最終話�C藤井 紀香（芸大）

　芸大からの人選には、本当に迷った。
　音楽ひとつとっても、声楽にしろ楽器にしろ、その中が広くて深い。
　絵画もそうだった。
　その中で、ひと際、僕の興味を引いたのは、藤井 紀香だった。
　紀香は異才という表現のほうが適当かもしれない。
　彫刻家として、既に実績をもっての芸大への入学だった。
　彼女の作品を観ていて、紀香を自分の構想に入れようと決めた要因は、彫像が生きていて呼吸をしているような、その卓越した表現だった。
　僕は彼女の人柄や性格などは、全く知らないのだが、彼女の作品には、温もりや柔らかさ、躍動感や緊迫感など、どうすればここまで表現できるのか、と思わせる何かがあった。

　彼女に接近するのは難しいと思い、紹介者を立て電話でアポを入れた。
　しかし、結果は散々たるものだった。
『用事があるのなら、本人が挨拶に来るのが道理じゃないか』
　そう言って、紹介者が僕のことを説明する前に、一蹴したとのことだった。
（やっぱり、観察するしかないのかな･･･？）
　そう思い、彼女の２４時間を追って、毎日、観察を続けた。
　１週間経ったある日、紀香の出かけた先はスポーツジムだった。
　意外な感じもしたが、基礎体力を養っていないと、彫刻、彫像活動は出来ないのだろう。
　基本的には、週に２〜３回、１時間半のインターバルを２回行なうらしい。
　僕は即座に入会して、彼女との接点を何とか作ろうとした。
　僕も彼女と同じようにストレッチを中心とした構成でやることにした。
　ランニングから腹筋、背筋、ベンチプレスなどを順に行なった。
　水泳もやろうかどうか迷ったが、紀香の様子を見て決めることにした。

　思いあぐねていると、チャンスは思いがけなく、向こうからやってきた。
　ジムに通い始めて１ヶ月ぐらい経った頃、彼女のほうから声を掛けてきたのだった。
「すみません、不躾で申し訳ありませんが、わたしの彫像のモデルをやっていただけませんか？」
　僕は一瞬戸惑ったが、
「僕がモデル･･･ですか？」
「えぇ、わたし、芸大の藤井というものですが、あなたを見ていたら創作イメージが浮かんで･･･、今回の作品は、コレしかない･･･と思いまして、失礼だとは思いましたが、どうでしょうか？」
「はぁ･･･、僕でお役に立てるのでしたら･･･」
「本当ですか！？良かったわ〜、ありがとうございます。お礼は何でもしますので･･･」
「そうですか、それならば、ひとつだけお願いがあるのですが･･･、作品が完成したら、僕の話しを一度聞いてくださいませんでしょうか？」
「どういうお話か分かりませんが、聞くだけでしたら･･･」
「えぇ、結構です。聞いていただいてから、お考え下されば･･･」
　紀香に対する印象は、一口で言えば、ギリシア神話の女神のような感じだった。
　独特な彫りの深さとスタイルの良さは、一見して誰もが認める彼女の美しさだった。
　その日は、彼女の仕事場に行く日時を決め、期間は１週間余りとのことだった。

　紀香の仕事場は、郊外の別荘地の中の１軒だった。
　土曜日の朝一番の新幹線に乗り、その別荘に着いたのは、まだお昼前だった。
　午後一番の約束だったので、早い昼食をとり、散策をしながらゆっくり別荘に向かった。
　午後１時少し前に、彼女の別荘、否、仕事場を訪ねた。
「こんにちは〜」
「はぁ〜い、わざわざご足労いただいてスミマセン〜どうぞ、こちらに〜」
　少し長めの髪を無造作に後ろに流し、シルクの飾りのない服が捻った紐で留められていた。
　まさに芸術家の雰囲気が滲み出て、紀香の美しさが際立っていた。
　奥のリビングのようなテーブルのある部屋で、紅茶をいただきながら話しを聴いた。
「ここは、別荘といっても、街まで近いので、よく来るんです。
　１階に団欒と食事するここと、奥がバスとトイレ、２階が寝室、裏が仕事場です」
「僕はどうすればいいんですか？」
「今日は、このあと、デッサンをさせてもらうわ･･･前後と側面から、写真もいただくわ」
「写真も撮るんですか？」
「えぇ、もちろん、作品が仕上がったら、消去しますよ、デジカメだから･･･」
「･････････」
「大丈夫ですよ、そんなに緊張なさらなくても･･･、わたしたちの他には誰もいませんし、仕事場には誰も入れません。食事とお掃除は、仕事している間に、こちらに用意してくれるわ」
　正直言って、今回の僕は緊張していた。
