９．白木 麻里（26歳）

　麻里は結婚して２年、まだ子供も出来ず、主婦といっても夫の世話だけで、独身時代とあまり変わらない感じがしていた。
（食事や洗濯を２人分やればいいわけで、子供が出来なければ楽かも・・・）
　夫の雅也は30歳で、ホテルのフロントを担当していた。
　知り合ったのも雅也が勤務するホテルで、女友達と宿泊した時に出逢ったのだ。
　勤務時間が不規則で、生活のリズムが麻里と合わず、麻里とのセックスライフは、新婚時から月に数えるくらいだった。
（仕方が無いけど・・・結婚してる友達から聞かされるセックス話しは、わたしにとっては毒でしかないわ！あぁ〜ぁ・・・）
　そんな退屈な生活のリズムを変えるために、独身時代の経験を生かし、臨時のＰＣインストラクターを引き受けていた。
（これで、ほとんど独身と同じね！夫に縛られていなければね！フフッ！）

　麻里は駅前のＰＣスクールで、初心者対象の講師をやっていた。
　この日は、夜の６時から８時までの２時間で、基本操作とインターネットへのアクセス方法と設定などを教えていた。
　40代50代のサラリーマンを対象に行ない、説明に苦慮した時間だった。
（全くぅ〜〜覚えの悪い人たちだわ！よく会社勤めができるわね〜）
　２時間の苦痛な時間が過ぎ、ホッとして事務所で帰宅の準備をしていた。
　コンコン・・・
「はい〜」
　ガチャッ！
　ドアが開き、40代の男が入ってきた。
「先ほど受講したものですが、分からない箇所がありまして・・・」
「それは、次回に質問してください」
「それだと間に合わないので・・・明日、会社でテストがあるので・・・」
「えっ？社内テストですか？」
「えぇ、使えるかどうかを人事査定され、次の人事異動に影響するんです」
「大変ですね・・・でも・・・もう、ここ閉めますし・・・」
「僕は単身赴任で、近くの会社のマンションに住んでるんですが・・・そこで教えてもらえませんか？勿論、別途に費用はお支払いしますから・・・」
「でも・・・」
　麻里は突然の申し出に困惑してしまった。
（どうしよう・・・時間はあるけど・・・男ひとりの部屋だし・・・だけど深刻そうだし・・・真面目な感じの人だし・・・あぁ〜困ったわ！）
「お願いします！この先の人生が左右されるんです！」
「今頃になって・・・そんなに大事なら、もっと早くやれば良かったでしょ？」
「それが・・・海外出張してて、現場の管理でＰＣなんて無縁だったので・・・先日、帰国して、バタバタしている間に・・・」
「ふぅ〜〜分かったわ！じゃあ、短時間でお願いしますよ！」
　状況的に断ることも出来ず、仕方なく男についていくことにした。

　男の名前は柏木 淳と言い、40歳になったばかりだと聞かされた。
　スクールから５分ぐらいで淳の住むマンションに着いた。
「ほら、ここの８階に・・・」
　郵便受には『○×会社 柏木』とあった。
　麻里はとりあえず一安心した。
（良かった！ウソじゃなかった〜じゃあ、やっぱり人事云々って言うのも・・・）
　そう思うと、真面目に手助けしなければと思った。
「スミマセン！こちらに・・・」
　エレベータが８階で止まり、淳の住む部屋に入った。
　部屋の中は簡素な１ＬＤＫだった。
　リビングはテーブルと椅子、テレビがあるぐらいだった。
（単身赴任って大変ね・・・不自由じゃないかしら？）
　隣の部屋には机と椅子、クローゼット、ベッドがあり、ＰＣは机の上にあった。

