思春期の義弟　ある夜、義姉と交わって……


思春期の義弟　ある夜、義姉と交わって…… 「佐伯ヤドロクの官能小説ブログ」佐伯ヤドロク作

絵里子が間もなく大学を卒業しようという頃、父が再婚すると言い出した。　数年前に母が病死して以来、ずっと独身だった父だが、最近になって良い人を見つけたらしい。絵里子は反対しなかった。間もなく自分は就職して親元を離れてしまう。そうすると父親が一人きりになってしまうから、それには少し不安があった。「いいんじゃない、お父さんが選んだ人だったら、私は反対しないわ」　まったく躊躇がなかったわけではないけれど、絵里子も、もう二十二歳である。老いた親の再婚に反対するほど子供ではなかった。　義理の母となるその女性は、穏やかで、年齢の割には綺麗な人だった。優しい性格で家事も得意。これなら父を安心して任せられると絵里子は安心したものである。　ところで、その義母には離婚歴があり、前夫との間に男の子が一人いた。　絵里子より八歳年下の中学二年生で、和也という名前の少年だったが、母親に似て穏やかな性格で、可愛い顔立ちの美少年だった。「私が和也君のお姉さんになるのね。これからよろしくね」　絵里子はにっこり笑ってあいさつしたが、恥ずかしがり屋なのか、思春期だからなのか、和也はそっぽを向きながら、小さい声で、「……よろしく」　とだけ言った。　絵里子はそんな少年を可愛いと思い、にこにこ笑っているだけだった。　それから二年が経った。　絵里子は二十四歳になり、和也は十六歳になった。　就職して以来、絵里子は多忙で、実家にも滅多に帰らなかったし、帰っても日帰り帰省であったが、最近やっと時間に余裕が出来たので、お盆には数日間帰省することにした。　実家に戻ると両親が暖かく出迎えてくれた。和也は相変わらず、どこかそっけなかった。　二年前は童顔であどけなかった和也だが、高校生になった今では少したくましくなり、男を感じさせる顔つきになっている。（でも、目元なんかはつぶらなままね。まつ毛も長いし、うらやましいくらいだわ）　絵里子は自分の顔よりも、和也のほうが可愛いんじゃないかとふと思い、少し落ち込んだ。　絵里子は決して不細工ではない。　むしろ美人の類である。身長は百六十センチとほぼ平均だが、腰の位置が高く、スタイルが良い。　　　胸も大きく、お椀型の綺麗な形で、人には決して言わないが、絵里子はひそかに自分の美巨乳を誇りにしていた。　顔つきも今風の美人で、茶のセミロングがよく似合っている。就職先の社内報でも、美人だからとしてよく写真が掲載されていた。　しかしそんな絵里子よりも、和也は綺麗な顔立ちをしている。美少年だ。「本当に綺麗な顔。お母さんに似たのね。良かったじゃない」　絵里子がそう言うと、和也は照れ笑いを浮かべたが、しかし男なのに綺麗と言われるのは複雑なのか、声をわざと少し低くして喋り続けている。　絵里子はくすくす笑いながら、そんな義弟を可愛く思った。　──彼女は気付かなかった。　この義弟が、ふとしたスキに、絵里子の胸元や、またお尻に浮かぶパンティラインを凝視していたことを。　やがて夜になった。「義姉さん。お風呂が沸いたから入りなよ」　和也が言った。親切にもお風呂を沸かしてくれたらしい。「ありがと。でもいいわよ、和也が先に入ったら？」「俺はあとでいいよ。それより先に義姉さんが入りなよ」「そう？　じゃあ、先に入るわね」　絵里子は両親に断って、久々に実家のお風呂に入った。　透き通るような白い肌、上向きの大きな乳房が、熱い湯をはじき返す。　張りのある乳肌と、桜色の美麗な乳首が、お湯に打たれてわずかに揺れた。（……このおっぱいも、就職してから誰にも触られてないなあ……）　ふと、絵里子はそんなことを思った。　絵里子の男性経験は少ない。大学二年生のときに、同級生の彼氏と交際し、卒業するまで付き合った。　相手は童貞だったし絵里子も処女だった。