ex．織部 美沙（31歳）・・・セミ ノンフィクション

　少女の頃から美沙の美しさは際立っていた。
　その為に美沙の20年間は翻弄され続け、
　主婦となった今、初めて本物のオンナになったのだ・・・。

　それは11歳の時から始まった。
　美沙が隣の家に遊びに行った時、子供たちだけでコタツに入って遊んでいた。
　同級生の兄を『お兄ちゃん』と呼んで、兄妹のようにしていた。
「あっ・・・ぅぅぅ・・・」
「どうしたの？美沙ちゃん！顔が赤くなってるよ〜」
「うぅん！な、何でもないわ・・・大丈夫よ・・・」
　美沙は兄と慕う隣の中学生の弘を見遣るが、弘は知らん顔をしていた。
（お兄ちゃん・・・ヤメテ・・・）
　弘はコタツの中で隣に座る美沙のスカートの中に手を入れ、パンツの縁から指を差し込み、まだ未発達な淫唇を押し開けて弄っていたのだ。
　クチュクチュ・・・
　弘は指を美沙の淫唇の中に入れ、弄り回していた。
　美沙の淫唇の中は次第に淫液が溢れ、弘は夢中になって美沙の淫唇を弄り続けた。
（何か、液が出てる・・・オシッコじゃないし・・・お兄ちゃん、ヤメテ・・・）
　美沙は成績もトップクラスだったが、この時は、何が何だか分からなかった。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
　美沙は我慢できなくなり、弘の指を外して立ち上がった。
「ちょっと具合が悪くなったから・・・帰る・・・」
「美沙、お兄ちゃんが送っていくよ！ひとりなんだろ？心配だから・・・お前は遊びに行っておいで！」
　弘は妹を友達の家に行かせ、美沙を自宅に送っていった。

　家の中に入るとすぐに、弘は美沙を見つめて言った。
「美沙、このことは誰にも言うんじゃないよ！いいかい、約束できるか？」
「う、うん・・・分かったけど、お兄ちゃん、どうしてあんなこと・・・」
「お前がキレイだからさ！お兄ちゃんのこと、好きかい？」
「うん、わたし、大きくなったら、お兄ちゃんのお嫁さんになる！」
「そうか、でも、まだ11歳なんだぞ！」
「だってぇ〜本当に、お兄ちゃんのこと、好きよ！」
「だったら・・・今からお兄ちゃんのすること、誰にも言うんじゃないぞ！」
「はい！」
　美沙は、これから何が起こるか分からなかったが、無邪気に弘に甘えた。
「美沙、今さっき、ここを弄った時、気持ち良かったかい？」
「う、うん・・・最初は少し痛くて・・・液がいっぱい出てからは変な感じだったよ・・・」
「そうか、じゃあ、気持ち良くしてやるからな！」
　弘は美沙の服を脱がし裸にした。
「何で、裸になるの？お兄ちゃんは？」
「僕も裸になるから、いいだろ？もう、何も言わないで・・・いいかい？」
「うん・・・」
（もうすぐ大人と同じ身体になるんだな・・・美沙・・・可愛い美沙・・・胸も少し膨らんできたから、アレももうすぐ始まるか・・・こんなにキレイな顔をしていても、いつかはオンナになるんだ！その前に、僕が・・・僕の美沙を・・・）
　弘は美沙を仰向けにして自分も裸になった。

　弘は美沙の美しい顔を優しく撫で、口唇を重ねた。
「お兄ちゃん・・・初めてのキスよ・・・」
「僕も初めてだよ！美沙・・・もう黙ってて」
　弘は美沙の身体を満遍なく擦り、両脚を開いて覗き込んだ。
（美沙のオマ×コ・・・僕のモノだ）
　ふっくらと膨らんだ美沙の淫部は、ツルツルとして美しかった。
（キレイだ・・・でも・・・弄れば、もう感じて淫らな液を出すんだ！）
　弘はワレメに沿って舌で舐め始めた。
　ふっくらした膨らみから少し開いた口まで舐め回し、少しずつ舌を淫唇の中に差し込んでいった。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
　美沙の呼吸が乱れ、淫唇からは淫らな液が滲み出始めた。
　弘は優しく指で淫唇を開き、中を丁寧に舐め回した。
　まだ肉芽は包皮に包まれ、弘は全体を優しく舐め続けた。
「お、お兄ちゃん・・・何か、変・・・わたし、何か、ソコがムズムズして・・・はぁ・・・」
「美沙、いいから黙って・・・そのまま感じることに集中して・・・」
「う、うん・・・はぁ、はぁ、ぁぁぁ・・・」
　弘は指をそっと淫壷の中に挿入し始めた。
（キツイな・・・少しずつにしないと・・・）
　丁寧に淫壷の淵を愛撫し、小さな肉芽を舐め続けた。
「はぁ、はぁ、はぁぁ・・・お、お兄ちゃん、ソコが・・・気持ち良くなってきたよ・・・」
「そうかい、もっと気持ち良くなるからね！」
　弘は美沙の幼い淫部を愛撫し続けた。