　まるで分からない世界に、突然、迷い込んだような気分だった。
（まぁ、とにかく、彼女とコンタクトできたんだから、後のことは後で考えよう）
「それじゃぁ、早速で申し訳ないけど、時間が余り無いから、仕事場のほうに･･･」
　紀香に促され仕事場に向かった。

　そこは、広いフローリングスペースと、材料、作品置き場、ＰＣなどの事務スペースしかなく、隅の方に、ライティングと撮影用の３脚などが置かれていた。
「えぇ〜と･･･、お名前は、何と仰いましたか？」
「崇之、･･･芥川　崇之です」
「そう、それじゃあ、崇之さん、着ているものを全部脱いで、そこに立ってもらえる？」
「えっ？裸になるんですか？」
「そりゃそうよ、服を着ている彫像を創っても面白くないでしょ、さぁ、早くして」
　紀香は事務的に指示をし、大きなスケッチブックを用意していた。
「脱いだものは、そのへんに置いといて、･･･大丈夫、取って食べたりしないから、フフン」
（彼女には今の僕は道具のひとつか、風景みたいなものなんだろう･･･）
　僕は割り切って衣服を脱いで紀香の前に立った。
　紀香は裸の僕の周りをゆっくり歩き、身体の細かなところまで観察しているようだった。
「う〜ん･･･、やっぱり思ったとおりの身体だわ〜、ワクワクしちゃう」
「僕は、どうすれば･･･？」
「先ず、両脚を肩幅ぐらいに開いて･･････そう、それから･･･軽く膝を曲げて、･･･そうそう、両腕を下げた感じから肘を曲げて、何かを掴むように腰の前に出して･･････」
　紀香は僕の腕や脚、指に触って、形を整えた。
「はい、いいわ、そのまま･･･少しキツイけど、しばらく我慢してね！」
（どういうポーズなんだ･･･、芸術家ってのは不可思議な人種だな）
「ごめ〜ん、少しだけ腰を前に突き出して･･･、それから顔も含めて全体に力を込めて！」
（おいおい、ちょっと苦しいよ、この状態は･･･）
　紀香は、急いでコンテを走らせていた。
　真剣な眼差しで僕を見つめ、一心不乱にデッサンをした。
「はい、ちょっと休憩しましょう･･･、次は同じ姿勢で後ろから描かせてもらうわ」
「ふぅ〜･･････」
（本当に疲れる･･･なんてもんじゃなかった。モデルなんて、やるもんじゃないな･･･）
「最初から、悪いわね〜疲れるでしょう、ごめんなさいね」
　紀香の申し訳なさそうに言う表情で、いくらか癒される気分になった。
（だけど、あの顔で見られると、思わず勃起しちゃいそうになったよ）
　僕は飲み物で喉を潤しながら、紀香の観察するときの真剣な表情を思い出していた。
（ここで大きくさせちゃ〜彼女に殺されそうだな･･･ははは）
「じゃぁ、いいかしら･･･続きをやるわよ〜準備して！」
　僕は先ほどの指示通り彼女の前に立った。
「いいわ、バッチリよ崇之、･･･本当にあなたって、いい肉のつき方してるわね〜
　わたしの好みにピッタリよ！引き締まってツンと上がったお尻･･･、筋肉が浮き上がった脚、背筋がわざとらしくない程度に盛り上がった背中･･･、素晴らしいわ」
（こんな風に誉められるのなんて･･･普通の人はみんな経験がないよな、妙な感じ･･･）
「はい、そのままで、もうちょっとだけ･･･横からのもデッサンしちゃうから･･･」
　もう、恥ずかしさも何も無かった。
　１分でも早く、この姿勢から解放されたい気持ちだけだった。
「はぁ〜い、ありがとう〜じゃぁ、ちょっと、休みましょう〜」
「えっ？まだ、描くんですか？」
「えぇ、そうよ、今度は、部分的なカットを･･･、胸の筋肉の感じや顔の筋肉まで･･･」
　僕は、どぉ〜と疲れが出てきた。
（これじゃぁ〜いつになったら終わるのか？･･･彫像に入ったらどうなるのか･･･？）
　フロアーは暖かかったので裸でいることは、さほど苦にはならなかったが、身体に力を入れ持続させることが、苦痛になってきた。
　紀香は自分が描いたデッサンを眺めながら、どの部分を描くか考えている様子だった。
「それじゃぁ、先ず、顔から･･･、快感に耐えている時の顔をしてみてくれます？」
「快感･･ですかぁ〜？どういう感じ･････」
「そう、射精しているときを思い出してくれれば･･･」
　僕は一瞬、自分の耳を疑った。
（あの紀香の口から、こんな言葉をストレートに聞かされるなんて･･･思ってもみなかった）
「あぁ、変に思わないでね･･･今回のテーマが『快感の刹那』なの、だから、ごめんなさいね！」
