22．岸田 愛夢（26歳）

　若葉が芽吹き、何もかもが生まれ変わったように感じる春先、愛夢は久しぶりにドライブに出掛けた。
　結婚して２年、夫の武生が出張に出かけ、久しぶりに主婦業から解放された。
（あぁ〜ぁ、たった２年なのに・・・何もかもが違って見えるわ！）
　まだ子供には恵まれなかったが、夫婦仲は恋人時代と変わらず、幸せだった。
（こんなに恵まれてるのに、主婦業から解放されただけで・・・）
　手足が自由になったような、妙な気分だった。

　海岸通りを清々しい風を感じながら走り、ドライブインで食事を摂り、夕方には「星降る街」という看板の立っているペンションに入った。
　平日だということもあって宿泊客は愛夢だけだったが、オーナーはフランス料理をセミコースで持て成してくれた。
「美味しかったわ！作っていただいただけでも美味しいのに・・・料理が最高！」
「ありがとうございます・・・コーヒーでも召し上がりますか？」
「はい・・・いただきます」
「いつもはご主人に作って差し上げるばかりで大変ですよね？主婦業は」
「えぇ、本当に！誰かに作ってもらうというのは、とても嬉しく感じます」
「そうでしょうね！僕は何もかもひとりだから・・・」
「オーナーは独身なんですか？」
「えぇ・・・バツイチです。死に別れですが・・・」
「あぁ、すみません。変なこと聞いちゃって・・・」
「岸田様、今日はおひとりで？」
「えぇ、主人が出張になったので、ちょっと小旅行に・・・ふふっ！」
「じゃあ、ゆっくりなさってください・・・ところで、後で星を見ませんか？」
「星・・・あぁ、そうですね！星降る街・・・ですか？」
「この辺りは、珍しく星がキレイに見えるんです」
「へぇ〜星を見るなんて、久しぶりです。じゃあ、後で誘ってください！」
　愛夢はコーヒーを飲みながら、静かな音楽を聴いていた。

　１時間ほど経った頃、オーナーが愛夢を誘いに来た。
「岸田様、お約束の天文観測に行きましょう」
「えぇ！他には・・・？」
「今日は平日なので、お客様は岸田様だけで・・・だから、ゆっくりしてください」
「それじゃ、岸田様は止めて、愛夢と呼んでください！」
「アム・・・？変わった名前ですね！」
「えぇ、夢を愛しんで生きていくような女に・・・と、名づけたようです」
「ふぅ〜ん、いい名前ですね・・・」
　オーナーは屋上に作った観測用の展望室に愛夢を案内した。
「まぁ、大きな望遠鏡！」
「アマチュアですから、小さいんですよ！でも結構、楽しめますよ」
　そう言うとオーナーは、望遠鏡を覗き込み調節を始めた。
「さぁ、いいですよ！ご覧になってください！」
　愛夢はオーナーに促され望遠鏡を覗いた。
「す、すごぉ〜〜ぃ・・・こんなになってるの？うわぁ〜〜」
　愛夢は子供のように無邪気に喜び、夢中になって覗いていた。
「お泊りの部屋は、寝ながら星空が楽しめるようになってます」
「えっ！そうなんですか？わぁ〜楽しみ〜〜」
「この季節には珍しく、肉眼でも星空が楽しめるんですよ！」
　愛夢はオーナーの存在を忘れるほど、楽しんでいた。

　ふと気がつくと、オーナーが床に座って自分を見ていることに驚いた。
「どうしたんですか？わたしなんかを見たりして・・・」
「いつも星を眺めていますが、愛夢さんは、それと同じくらいに、イヤ、それ以上に眺めている価値がありますよ！」
「えぇ〜っ！そんな風に言われたのは、生まれて初めてだわ」
「ウソでしょ？だって、そうして眺めているときの姿の艶っぽさは、とても26歳とは思えないほど妖しいし、肌は26歳より若い気がします」
「は、恥かしいわ・・・」
　愛夢は見られていると思うと何故か嬉しく、そのまま固まった気分がしていた。
「ヒップラインが素敵ですね・・・そして極端に括れたウエストも・・・そういう格好をしているから気づいたのかも・・・良かった！」
（確かに自信はあったけど・・・そんなに素敵に見えるのかしら？）
　愛夢は久しぶりの解放感の中、オーナーの言葉を新鮮に感じ嬉しかった。
「長く伸びたしなやかな脚も素敵ですね・・・思わず触れたくなりますよ」
「えっ？！」
　オーナーの言葉どおり、しなやかに長く伸びた両脚をオーナーが擦っていた。
「お、オーナー！ヤメテ・・・」
「今日は貴女の解放日、何もかも解き放って、気分良く過ごしませんか？」
（そうね・・・この小旅行の間だけでも・・・独身時代に戻ってもいい・・・？）
　愛夢の心の中は、複雑に葛藤していた。
　そんな愛夢の心の決意を促すように、オーナーの手は愛夢の大きくカーブを描いたヒップに届いていた。
　薄地のパンツを穿いていた愛夢の尻は、その肉付きや柔らかさまで触れなくても分かるほどで、オーナーは愛夢の後姿を見た時から、このお尻に淫欲を掻き立てられていた。
　愛夢が望遠鏡を覗く姿は、その淫欲を煽るヒップラインが強調され、オーナーは我慢の限界を感じていたのだった。