　しばらくして弘は美沙への愛撫を止め美沙を起こした。
「美沙、どうだった？気持ち良かったか？」
「うん！だんだん良くなって・・・また、してくれる？」
「あぁ、明日も明後日も、毎日、しような！でも、ふたりの秘密だぞ！」
「うん！」
　美沙は大好きな弘と秘密を持つことが嬉しく、
　自分が何をしているかなど、考えることも無かった。
　そんな美沙に弘は、自分の勃起した肉棒を見せた。
「お、お兄ちゃん！どうしたの？オチ××ンなんか出して・・・」
「美沙、お兄ちゃんも気持ち良くしてくれるか？」
「うん、いいよ！でも・・・どうすればいいの？」
　美沙は弘の勃起した肉棒を不思議そうな顔をして見ていた。
　美しい顔立ちで興味深げに肉棒を見つめる美沙に、弘は優しく声を掛けた。
「どうしたんだい？そんな不思議そうな顔をして」
「だって、お兄ちゃん・・・お兄ちゃんのオチ××ン、凄く大きくなってきた！」
「あぁ、それはね・・・好きな女の人に接すると自然とそうなるんだよ！」
「へぇ〜面白いわ！大きくなると、気持ちいいの？」
「いや、コレを舐めて、擦ってくれればね・・・」
「でもオチ××ンでしょ！？オチ××ンを舐めたり擦ったりすると気持ちいいの？」
「そうだよ！美沙だって、オシッコの出る所、舐められて気持ち良かったろ？」
「あぁ、そうか！そうなんだ・・・」
「大好きな美沙が舐めたり擦ったりしてくれれば、気持ちが良くなるんだよ！美沙だって僕が触ったり舐めたりしたら、液が出てきて気持ち良くなったろ？」
「あぁ、そうか・・・男と女って不思議なんだね・・・ウフッ！」
（美沙は生まれながらに男を虜にする術を心得てる・・・僕の手を離れたら・・・）
　弘の純粋で異常な美沙への愛は、美沙の成長と共にエスカレートしていった。
　美沙は弘の肉棒を手に取り、擦ったり弄ったりした後、ペロペロ舐め始めた。
「うっ・・・はぁぁぁ・・・ぃぃぃ・・・ぁっ、ぅっ、ぁぁぁぁ・・・あぁぁ・・・」
　弘が気持ち良さそうに声を出すのを見て、美沙は喜んでしゃぶり続けた。
「美沙・・・はぁ、はぁ・・・スッポリ咥えて、口唇で挟んで上下させるんだ」
「うん！」
　美沙は弘の言う通りに、小さな可愛い口に弘の肉棒を咥え、夢中で扱き始めた。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・うぅぅぅ、あぁ〜我慢出来ない！ふぅ〜はぁ・・・」
　弘は美沙の幼いフェラに射精寸前だった。
（あぁぁ、キレイな顔して・・・ふぅ〜僕のを咥えてる・・・あぁ、もぅ・・・）
「美沙！はぁぁ、オチ××ンから、白い液が出るけど・・・あぁぁ・・・美沙が気持ち良くしてくれてるから出るんだ、あ、はぁぁ〜全部飲み込むんだ！い、いぃかい？・・・あぁぁ、あっ・・・出る！・・・あうっ・・・あっ・・・はぁ、はぁ・・・」
　ドクドクと勢い良く美沙の口の中に白濁の粘液が放出された。
「ゴホッ！ウグッ・・・」
「美沙！大丈夫か？吐き出してもいいんだぞ！」
「ウグゥゥ・・・ゴクッ！はぁ、はぁ、ふぅ〜ぅ、はぁ・・・お兄ちゃん！美沙、全部飲み込んだよ！いっぱい出るからビックリしちゃった」
「美沙・・・ありがとう・・・」
　弘は幼い裸の美沙を抱きしめ、優しく髪を撫でていた。