「仕方ないですよね、芸術ですから･･･でも、急に、その表情をしろ、と言われても･･･」
「そうよね･･･じゃぁ、後回しにしましょ！さっきのポーズをしてもらえます？」
「ひょっとしたら･･･これって、女性を後ろから･･･してる時、ですよね？」
「そうなの、腰を打ち付けて射精する瞬間のポーズなの･･･身体中から、その時の快感が感じてもらえるような彫像にしたいの、分かってもらえる？」
「えぇ、まぁ･･･、ある種、究極の形であるからにして、上手く表現が出来れば･･･確かに、素晴らしい作品になるかもしれませんね」
「そう、そう思って、構想していた時、ジムであなたの引き締まった理想的な体形を見たので･･･」
「そうだったんですか〜でも、何故、最初から内容を言わなかったのかな？」
「言ったら･･･すぐに協力してくれた〜？･･････でしょう〜だから･･･」
「分かりました、それじゃぁ、改めて頑張りますかぁ〜！！」
　今度は、オンナが自分の前に四つん這いになって、お尻を突き出しているのを想像しながら、さきほどのポーズをやってみた。
「わぁ〜いいわ、太股から脹脛にかけての筋肉･･･これよね！」
　紀香は嬉々としてコンテを走らせた。
「手の指の１本１本の形状がいいわ〜本当に、女性のお尻を両側から掴んでいるみたい･･･」
　それから、何箇所かの部分的なデッサンを、修正しながら行なった。
「ふぅ〜〜う･･･、やっと、本日分の終了ですか〜･･･」
「本当にお疲れさま〜、お風呂に入って来て、食事を用意しとくから･･･」
「いえいえ、紀香さん、お先にどうぞ〜」
「何言ってるの、苦労したあなたが先よ！」
「そうですか、それじゃぁ、遠慮なく･･･」
　脚を投げ出せるほどの湯船だったので、本当にホッとした気分でゆったりとして湯に浸かった。
「すみません、お先にいただきました〜紀香さんもどうぞ」
「いえ、わたしはまだ、食後にやることがあるから、寝る前に入るわ」
　食卓には、数点の料理が並んでいた。
「さぁ、食べましょう〜、美味しそうねぇ〜」
「いつも、こんなに食べてるんですか？」
「いえ、今日はお客様がみえるからって言っておいたから、品数が多いわね」
「それじゃぁ、いただきま〜す」
「アルコールもあるけど･･･」
「いえ、結構です」
　僕は、久しぶりの肉体労働だったので、空腹だった。
　とにかく無言で、あっと言う間に食べ終わった。
「２階に部屋があるから、ゆっくり休んでください。明日は、彫像の芯を作るから、モデルとしての仕事は無くてよ、雑用を手伝ってもらうかもしれないけど･･･」
「えぇ、いいですよ･･･、それじゃぁ、２階に行きます」
　ベッドに入るとすぐに眠りに就いた。
　朝まで、ぐっすり眠ったようで、目が覚めたら、窓から朝陽が射し込んでいた。

「おはようございま〜す」
「あらっ、おはようございます、どう？疲れはとれたかしら？」
「あ、はい。今日は･･･？」
「粘土で形作ろうと思うの、だから、必要なときだけでいいわ」
　仕事場では、すでに準備が整っていた。
　どうやら紀香は、もう作業を進めていたようだった。
　紀香の制作スピードは早く、お昼頃にはおよその形は仕上がっていた。
　僕は片付けや材料運びを手伝うくらいしか出来なかった。
「お昼の支度、出来てると思うから食べてきて」
「紀香さんは？」
「わたしは、一気に仕上げたいの、だから･･･」
　僕は言われるがままに食事を済ませ、お茶を飲みながら静かな午後を過ごした。
　仕事場を覗くと、汗を光らせてキラキラと眩しい紀香が、精力的に制作に取り組んでいた。
　僕は傍らで静観することにした。
「崇之さん･･･今日は、もう、いいから、２階でゆっくりしてて、明日はキツイと思うけど･･･」
　紀香に気を遣わせては制作に影響するので、部屋でのんびりしているうちに寝入ってしまった。
　外を見るとすでに陽は落ち暗くなっていた。
　仕事場では相変わらず紀香が粘土と格闘していた。
（すごいエネルギーだな･･･）
　像はほとんど仕上がっているように見えたが、紀香は納得していない様子だった。
「紀香さん、素人が余計なことを言うようですが、少し、気分転換したほうが･･･」
「えっ･･･？え、えぇ･･･、そうね、少し、根を詰めすぎてるわね」
「湯でも浸かって･･･食事もして･･･少し、横になってください･･･」
　紀香は思っていたより素直に僕の意見を受け入れた。