　淳はＰＣを立ち上げた。
「基本操作は大丈夫ですが、今日は教わらなかったword、excelをお願いします。wordは自分で何とか・・・でもexcelは、いろいろあって・・・」
「Officeは次回でしたね〜それでは、excelの表とグラフ作成をやりましょう〜」
　麻里は淳をＰＣに向かわせ、基本的な表作成から説明を始めた。
　淳は熱心に習得し、短時間で基本的なことはマスターした。
（ふぅ〜今日は夫の雅也がホテルに泊まりの日だから良かったけど・・・）
「ありがとうございました。これで明日は何とかなりそうです。費用は今、お支払いしますから〜」
「あぁ、結構ですよ！お役に立って良かったわ〜」
「それじゃあ、気持ちが・・・じゃぁ、夕食でも・・・ここの１階がレストランで・・・」
「じゃあ、お言葉に甘えて・・・」
　いつも講習が終わってから夕食にしていた麻里は、丁度、良いと思った。
　ふたりは１階のレストランでワインを楽しみ、ディナーコースを摂った。
「こんなにご馳走していただいたら、かえって高くついたでしょう？」
「いえいえ、これでも安いくらいです。ひとりで本でも読んでいたら・・・そう思うと、ゾォ〜とします。ハハハハ〜〜」
　麻里は自分が淳を疑ったことを恥ずかしく感じていた。
「あっ！スミマセン・・・もう１点だけ・・・グラフ化した時の・・・」
「あぁ、それは・・・うふっ、もう一度、そこだけ実践しますか？」
　ふたりはレストランを出ると、再び部屋に戻った。

　麻里は淳のＰＣを立ち上げ、自分で操作をして教えた。
「スミマセン！食後のコーヒーをどうぞ〜」
「そう言えば、コーヒーを飲むタイミングを逸してましたね！うふっ・・・」
　淳の運んできたコーヒーを口に運び、麻里はホッとした。
「本当にスミマセンでした・・・先生にはご迷惑なカリ・・・」
「イヤだぁ〜先生だなんて！白木でいいですよ！」
「遅くなっちゃって・・・白木さん、家の方に連絡しないと・・・」
「いえ、主人、今日は泊まりだから・・・不幸中の幸いかしら？」
「えっ！？奥さんだったんですか？まだ、お若くてキレイだから独身かと・・・」
「えぇ〜っ！柏木さん、お口が上手ですね〜うふっ！」
「本当ですよ！僕はお世辞が言えるほど器用じゃないから・・・」
「まぁ〜正真正銘の主婦で〜す！でも、２年生、子供なし、ですが・・・」
「ご主人は、可愛くて仕方がないでしょうね？羨ましいなぁ〜」
「柏木さんは単身赴任ですね・・・どちらなんですか？」
「北海道なので・・・なかなか帰れません・・・」
　沈んだ雰囲気の淳を見て、麻里は胸がキュンと鳴った。
（柏木さん、いいひと・・・年齢は離れてるけど・・・何か気になるわ〜知り合ったのも何かの縁、何か力になれないかなぁ〜？）
　麻里は何も思いつかず、椅子から立ち上がった。
「キャッ！」
　ガシャ〜ン！
　机の上のコーヒーカップにぶつかり、床下に落とし麻里も転んでしまった。
「だ、大丈夫ですか？」
　手を差し伸べようとする淳に掴まり、膝を立てた。
「痛ぅっ！」
「えっ？あっ！ご、ごめんなさい！」
　慌てた麻里が掴んだのは、ズボンの上から淳の肉棒を掴んだのだった。
「イタッ・・・ふぅ〜大丈夫です・・・白木さんは？」
「わたしは・・・あっ！ど、どうしよう？服にコーヒーが・・・」
「すぐに洗って染み抜きすれば・・・僕、独身所帯だから得意ですよ！さぁ、すぐに脱いで！やってあげますから！」
「でも・・・」
「そのままじゃ、困るでしょ？」
　麻里は戸惑いながらタイトスカートとブラウスを脱いだ。
（わたしが何かをしてあげるんじゃなく、してもらうなんて・・・バカね・・・）
　淳は麻里から衣服を受け取ると、洗面所に向かった。