　翌日もまた、弘は美沙と秘密の時間を持った。
　その次の日も、次の日も、毎日、ふたりは淫らな時間を過ごした。
　何日が過ぎただろう・・・？
（美沙が本当に感じ始めている・・・まだ11歳なのに、本で観た大人のようだ・・・）
　弘は美沙との淫行の為に本を読み、次々に実行に移していたのだ。
　20年前は今のようにネットなど無く、こっそりと「How to SEX」を読んでいた。
「お兄ちゃん！早く、して！」
　美沙は、いつの間にか、弘との淫猥な時間を心待ちにするようになっていた。
「美沙、じゃあ、もっと気持ち良くなるように、してあげようか？」
「ホント！嬉しい！ねぇ、早く、早くしてぇ〜」
「美沙、お兄ちゃんが舐めたり指で弄ったりしてると、気持ち良くなってきて、頭が真っ白になって身体が痺れるような時があるだろ？」
「うん！それが、最高に気持ちいいんだ！」
「その気持ち良さが、もっと大きくなるんだ！」
「えっ！すっごぉ〜ぃ！」
「そうなるのを『イク』って言うんだ。気持ちがいいっていう快感が、大きくなって『イクゥ〜』って感じになるんだ」
「ふぅ〜ん・・・早く感じてみたいなぁ〜『イクゥ〜』って！」
「でも、最初は少し、痛いかもしれない。我慢できるかな？」
「うん！美沙、我慢する！だから、早くぅ〜〜」
　美沙は弘の肉棒を弄りながら甘えてみせた。
（信じられないほどオンナっぽい・・・キレイな顔だけに、堪んないよ〜）
「お兄ちゃんのオチ××ンを美沙のオマ×コに入れて擦ると、だんだん『イクゥ〜』って感じになるんだ！これをセックスって言うんだ。でも、絶対に誰にも言っちゃダメだぞ！」
「うん！でも・・・お兄ちゃんの大きいから・・・美沙のココに入るのかな？」
　美沙は少し不安な顔を弘に向けた。
「美沙は、お兄ちゃんのこと好きなんだろ！だったら、大丈夫だよ！」
　弘は美沙の小さな口唇にキスをして抱き寄せた。

　いつものようにお互いの性器を愛撫し合い、美沙は小さなオルガを感じていた。
「美沙のオマ×コはツルツルしてきれいだ・・・」
「お兄ちゃんのオチ××ンは、周りに毛が生えて、偉そうだ〜ウフッ！」
「そのうち、美沙のオマ×コの上にも毛が生えてくるよ！」
「えぇ〜っ！イヤだな〜お兄ちゃん、ツルツルふっくらの方がいいでしょ？」
「あぁ、でも、仕方が無いかな？だんだん大人になるんだから・・・」
「イヤだな・・・ねぇ、お兄ちゃん！オチ××ン・・・ココに入れて・・・」
　美沙は大きく股間を広げ、濡れた淫唇を指差して弘を誘った。
　弘はもう一度美沙の淫唇を舐め回し、指で丹念に淫壷を愛撫した後、ゆっくりと肉棒を淫壷に挿入し始めた。
「痛っ・・・あ、うっ・・・あぁぁ、お兄ちゃん！す、好き！好きよ！だから・・・」
「美沙、我慢できなかったら言うんだ！うぅぅぅ・・・キツイ・・・ぁぁぁ・・・」
　どのくらいの時間が経ったのか？・・・１分なのか？10分なのか？
　幼いふたりの初めての本行為だった。
「ふぅ、ふぅ、はぁぁぁ・・・美沙・・・深く入ったよ！」
「う、うん・・・はぁ、ぁ、ぁ・・・ぁぁぁ・・・お兄ちゃん！入ったのね？うぅぅ・・・」
「あぁ、ひとつになった・・・って感じだ・・・」
「うん・・・だけど・・・い、痛い・・・あっ！ダメ！動かさないで！はぁ、はぁ・・・」
　弘は美沙の身体を抱き、少し膨らんだ乳房を舐めながらジッとしていた。
　少し時間を置いて、弘はゆっくりと腰を左右上下に動かし回転させ始めた。
「あ、あ、あぁぁ・・・痛っ・・・お兄ちゃん、もっと優しく・・・あっ、ダ、ダメ・・・」
　ふたりの最初の交わりは、お互いにとって大変な時間となって終わった。
「毎日、少しずつ・・・そのうちに『イクゥ〜』って感じになるから！」
「うん・・・血が出てる・・・大丈夫なのかな？」
「あぁ、大丈夫だよ！ほら、お兄ちゃんが拭いてあげるから・・・」
「ありがとう・・・そうだ！お兄ちゃん、今日は出さなかったけど大丈夫？」
「うん、平気だよ！美沙が『イクゥ〜』まで、我慢する！」
「ダメだよ！我慢しちゃあ〜美沙が飲み込んであげるから・・・ネッ！」
「分かった！でも、今日はいいよ〜ありがとう・・・」
　美沙の破瓜の血を始末して、優しく抱きしめた。