いまどき珍しいほどの清純な二人は、しかし付き合い始めるとさすがに二十代の若者らしく浴びるようなセックスを繰り返したが、しかし就職活動に入るとなんとなく疎遠になり、やがて自然消滅に近い形で二人の関係は終焉を迎えた。　それ以来、絵里子はセックスをしていない……。　二十四歳。女がもっとも色気に溢れている、と言っても過言ではない時期である。　性欲をもてあますときもある。　いまが、まさにそうであった。　女陰がわずかに潤んできた。乳首に当たる水滴を、やけに意識してしまう。　そういえばここ数日、まともに自慰行為もしていなかったことを思い出す。「…………」　気が付くと絵里子の長い指は、みずからの性器へと伸びていた。　触ってみると、すでにそこは熱い液体で満ちている。……もちろん、お湯ではない。「あっ……」　切ない喘ぎが、唇から漏れた。（やだ……なんて声……）　もし家族にでも聞かれたら、と思った。　だがシャワーの音はかなり激しいし、家族のいるリビングは浴室からかなり離れている。よほど大声でもあげなければ、絵里子の声など聞こえるはずもない。（それなら……少しだけ……）　絵里子はそう判断をくだすと、女性器をみずからの指で慰め始める。　くちゅ、くちゅ、くちゅっ…… 「ん……んん……」　想像以上に、性欲が溜まっていたのだろうか。陰部はひっきりなしに蜜を垂れ流し始め、絵里子の内ももを伝って床にこぼれる。溢れた愛液はシャワーと共に排水口へと流れていく。　さらに絵里子は、空いているほうの手で豊満な乳房を揉みしだきはじめた。　あまり、柔らかみはない。男の経験が少ない、イコールあまり揉まれていないせいなのか。絵里子のバストは気持ち固めで、しかしその分、張りがあった。真っ白で水滴を弾きまくる、若さにあふれるおっぱいである。「はぁ、ン……」　さらに、切ない声が漏れる。　左手で乳首を、右手で女性器を激しく弄る。　特に、性器を愛撫した。――膣口から内部に指を突っ込み、かき回しながら、陰毛の中で勃起している小さな陰核をつまんでこする。そのたびに愛液はとめどなく分泌され、絵里子の性感を高めていく。（あ、だめ。ん、だめ。あ、あ、あ）　程なく、絶頂が訪れかける。二十四歳の飢えた肉体は、久方ぶりのエクスタシーへと昇りつめていく―― 「イく、イく、あ、だめ。あ、ああああ――」　興奮は最高潮にまで高まった。朱色に染まった絵里子の裸身が、いよいよやってくる悦楽に備え、ピクピクと痙攣を見せ始める。「あ、イく――」　絵里子が、小さな喘ぎを漏らした。……そのときであった。　がたんっ！「ッ！」　浴室の外で激しい音がして、絵里子は思わず自慰を中断した。　口をへの字に結び、目を大きく見開いて、音がしたほうへ首を向ける。「…………」　しばし、沈黙。　……絵里子は、動きをぴたりと止める。　音は、もうしない。　なにかが倒れた音だったのか？　分からない。しかし絵里子はほっと安堵の息を漏らした。少なくとも人がいたわけではないようだ。　しかし―― 　絵里子はオナニーを、あと少しのところでやめてしまった。……イけなかった。それが不満だ。身体の中にほてりが渦を巻いている。　とはいえ、いまさらもう一度みずからを慰めるのも、なんだか馬鹿らしい気がした。　機というものがある。いまの絵里子は、その機を完全に逸してしまっていた。（……なにやってんだか）　絵里子は苦笑を浮かべてかぶりを振った。お湯で濡れた長い髪が、激しく揺れる。「あーあ……」　絵里子はシャワーを止めると、ため息をついて浴槽に入った。　熱いお湯が気持ちいい。　真っ白い裸体、揺れる陰毛。女性として満足できなかった肉体が、もう一度慰めてほしいと言っているようだ。　しかし絵里子は、激しく首を振ると、両手でお湯をすくってから、顔をばしゃばしゃと勢いよく洗った。　――彼女は気が付かなかった。　浴室の前で、和也が、義姉の入浴している音をじっと聞いていたことを。　