（へぇ〜結構、素直なんだ･･･、いや･･･本当に疲れてるんだな･･･）
　一緒に食事をして雑談をした後、紀香はバスルームに入った。
　３０分･･･１時間･･････、紀香がバスルームから出てこない。
　僕は心配になって、声をかけたが返事が無かった。
（どうしたんだろう･･･？）
　少し、ドアを開いて覗いてみた。
「の、紀香、大丈夫か！？」
　紀香は湯船の中で意識が朦朧としていた。
　急いで紀香を抱き上げ、ベッドまで運んで介抱した。
　額を冷たくした手拭いで冷やし、声をかけた。
「大丈夫ですか？紀香さん！」
「う、うぅぅぅ･･･、ぁぁあ･･･わたし･･･どうしたの？」
「良かった、お風呂で気を失って･･･、根を詰めるから･･･気をつけないと･････」
「あ、ありがとう･･･崇之さん、運んでくれたの？重たかったでしょ？」
「そんなこと･･･、それより紀香さんの裸を･････」
「わたしもあなたのヌードを見せてもらってるんだから、おあいこかしら･･･フフッ」
「それじゃぁ、ゆっくり寝てくださいね」
　紀香の部屋を出て自分お部屋に戻ったのだが、目の前に紀香のヌードがちらついて眠れなかった。
（素晴らしすぎる肢体だな･･･ジムに通ってるせいか、無駄な肉は一切ないが柔らかさはあって、乳房の形といいお尻の形といい、一口では表現できない美しさだよ･･･、ただ、一番驚いたのはアソコの周辺に全く毛が生えてなったことと、あのきれいなピンク色だよ、あれは･･･）
　最初は、抱き上げて介抱するのに必死だったが、当然あるべきものが無いと不思議な感じがした。
（でも、あれだけ素晴らしいスタイルと肌だと･･･、無いほうがいいかもしれないな〜･･･）
　今、妄想に耽るのは不謹慎だと、何度も打ち消したが、モヤモヤした気分は続いていた。

　３日目の朝、紀香は早い朝食を済ませていた。
「おはようございます、昨日は迷惑をお掛けして･･･」
「いえ、もう大丈夫ですか？」
「えぇ、たっぷり寝たから･･･、ほら、元気一杯よ〜」
　紀香はポパイのような仕草をしてフザケテ見せた。
「ねぇ、それより･･･これを見てぇ」
　そう言って、僕がモデルの像を指差した。
「わぁ〜すごい、躍動感がありますねぇ･･････、でも･･･なんか、違うなぁ･･･」
「やっぱり･･･、そう思う？」
「えぇ、何だか分からないんですが･･･、何かが違うような･･･」
　紀香の制作した像は、例のポーズを忠実に再現しているが、どこか違和感を感じさせた。
「悪いけど･･･またポーズをとって並んでみてくれる？比べて修正したいから･･･」
「えぇ、いいですよ」
　僕は像の横にポーズをとって並んだ。
「･･････うぅ〜ん？･･･あっ、そうか、そうだったんだわ」
「どうしたんです？」
「この像は、今、何をしているところかが、分からないのよ！それがテーマなのに･･･」
「じゃぁ、どうすれば？」
「言いにくいんだけど･･･、このテーマは･･･あの時の、一瞬にして究極の姿だから･･･」
「えっ？･･･」
「つまり･･･あなたのアレが、この像に無いから、不完全な感じなのよ」
「そうか、どうしてこんなに力を全身に込めて、苦痛に近い表情をしているのか、と言うと･･･」
「そう、あなたの･･･今、下に垂れているモノを･･･あの時みたいにして見せてほしいの」
「えぇぇえええ〜！そんなぁ〜、そんなに簡単には出来ないですよ〜」
「そうよねぇ･･･、でも･･･この像はあなた自身だし、このままじゃ、何だか分からない失敗作よ」
「････････」
　無言の時間が広い空間に流れ、重苦しい空気に押しつぶされそうだった。
「仕方ないわ！想像で作ってみるわ！」
　紀香は覚悟を決めた顔をして制作にかかろうとした。
「待ってください！せっかくここまで素晴らしい出来なのに･･･、僕のを見てください」
　意気込んでも芸術のために勃起するようには、僕のペニスは出来てはいなかった。
「ちくしょう〜･･･、そうだ！紀香さん、僕の前に来て、対象の女性役をやってくれませんか？」
「えっ？！･･そうじゃないと、出来ないなら･････仕方ないわね･･崇之さんには見られてるし･･･」
　紀香は、意を決して着ている物を脱ぎ、僕の前で四つん這いになり、きれいなお尻を突き出した。
「すみません、もう少し、僕の近くに来てもらえませんか？離れていると、現実味が無くて･･･」