　Ｔバックの下着も、愛夢の魅惑的な尻をより際立たせていた。
　オーナーは愛夢の尻の肌を優しく擦るようにパンツの上から撫で回した。
「あっ、ホントに・・・ヤメテ・・・あぁぁぁ・・・あ、あ、いぃぃぃ・・・はぁ、はぁ・・・」
「この辺は、このペンションしかない・・・そして、ここは、ふたりきり・・・」
　何気なく言ったオーナーのこのひと言が、愛夢を解き放つキーワードになった。
（何をされても誰にも助けてもらえないってこと・・・そうなんだ・・・見方を変えれば、どんなことをしても、誰にも見咎められないってこと・・・）
　愛夢の中で眠っていたオンナが目を醒ました瞬間でもあった。
　強張っていた身体の力が抜け、オーナーの愛撫を心地良く感じ始めた。
「はぁ、はぁ、あぁぁぁ・・・いぃ、いっ、いぃぃぃ・・・」
　独身時代から、ヒップは愛夢の自慢であり、最も敏感な性感帯でもあった。
（括れたウエストやツンと上向いた乳房に皆、目がいくのに・・・オーナーは、わたしの一番のヒップを最高に気に入ってくれた・・・嬉しい・・・）
　夫でさえ愛夢の一番感じやすい箇所は知らなかった。
「そのまま望遠鏡を覗いて、星たちのキラメキを楽しんでいてください」
　オーナーは愛夢にそっと呟き、薄地のパンツを引き下げ、Ｔバック姿にした。
「は、恥かしいわ・・・こんな格好、誰の前でもしたこと無いのに・・・」
「じゃあ、今日から生まれ変わればいいですよ！星のように・・・」
　オーナーは露わになった愛夢の魅惑的なヒップを撫で、舌で舐め回した。
「あわわわわ・・・はぁ、はぁ、いっ、いぃ〜〜っ・・・あぁ、そこ、あぁ、いいの〜」
　愛夢は恥かしい言葉も、今なら隠さず言えそうな気がしていた。
（わたし、今、凄くイヤらしい格好してる・・・はぁ、はぁ、堪らない・・・）
　いつの間にかオーナーは素っ裸になっていた。
（わっ！結構、逞しい身体・・・アソコも・・・大きいわ！あぁ、早く、したい・・・）
　オーナーは自分の裸の股間を愛夢のお尻に密着させ、両手を伸ばして括れたウエストを擦り上げ、ツンとした乳房を掴んで揉んだ。
「あぁ〜あぁ〜もぅ・・・あぁぁ、早く・・・どうにか、して・・・はぁ〜」
　オーナーは愛夢の上半身を裸にし、荒々しく弄り、Ｔバックの下着を剥ぎ取った。
（あっ！こんなに・・・あぁ、犯されるって、こんな感じ・・・）
「あぁぁ・・・いぃ感触だ・・・堪らない」
　オーナーは愛夢の両脚の下に身体を入れ、淫液の滴る淫唇を舐め尻を擦った。
「あぁぁ、あっ・・・はぁ、いぃ〜ぃ、ふぅぅぅっ・・・あぁ、ぁぁぁ・・・」
　淫唇の中のクリトリスを舐め、淫壷に指を入れ、滑らかな尻を擦り続けた。
「あぁ、あぁ、あっ、うっ、はぁ、ぁぁぁ、いぃ〜〜っ・・・もぅ、ダメぇ〜〜〜」
　ガクガクと愛夢の膝が崩れ、小さく昇りつめた。

