２．名取 沙織（35歳）

　街のメイン道路から１本入った道路沿いには、ビジネスビルや自営のビルが並んでいた。
　沙織はそんなビルのひとつに居を構えていた。
　３階建てのビルの半分は住居で、半分は１階が駐車場、２階が作業室、３階が展示室になっていた。
　沙織はインテリア小物をデザイン製作していた。
　サラリーマンの夫と中学生の子供との３人暮らしで、35歳の女盛りを迎えていた。
　元々は父親がインテリア関係の仕事をしていたのだが、数年前に亡くなっていた。
　沙織は専業主婦をしていたのだが、趣味で製作していた小物の評判が良く、子供が中学生になったのを契機に、住まいを改造したのだった。
　主婦には違いないのだが、沙織は自分を生かしてみたかった。
（このまま主婦で終わるのはイヤ・・・女としては充実してきた年齢だけど、もう夫婦関係は皆無に等しいし、自分を生かして過ごしたい・・・）
　沙織は自分のオンナをどうにもできない欲求を、インテリア小物のデザイン製作に昇華しようとしていたのだ。

　新月の深夜、街は闇に包まれ人通りも絶え、静まり返っていた。
　家族が寝た後、３階の展示の調整を行なった。
　最終確認の為、沙織は通りの反対側から３階の展示室を眺めていた。
「結構キレイにディスプレイ出来たわ〜」
　通行人を意識し、通りから作品が見えるようにディスプレイした。
　夜は灯りの効果で、色とりどりの物語を感じさせていた。
「素敵ですね〜」
「えっ！あぁ〜ビックリしたわ〜」
　３階を見上げていた沙織の横に、いつの間にか見知らぬ男が立っていた。
「あぁ、スミマセン！驚かせるつもりは無かったんですが・・・素敵なインテリア・ディスプレイに足が止まってしまって・・・」
（どこの人かしら？見かけないけど・・・雰囲気のいい人ね・・・）
「あのぉ〜どちらの方ですか？」
　沙織は不審人物を見るような不安な表情を男に向けた。
「あぁ、怪しい者じゃないですよ〜 僕は大通りの反対側で写真館を営んでる室伏 隆というものです」
「そうですか・・・わたしはインテリア小物のデザインをしている名取沙織です。こんな時刻に、撮影か何かの帰りですか？」
　沙織はカメラバッグを見ながら隆に問いかけた。
「えぇ、郊外まで風景写真を撮りに行きまして・・・最終で帰ってきたんです。いつもは通らない道なのですが・・・偶然でもラッキーでした・・・」
「えっ？」
「こんな素敵なディスプレイに出遭えて・・・宜しければ写真撮らせてください？」
「えぇ・・・構いませんけど・・・」
　隆は三脚を組んでカメラをセットし、段取り良く何枚かシャッターを切った。
「ありがとうございます。宜しければ、プリントしたら差し上げますが・・・」
「えぇ、お願いします」
「連絡先は？」
「それじゃ、携帯に・・・」
　沙織は隆に携帯の番号を伝え、隆は片付けをして帰っていった。