「そうね！･･･崇之さん、わたしのお尻を掴んで！でも、突いちゃダメよ！」
　僕は紀香の突き出された白くてキュゥ〜と引き締まり盛り上がったお尻の丘を鷲掴みにした。
「紀香さん、もっと、身体は前に投げ出して･･･弓なりになってください」
「どうして？」
「だって、女性もイク瞬間ですよ！その雰囲気を出してくれないと、僕も射精寸前なんですから」
　紀香は僕の言うとおりに見事な流線型をさらに反らせ、頭を後ろに仰け反らせた。
「いいです！紀香〜･･･、イキそうだぁ〜〜」
　紀香は急いで僕から離れ、僕の股間に座り、デジカメで何枚かイク寸前の肉棒を撮って、両手で肉棒の下の袋の状態を確認し、肉棒を握って感触を確かめていた。
　こうなると、もう萎えることは無いが、射精してしまう怖れのほうが大きかった。
「我慢してね！崇之･･･、こんな辛い思いをさせて･･･」
　大きさ、堅さ、角度、質感･･･などを細かにメモしながら、紀香は申し訳なさそうに言った。
「すごいわ〜！箇所によって、太さも堅さも、みんな違うのね！」
「でも･･･射精する瞬間は、また、違うと思うよ」
「そう･･･そうなの？････でも、どうしようもないわ･･･」
　完璧を志向する紀香のプライドが、僕のひと言で不安定さを出していた。
　紀香は、邪念を振り切るように制作にかかった。
　全裸のままで、肉棒ひとつを形作るのに時間を掛け、真剣な眼差しで注意深く股間に加えた。
「さぁ〜出来たわよ！ありがとう〜崇之さん、もう、いいわ」
「ふぅ〜っ･･･」
　僕は紀香に肉棒が見えるようにして像の傍に立ち眺めた。
「これだからこそ、あの苦しそうな表情が生きるのよね！･･･ねぇ、どう思う？」
「いいですねぇ〜今にも射精しちゃいそうな感じで･･･出る直前の甘美な苦悩って感じですね」
「あっ、それ、いい〜。究極！甘美な苦悩･･･、これをタイトルにしましょう」
「･･･････」
「あぁ、ごめんなさいね･･････こんな状態のままで･･･」
　紀香は僕の肉棒を触りながら、切なそうな艶やかな表情で呟いた。
「あぁぁああ〜･･･、紀香さんのような妖艶な美人に全裸の姿で触られたら、爆発しますよ〜」
「えっ、あぁ、ごめんなさい！」
　慌てて紀香は僕から離れた。
「でも･･･どうするの？ソコ･･･そんなになっちゃって、大丈夫？」
「でもないけど･･･、紀香さん、こういうのを見ていて何でもないですか？」
「･････何でもないことはないけど･･」
「そう言えば･･･さっき、紀香さんが僕にお尻を向けていた時、アソコから蜜が溢れていたね？」
「もう〜やめて！いやな崇之さん･･･だって、オンナのほうもイク寸前って言ってたでしょ？」
「じゃぁ、僕のコレが突き刺さっているのを想像してたんだ･･･？オシリの穴もピクピクしてたよ」
「もう、いやったら〜！･････一生懸命だったんだから〜」
「これは、ブロンズ像に仕上げるの？」
「えっ？･･･えぇ、そうよ、それが何か？」
「いえね、どうせなら、オンナの像も創って並べて置いたら･･･って思ったもんで･･」
「そうねぇ････････、それ、いいかも･･････、ねぇ、わたしの写真も撮ってくれます？」
　紀香は先ほど自分がやったポーズをして、僕に撮影を促した。
（本当に･･･言葉がないくらい素晴らしくきれいな肢体だな･･･）
　非の打ち所に無い紀香の姿態をデジカメで１０カットほど撮り終えた。
「あぁ、崇之さんは、お風呂でも入って、寛いでいてね〜」
　紀香はデジカメの自分を確認するためにＰＣに格納し、再度、ＣＲＴで１画面ずつ確認した。
　僕は射精感がおさまり少し萎えたので、安堵と残念な気持ちで浴室に向かった。
　汗を流し、気分を変えてから、紀香のところに行った。
「どうでしたか？自分のことだから分かりやすいでしょうね？」
「････････」
（客観的に自分のそういう姿を見るのって、どうなんだろう･･･？）
　ＣＲＴを覗くと、美しい姿態が何枚か開いていた。
「きれいだね･･･こんなにきれいな女性を、僕は知らないなぁ〜･････」
「きれい･･･なだけじゃ、この場合、やっぱり、ダメでしょ！？」
　そう言われて、再度、細かに見てみた。
「ホントだ･･･、でも、自分なんだから、創れるでしょ？」
「･････････」
「表情が出てない･･･、実感が無いから身体の各箇所に実際感というか、指先なんかに自己主張が感じられないな･･･」