　オーナーは立ち上がって愛夢の露わになって突き出された魅惑的な尻を擦り、淫唇や菊蕾を舐めたり指で擦ったりした。
「うわっ、あ、あ、あぁぁぁ・・・はぁ、はぁ、ぁぁぁ、いぃぃ〜〜」
　オーナーは肉棒を握り、少し逡巡したが淫壷に挿入し始めた。
「あぁぁ、ぅぅぅぅ・・・はぁ、はぁ、い、ぃぃぃ・・・ふぅ、はぁ、ぁぁぁぁ・・・」
「愛夢さん、お尻は言うまでもなく素敵ですが、ここも、いぃですね！」
「はぁ、あぁ、あなたも・・・はぁ、素敵、ですよ・・・あぁ、あぁ、あはっ・・・
あぁ、もぅ・・・あ、あ、あぁ・・・イク、イッちゃうぅぅぅぅ〜〜〜」
　淫壷を小刻みに震えさせ、愛夢は初めての浮気を淫らに悦んでいた。
　オーナーは肉棒をゆっくり抜き、愛夢の魅惑の菊壷に挿入し始めた。
「あっ・・・うわっ・・・そこは・・・はぁぁ・・・初めてだから・・・あぁ、優しく・・・」
「えっ！初めて・・・？嬉しいなぁ〜こんなに素敵なお尻・・・今まで誰とも感じあったことが無いなんて・・・」
　オーナーは感激し、愛夢の言うように優しく菊壷を責め始めた。
　ゆっくりとした動きを繰り返しているうちに、愛夢の口から喘ぎ声が洩れ始めた。
「はぁ、はぁ、い、いぃわぁ・・・あぁ、すごっ・・・そう、あぁああああっ、いぃ〜〜」
「愛夢さん・・・すごく締め付けが良くて・・・あうっ・・・はぁ、吸い出されそう・・・」
「あぁ、まだ、まだよ！もぅ少し・・・はぁはぁ、あっ、あ、イッ、イッくぅぅぅ・・・」
「ぼ、僕も・・・あうっ、あぁ、出る〜〜っ・・・うあっ・・・いっ・・・はぁぁぁ・・・ふぅ〜」
　愛夢が昇りつめるのと同時に、オーナーの肉棒から菊壷に大量の粘液が放出された。
　そのままオーナーの股間に座り込む形で、ふたりはジッと余韻を味わっていた。
「はぁ、はぁ・・・素敵でした」
「あなたも・・・わたしの初めてのオトコよ」
「光栄です。それでは、お礼に・・・」
　オーナーは愛夢を背後から抱きかかえたまま、ツンと上向いた乳房を優しく揉み、首筋や耳たぶなど、愛夢の身体を手と舌で愛撫し始めた。
「あぁぁ、いいわ・・・」
　愛夢は菊壷に肉棒を咥えたまま、オーナーの愛撫を甘く感じていた。

　何分ぐらい経ったろうか・・・？
　ふたりは展望室から浴室に行き、一息をついてから宿泊する部屋に入った。
「うわぁ〜素敵・・・本当に星が降り注いでいるみたい・・・」
　愛夢はベッドに仰向けになると、天井のガラスを通して見える星空に感動していた。
「良かった！気に入っていただいて・・・」
　オーナーは愛夢の横に仰向けになり、しばらくふたりで星空を眺めていた。
　愛夢はオーナーの股間に手を伸ばして肉棒を弄った。
「あっ・・・愛夢さん」
「しっ！黙って・・・星空を見てて」
　半立ちのような肉棒を握って扱きながら、オーナーの胸や首に口づけを繰り返し、次第に舌を股間の周辺に這わせ始めた。
「うぅぅぅ・・・」
　愛夢は股間に顔を埋め、玉袋を舐め回し、口に含んで転がすように愛撫し、肉棒の茎を根元から何度も舐め上げ、亀頭を口の中に咥えて舌を絡めた。
「あぁぁ、いぃ・・・ふぅ、ふぅ・・・」
　見る見るうちに復活し始めた肉棒は、硬度を増し太く張っていた。
「凄いわ〜タフで逞しくて、優しい・・・チュッ！」
　昂った肉棒にキスをして、愛夢は股間を跨いで淫壷に肉棒を沈め始めた。
　ズブズブズブ・・・
　溢れる淫液を押しのけるように肉棒の姿が淫壷に消えていった。
「あぁ、素敵です！星空をバックに、スタイル抜群の愛夢さんが悶えるなんて・・・」
　愛夢は既に腰を上下させ、グチュグチュと音をさせて肉棒を貪っていた。
「あぁぁ、いぃわぁ〜〜はぁ、はぁ、あ、あぁぁ・・・いぃ〜〜っ・・・はぁ、はぁ・・・」
　愛夢は腰を前後にスライドさせたり、上下させたり、回転させたりと、快感を高めるために激しく自分で動いていた。
　オーナーは、そんな愛夢を充分に鑑賞し、締ったウエストから形の良い乳房に手を伸ばし、少し強めに乳首と共に揉みしだいた。
　何度も昇りつめた愛夢は、そのままオーナーの胸に抱かれて眠ってしまった。