　翌日も相変わらず、淡々と時間が過ぎていった。
（夫も子供も、わたしを便利な家政婦みたいに扱って・・・あぁ〜ぁ！）
　慌しく主婦業をこなすと、作業室に篭り小物製作に没頭した。
　沙織にとってはストレス解消にも役立っているようだ。
「もう夕食の支度をしなきゃ！あぁ〜〜疲れるわ〜」
　仕方がないといった表情で住まいの方に戻り、再び慌しい時間を送った。
　片付けも終え、夫と子供が部屋に入ってから、やっと自分の時間が持てた。
（主婦だから仕方ないけど・・・毎日毎日じゃねぇ〜〜ふぅ〜ぅ・・・）
　溜息混じりに昼間に続きをやっていると、携帯が鳴った。
『はい、名取ですが・・・』
『あぁ、奥さんですか？僕です。昨夜の写真屋の室伏です』
『あぁ、はい、どうも・・・』
　なんとなく沙織は応対の声に明るさが出ていた。
（男の人から私用の電話が入るなんて・・・何年ぶりかしら？ウフッ・・・）
『もし、宜しければ、今から写真を届けますが・・・？』
『えっ？えぇ、構いませんが・・・１階が駐車場の方から２階に上がって下さい』
『分かりました、それじゃぁ、後ほど〜』
　電話を終えた沙織は、少し高揚して胸が高鳴っていた。
（何でドキドキしてるのかしら・・・？でも、こんな時刻に拙かったかしら？）
　時計の針は夜中の12時を指していた。
　夫も子供も寝入っている時刻だった。
（誰かに見られるとマズイわ・・・妙な誤解を招くかも・・・）
　少し困って考え込んでいる時に、作業室のドアをノックする音が聞こえた。

　昨夜は暗がりでハッキリ見えなかった隆の姿がドアから入ってきた。
（えっ！40歳ぐらいかしら・・・？スラッとしてカッコイイわ〜）
「どうも〜昨日は・・・コレが昨夜のプリントです」
「わぁ〜素敵・・・って、自分が言うのも変ですね？ウフッ！
室伏さんの腕の良さですね〜昨夜、見たより素敵に見えますわ〜」
「いえいえ、あなたのセンスは一流ですよ！」
「煽てないで下さい〜あっ、今、コーヒーを淹れます〜いいですか？」
「はい、ありがとうございます」
（昨日は暗かったから良く見なかったけど、結構、魅力的な女性だな〜でも人妻だよな・・・こうして後姿を見てても、スタイルもいぃ感じだし・・・）
　隆は沙織の肢体のラインを眺めていた。
「おまたせ〜」
「ありがとうございます〜奥さんって美人だったんですね！」
「えっ？」
「いえ、お世辞じゃなく、昨夜は暗かったので良く分からなくて・・・美人でスタイルも良く、ご主人が羨ましいですね〜」
「お上手ですね〜わたしなんか、ただの疲れた主婦ですよ！子供は中学生だし、忙しくて手入れも何もしてませんし・・・室伏さんこそ、カッコイイから・・・奥様が羨ましいわ〜」
「いえ、女房は５年前に事故で亡くして・・・今は独身です」
「あっ、スミマセン！知らなくて・・・」
（だから、こんな時刻に出てこれるんだ・・・）
　ふたりはコーヒーを飲みながら写真やインテリアの話しに花が咲いた。

　15分位経った頃、隆が３階の展示室を見たいと言った。
「気が合いますね〜こんなに話しをしたのは久しぶりですよ」
「わたしも・・・それじゃ、こちらから・・・」
　部屋の中の階段で３階に上がり、灯りを点けて窓際に回った。
「ここから道路を見ると、夜中は殺風景ですね？」
「えぇ〜夜になると猫一匹通らなくて・・・」
「勿体ないなぁ〜こんなに素敵なディスプレイが見られるのに・・・あっ、僕の店や商店街の知人たちにＰＲしますよ！」
「本当に〜？ありがとうございます」
　窓際に立って戸外を見ていた沙織の後ろに隆が立った。
「この辺に仲睦ましい男女の人形を置いたら・・・もっといいかも？」
「そう？どんな感じのがいいのかしら？」
「そうですね・・・こんな風に寄り添って・・・」
　隆は斜め後ろから沙織を抱いて答えた。
「あっ！」
　一瞬、ビクッとした沙織だったが、隆を拒めなかった。
（どうしたのかしら・・・？こうしてると、気持ちがいいわ〜）
「奥さん・・・僕の気持ち、伝わってますか？」
「えっ？えぇ・・・熱く・・・」
「そのままジッとして・・・全部脱がせてもいいですか？」
「で、でも・・・外から丸見え・・・恥ずかしい・・・はぁ、はぁ・・・」
　沙織の胸は高鳴り、心臓の鼓動が隆に聞こえるんじゃないかと思った。
「猫一匹いませんよ・・・ネッ！」
　隆は肩越しに沙織の耳に息を優しく吹きかけるように呟いた。
「あっ、はぁ、はぁ、はぁ〜〜」
　隆は優しい手つきで１枚１枚脱がせていった。
「キレイな裸ですね・・・そのままの姿勢でいてくれますか？」
「・・・・・・・・・」
　隆はカメラバッグを肩に外に出て行った。
（何なの？このまま・・・って、恥ずかしいわ・・・）