「そうなのよ･･･、崇之さんって、本当に芸術的な鑑賞眼を持ってるのね」
「また･･･思いつめると倒れちゃうよ、紀香さん！今日は、このへんにして、明日にしましょ」
「そう･･しましょ････」
　画面から目を離さずにそう言って、
「ちょっと、プリントだけさせて」
　僕の写真と自分の写真を何枚かずつプリントアウトして部屋に戻った。

　夕食をとり雑談を楽しんで、寛いだ時間を過ごした後、僕がコーヒーをいれた。
　コーヒーには例の媚薬を入れたが、必要ないような気もしていた。
（必要以上に、疼かせることはないし、紀香の淫欲に満ちた顔も見たくないな･･･）
　そう思いながらも、野望のためには万全を期す必要があった。
　紀香はコーヒーを飲むと、すぐにバスルームに向かった。
「今日は、意識を失わないようにするから、心配して覗かないでねぇ〜フフン･･･」
　紀香の可愛い面を見たような気がして、益々、好意が強くなってきた。
（弥生は別格だけど･･･、紀香も離したくないなぁ、あの肌･･･あの身体･･･あぁ〜あ）
　僕はテーブルの上に僕と紀香の写真を並べて見ていた。
（この写真を合成したら、らしく見えるかな？･･･それにしても、いいオンナだな）
「どうしたの？」
　いつの間にか浴室から出てきた紀香が後ろに立っていた。
「うぅ〜ん･･･そうやって並べると、なおさら現実味が無いわね〜両方とも･･･」
「両方とも？」
「そうよ、あなたのは、やっぱり射精寸前じゃないし、わたしのは･･･全くダメねぇ〜」
「あのぉ〜変なこと聞いてもいいかな？」
「なぁに？変なことって」
「紀香さんのアソコ･･･最初から、生えてないの？あっ、ゴメン！」
「いいの、もう、気にしてないから･･･、前は気にしてて、すごく劣等感があって･･･」
「こういう言い方がいいのか悪いのか分からないけど･･･紀香の場合は生えてないほうがいいかな」
「えっ？どうして？」
「本当に、きれいだから･･･、隠されているより、きれいな色なんだから、見えてるほうが･･･」
「崇之･･･優しいのね、あなただけよ、そう言ってくれるのは･･･、生えてないせいで、今まで、さぁ、という時、相手の男の人たち、みんな白けちゃって･･･、結局、別れて･･･、だから、最近は、男の人とはそういうことしてないし････、だから、気にしないで･･･」
「いや、本音だよ！本当にきれいで･･･僕は、舐めてあげて感じさせたい･･･って思っちゃうよ」
　僕は真面目な表情で紀香を見つめた。
　紀香は気恥ずかしそうな表情をしながら、少し、頬を朱色に染めていた。
　媚薬の効果が出てきたのも確かな感じだ。
「今日は、ごめんなさいね･･･、中途半端にするって辛いわよね？」
「だって仕方ないでしょ、芸術作品を創作してるのに、興奮して出しちゃ、マズイでしょ？」
「わたし･･･本当に濡れてたの？それに･･･わたしのオシリの穴まで見たのは、あなただけよ」
「へぇ、それは役得だったかな〜きれいなオシリだったよ、舐めたいくらいに･･･」
「もう！いやらしんだから･･････はぁ、はぁ、はぁ･･･なんだか、身体が火照るわ･･･」
　紀香は本当に恥ずかしそうに真っ赤になって俯いた。
「きれいなピンク色のワレメから、透明な蜜が溢れるようにして出たのを見て、勃起したんだよ」
「崇之･････、わたしのこと･･･どう思う？･･･うっ、あぁ･･･なんか変･･･」
「才色兼備･･･という表現でも言い表せないくらい、才能に溢れた素晴らしい女性･･･かな？」
「そんな〜･･･はぁ〜はぁ〜･･･オンナとしての魅力･･･は･･･、あると、思う？」
「朝から晩まで、一日中でも愛していたい･･･、許されるなら、毎日でも愛したいよ〜」
　紀香は掛けていたバスローブをハラリと床に落とした･･･。
「あっ、ぁぁあああぁぁ〜どうしたの、かしら･･･わたし･･あなたが･･ほしい、のぉ〜」
「どうしたんだい？急に･･･、そうか、像を完璧にするために、自分でアノ時を体験したいんだ？」
「そ、･･･そうかも、しれない･･･、あなたの、イク寸前のも知りたいし･･･」
「そういうことなら、頑張らないといけないかな？」
「ねぇ、はやくぅ〜わたしを抱いて･･･ベッドに････つれてってぇ･････」
「ベッドじゃないほうがいいんじゃな〜ぃ？」
「あっ、そうか･･･、そうね･･･、ホントは、わたし、あなたのが大きくなった時、触っていて･･･思わず、しゃぶりつきたい気持ちになったの･･･変でしょ？･･･好きなの、崇之･･････」