　翌朝、目を醒ました愛夢は、朝食を作って待つオーナーに迎えられ、充実した朝食の時間を過ごした。
「ありがとうございました・・・オーナーに出遭えて良かったわ！」
「僕の方こそ・・・あなたの初めてのオトコになれて、幸せな気持ちです」
「また、寄ってもいいかしら？」
「えぇ、是非！いつでも、あの部屋を空けて、お待ちしてます」
「本当ですか？・・・オーナー、わたし・・・」
　何か言おうとした愛夢の言葉を遮り、オーナーは優しく微笑んで首を横に振った。
「今度、もし今度いらっしゃった時は・・・その時に続きを聞きます。ネッ！」
　小さくウィンクするオーナーに素早くキスをし、笑顔を輝かせ愛夢は旅立った。

　愛夢は気持ち良く車を走らせていた。
（また星を見ながら・・・）
　次の機会を楽しみにしながら、目的地のあてもないドライブを続けた。
「あれっ？何・・・？」
　キィ〜ッ！
　車を止めた愛夢は、蹲っていた高校生ぐらいの男の子の傍に寄った。
「どうしたの？危ないわよ！こんなところで・・・」
「うっぅぅぅぅ・・・」
「とにかく脇に寄って！」
　愛夢は男の子を抱ええるようにして道路脇に寄った。
「無銭旅行をしていたんですが・・・道に迷って・・・お腹が減って・・・」
「なぁ〜んだ！そうだったの〜病気かと思っちゃったわ！じゃあ、わたしの車で分かり易いところまで送るから・・・モチロン、その前に食事をしましょう！」
　愛夢は男の子を車に乗せて走り始めた。

3　0分も走るとオシャレなレストランがあった。
「ここで食事しましょう！」
　男の子は愛夢に促され、やっとレストランの中に入った。
　黙々と食事をし、やっと落ち着いた男の子に愛夢が声を掛けた。
「それで・・・少しは落ち着いたかな？」
「はい・・・」
　少し照れ笑いを浮かべ、男の子が返事をした。
（結構、ジャニーズ系のカッコイイ子じゃない！）
「わたしは岸田 愛夢、あなたは？」
「達川 佳樹、高校２年です」
「どこから来たの？」
「１ヶ月前に北海道を出発して、あと２ヶ月で沖縄まで行こうと思ってます」
「学校は？」
「休学しました。もう一年間、２年生をやるつもりで・・・」
「へぇ〜何が目的なの？」
「何かを見つけることが目的かな？今のままでは、とても大学も行けないと思って」
　愛夢は佳樹という高校生に、未知数の魅力を感じていた。
「このまま前の道を進めば、国道に出るけど・・・どうする？」
「・・・・・・どうしようかな？」
「少し先まで送って行こうか？街が近いところまで・・・」
「・・・そうですね、甘えてばかりでスミマセンが・・・」
「じゃあ、出発しましょうか？」
　ふたりはレストランを出て、車を走らせた。

　愛夢は近くの温泉旅館に泊まって、ゆっくり温泉に浸かろうと思っていた。
　その前に佳樹を降ろそうと、適当な場所を探していた。
「この辺でいいかな？」
「はい、愛夢さん！どうもありがとうございました！」
　佳樹は清潔感のある笑みを浮かべ、車を降りて去っていった。
「ふぅ〜これで温泉に向かえるわ！」
　愛夢は急いで車を走らせた。
　間もなく温泉旅館に着き、夕方までの時間、周辺を散策することにした。