　ふたりは毎日のようにセックスをし、大人も顔負けのような行為を重ねた。
　ＨＯＷ ＴＯ本に描かれている体位を実践し、アナルセックスまで経験していた。
　美沙の痛みはまもなく無くなり、小さな快感を繰り返し感じるようになっていた。
　そして、３ヶ月も過ぎた頃、美沙の感じ方に大きな変化が訪れていた。
「お兄ちゃん、最近、何か変なの・・・」
「何が？」
「うん・・・いつも気持ちがいいけど・・・それが・・・どうにかなっちゃいそうで・・・」
「それって・・・前に教えたろ！『イクゥ〜』って感じが近いんだよ！
良かったな！今度、そうなったら・・・感じる快感に神経を集中するんだ！」
　弘は自分のことのように喜び、美沙を抱きしめた。
　美沙の整った顔を舐め回すようにキスをし、次第に大きくなってきた乳房、さらに淫猥な淫唇へと、弘の舌は美沙の悦ぶ箇所を満遍なく舐め尽した。
「あぁぁ・・・い、いぃ・・・なんか、今日は、特別に感じるぅぅぅ・・・はぁぁ・・・」
　喘ぎ声も艶かしく、まだ12歳の誕生日を迎えないオンナとは思えなかった。
　弘は妖しく光る淫唇から萎んだ菊蕾まで、指と舌で愛撫した後、淫壷の中に指を入れ、美沙の一番感じやすい箇所を集中して愛撫した。
「あぁ〜あぁ〜あっ、あぁぁ・・・お兄ちゃん、いぃよ〜すごぃ・・・はぁ、はぁ・・・」
　弘は身体の位置を入れ替えて、肉棒を仰向けになっている美沙の口に運び、美沙の腰と脚を持ち上げて菊蕾を舐めながら、指で淫壷への愛撫を続けた。
「あぁぁ・・・お兄ちゃんのチン×ン、凄く大きくなってるぅ〜嬉しいなぁ〜」
　そう言うと、美沙は可愛い口で弘の肉棒を舐め回し始めた。
　弘は美沙のフェラを少し味わった後、菊壷と淫壷の両方に指を挿入し、少し発達したクリトリスを舐めながら、激しく責め立てた。
「あぁあああああっ・・・はぁぁ、ぁぁぁ・・・い、いぃ〜〜いぃ、いぃ〜〜っ・・・」
　小さく昇りつめた美沙は、身体中を強張らせ、快感に浸っていた。

　弘は快感に浸る美沙の淫壷に、いつもより堅く張った肉棒を挿入し責め始めた。
「うあぁ・・・ぁ、ぁ、ぁぁぁ・・・いぃぃ・・・はぁ、はぁ、あぁああああっ・・・あっ！・・・うっ、ぅぅぅ、お兄ちゃん！あぁ〜お兄ちゃん！あぁああああっ、いっ、いっいぃ〜〜はぁぁ、ああっ、わああああっ・・・イッ、くぅううう・・・」
「美沙！・・・美沙！・・・どうした？」
「はぁっ、はぁっ、はぁ、はぁ・・・・・・お兄ちゃん・・・す、すごぃ・・・はぁぁ・・・」
「イッたのか・・・？良かった・・・」
　弘は美沙を抱きしめたまま、しばらくジッとしていた。
「うぅっ！・・・美沙、はぁぁぁ・・・」
　美沙の初めての大きなオルガを喜び、美沙の淫悦な時間を見守っていた弘は、美沙の淫壷の中の肉棒に表現し難い快感を感じて呻いた。
「ど、どうしたの？お兄ちゃん・・・」
「いや、何でもないよ・・・」
「お兄ちゃんも、出して・・・ネッ！わたしも・・・また、イクかも・・・ウフフッ！」
（全く理想的なオンナになりそうだ・・・美沙の淫壷の中も変わってきてる・・・？）
　弘は肉棒をキュッキュッと締め付けながら亀頭を感じさせる美沙の淫壷に、あらためて挿入を繰り返した。
　美沙は弘の腰に自分の両脚を巻き、首に両手を掛け、首を振って悶えた。
「あぁ、いぃ〜あぁあっ・・・はぁ、いぃぃ・・・あぁ、あぁぁぁ・・・いいわ！いいわ！あぁあああ〜〜お兄ちゃん！あぁ〜〜また、また、いぃ〜イッくぅううう〜〜」
「あうっ、美沙！僕も・・・はぁ、はぁ、あっ！うっ・・・はぁぁ、あぅっ、ぁぁぁ・・・」
　美沙の二度目の絶頂にタイミングを合わせるように弘も白濁の粘液を吐き出した。
「ふぅ、ふぅ、はぁ、はぁ・・・美沙・・・良かったよ」
「はぁ、ぁぁぁ・・・お兄ちゃん・・・わたし・・・すごく、感じちゃった・・・」
　ふたりは抱き合ったまま余韻に浸っていた。
　11歳、小学校６年生の美沙と、13歳、中学校２年生の弘の、淫猥で異常な初めてのオルガ経験だった。

　それからのふたりは、以前にも増して、激しく快感を貪り合うようになっていた。
　美沙は、日毎に、回数を重ねるごとに、その快感の高まっていくのを悦び、弘は、そんな美沙を一層悦ばせようと、テクニックを磨いていった。
　一度交わると、美沙は、二度、三度と求めるようになり、毎日、時間と場所さえあれば、弘とのセックスに興じるようになっていった。
「こんなにいいなんて・・・もう、ずぅ〜と、お兄ちゃんと一緒だよ！」
「美沙、最近、グラマーになってきたな！」
「えぇ〜っ！そうかなぁ〜？やっぱり、グラマーな方がいいの？お兄ちゃん！」
「いや、美沙はキレイだから、顔だけじゃなく身体つきもいい方が・・・」
「そう〜わたしは、お兄ちゃんがいいって言ってくれれば、それでいいよ〜」
　美沙の身体は日を追うごとに成熟していっていた。
　乳房はくっきりと盛り上がりを見せ始め、尻はプリンと膨らみを増していた。