「紀香･･･、僕も君を愛したい･･･、ずぅ〜と、気持ちを抑えていたんだ」
「ホント？･･･嬉しいわ･････、それに･･あなた、わたしのアソコ･･･きれいって言ってくれて･･･」
（紀香･･･薬は必要無かったな･････あの時は薬飲んでない時だもんな･･･本気なんだな･････）
　僕は紀香のギリシア神話のような美しい顔を引き寄せ、柔らそうな口唇にキスをした。
　紀香は激しく抱きついてきて僕の口唇を吸い返し、舌を入れて絡めてきた。
「はぁ、はぁ、はぁ、愛してるぅ〜崇之････」
「僕もだよ、紀香･･･」
　紀香を抱えてフロアーに寝かせ、彫刻のように整いながらも肉感的な身体の隅々まで舐めた。
（なんて、いい感触なんだ･･･。乳房を揉む僕の手が吸い付いて離れられないくらいだ･･･）
「あぁぁあああ〜〜〜いぃ〜わぁ〜･･･感じちゃうぅ〜･･･」
「きれいな脚だね･･･指まできれいだよ･･･」
　そう言いながら、僕は紀香の足の指を口に含み舌で舐め回した。
「うっわぁ〜あああ･･･あぅっ、いやっ、ぅうん、い〜ぃ･･･、ぁぁぁあああぁぁ・・・・」
　長い脚を指で撫でながら、太股の付け根まで濡れた舌でゆっくり舐め、脚を大きく開かせた。
「さっき、言ったように･･･紀香のオマ××コは、最高にきれいだよ･･･舐めてもいいかぃ？」
「ホント？本当に変じゃな〜ぃ？･･･舐めて･････いっぱい舐めてぇ〜」
　ワレメの全てが露わになっているので、その周りから丁寧に舐め始めた。
　肌の色と変わらないピンク色したワレメから、蜜が滲み出てきてオシリの穴まで濡らしていた。
　両手をワレメに添えて指で優しく押し広げ、舌を中に入れて上下に舐めて蜜を吸った。
　チュルチュル、ジュルッ、ジュルジュル･･････
「あぁぁ、いやらしい音･･･わたしの･･アソコの音？」
「あぁ、そうだよ、紀香･･･、ワレメの中も外と同じで、きれいなオマ××コだよ」
「あぁぁああ･･そこっ･･･あぁっ、うわっ、わわわ････」
　指で可愛いクリの芽を舌で周りから先まで舐めて、指を１本だけ淫壷の中に入れてみた。
　中は上下に襞が何層にもなって連なるようになっていて、擦ると紀香の喘ぎ声が大きくなった。
　クリの芽を舐めるのを続けながら、指で擦る速さや位置を微妙に動かしながら反応を待った。
「ぁぁあああああ〜あああああ〜〜〜あふっ、あうっ、うわっ、いぃ、いぃ、いっ、くぅ〜〜〜」
　身体全体を大きく捩じらせて、全てに緊張が走り、蜜が溢れ出てきた。
　不規則に壷の入り口が収縮し、少し、収まったのを確認して、また指で擦ると再び痙攣した。
「感じやすいんだね、紀香･･･素敵だよ〜･･･、約束どおり、オシリも舐めてあげるね」
　紀香の身体を反転させて四つん這いの格好をさせた。
「ほら、あの像と同じ格好になったね！しっかり体感するんだよ」
　目の前で萎んだ菊のような蕾みを舐めながら、両手のひらで引き締まったオシリを撫で回した。
（いい感触だ･･･堅くもないし柔らかすぎることもない･･･いいオシリだ）
　舌先をキツク締まった蕾みに、こじ開けるようにして挿入した。
「ぃ、ぅわぁっ、す、すっ、ご〜いぃ････あっ、っ･･･あぁ･････」
「紀香･･･もう、僕も我慢できないよ、入れるよ〜」
　あの像のポーズをとるようにして尻を両側から鷲掴みにして、暴発しそうな肉棒を挿入した。
「うっ、キツィなぁ･･･よく締まるぅ･････あっ、何かが触った、先っちょに･･･あっ、また･･･」
　壷の奥のほうで肉棒を不定期に触るような何かを感じて、思わず声を出してしまった。
「あぁ、いぃ･･･、う、わぁ、あ、ああ、ぅっ〜うわっ、あああ･････」
　挿入を繰り返してすぐに紀香が絶頂を迎えた。
「ぁぁあああああああっ、っ、っ･･･っい、･･いっ、いぃくぅうううう〜〜〜〜」
　滑らかな背中から尻までのラインが弓なりになって、激しく頭を上下に振り、紀香は昇天した。
「あっふぅ〜ふぁあ、あぁ、はぁ･･････、すご〜ぃ･･･タカユキ･････愛してる、わぁ〜」
「紀香･･･イク時、オシリの穴もピクピク痙攣して･･･前と一緒にイッてたよ」
「いやぁ〜もぉ〜･･･だってぇ、崇之って、すごいんだもん〜」
　紀香は姿勢を入れ替え、僕の前に膝立てをした。