　麻里が少し間を置いて行くと、淳は染み抜きを使い洗い流していた。
「スミマセン・・・逆にご迷惑掛けて・・・」
　黙々と染み抜きする淳に、麻里は再び胸がキュンと鳴った。
（何なの？このキュンとするのは・・・それより、わたしが掴んだアソコは、もう痛くないのかな？）
「あっ！下着姿じゃマズイですね、コレを掛けていてください！」
　洗面所に掛かっていたバスローブを取り、麻里に手渡した。
（そうだわ・・・下着だけだったんだわ〜恥ずかしい・・・柏木さん、平気な顔で・・・わたしって魅力無いのかしら？裸同然なのに・・・）
　リビングで椅子に座って柏木を待っていた。
「チョッと待っててくださいね！じきに乾きますから・・・滲みは大丈夫ですよ！」
　淳はハンガーに麻里のスカートとブラウスを掛けた。
「スミマセン・・・」
「後でアイロンを掛けますから、すぐに帰れますよ！」
　少し沈黙の時間が流れた。
「あっ、あのぉ〜柏木さんの・・・ソコ・・・痛がってましたけど、大丈夫ですか？」
「あぁ、コーヒーの方が気になって・・・忘れてました〜ハハハハ〜〜」
「ご自分のことよりわたしを気遣ってくれて・・・わたし・・・」
「気にしないで！白木さんに迷惑掛けたのは、僕なんだから・・・ネッ！」
　麻里は何とも言えない気分で落ち着かなかった。
（柏木さん・・・本当にいいひと・・・何かお礼が出来ないかしら？）
「柏木さん、わたしって魅力ありませんか？」
「はぁ〜？どうして・・・？」
「だって・・・下着姿のわたしを平気で見てらっしゃって・・」
「平気・・・でもないけど・・・白木さんは恩人で人妻で・・・僕は中年だし・・・」
　淳は頭を掻きながら照れ笑いをしてた。
「柏木さんって、温かいんですね！結構、カッコイイですよ〜」
「白木さんに言われると・・・急に意識しちゃうなぁ〜これでも男だし・・・」
　麻里は立ち上がって、ハンガーに掛けた衣服を触ってみた。

　淳も立ち上がり、衣服に触れて確認し、アイロンの準備をした。
「あぁ、自分でやりますから・・・柏木さんは座っててください」
　手を伸ばしてハンガーを取ろうとする麻里のバスローブの前が開いた。
「あっ！」
　麻里は開いたバスローブの前を閉じず、ハンガーを取った。
「白木さん、キレイですね・・・正直に言うと、ドキドキしますよ！」
「えっ、そ、そうですか・・・？結婚したら、あまり手入れをしないから・・・」
「素敵なプロポーションですよ！バランスも良くて・・・」
　淳の股間がムクムクと盛り上がった。
「か、柏木さん、ソコ！」
「あっ、スミマセン！つい・・・正直な反応で・・・」
　淳は股間を抑えて椅子に座った。
　麻里は淳の前に膝立てて、股間を抑えている淳の手を取り払った。
「な、何を・・・？」
「さっき掴んでしまって・・・気になって・・・大丈夫かしら？」
（何かをしてあげられるとしたら・・・不自由しているコレしかないわ・・・）
　麻里は理由のつかない言葉を呟き、淳のズボンの前を開き、肉棒を取り出した。
　ギンギンと脈打つ淳の肉棒は麻里に触れられ、さらに勢いを増していた。
「痛そう・・・ご迷惑を掛けたお返しに、痛そうなオチ××ン、治療します・・・」
　そう言うと、麻里は大きく反り返った肉棒を頭からスポッと口に咥えた。
「し、白木さん・・・うぅぅぅ・・・ダメですよ〜そんなことしたら・・・」
「ジュパジュパ・・・主婦と言っても、わたしもオンナ・・・それだけです」
「オンナ・・・あぁぁぁ、いぃ・・・ふぅ、ふぅ・・・」
　淳は興奮しながらも、麻里のバスローブを捲り、素肌を弄りながらブラを外した。
　股間に頭を埋める麻里に肉棒を突き出しながら、乳房を揉み始めた。