　さらに３ヶ月ほど経ったある日・・・美沙は初潮を迎えた。
「お兄ちゃん・・・わたし、もう、赤ちゃんを産めるんだよ！」
「そうか・・・」
「セックスは愛し合う男女が、赤ちゃんを作るためにするんでしょ・・・わたしも、お兄ちゃんの赤ちゃんが欲しいなぁ〜」
「バカ！何を言ってるんだ！美沙は、やっと12歳になったばかりだぞ！」
「でも、セックスは・・・」
「いいんだ！セックスで赤ん坊を作るのは、結婚してからでいいんだ！それまでは、お互いの愛情を確かめ合い、快感を与え合うためにすれば・・・」
「そうか！そうだよね！せっかく、どんどん気持ち良くなっているんだもんね！」
「そうだよ！まだまだ気持ち良くしてやるからな！」
「うん！嬉しい〜お兄ちゃん、大好きよ！」
　頭の良い美沙には、それが非道徳的であることは分かっていたが、それ以上、考えるのは止めようと思った。

　やがて美沙は中学生になり、弘と同じ中学校に通うようになった。
　親に変な疑いを抱かせないように、美沙は常に学年トップの成績を上げていた。
　それでも弘とのセックスは、毎日、淫らに乱れ、淫猥さを増していった。
　学校の至る所で・・・お互いの家の中で・・・早朝の当校途中や深夜の忍び合い・・・土日の休みには、ふたりで遊びに出掛け、無我夢中でセックスに耽っていた。
　隣同士だったのが幸いし、お互いの２階の部屋は屋根伝いで行き来できたのだ。

　皆が寝静まった深夜、弘は自分の部屋の窓から屋根に降り、美沙の家の屋根に渡り、誰にも気づかれずに美沙の部屋に窓から入った。
　既に美沙はベッドの上で裸になり、弘を待っていた。
「待ったかい？」
「うん！待ちくたびれて・・・美沙、狂っちゃうかと思ったわ！」
「オーバーな奴だな〜フフフッ・・・勉強はしっかりやったか？」
「それは勿論！わたし、勉強とセックスは両立させてるもん！」
「それを言うなら、勉強とスポーツだろうが〜ハハハ！」
「ダメよ！お兄ちゃん、大きな声出しちゃ！下に聞こえたら大変だよ！」
　美沙は我慢が出来ないといった感じで、弘のパジャマを乱暴に脱がせ、
　大きく勃起していた肉棒を舌でしゃぶるように舐め回し咥え込んだ。
「み、美沙・・・あぁぁ・・・上手くなったな・・・はぁ、はぁ・・・」
「お兄ちゃんの教え方が上手だからネッ！ん、もぉ〜黙ってって！味わってるんだから〜」
　美沙は玉袋まで舐め回し、吸い尽くすように肉棒を貪った。
　弘は限界を感じるまで美沙の巧みになった口技を堪能していた。
「う、うぅぅぅ・・・美沙、はぁ、もぅ・・・」
「ふぅ〜〜もぅ、いいの？ど〜ぉ？」
「凄くいいよ！今度は美沙が感じる番だよ」
　弘は美沙のくっきりと象られた乳房を揉みながら、乳首を口に含んで舐め回した。
「あぁぁ・・・お兄ちゃん、美沙のオッパイ、好き？」
「あぁ、凄く美味しいから、大好きさ！美沙はオッパイの快感はどうだい？」
「うん、最高！だんだん良くなってくる・・・大きくなるにつれて、凄く、いぃ〜」
　弘は美沙の括れ始めた腰や、太股も舐め、豊かに盛り上がったお尻を擦った。
「はぁぁぁ・・・今日はメンスだから、ぁぁぁ・・・お兄ちゃん、お尻を感じさせて！」
　美沙が生理期間中でも、ふたりはセックスを楽しむことを止めなかった。
　生理の時はアナルセックスや、美沙の巧みなフェラで口内射精していた。
　弘は手のひらで充分に美沙の尻を味わった後、左右に開いて萎んだ菊蕾を舐めた。
「あっ、あっ、あぁぁぁ・・・ふぅ、いぃぃ・・・お兄ちゃん、美沙のお尻、美味しい？」
「はぁ、はぁ・・・あぁ、抜群の味だよ！舌を中に入れてあげるね！」
「あぁ、はぁぁ・・・ん、あぁぁぁ・・・ぃぃぃ・・・あぁ、もぅ、オチ××ン、入れて〜」
　弘は美沙の淫壷の中の微妙な感触も絶品だと思っていたが、それに勝るとも劣らないほど、美沙の菊壷の感触も良かった。
（美沙のオマ×コは、最初にオルガを感じてから、どんどん良くなっていった・・・生理が始まってどうしようかと思っていたけど・・・お尻も堪らなくなってた・・・）
　弘は美沙の菊壷に肉棒を挿入し、締め付けてくる感触を堪えながら腰を動かした。
「あぁ〜あぁ〜あっ、あぁぁ〜〜っ・・・はぁ〜はぁ、はぁ、あっ、いぃぃ〜〜っ・・・あぁ、いぃ〜〜はぁ、はぁ、もぅ・・・うあっ、・・・イッ、くぅぅぅぅ〜〜〜〜」
　美沙の昇りつめるのを待って、弘も一気に美沙の菊壷の中に白濁の液を吐き出した。
「うぉっ・・・あっ、はぁ〜っ・・・美沙・・・イク、イクぅぅぅ・・・あぁ、はぁ、はぁ・・・」
　弘は美沙の盛り上がった柔らかな尻を両手で抱き、股間を押し付けたまま余韻に浸っていた。