音は、彼がポケットから携帯電話を、うっかり落としてしまった音だったということを。　絵里子は部屋に戻ると、長い髪にブラシですいて、それからドライヤーで乾かした。　それから程なくベッドに入り、横になる。入浴のあと、すぐに寝るのが彼女の生活パターンだった。　ひさびさに寝る実家の布団。絵里子は日頃の疲れもあってすぐに眠ってしまった。　……熟睡。　……夢の中。　――何時間が経過しただろう？　暗闇の中で、絵里子はなにか肉体に違和感を感じて目を覚ました。　おかしい。　身体が妙に寒い。　パジャマが脱げているような気がする。　寝ぼけて服を脱いだのかしら……。　そう思って両目をうっすらと開くと、絵里子は危うく叫び出しそうになった。　義弟が―― 　和也が、自分の身体の上に覆いかぶさっているではないか。（な、なにをしているのよ！）　和也は両目をギンギンに開き、絵里子の肉体をなでまわしている。寝ぼけているわけではなさそうだ。明らかな意思をもって、絵里子の肉体を貪っている。　上のパジャマは脱がされていた。寝るときにブラはつけない絵里子だったから、白い乳房が完全に露出していることになる。（いやぁ……）　弟とはいえ義理である。血のつながりのない男に、胸を見られている事実。そのことにまず、カッと頬が熱くなる。　しかも和也は、その胸を揉みしだき、あるいは頬ずりをして、時おり鼻孔を大きく広げてクンクンと匂いをかぎ、しまいには柔らかな乳肌を舐めまわしてくるのだ。「義姉さんがいけないんだ……お風呂場で……オナニーなんかするから……」　和也はブツブツと言葉を放つ。絵里子に向けて言ったセリフではなく、独り言のようだった。「初めて会ったときから好きだったのに……あんなことをされたら……我慢できるわけないだろう……！」　和也はますます勢いよく、絵里子のおっぱいを揉みまくってくる。　少年の手のひらには収まりきらない、絵里子の巨乳。指のスキマから溢れる乳肉。和也は蕩けるような眼差しで、絵里子の豊満なバストを堪能している。　触られている絵里子は、どうしたらいいのか分からずに固まっていたのだが、しかし、（……和也。……お風呂場での……私のオナニーを知ってたの……？）　その事実を知ると、身体が熱くなってきた。　すると、浴室で発散されなかった性欲に火がついた。　一度意識をしてしまうと、もうだめだった。何年もセックスをしていなかった身体が、十六歳の若い男に愛撫を受け、覚醒してしまったのだ。　息が、嫌でも荒くなる。（やめて、和也……。私、我慢できなくなっちゃう）「あっ、義姉さん。乳首が硬くなってきたよ。感じてるんだね」（えっ、うそ……）　事実だった。乳房の先端にある桜色の頂は、硬さを増して上向きにツンッと勃起している。　和也は、一気に乳首を口内に含んだ。「んっ、あっ……！」　絵里子は思わず声を漏らした。「ッ！」　和也は、慌てて乳首から唇を離す。絵里子が起きたのかと思ったのだろう。　しかし絵里子は、（だめ、声を出しちゃ……）　強く意識して、それ以上、声を出さなかった。　和也は、ほっと安堵の息を漏らす。「女って、寝ていても感じるんだな……」　独り言を漏らす。　そして、再び絵里子の乳首をむしゃぶりだす。　絵里子は、また眠ったふりをした。しかし肉体はすっかり、目の前の義弟との官能に溺れている。乳首から脳髄へと確かに伝わる、ジンジンとした性の昂り。目を閉じたまま、絵里子の意識は浴びるような性欲の世界に溶けかけていく……。（だめ、だめ、これ以上されたら、もう、もう……）　――そんなにだめなら、どうして自分は起きないのだろう？　絵里子は自分でも分からなかった。目を開けて、やめなさい、と言えばそれで終わる話なのに。まさかこの義理の弟とこれ以上を望んでいるのだろうか。　分からなかった。自分の気持ちが。　ただひとつ言えるのは、　――ちゅるちゅる、ちゅぱぁ。