　旅館の裏は散策するには丁度良い森林があり、咽るような若葉の息吹を感じた。
「春はいいわ〜なんか元気が出てくるような気がするし・・・」
　しばらく行くと湧き水があり、愛夢は両手で掬って飲んでいた。
「あれっ？愛夢さん・・・？」
「あら、佳樹君・・・どうしたの？」
「まだ陽が高いから、この山を越えてしまおうと・・・」
「越えられないと、野宿になっちゃうわよ！」
「アハハハ、いつも野宿なので、その心配はしてません」
「そうなんだ・・・」
「愛夢さんは？」
「えぇ、この下の温泉で１泊する予定で、チェックインしたわ」
「温泉！いいなぁ〜」
「じゃあ、わたしの弟ということで、一緒に泊まる？」
「いいんですか？」
「えぇ、これも何かの縁だわ！縁は大事にしないとね！」
　ふたりは周辺を１時間ぐらい散策し、宿泊予定の旅館に入った。

　部屋に通されたふたりは、顔を見合わせて笑った。
「全く気づかないのね！本当の姉弟だと思ってる」
「そうですね！愛夢さん、実際、お姉さんみたいだから」
「それって誉め言葉？」
「そりゃそうですよ！愛夢さん、キレイでグラマーで、キラキラしてますよ！」
「上手いわね〜」
（キラキラか・・・本当にそうなら、オーナーのお蔭かな？うふっ！）
　夕食を摂って無銭旅行の話しを聞き、愛夢は楽しい時間を過ごした。
「わたし、温泉に入るけど、佳樹君も入る？」
「はい！だけど混浴じゃないから、一緒に行くのも変だけど・・・」
「アハッ、そうね！まぁ、細かいことは言わないで！さぁ、行こう」
　この旅館には内風呂と露天があり、内風呂は男女別だが、露天は混浴だった。
　愛夢は先ず内風呂で身体を洗い流し、ゆったりと湯に浸かった。
（季節外れなのか、平日だからか？また、お客はわたしたちだけ・・・貸切の温泉なんて・・・最高の贅沢ね！）
　愛夢は外に出る扉を見て、初めて露天風呂を知った。
「露天があるんだわ〜丁度良い気温だわ！」
　ひとり呟いて露天風呂に向かった。

　露天風呂の周りは、周囲の目を遮断するように囲いがあり、澄んだ空気と温泉の温もりの調和が最高だと思った。
「あぁ〜〜良かった。夫の出張に感謝、感謝！アハハッ！」
　愛夢は両手両脚を伸ばし、身体を湯に浮かべて目を閉じていた。
（ん？誰かが入って来たのかな？）
「愛夢さん！」
「えっ！佳樹、君〜なんで？ここ混浴なの？」
「まさか、混浴じゃ、絶対にいないと思って来たのに・・・知らなかったんですか？」
「うん・・・だって、中に露天入り口としか書いてなかったから・・・」
「まぁ、宿泊客は僕らだけみたいだから良かったけど・・・他にいたらどうしたの？」
「う〜ん・・・み〜んな、食べちゃったかな？ウフッ！」
「じゃあ、僕も食べられちゃうのかな？」
「あら！食べて欲しいの？」
「マジに受けとっちゃいますよ〜」
「いいわよ！」
　愛夢は見事な肢体を隠さずに佳樹の前に晒し、誘っていた。
　佳樹はゆっくり湯に入り、愛夢の傍に寄っていった。
「まぁ、元気なこと！お腹を減らしていた子とは思えないわ！逞しいのね〜」
「愛夢さんって、本当にスタイル抜群なんですね！ドキドキしちゃいます」
「そぉ〜？ありがとう！佳樹は童貞なのかな？ドキドキなんて・・・」
「えぇ、ネットなんかで、目は肥えているんですが、実践はまだです」
「じゃあ、犯しちゃおうかな？アハハハッ！」
「愛夢さん！」
　愛夢は目の前で昂っている佳樹の肉棒を手に取った。