　肉棒の裏筋を丁寧に舐めあげ亀頭のカリを舐め回すと、淳は堪らなくなってきた。
「白木さん・・・もう、いいです・・・出ちゃいます・・・っ、あぁ〜〜ぁ・・・」
　麻里は自分が人妻だということも忘れ、無心になって淳の肉棒を舐めていた。
　淳は麻里の肩を掴んで立ち上がるが、麻里はそのまま肉棒をしゃぶっていた。
「ふぅ〜ふぅ〜白木さん・・・」
　淳は麻里を引き上げ、バスローブを脱がせ、揺れる乳房を揉み始めた。
　バランスを崩しそうになった麻里を椅子に座らせ、スキャンティを脚から抜いた。
「もう、痛くないですか？」
「えぇ・・・白木さんに舐められて、違う意味で痛くなりました」
「じゃあ、もっと舐めてあげたい・・・」
「これ以上舐められたら・・・出ちゃいます！僕にも・・・お礼させてください」
　そう言うと、淳は椅子の上に麻里の両脚を上げ、肘掛を跨がせるようにした。
　豊かな張りのある乳房を揉み乳首を舐め、広がった股間に顔を埋めた。
「あっ、あぁあああ〜〜っ・・・」
　淳は淫唇を優しく舐め、両側に開いて指で擦り、小さな肉芽を舐め回した。
「あぁあああ〜〜〜はぁ、はぁ、はぁうっ・・・あぁ、あぁ、いっいぃ〜〜〜」
「キレイなオマ×コ・・・白木さん、ありがとう・・・」
　淳は麻里の気遣いに感謝し、開いた淫壷の中に舌を入れ周囲を舐めた。
「わ、わたし・・・あぁ〜っ・・・柏木さん・・・優しいから・・・はぁ、はぁ・・・」
　開いた白い太股に舌を這わせ、指で淫壷の肉襞を擦り、激しく出し入れした。
「あっ、あっ、あぁあああっ・・・うっ、わぁあああ〜〜〜イッくぅうう〜〜〜」
　淳の頭を股間に押し付け、麻里は激しく全身を震わせた。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・初めて・・・初めてイッたの・・・これが・・・あぁ、いぃ・・・」
　結婚しても、満足なセックスライフの無かった麻里は、生まれて初めてのオルガスムスを感じていた。