（あ、あ、あ……）　胸への愛撫が、たまらなく気持ちいいということだ。（やああっ……だめ、だめ、だめえ……）「義姉さん、乳首がもうカチカチだよ」（言わないでよ、馬鹿ぁ……）　もう意識せずにはいられない。溜まりに溜まった二十四歳の女性の性欲が、肉体をとことん熱くさせている。　ふとももを、切なげに何度かすり合わせた。　すると和也は目ざとくそれを見つけ、絵里子の下のパジャマを脱がせにかかる。　白い下着が現れる。和也は下着越しに、絵里子の下半身をぺたぺたと、ぎこちなく触っていたが、それもほどなく終わり、ついにパンツに手をかけて、ゆっくりゆっくりとずり下ろしていく。（脱がされてる……脱がされているわ……）　絵里子はその事実を考えるだけで、ほとんど絶頂を迎えそうになった。「義姉さん……」　和也はため息にも似た独言を放つと、優しげに絵里子の女陰に指を入れる。　――にゅぷっ。「あっ……」　絵里子はまた息を漏らした。　女陰は完全に濡れきっていた。　和也の細い指は、遠慮しているのか、恐怖しているのか、絵里子の膣のほとんど入口の部分だけをぎこちなく触っているだけなのだが、それだけでも絵里子の身体は敏感に反応し、トロトロと愛液を分泌している。久しぶりの男を、待ち望んでいたかのように―― 「んん、ああ、はっ、ああっ……」　絵里子は、甘い息を漏らしていた。可能ならば、思い切り喘ぎたいのだが、それをすると和也にバレる。起きていることはバレたくない。この義弟との関係を壊したくない。（だ、だけど……）　いいの？　と、自問する。　和也に好き放題されていいのか、とみずからに問いかける。義理とはいえ姉弟。さらに言うなら、恋人でもない男にこんなふうに身体を触られていいのか、とも思う。（どうしたらいいの……？）　絵里子はほとんど泣きたくなった。姉としての自分、人間としての自分、いろんな自分が心の中にいる。ここで和也を怒鳴りつけても、あるいはされるがままにされても、いけないような気がしている。　しかし和也。肝心の義弟は、絵里子のそんな思いなど知る由もなく、くちゅくちゅと絵里子のおま●こを弄り、あるいは乳首や乳房をむしゃぶり続け、快楽の世界に溺れている。　そして彼がそうして愛撫を続けるほど、絵里子の理性は失われていく。（き、気持ちいい……）　姉としての自分―― 　人間としての自分―― 　いろんな自分がいる。　しかし。（気持ち、いい……もっと、もっとぉ……）　少なくとも、女としての自分は確かに、男を求めていた。　子宮がピクピクと疼いているのが分かった。口元からはわずかによだれまで垂れている。和也の行動に、絵里子の肉体は完全な火照りを見せていたのだ。（だめ、だめ、だめ……でも、でも、でも……）　理性と官能の狭間で揺れ動く心。　しかし――一瞬、和也の動きが途絶えた。（……？）　不思議に思い、絵里子は薄目を開ける。　すると和也が、トランクスを下ろし、そそりだつ男根を露わにしているのが見えた。少年らしく、まだ気持ち小さめで赤っぽい、しかし雄々しく反り返っているその逸物。（い、入れるつもりなの……？）　それだけは、と思った。　姉弟の関係でそれだけは良くない、と考えた。　まして和也は、コンドームをつけていなかった。冗談じゃない。かつての恋人とさえ、ゴム無しでのセックスなどしたことがなかった。当たり前だ。そんなことをされたら、そんなことをされたら―― （――どれだけ気持ちいいの……！）　――絵里子の理性は、もはや完全に蕩けていた。　妊娠の危険性よりも、姉弟で繋がる倫理性よりも、まず第一に、ナマのセックスによる快感がどれほどのものかを考えるようになってしまっていた。絵里子の心の迷いは、和也の勃起を見た瞬間になくなったのだ。　もう、どうなってもいい。　セックスがしたい。　早く入れてほしい。　絵里子の女陰は、男を受け入れるためにトロトロと、さらに濡れきっていく。