「また、大きいままで･･･、わたしの口の中にイッてぇ！崇之がイク瞬間を感じたいの！」
　僕は、ここまで彼女たちとセックスはしたが、射精はしなかった。
　だが、紀香とのコレは、別物だと思った。
　紀香はチュバチュバと音を立てて吸い始め、片手で玉を弄りながら、もう片手で肉棒を擦った。
「あぁ、いいよ、紀香･･･」
　時々、そそり立った肉棒に頬刷りをする紀香を、僕は愛しいと思った。
　もう限界近くに来ていた僕は、すぐに射精したくなった。
「ぁっ、ぁあああっっ、うっ、あ〜〜〜〜あぁっ！」
　ドクッン、ドクッ、ドク････ドクッ･･････
　何回も打ち出される精液を、紀香は一滴残らず飲み込んだ。
「ありがとう･･･気持ちよかった･････」
　僕は素直な気持ちで紀香に言った。
　口の中に出されている時の紀香の顔は、苦しそうだったにもかかわらず、きれいに飲み込んだ。
「ふぅ〜わたしも、良かったわぁ〜快感を実感しちゃった･･･。それと、崇之がイク寸前、すごいの･･･崇之のアレがグゥ〜と大きく膨らんで、膨らみきったと思ったら･･･ドビュッって」
「初めてだったの？飲み込んだの･･･」
「だって、そんなに経験も無かったから･･･、ただ、崇之に気持ちよくイッて欲しくて･････」
「紀香のアソコも凄かったよ･････、とっても、良かった･･･いいオマ××コだよ、やっぱり〜」
「ホントに〜？嬉しいわ、いっぱい舐めてもらったし･･オシリも･･･あんなに感じたの初めて！」
「これで、いいものが完成するかな？」
「そうね、自信がついたわ！」
　僕らは抱き合ったまま、お互いの気持ちを確認するように、しばらく動かずにいた。
「ねぇ、わたしのベッドで･････今度は抱き合ったままでイキたいの･･･ダメぇ〜？」
「いいよ〜僕もそうしたいと思ってたところだよ、以心伝心だね！」
　僕は紀香を抱きかかえベッドまで運んで、あらためて抱きしめた。

　僕は全ての完成を待たずに帰ることにしたが、固く再会を約束した。
　紀香と帝国展の会場で再会した。
「おめでとう！君は最高だ！」
「うぅん、あなたのおかげよ！あなたがいてくれたから特選になったのよ〜あなたと、ずぅ〜と、朝から晩までしてたから･･･アッハ、恥ずかしい･･･」
「自分で言っておいて恥ずかしがるなよ」
「ねぇ、見て！」
『究極！感涙に叫ぶ』『究極！甘美な苦悩』
　タイトルが並んだ後ろに、２体の像が展示してあった。
　２体は離れて展示してあったが、僕には合体して見えた。
　究極の愛を送る瞬間と究極の愛を受けて、同時に悦びの声をあげているように見えた。
　ただ、この作品は大きな物議をかもし出していた。
「あまりにもリアル過ぎて、卑猥感が強すぎる･･･という先生がいて、まだもめてるみたい」
「いいんじゃない、ほっておけば･･･、これからは、そんな次元では生きていかないんだから」
「そうね！今日からは、あなたと死ぬまで一緒よ」
「じゃぁ、行こうか！」
「どこに〜？」
「もう、我慢できないだろ？･･･僕は、爆発寸前だよ！今日は、ずぅ〜〜と入れっぱなしだよ！」
「ホント！嬉しいわ〜さぁ、早く行きましょ！」
　最高のオンナが手に入った喜びに、しばらくは浸りたいと思った･･･。

〜夢の実現に向けて〜

　各方面の最高の女性を手中にして、彼女たちは全国各地で支持者たちを集めていた。
　紀香の後は、マスコミから「菊地 玲」、電子工学の「秋吉 久美」、レーサーの「北川 eri」等、それぞれに宣伝担当、コンピュータ技術担当、車関連担当として、活動を開始させた。
　中でもレーサーの北川 eriは、運転技術は言うまでも無いが、身体の素晴らしさは紀香と競うくらいで、名器の中の名器は飽きることが無かった。
　僕の移動には必ずeriに運転させ、常に名器を味わえるようにしていた。

　２５歳で衆議院議員に当選した時には、自ら手中にした親衛隊の彼女たちも一緒に選出された。
　すぐに「ミレミアム党」を結成し、１０名からの出発となった。
　さらに次の衆参総選挙の時には、彼女たちが全国で活動した成果で、各都道府県の選挙区の全てに候補者を立て、ほぼ全員の当選となった。
　やがて来る１党独裁による千年王国の実現は、すぐ目の前にきていた･･･。
　これで、日本制圧･･･次は全世界だ。
　僕の妄想は、コメディかコミックか？まだまだ続く･･･

　最後に・・・
　まだ、紹介していない３名の女性との経緯は、また後日･･･。