　沙織が窓ガラスから通りを見てると、隆がカメラをセットしていた。
　セットが完了すると、慌てて３階に戻り自分も裸になって沙織を抱いた。
「何？」
「幸せそうな顔をして・・・動かないで〜」
　隆は左手で沙織の股間を半分ほど隠し、右手を前に回して乳房を下から軽く包むように添えた。
　しばらくすると、通りのカメラのフラッシュが光った。
「はい、もういいですよ！でも、ちょっと待っててくださいね！」
　そう言うと裸にズボンだけ穿き、急いで通りのカメラを片付けて戻った。
「はぁ、はぁ、ふぅ〜〜ぅ・・・ちょっと慌しかったかな？」
「どうしたんですか？」
「奥さんにイメージを伝えていたら、その姿を撮りたいと思って・・・」
「じゃあ、寄り添っている姿・・・写真に？」
「えぇ〜いけませんでした？」
「いえ・・・でも、恥ずかしいわ〜」
「何を言ってるんです・・・奥さんのヌード、素敵ですよ〜」
　呼吸を整えた隆は沙織を背後から抱きしめた。
「あぁ、今日のわたし、少し、変だわ・・・ここで裸になって、こんな・・・」
「もう黙って・・・変なら徹底的に変になってみませんか？」
「そ、そんなこと・・・あぁ〜〜」
　隆は沙織の頭を後ろに反らさせ、半開きの口唇を吸った。
　両手で乳房を揉みしだき、身体中を撫で回し、背筋から下へ舌を這わせた。
「あぁ、あ、あ、あぁ・・・はぁ、はぁ、はぁうっ・・・あぁ、もぅ・・・」
　隆は豊かに肉付いたお尻を舐め、沙織の両脚を開いて淫唇も舐め回した。
「はぁ、はぁ、は、はっ・・・あぁ、いぃ〜〜あぁ、ダメ、もぅ、あぁ〜〜〜」
　沙織に窓ガラスに両手をつかせ、自分の身体を後ろに密着させた。
「ほら、目を開けて！暗い通りのどこからか、奥さんを見ている人がいるかも・・・後ろから乳房を揉まれて悶えている自分の姿がガラスに映ってますよ」
「えっ？あぁ・・・これが、わたし・・・あっ！うっ・・・あぁあああ〜〜〜」
　隆が沙織の淫壷をバックから貫いたのだ。
　ゆっくり、早く・・・速度や角度を変えて、隆は沙織の尻に腰を打ちつけた。
「あぁあああっ・・・いぃ、いぃ〜〜もっと、もっとぉ〜〜」
　貫かれた尻を隆の股間に押し付けて激しく振り、積年の淫欲を一気に爆発させてるようだった。
　上体を窓ガラスに押し付け、突き上げてくる快感を感受した。
「あぁ〜〜イク・・・イク〜〜あぁ、イッちゃうぅぅ〜〜〜〜」
　白い肌が熱く朱に染まり、何度も繰り返される快感の波に全身を震わせ、やがてガクガクと床に崩れ落ちた。