「義姉さん、入れるよ。義姉さん……ああっ……」　和也は小さく息を漏らしてから、先走り汁が迸っているペニスの先端を、絵里子の膣口にあてがった。　チュウ、と、ピンク色をした絵里子の陰部がペニスに吸いつく。数年ぶりの男性を、絵里子の女が求めている。（あ、あ、あああ……入ってくる……）　和也のペニスのカリの部分が、ゆっくりゆっくりと中に入ってきた。にゅる、にゅる、と、淫靡な音を立てながら―― 　そして、ついに、ずりゅっ、と。　奥まで、挿入されたのだ。（ああああーっ……！）　絵里子は、もうそれだけで絶頂を迎えそうなほどに興奮した。　久しぶりのセックス、子宮の奥底まで肉棒が届くこの感覚。忘れていた女性としての悦びがおとずれる。　和也のペニスは、十六歳のわりに長かった。いきり立った男根が、絵里子の女性器を刺し貫く。そして、「義姉さん……！」　和也は、ゆっくりと腰を動かし始めた。　最初はぎこちない動き、しかし次第に激しくストロークを始める。そのたびに絵里子の膣はえぐられ、子宮を叩かれる。　さらに、ぷるんぷるんと揺れる巨乳を、和也は舌先で舐めしゃぶる。「はあ、ああ、あああ……」　絵里子は、もはや抑えきれない劣情の声を漏らしていた。和也はたまらなくなったのか、叫ぶ絵里子の唇を、みずからの唇でしっかりと防ぎ、舌を絡め合いディープキスを繰り返す。「義姉さん……義姉さん……義姉さん……」（和也、和也、ああ、和也ぁ……）　和也がペニスを出し入れするたびに、絵里子の官能は昂っていく。「義姉さん……あ、あ、ああああ……！」　ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ。　義弟が正常位で腰を振り、絵里子の肉体を責めたてるたびに、心地よいリズムで音が鳴る。姉弟の肉体がぶつかり合う音だ。音に合わせて乳房も揉まれ、さらには和也の腰と、絵里子のクリトリスが激しくこすれ合う。すると絵里子の性感はますます高まり、天頂の世界へと上りつめていくのである。（もう、もう、だめっ……）　絵里子は眉間にしわを寄せ、深い陶酔のため息を漏らす。　絶頂が近かった。浴室で発散されなかった肉欲が爆発しようとしていた。　だが、暴発の兆しをもっているのは絵里子だけではない。和也にも最高が訪れようとしていた。「義姉さん、俺、俺、もうっ……」（ああ……）　出される、出されちゃう。十六歳の義弟に中出しされる。　――構わない！　絵里子の理性は消えていた。メスとしての本能だけが、女盛りの彼女の意識を支配していた。膣内に思い切り射精してほしい。気の済むまで、一滴残らず出し切ってほしい！「あ、あ、あ、あああ……！」「んっ、んっ、んっ、んんん……！」　交わりあう二人の男女。声と息が室内に響く。　やがて―― 「う、あああああ……ね、ねえさ、んっ……ああああ！」　和也のペニスが、絵里子の性器の中で激しく脈打った。　どくん、どくんと精液が子宮を満たしていくのが分かる。若い女性の肉体を、思うさま貪ることで満足しきった男性器が、溜まりに溜まった性欲の塊を放出しきったその証―― 　それと同時に絵里子もまた、（んああああ、あ、あ、あ、あああああああああ！）　激しく女体を痙攣させた。　子宮で義弟の精子を受け止めながら、絵里子は、強烈な絶頂を迎えたのである。　それから和也は、ティッシュで絵里子の肉体を綺麗にすると、何事もなかったかのように部屋を出ていった。　汗と唾液と愛液で乱れた自分の肉体を、溶けたような眼差しで見つめながら絵里子は、（翌朝、どんな顔で和也に会おう）　と、ただ、そのことだけを考えていた。

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2015年10月4日掲載
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