　愛夢は佳樹を岩に座らせ肉棒をしゃぶり始めた。
「ああっ・・・はぁ、はぁ・・・ふぅ〜うわっ、あ、あ、あぁぁ、あぁ、はぁぁぁ・・・」
　佳樹は愛夢の巧妙な舌技に、すぐに暴発しそうになった。
「もぅ・・・もぅ・・・あっ、あぁ〜〜はぁ、はぁ・・・」
　愛夢は肉棒を口から放し、佳樹を湯に入れ、自分は両手を岩について尻を出した。
「じゃぁ、後ろから入れて！」
「はぁ、はぁ、こんな素敵なお尻に・・・」
　佳樹は呼吸を荒くしながら、肉棒を淫壷に挿入し始めた。
「あ、あ、ああああっ・・・これが女性のオマ×コの中なの？はぁ、はぁ・・・凄い！」
　佳樹は肉棒を根元まで愛夢の淫壷に入れ、両手で豊かな乳房を揉みしだいた。
「オッパイもプルプルして・・・もぅ、イキそぉ〜」
　まだ肉棒を前後させないうちにイキそうになった佳樹の肉棒を、愛夢は強く締め付け、射したいという勢いを止めた。
「うわっ・・・はぁ、はぁ、す、すごっ・・・あぁぁ〜ぁ・・・」
　佳樹はどうにか射精を我慢し、腰を前後に繰り出し始めた。
「あぁ、あぁ、い、いぃ〜〜っ、いいわ、イキそぉ〜あうっ・・・イッくぅぅぅ〜〜〜」
　愛夢は佳樹の股間に豊かなお尻を押し付け絶頂に達した。
「ああっ、ぼ、僕も・・・はぁ、ダ、メ・・・」
「ダメよ！イッちゃぁ、ダメ！危ないの！今日は・・・」
　愛夢は素早く佳樹から離れ、射精寸前の肉棒を咥え、口唇で扱いた。
「はぁ〜あっ！・・・出る！・・・うっ・・・あっ・・・・・・はぁ、はぁ、ふぅ〜〜」
　勢いの良い若いエキスが愛夢の口の中に飛び出した。
「ゴクッ！ふぅ〜〜どうだった？」
「ありがとうございます！素敵でした！」
「良かったわ〜佳樹も逞しいわよ！」
　愛夢はキレイに肉棒を洗い、ふたり揃って部屋に戻った。

　部屋に戻ったふたりは、冷蔵庫の冷たいドリンクで喉を潤した。
「どう？落ち着いた？」
「は、はい！」
「初めてにしては頑張ったわね！ごめんね！中に出させて上げられなくて・・・」
「いえ、充分です！いっぱい飲んでもらっちゃって・・・」
「濃厚で美味しかったわ！うふっ！」
　愛夢は浴衣の裾を乱し、胸を少し開け、佳樹に乳房が見えるようにした。
（やっぱり素敵な女性だ・・・あの太股のキレイなこと！あの奥には・・・あぁぁ・・・お尻をもっと触りたかったし、アソコも舐めて見たいけど・・・あぁぁ、また興奮してきちゃった！あっ、乳房がツンとして・・・）
「はぁ、はぁ、はぁ・・・愛夢さん・・・」
「どうしたの？また汗流して〜あらっ？もぅ、元気になったの？」
「す、すみません・・・」
「じゃあ、今度はゆっくりと・・・」
　愛夢は和室に敷かれた蒲団の上に寝て佳樹の来るのを待った。
　佳樹は浴衣を脱いで裸になり、愛夢の身体を抱いて感触を味わった。
（いぃなぁ・・・これが大人の女性なんだ・・・）
　愛夢の豊かな乳房に顔を埋め、大人の女性の乳房に浸り、ゆっくりと乳房を揉み始め、乳首を舌で舐め始めた。
「はぁ、あっ、そう・・・そうよ！上手よ・・・はぁ、はぁ・・・」
「愛夢さんの胸は、仰向けになっても形が崩れないんですね・・・」
「はぁ、はぁ・・・胸が好きなの？」
「えぇ、でも、変態じゃないんですが、お尻はもっと好きです」
「そう・・・わたし、お尻も、凄く感じるんだけど・・・」
「ホントですか？わぁ〜嬉しいなぁ〜」
　佳樹は嬉嬉として愛夢への愛撫を続けた。
　括れたウエストを何度も舌で行き来し、恥毛から淫唇まで指で擦り、指で淫唇の中を弄った。
「はぁ、はぁ、はぁあっ・・・い、いぃぃぃ・・・あぁ、もっと！あぁ、舐めてぇ〜〜」
　佳樹は愛夢の両脚を広げ、濡れた淫唇を舌で丁寧に舐め、指でクリトリスを擦った。
「あぁ、いぃわ〜はっ、はっ、あ、ああああっ・・・いぃ〜〜」
　佳樹の舌はクリトリスを舐め、指は淫壷の中に挿入し、中の様子を探るように擦った。
（女性の身体って、素晴らしいよ！愛夢さんだからかな？）
　懸命に愛夢を愛撫していると、愛夢が突然、身体を反らして大きな声を上げた。
「あっ、あぁああああ〜〜〜い、いぃ〜〜っ、はぁ、イッ、イッくぅぅぅぅ〜〜〜」
　佳樹の舌と指の愛撫で、愛夢は大きな絶頂を感じたのだ。