　美沙は中学生になって急速にオンナの身体つきになり、顔立ちの良さも加わって、周囲の男子生徒から盛んに誘われるようになっていた。
　しかし美沙にはいつも影のように寄り添う弘の存在があり、誰とも付き合えない美沙だった。
（いいもん！美沙にはお兄ちゃんさえいてくれれば・・・）
　12歳の美沙は、いろんな男と話しをしたり遊びたい気持ちもあったが、弘とのセックスは何にも代えがたいものだった。
（他の男の子たちともセックスしたいと思うけど・・・お兄ちゃんが・・・）
「美沙、他の男の子たちじゃ、美沙を悦ばせてくれないぞ！お兄ちゃんだけだよ！いいかい？」
「うん・・・じゃあ、お兄ちゃんも、わたしだけ？」
「当たり前だろ！美沙とお兄ちゃんは、一心同体なんだから・・・」
「そうね！一心同体よね！」
　美沙は弘の肉棒を舐めたり弄ったりしながら悦んでいた。
「わたし・・・お兄ちゃんのチン×ン、大好き！」
「僕も美沙のオマ×コやプルプルしたお尻、素敵なオッパイ・・・全部、大好きだよ」
　お互いの性器を弄りあいながら、ふたりの淫猥な日々は続いていった。

　弘が高校に進学すると、ふたりの時間が微妙にズレ始めた。
　弘の通う高校は美沙の通う中学校とは距離が離れ、深夜だけがお互いの距離を縮められる時間となっていた。
　毎日のように淫猥な快感を貪りあっていたのが、日を空けるようになった。
　それが大きな要因となり、お互いに固いと信じていた絆が綻んだのだ。
　弘は美沙には内緒で高校の女性教師と密会を重ねるようになり、美沙もまた、１学年上の先輩から告白され、戸惑っていた。
（セックスしなければ、お兄ちゃんに叱られないと思うけど・・・先輩って素敵だし、お話しも楽しいから・・・でも、お兄ちゃんには言えない・・・）
　美沙は弘との約束を守り、ひとり悩む日々が続いていた。
　一方、弘は、年上の女性の魅力に嵌り、抜け出せないでいた。
（言い訳できないな・・・最近、美沙とのセックスの頻度も少なくなってるし・・・）
　深夜、逢ったとしても淡白な時間になり、美沙には悶々とした日々となっていた。

　そんなある日、14歳の美沙に衝撃が走った。
　平日の日中、身体の不調で学校を早退し、家に戻った時のことだった。
　隣の弘の部屋に人影が見えた。
（えっ！お兄ちゃんだよね！うわぁ〜ラッキー！驚かしちゃお〜っと！）
　身体の不調も吹っ飛び、美沙は弘の家の玄関からそっと入り、２階に上がった。
　足音を忍ばせ、弘の部屋のドアをそぉ〜と開いた。
（えっ！？・・・・・・ウソ・・・何？・・・お兄ちゃん・・・じゃないよね？）
　美沙の大きな目に映った裸の男女は、弘と見知らぬ大人の女性だった。
　ガタッ！
「あっ！」
「美沙！・・・みさ・・・」
　弘は慌てて女の淫壷から肉棒を抜き、ズボンを穿いて美沙を追った。
　美沙は大粒の涙を流しながら自宅に走って帰った。
　ドンドンドン！
「美沙！ここを開けてくれ！・・・美沙〜！」
　自分の部屋に戻った美沙は、耳を塞いで泣きじゃくり、弘を拒絶した。
　翌日も、その次の日も、美沙は弘を受け容れなかった。
（わたし・・・どうして？どうしてなの・・・？）
　美沙には弘の行為が理解できず、許せなかった。
　そして３日後・・・美沙は近くの川で入水自殺を図ったのだ・・・。
　何も告げず、何ひとつ弘との関係に触れるものを残さず・・・ひとり死を選んだのだ。