　淳は興奮していた。
　若い人妻に初めてオルガを経験させたことに、悦びを感じていたのだ。
　少し落ち着いた麻里を椅子から立たせ、両手をテーブルにつかせ、麻里の滑らかな白い尻を掴んで肉棒を淫壷に挿入した。
「あぁぁあああっ・・・うぅぅぅ・・・」
　肉棒を深く挿入したまま、淳は麻里の乳房を下から掴んで揉みしだいた。
「はぁぁぁ・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・ぁ、ぁ、ぁぁぁ・・・」
　淳は肉棒をゆっくり回転させ、麻里の淫壷の中を肉襞を肉棒で擦り回した。
「あぁ〜あぁ〜あぁああああ〜〜〜いぃ〜いぃ〜あぁあああ〜〜〜っ・・・」
　さらに肉棒を素早く引き、ゆっくりと角度を変えて深く挿入した。
　何度となく繰り返される肉棒の動きに、麻里は全身が痺れるような感覚を覚え、素早く挿入を繰り返されると、目の前がスパークした感じがして昇りつめた。
「はぁ、あぁ、あぁああっ・・・あ、あ、あぅぅぅっ・・・イッくぅううう〜〜〜」
　深く激しい快感が麻里を襲い、麻里はテーブルを力強く押さえつけ絶頂に達した。
　淳も麻里の淫壷の収縮に肉棒が堪えきれず、射精寸前になっていた。
「はぁ、はぁ、いぃ・・・まだ続いてる・・・すごい・・・こんなの初めて・・・」
「白木さん・・・」
「ダメ・・・麻里よ！はぁ、はぁ・・・ただの麻里・・・今は・・・あぁぁぁ・・・」
「麻里、中に出してもいいかい？」
「も、もう一度・・・感じさせて・・・その時・・・一緒に・・・はぁ、はぁ・・・お願い・・・」
　淳は麻里の要求に応え、麻里をテーブルの上に仰向けにし、両脚を肩で受け止め、ゆっくり肉棒を淫壷に挿入しなおした。
「あぁぁぁぁ・・・す、すごい・・・もぅ、感じるぅ〜〜はぁ、はぁ、はぁ・・・」
　淳は麻里の腰を抱え、激しく腰を前後に動かし始めた。
「あぁああああ〜〜〜〜あぁ〜あぁ〜うわわわわっ・・・いぃ・・・もっと、もっと！」
　麻里は狂ったように淫欲を貪り、快感に酔った。
　淳は乳房を両手で掴んで揉みながら、肉棒に変化をつけて淫壷を擦り上げた。
「はぁ〜っ・・・あぁぁぁ・・・いっ・・・くぅ・・・あっ・・・イッくぅうううう〜〜〜〜」
　麻里の昇りつめるのを確認すると、淳は我慢を解き、淫壷の中に射精した。
　淳は、そのまま麻里をテーブルから抱き起こし、抱えたまま椅子に座った。
　肉棒は麻里の淫壷の中に入ったまま、淳は麻里の乳首を口に含んで舐め回した。
「はぁ、はぁ・・・ぁぁぁぁ・・・ぁぅっ・・・ぁぁぁ・・・ぁっ・・・ぁぁ・・・」
　麻里は心地良い余韻に浸っていた。

　やっと落ち着いた麻里は、淳から離れ、乾いた服を着けた。
　淳も衣服を着け麻里を後ろから抱きしめ、首筋から口唇にキスをした。
「ゴメンなさい・・・わたし・・・変に乱れて・・・こんなこと初めてよ・・・」
「麻里・・・素敵だったよ！淫らになるときは淫らに徹した方が素敵だよ〜」
「わたし・・・夫以外、初めてで・・・あんな快感も初めて・・・どうしよう？」
「麻里が乱れたくなったら、ここに来ればいい！人妻の麻里を困らせるようなことはしたくない・・・麻里の好きにすればいい〜」
「本当に優しくて温かいのね、柏木さんは・・・じゃあ、また、寄るわ〜」
　麻里は淳と携帯の番号とメアドを交換して、家路に着いた。

　自宅に戻った麻里は、オンナに目覚めた自分をあらためて感じ、これからどうすればいいか考えあぐねていた。
（自然に任せるしかないわ、今は・・・夫の雅也とセックスするのが不安だわ・・・）
　夫が知らない自分をコントロールする自信が無く、夫とセックスしてる時に、疑惑を招くのが怖かったのだ。
（雅也が自然と悦ぶように出来れば・・・一番なんだけど・・・）
　麻里は初めて得た悦びを想い出し、淳との淫らな行為に後悔は無かった。
　自分が一人前のオンナになった悦びの方が大きかったのだ。

　数日の間、夫の雅也には気づかれることも無く、ホッとしていた。
　淳が会社で上手くいったことは、携帯にメールが届いて知っていたが、逢いたい気持ちを抑えていた。
（おめでとう・・・と、直接、言いたかったけど・・・逢えば・・・）
　自分が淳とのセックスにのめり込むのが目に見えていたので、麻里は必死に堪えていたのだ。
（楽しめるような自分のコントロールが出来るまで逢えないわ・・・）
　セックスを溺れずに楽しめるようになりたいと、麻里は本気で思っていた。