　佳樹は快感に浸る愛夢の身体を抱き締め、感動していた。
（僕が愛撫だけでイカしたんだ！）
　佳樹は何となく自信が出てきて、愛夢の淫壷に昂った肉棒を挿入した。
「うあっ・・・はぁ、はぁ、いぃ〜いぃ〜あぁぁぁ、いぃぃぃ・・・はぁ、はぁ・・・」
　佳樹は今度は自分の肉棒でイカせようと、複雑に肉棒を繰り出し愛夢を責めた。
「あぁああああっ・・・あぁ、すごぉ〜ぃ、はぁ、はぁ、も、もっと突いて！そぅ・・・あぁぁ、い、いぃ・・・わぁ〜〜もぅ、あぁ、イッちゃうぅぅぅ・・・・・・」
　キュキュッと佳樹の肉棒を締め付け、愛夢は再び絶頂の淫悦に浸った。
「あわわわわ・・・凄い、刺激だ・・・あぁ、あぁ・・・ヤバイ！うっ・・・」
「はぁ、はぁ、イキそうなの？」
「う、うん・・・」
「じゃぁ・・・」
　愛夢は蒲団の上に四つん這いになり、お尻に入れるように佳樹を促した。
「えっ！ホントにいいんですか？」
　佳樹は愛夢の魅惑的な尻を両手で擦り、菊蕾を舌で舐め回した後、肉棒を挿入した。
「うぅぅあぁぁぁ・・・はぁ、ぃぃぃぃ・・・ふぅ、ふぅ、いぃわ・・・」
　佳樹は肉棒を深く入れるにつれ、肉棒が吸われるように締め付けられ、すぐに射精感を感じたが、グッと我慢をして腰を繰り出した。
「あぁ、あぁ、あぁあああ〜〜〜いぃ〜あっ・・・もぅ、イッ・・・イッくぅぅぅ〜〜〜」
「うわっ、僕も・・・あうっ、あぁ〜〜はぁ、はぁ、はぁ・・・ぃぃぃ・・・ふぅ・・・」
　ふたりはほとんど同時にイキ、しばらくは動けなかった。

　翌日、ふたりは本当に別れていった。
「もぅ、二度と会わないかも知れませんが、愛夢さんのことは一生忘れません」
「わたしも・・・佳樹を忘れないわ！」
　ふたりは軽く握手をして、旅館の前で別れた。

　愛夢は、またドライブを続けた。
（わたし変わったかも・・・夫が帰ってきたら・・・）
　それでも、自分の中に目覚めたオンナを大切していこうと思った。
（夫との生活は大事にして、なおかつ、自分のオンナも大切にして生きていきたい）
　そんなことを思いながら、車の旅を続けていった。

　３日目・・・何事も無く過ぎ、もう帰ろうと思った。
（このままだと、本当に帰れなくなるわ・・・）
　愛夢は車の行き先を自分の街に向け走り始めた。
「夜になっちゃいそう・・・」
　深夜になって、ようやく街の入り口に入った時、歩いている男に見覚えがあり、ブレーキをかけた。
「たくみ・・・？拓海じゃないの？」
　愛夢は歩いていた男の前に出て話しかけた。
「何だ！驚くなぁ〜愛夢じゃないか！どうしたんだい？こんな時間に車で・・・」
「それより・・・久しぶりに昔の恋人に会ったっていう感動は無いの？」
「だって、今は手の届かない人妻・・・だろ！」
「まぁ〜ね！でも手の届かない・・・じゃなく、手放した・・・でしょ？」
「・・・・・・キライになって手放した訳じゃない」
「分かってるわ・・・どぉ？乗っていかない？送っていくわ！」
　拓海は愛夢の車の助手席に座った。