　美沙は幸いなことに大事に至らず、病院で目を醒ました。
　近くにいた人が駆けつけて引き上げ、すぐに救急車で病院に運んだのだ。
「わたし・・・？」
「馬鹿ね〜何で自殺なんか・・・うっ・・・」
　母親は意識を取り戻した美沙に言葉を詰まらせて泣いた。
「おばさん・・・後は、僕が・・・」
　弘は病室から外に美沙の母親を連れ出し、ひとり美沙の元に戻った。
「美沙・・・ゴメン・・・」
「お兄ちゃん・・・わたし、見たの・・・水の中に沈んでいく時・・・空の蒼さがキレイだったわ・・・空の上に水があって、キラキラ輝いていたの・・・」
「美沙・・・」
　それきり美沙は、弘に口を開くことは無かった。

　退院してからの美沙は、自分の世界に閉じこもるようになった。
（水の底で見たものは・・・蒼い空と輝く光り・・・虚構の世界と真実の世界・・・手を差し伸べてくれたのは神様・・・？あの方の温かい微笑みでわたしは・・・）
　そんな美沙に転機が訪れた。
　通りを歩いていた美沙は温かい視線を感じ、ある施設に通い始めた。
　その施設とは、ひとりの男が開いていた『詩の部屋』だった。
　詩を詠み、詩を語り、詩を創作し・・・その中で、心理を見出すと言うのだ。
　元来、詩作は好きな美沙だったが、美沙が通うようになったのは、主宰している男に大きな温もりを感じたからだった。
（あの時・・・わたしに手を差し伸べてくださったのは、この方・・・？）
　名前は『神矢 仁』、キリストの肖像画を彷彿させる外観だった。
　数名ぐらいの集団だったが、皆、神矢に心酔して通ってきていた。
『言葉の中には真理があります。言葉の本質を見極め、真理を追究すれば、皆、安らかに過ごせるのです」
　新興宗教を思わせる集団だったが、美沙にとっては傷ついた羽根を癒し、心を修復するには最適な環境だったのだ。

　そんなある日、神矢から声を掛けられた。
「美沙・・・君は心身を病んでいるようですね・・・向こうの部屋に・・・」
　美沙は神矢に従って奥の部屋に向かった。
　他の人々は美沙たちには構わず、その場で詩作に励んでいた。
　美沙は不思議な気がしたが、神矢の温かさに包まれていたかった。

　部屋に入ると、そこは６帖ぐらいで何も無く、防音処理が施され厚手のマットが敷き詰められていた。
「この部屋は・・・？」
　美沙は訳が分からず、神矢に問い掛けた。
「ここは病んでる心身を癒す部屋です」
「どうやって・・・？」
「美沙は、僕を覚えていますか？」
　神矢は美沙に手を差し伸べ、美沙の身体を包んだ。
「えっ？・・・あっ！この手は・・・あの時の・・・」
「そう・・・不思議な縁ですね！ここで再会した時は、何か運命を感じましたよ」
「本当ですね・・・この温もりは・・・ふぅ・・・」
　美沙は神矢の腕の中で心身が癒される思いがしていた。
「美沙は、ここに来て、詩を詠み真理の概念に触れ、心は癒されてきました。後は、心身のバランスと充足感ですね・・・美沙は１４歳だが、美しくプロポーションもいい・・・しかし・・・外観は年齢と共に衰え醜悪になってきます。でも、真理に辿り着けば、その醜悪さからも救われます。美沙、動かないで・・・目を閉じて・・・そのまま、ジッとしていてください」
　神矢は美沙から離れ、部屋の中心に座った。

　しばらくして、神矢が美沙に声を掛けた。
「美沙、静かに目を開いて・・・」
　美沙は神矢の言うとおりに、閉じていた目を静かに開いた。
「・・・・・・・・・」
　美沙の目に映った神矢は神矢の全体像ではなく、神々しい光に包まれた肉棒だった。
「まるで『神の矢』のような・・・名前どおりだわ・・・お兄ちゃん・・・どうして・・・」
　久しぶりに目にした男の肉棒に、神々しさを感じると同時に弘に想いを馳せていた。
「こちらに来てください・・・美沙」
　美沙は光り輝く神々しい肉棒に吸い寄せられるように、神矢に寄っていった。
「美沙は14歳だが・・・これを知ってるね！」
「はい・・・でも、それで、わたしは死を・・・」
「だからこそ、これで肉体を癒し、心を救わないと・・・一生立ち直れない」
「でも・・・」
　美沙は逡巡しながらも、神々しく輝く肉棒に魅かれていった。
　神矢の前に座った美沙は、自ら衣服を脱ぎ、神矢の神々しい肉棒に手と口を寄せた。
「はぁぁぁ・・・わたしの生命を引き戻したのは、このお方の温かい手だけではなく、この神々しい御神棒だったのかもしれない・・・あぁぁ・・・」
　大切なモノを包むようにし、御神棒に両手を添え、可愛い口に含んだ。
　愛しいモノを扱うように、繰り返し御神棒を舐め回した。

