうにかなりそう〜〜あの子は・・・あなたの・・・」
「えっ？」
「あっ、いえ、何でもないわ・・・」
「そうね・・・やっぱり、逢える手段を考えましょう」
　ふたりは刹那的な逢瀬に燃え尽きるまで淫欲の世界を彷徨った。

　サトルは26歳になっていた。
「自分がどうなろうが・・・原点はひとつ、ボチボチ納まるところに収まるかな？
瑠奈とのことは、別に考えるとして・・・圭子をいつまでも待たせられない・・・」
　久しぶりに土日の二日間を完全にオフとして、サトルはコーポ・セーヌを訪ねた。
「あれから・・・５年近く経ったのかな〜？圭子・・・29歳か・・・もう、いないかも・・・？もし、結婚していれば・・・それ以上は追いかけず、瑠奈との関係に生きていこう〜」
　瑠奈に促されたサトルは、サトルの女性の原点と言うべき圭子を訪ねたのだ。
　精神的には圭子との関係が最高だし、瑠奈以外では肉体的にも何の不満も無かった。
　美人、知的、淫欲、深い情など、どれをとっても圭子は最高級のオンナだった。
　コーポの郵便受けを見て、圭子の名を探した。
「あっ！あった・・・でも、彼氏のひとりやふたり・・・いて当然だよな・・・」
　ピンポ〜ン・・・
　胸の鼓動が高まるのを抑えながら、呼び鈴を押した。
「はぁ〜〜ぃ」
　ドアを開けて出てきたのは、さらに美しくなった圭子だった。
「サトル・・・サトルなの？本当に〜〜？さぁ〜早く入って！」
「ゴメン・・・ずっと連絡もしないで・・・」
「うぅ〜ん・・・いいの〜こうして来てくれたんだから・・・わぁ〜〜嬉しいわ〜〜」
　子供のようにはしゃいで喜ぶ圭子を、サトルは心底、愛しいと思っていた。
　サトルの首に両腕を絡ませて喜ぶ圭子を抱きしめ口唇を激しく吸った。
「ふぅ〜〜サトル・・・やっと来たのね」
「うん・・・迎えに来た・・・」
「そう・・・もう、枯れちゃうかと思ったわ〜」
「大丈夫、これからは、毎日、栄養豊かな僕の精を注ぐから・・・鮮やかな花を咲かせて・・・」
「本当なの・・・？噂だけは耳にしてたけど・・・すっかり大人になって・・・逞しくなったわ〜」
「圭子も、尚更、美しさに磨きがかかって・・・眩しいくらいだよ」
「口も上手になって・・・あぁ〜〜ぁ、信じられないわ〜」
「だって・・・約束しただろ〜必ず迎えに来るって・・・」
「そうね〜おばぁちゃんいなっても感じさせるって・・・言ってたわよね〜」
「本気だよ・・・圭子・・・もう、離れていたくない・・・一緒に歩きたいんだ」
「３つも年上のおばさんでいいの？」
「年は関係ない・・・僕にとって圭子は・・・僕自身と変わらない存在だったんだから・・・」
　見つめあうふたりの間に、長い時間の壁は無かった。

　圭子抱きしめていると、瑠奈のことを忘れられそうな気がしていた。
（これで、いいんだ・・・これから、また始まるんだ・・・まだ、ひとつの階段を上ったばかりだったのか・・・）