　拓海と愛夢とは、愛夢が結婚する前まで恋人同士だった。
　拓海が写真家を目指し、愛夢との安定した生活を選択しなかったのだ。
「ところで、何でこんな時間に？」
「ちょっと小旅行に行っていたの！夫が出張になったから・・・」
「へぇ〜真面目に主婦やってるんだ」
「当たり前でしょ！やっと２年ぶりに、自分の時間が出来たから・・・拓海の方はどうなのよ？写真・・・上手くいっているの？」
「まぁ・・・先生のところでアシスタントやっていたけど、今度、先生の代わりに大きな案件、引き受けることになったんだ」
「凄いじゃない！おめでとう〜頑張ってね！」
「もうチョッと早ければ・・・あと２年早ければ、愛夢を放さなかったのに・・・」
「・・・・・・・・・」
　愛夢は黙って車をビルの陰に停車させた。
「もう少しで、あなたの家だわ・・・家まで送っていくと、わたし・・・」
「愛夢・・・」
　拓海は運転席の愛夢に覆い被さるようにして口唇を合わせた。
「今・・・この時だけよ・・・」
　運転席のシートを倒し、拓海は愛夢の胸を開き乳房を揉み、乳首を舐め始めた。
（あぁぁ・・・この愛撫・・・拓海だわ・・・久しぶりの・・・）
　愛夢の下半身を擦りながら、次第に下着まで脱がせ、両脚を持ち上げて濡れた淫唇を舐め始めた。
「あぁぁぁ・・・い、いぃぃ〜〜拓海・・・はぁ、はぁ、好きよ・・・」
「愛夢・・・ゴメンよ・・・」
　愛夢は上に掲げられた両脚で、車の天井を突っ張り、身体を固定した。
　拓海は昂った肉棒を淫壷に挿入し、愛夢の括れた腰を掴んで激しく責めた。
「あぁ〜あぁ〜あぁああああっ・・・い、ぃぃぃ・・・ぁぁ、やっぱり、いぃわ〜」
　愛夢は突っ張っていた両脚を拓海の腰に絡めて引き寄せ、両手で車の天井を押さえて快感を高めた。
「あぁぁぁ・・・い、いぃ〜〜はぁ、はぁ、もっと、もっとぉ〜〜」
　拓海が腰を繰り出すたびに車体が揺れ、誰かに見られるんじゃないかとヒヤヒヤした。
「あぁ〜あぁ〜あっ、あっ・・・いぃぃ〜〜っ、イッ・・・イッくぅぅぅぅ〜〜〜」
　激しく乱れて愛夢は絶頂に達した。
「ねぇ、拓海、イキたいよね？だったら・・・後ろからにして・・・」
「はぁ、はぁ・・・いいよ！愛夢、やっぱり人妻になると、感じ方がアップするのか？」
「そうじゃないわ！拓海だから・・・いつもより、凄く感じるの〜」
　そう言うと、愛夢は後部座席の背を掴み、低く四つん這いになって拓海を誘った。
　拓海は愛夢の魅惑のお尻の間から見える淫壷に肉棒を握って挿入し始めた。
「あぁ〜っ、ダメ！ち、違う！そこじゃなくて・・・お尻の方に・・・入れて」
「お尻・・・って、お尻の穴に〜？」
「イヤなら・・・仕方ないけど・・・」
「いいのかい？いつからこんなこと・・・」
「違うわ！拓海に久しぶりに会ったんだも・・・もう２度と会えないかも知れないから」
「分かった・・・」
　拓海は愛夢の豊かな肉付きの尻を開き、萎んだ菊蕾に肉棒を押し当て、少しずつ挿入を始めた。

　翌朝、愛夢はひとりで自宅に居た。
（拓海ったら、お尻の中に射精して興奮してたわ！ウフッ・・・また誘っちゃおうかな）
　自宅に戻った愛夢は情事の汗と淫らな液を洗い流し、昼過ぎまで寝ていた。
　起き出して想い起こすのは、旅の情緒や景色ではなく、淫欲の想い出だった。
（オーナーにも、また逢いに行くわ・・・オンナとして満たされたい時は必ず！）
　あと２日で出張から帰ってくる夫のことなど思い出さず、これからの自分のオンナとしての生き方を考えていた。

　ピンポ〜ン・・・
「はぁ〜い！」
「わたし、電気保安協会の飯島ですが・・・定例の点検に参りました」
（わぁ〜逞しいそう・・・この男、時間があるかしら？ウフッ・・・）
　愛夢は主婦ではなくオンナになっていた。