　隆は床に崩れ落ちた沙織の身体を優しく抱きしめた。
「奥さん・・・」
「あぁ〜〜はぁ、はぁ、はぁ・・・」
　沙織は隆の股間から聳え立つ肉棒を握り、深く口の中に咥え込んだ。
　無我夢中にむしゃぶるように舐め回し、口唇と舌で激しく扱いた。
「あっ、あ、あ、はぁ〜〜ぁ・・・すごぃ・・・あぁ、いぃ〜〜」
「ねぇ〜出して！思い切り、出してぇ〜〜」
「あぅっ・・・あぁ、奥さんの良く感じるオマ×コの中じゃダメですか？」
「今日は・・・危ないの〜ゴメンなさい・・・はぁ、はぁ・・・だから、ネッ！」
「じゃぁ、今度・・・」
「えぇ、いぃわぁ〜いっぱい出してぇ〜〜」
「うっ・・・あぁ〜あぁ〜あっ・・・イクッ、イクぅううう〜〜〜〜」
　沙織は口の中から零れるほどの大量の白濁の液を飲み込んだ。
「あぁ、美味しいわぁ・・・あなたの濃いエキスを感じちゃう・・・」
「全部、飲んでくれたんですか？今度は、また、たっぷりと感じてもらいますよ〜どんな風に感じさせてほしいか・・・何でも言ってくださいね！」
「嬉しい・・・あなたとは感性もセックスも相性がピッタリだわ〜」
「僕も、そう思いますよ〜奥さんとなら、激しく淫らになれる」
「明日も・・・来て！？」
「えぇ、今日の写真を持ってきますよ〜また、撮ってあげましょうか？」
「素敵に撮ってくれるのなら・・・」
「じゃあ、また・・・」
　射精して萎えた肉棒をキレイに舐めていた沙織を抱きしめ、隆は再会を告げて去っていった。

　翌日、沙織は一日中ボォ〜としていた。
　昨夜の出来事が本当にあったのか・・・？自分の中で反問を繰り返していた。
（便利な家政婦のような主婦生活で終わるのがイヤという気持ちが、あんな出逢いを生んだのかしら・・・？
　しかも初めてで、あんなに淫らに乱れて・・・信じられないわ〜自分が・・・あの人に嫌われたんじゃないかしら？淫欲の強い女だな〜って・・・
　あぁ〜〜どうしよう・・・もう一度、逢いたい・・・でも・・・もう一度逢ったら、ズルズルと、いや、さらに激しく・・・主人や子供に気づかれたら、どうしよう？
　でも・・・逢いたい〜逢って、乱れて、オンナを感じたい！）
　昨日までの長い主婦であった自分から脱皮した蝶のような気分だった。
（新たなオンナという蝶・・・淫らに激しく舞いたい・・・）
　沙織は早い時刻から作業室に篭り、小物の製作に没頭した。
　来るか来ないか分からない隆を待つ自分を忘れる為に、作業に没頭した。
（自分から訪ねて行く訳にはいかない・・・だから・・・）

　10時・・・11時・・・12時・・・
　コンコン・・・
　静かな深夜の空気に小さな音が響いた。
　沙織は椅子を倒して立ち上がりドアを開けた。
「入ってもいいかな？」
「いじわるぅ〜〜」
　部屋に入った隆の胸に飛び込み、激しく口唇を求めた。
　隆も沙織の身体を強く抱きしめ、沙織の舌を吸い唾液を交換した。
「ふぅ〜〜やっと落ち着いたわ〜来ないのかと・・・」
「昨日、約束したでしょ！僕も早く来たかったけど・・・人目が・・・」
「ごめんなさい〜気を遣わせちゃって・・・」
「コレ！昨日の写真・・・どう？」
　隆は引き伸ばしたプリントを沙織に渡した。
「・・・・・・まるで絵画の世界みたい・・・暖かい光りに包まれて・・・」
「キレイですね〜奥さん・・・」
「奥さん・・・は、ヤメテ！沙織・・・って呼んでくれます」
「それじゃあ、僕は隆・・・」
「苗字の無い名前だけの関係・・・沙織と隆・・・いいですね！」
「えぇ・・・」
「もっと沙織のキレイな身体を撮りたいなぁ〜」
「こんなにキレイに撮ってくれるのなら、いつでもいいわ〜」
「じゃぁ、今からでも？」
「えっ？ここじゃあ・・・ここは・・・ちょっと・・・」
「そうだよね〜今度、どこかに行って・・・ネッ！」
「えぇ〜そうして・・・」
　ふたりは仮眠用の簡易ベッドに腰を下ろし、身体を寄せ合った。