　神矢は美沙の身体を引き上げ、胡坐をかいた股間からそそり立った肉棒に、美沙の淫壷をゆっくり下ろして沈めていった。
「あぁぁ、ふぅ〜〜御神棒が・・・わたしの中に・・・」
　弘以外の肉棒を淫壷に収めた美沙は、毎日のように悦んだ快感が甦ってきた。
（お兄ちゃんだけ・・・って思っていたのに・・・あぁぁ・・・い。いぃ〜〜）
　挿入されただけで美沙は、一気に昇りつめていった。
　久しぶりだっただけでなく、神矢の神々しく輝く御神棒だと思うと尚更だった。
「あぁぁ・・・いぃ〜〜ふぅ、ふぅ・・・あ、あぁああああ〜〜〜い、いぃぃ・・・」
　神矢は美沙の張りのある乳房を揉みながら片手で淫唇を弄り、腰を下から突き上げるようにして美沙の身体を肉棒で繰り返し貫いた。
「美沙、身体の快感を高め、病んだ心身を解放するんだ！」
「あぁぁぁ・・・分かりました。はぁぁ、いぃぃ・・・ふぅ、ふぅ・・・あぁぁ、もぅ・・・」
「ほら！解放するんだ！」
「あぁ〜あぁ〜あっ、あ、あ、ああああっ・・・イッ、イッくぅううう〜〜〜」
　僅かな時間で美沙はオルガを繰り返し感じた。
（お兄ちゃんより、もっと感じる・・・はぁ、はぁ・・・何て凄いの・・・」
　美沙の身体から力が抜けると、神矢はそのまま美沙の身体を前に倒し、萎んだ菊壷に再び肉棒を挿入した。
「うあっ！・・・・・・いっ・・・いっいぃ〜〜はぁぁ、はぁ、いぃぃ・・・あぁぁぁ・・・」
　すっかりオンナの身体になった美沙の尻を掴み、神矢は激しく腰を動かした。
「あぁ、あぁああああ〜〜〜い、いぃ〜〜あぁ・・・イッくぅううう〜〜〜」
　神矢は声を漏らさなかったが、美沙が昇りつめるのに合わせ、ドクドクと白濁の粘液を美沙の菊壷に放出した。

　美沙の中で神矢の存在は、絶対無比となっていった。
　生活の中心は『詩の部屋』となり、毎日、神矢と交わるようになった。
　中学校を卒業し高校生になっても、そのリズムは変わることが無かった。
　自殺未遂を犯す前の淫猥な淫欲生活に戻ったようだったが、以前のような明るさを取り戻せたことは、美沙にとっては幸せだった。
（お兄ちゃんから、あのお方にセックスの相手が代わっただけ・・・？そうじゃないわ！今のわたしは自分の意思を持ってこうしてるんだから・・・）
　１年過ぎるごとに美沙は美しさを増していった。
　誘われることも毎日のように多くなっていたが、美沙が神矢から離れることは無かった。

　大学に進学し、ＩＴ関連会社に就職した後も、何ら変わることは無かった。
　インターネットが普及した頃、美沙も会社から様々なＨＰを見るようになった。
　この頃から美沙の心境に変化がみられるようになってきた。
　ネットの詩のサイトに投稿するようになった美沙の詩は、真理をコンセプトにした詩は好評だったが、感想の掲示板での意見交換で、様々な形の批判も受け、美沙は疑問を感じ始めた。
　それでも相変わらず、神矢を絶対視する気持ちは変わらなかった。
　神矢の御神棒によるところが多かったが、最近の美沙は心が不安定になっていた。
（あのお方とのセックスは、わたしを別世界に誘うものだけど・・・真理の世界とは離れていく気がするわ・・・どうしよう？）
　疑問を抱きながらも、神矢との淫猥なセックスから逃れられない自分が、美沙の弱さでもあった。

　何とか自分を守っていた美沙だが、30歳になった頃に転機が訪れた。
　ブロブのデジカメの撮影会で知り合った織部という男は、美沙には新鮮だった。
　美沙が神矢の下で身につけた観念を、ことごとく覆す男だった。
（こんな人が、居たんだ・・・押し付けるわけでも自己主張するわけでも無い・・・難しい言葉を並べるわけでもなければ、オトコを誇示することも無い）
　織部は自然体だった。
　周囲に媚びることも無く淡々としていたが、織部の周りにはいつも人の輪ができた。
　美沙も知らないうちに惹かれていった。
　美沙が31歳になった時、織部から求婚され、美沙はやっと安堵の地を得たのだ。
「何の変哲もない主婦だけど・・・やっと普通のオンナになれたわ・・・」
　美沙は今日までの20年間を振り返ることは無かった・・・。