　沙織は隆の太股に手を置き、摩るようにしながら話し始めた。
「昨日は、わたし夢中になっちゃって・・・ごめんなさい〜実は・・・セックス、久しぶりだったので・・・感じすぎちゃって・・・ましてや隆さんのような方と出逢って、こんなことになるなんて・・・」
「僕だって同じですよ・・・妻が亡くなってから、もう女性とは縁が無いだろうと思っていました。まさか、沙織さんのような素敵な女性と出逢うなんて・・・」
　沙織の手は隆の太股から次第に股間の膨らみに伸びていた。
　まっすぐ上に勃起していた肉棒をズボンの上から優しく撫でていた。
「あぁ・・・沙織さん、そんな風に優しくされると・・・理性を失いそう・・・」
「いいのよ〜こうしている時は、理性なんて邪魔なだけですよ〜このまま感じて・・・隆さんのオチ××ンに感じて欲しいの〜」
「あぁ、いぃ気持ちです・・・沙織さん〜」
　ベルトを外しファスナーを下ろし、トランクスの中から肉棒を取り出した。
「まぁ〜凄く大きくなって・・・嬉しいわ〜わたしが欲しいのね？」
「そう・・・あぁ〜沙織さんが欲しくて・・・あぅっ、こんなになって、はぁ〜」
　沙織は肉棒をゆっくり扱きながら舌で亀頭を舐め始めた。
「あっ、あぁ〜あぁ・・・はぁ、はぁ・・・いぃ〜沙織さん・・・」
　沙織は夢中になって深く咥え込み、上顎と下で圧迫しながら扱いた。
「あぁわゎゎゎ・・・あっ・・・つぅ〜〜はぁ、はぁ・・・もぅ・・・イッちゃう・・・」
　その言葉に沙織は肉棒から口を放した。
「今度は僕の番ですよ〜」
　隆は座っている沙織の前に屈みこみ、素足の指を口に含んで舐め始めた。
「あぁっ・・・そこは・・・あぁ〜あぁ〜あ、あっ・・・ふぅ〜〜」
　両手で沙織の脚を下から撫で上げ、太股を摩り、下着を引き下ろした。
　身体を沙織の太股の間に入れ、大きく脚を開いて股間に顔を押し付けた。
　少しお尻を持ち上げ、グッショリ濡れている淫唇を舐め肉芽を吸った。
「あっ、あぁああああ〜〜っ・・・はぁ、はぁ、はぁはっ・・・いぃ〜〜」
　隆の頭を上から押さえ、淫唇に押し付けて悶えた。
　沙織の着衣を全て脱がすと、上から下まで手と指で満遍なく撫で回した。
　指先から乳房、うなじからお尻まで・・・
　簡易ベッドの上で仰向けにした沙織の両脚を高く掲げ、肉棒を深く挿入した。
「あぁ〜あぁ〜隆・・・好き、好きよ〜〜」
　狂ったように悶える沙織の姿態に、隆は激しく腰を送り続けた。
　２度３度と昇り詰めた沙織の身体をうつ伏せにし、
　ベッドから降りて尻を引き寄せ、バックからパンパンと音を立て腰を送った。
「あぁあああああ〜〜〜〜いぃ〜いぃ〜また・・・イク、イクわぁ〜〜〜」
「僕も・・・あぁ・・・イキそう・・・あぁ〜〜っ・・・」
「あっ、ダメ・・・そのまま出しちゃ・・・あぁ・・・どうしよう・・・あぁ、あぁ・・・後ろの穴に・・・入れて・・・後ろなら、出しても・・・大丈夫だから・・・」
「うっ・・・えっ？後ろ・・・って？お尻・・・？」
「はぁ、はぁ・・・あぁ〜いいから・・・ネッ！お願い・・・後ろでイッてぇ〜〜」
　隆はアナルセックスの経験が無かったので、少し躊躇っていたが、沙織の淫欲に濡れた肉棒を淫壷から抜き、萎んだ蕾に押し当てて挿入した。
「あぁ・・・あぁ〜〜っ・・・はぁ・・・はぁ・・・ふぅ〜〜」
　沙織は少し苦しそうな表情で深く呼吸をした。
「すごい・・・窮屈で締め付けられる・・・っ、あぁ〜〜あぁ、あぁ、うっ・・・」
　隆はゆっくり挿入を繰り返し、その感触の心地良さを味わっていた。
「もぅ・・・ダメ・・・沙織・・・イクぅ〜〜〜っ・・・あぁ〜〜〜」
「いいわ〜イッてぇ〜〜あぁ〜〜〜わたしも・・・」
　沙織は隆の肉棒の動きが早まると同時に深い快感を感じ始めていた。
「あぁうっ・・・はぁ、はぁ、はぁあっ・・・イッ・・・イッくぅぅううう〜〜〜」
　隆は沙織の背中を抱くように倒れこみ、身体をピクピクさせて射精していた。
　沙織も両手でベッドのマットをつかみ、ブルブルと小刻みな痙攣を繰り返した。

　しばらくして、やっと身体を起こした隆は、沙織を起こして抱きしめた。
「ありがとう・・・凄かった・・・沙織さん、もう、離れたくない・・・」
「あぁ・・・わたしも・・・凄く感じちゃって・・・もう隆無しじゃ生きていけない・・・」
　ふたりは現実の壁をどうしたらいいのか迷っていた。

　数日後、ふたりは街から遠いホテルにいた。
　広い部屋には裸の沙織と隆の他、何も無かった。
　いや正確には黒いカーテンと黒い敷物、カメラが３台とＰＣがあった。
「沙織・・・今から熱い僕らふたりを３台のカメラで１分間隔で自動撮影するよ」
「えっ！恥ずかしいわ・・・」
「出逢った夜の写真より、僕らの真実が写される・・・それも上、左右から・・・素敵な思い出になると思うよ〜後で風景と合成するから楽しみにして〜」
「ウフッ、いいわ〜隆がそうしたいのなら・・・」
　ふたりは呪縛が解かれたように絡み合い、激しく愛し合った。
　お互いの性器を貪り、あらゆる体位で交わり、ドロドロに溶け合った。
「ふぅ〜ぅ・・・少し休んでから・・・またネッ！」
「いいよ！じゃあ、その間にカメラを外してＰＣで編集してるよ」
「ホントに写真好きなのね〜」
「いや、仕事にしてるくらいだからネッ！でも、今は君が対象だから・・・後で自分の悶えている姿を見てみる？きっと、キレイだと思うよ」
「えっ、そうかなぁ〜〜？やっぱり、すごい格好をしてて・・・？ヤダわぁ〜」
　しばらくすると、ふたりがＰＣの前で楽しそうにしている姿があった。
「ほらキレイだろ〜」
「えぇ〜〜っ、これって、わたし〜〜？フフフッ・・・」
「僕もまぁまぁかな？アハハハッ・・・」
　お互いの素肌に触れながら、いつでも感じていたいと思うふたりだった。
「この先・・・わたしたち、どうなるのかしら？」
「さぁ・・・なるようにしかならないんじゃないのかな〜」
「そうね！ウフフッ・・・」
　ＰＣを離れ、再び、絡み合うふたりだった・・・。