　カツカツカツ・・・
　ヒールの音を響かせて、麻里は家路を急いでいた。
「早く帰って夕飯にしよう！」
　この日も講習を終え、急ぎ足で家路に向かっていた麻里は、麻里は、人気の無くなった商店街を抜けたところで足を止めた。
（おかしいなぁ・・・誰かが後を追ってるような気が・・・）
　身体に悪寒を感じて後ろを確認したが、誰も居なかった。
　駐車場に差し掛かった時、誰かに腕を掴まれ、駐車場の中に引っ張り込まれた。
「誰！？大声を出しますよ！」
　男は麻里を奥の車に押し付けた。
「あっ１あなたは？」
「麻里さん・・・好きなんだ！僕のこと嫌いですか？」
「そういう問題じゃないでしょ！こんなことをして・・・」
「いつも麻里さんを見ていて・・・我慢できなくて・・・」
「健治さん・・・だったわよね？あなた、もうじき受験でしょ？こんなことをして、合格できると思っているの？」
　健治は麻里の家の近くに住む浪人生だった。
「このまま我慢をしてるほうが、イライラして合格できないよ！こんな気持ち、分かりますか？毎日、麻里さんを見るたびにドキドキして、勉強も手につかず・・・どうにも自分を出来なくて・・・」
（分かる気がする・・・わたしだって・・・でも、どうする？）
「お願いです！一度でいいから・・・」
　健治は麻里の肩を掴んだ手を震わせていた。

　麻里は健治の手を取り、落ち着いた口調で話し始めた。
「健治さん、わたしじゃなくてもいいんじゃないの？どうして、わたしじゃないといけないの？」
「女友達は今まで大勢いたけど・・・ときめくことは無かった・・・でも、麻里さんを初めて見た時、胸が苦しくなって・・・初めてだった」
「そう・・・でも、わたしは人妻よ！わたしに主人を裏切れって言うの？」
「・・・・・・叶わぬ恋だからこそ、一度だけでもと・・・それで自分にケジメを・・・」
「分かったわ・・・でも、本当に一度だけよ！それと・・・絶対に秘密ね！」
「うん！死んでも守ります！」
　健治は、麻里を車のボンネットに寝かせ、胸を開いて乳房に顔を埋めた。
（わたし・・・情に流されやすいのかしら？柏木さんとの前科もあるし・・・これで、少しは自分を抑えられ、コントロールできれば・・・）
　麻里は健治の頭を乳房に押し付け、無心になった。
　健治は乳房を舐め、乳首を吸い、手のひらで擦るように揉んだ。
（結構、上手じゃない・・・うふっ・・・）
　健治の舌は乳房からヘソ、スカートを捲って、下着の上から淫唇を舐め始めた。
「あぁぁぁ・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・」
　指で濡れてきた淫唇を下着の上からなぞり、太股を擦り頬擦りをした。
「憧れの麻里さん・・・素敵な脚・・・」
　麻里の両脚に舌を這わせ、スキャンティを引き下げ、淫唇を舐め始めた。
「はぁ、はぁ、あぁっ・・・はふぅ、あぅっ、あぁああああっ・・・はぁ〜〜」
（ここで声を上げたら、誰に見られるか・・・あぁ、それも興奮するわ〜）
　麻里は屋外の人目を気にしながら犯されるという状況を楽しんでいた。
「はぁ、はぁ、はぁ、もう、入れます！」
　健治は我慢が出来ず、麻里の両脚を持って引き寄せ、肉棒を淫壷に挿入した。
　ギシギシギシ・・・
　若い勢いで健治はガムシャラに麻里の淫壷に腰を打ちつけた。
「あっ、あっ、あぁあっ・・・出る、出る・・・あぁああああっ・・・」
「ダメよ！中に出しちゃ！」
　麻里は急いで腰を引き、健治の肉棒を淫壷から抜いた。
「あぁぁぁ・・・もぅ・・・」
　麻里は健治の肉棒を掴んで扱き始めた。
「あっ・・・うっ・・・で、出るぅぅぅ・・・っ、あっ・・・うわっ・・・いっ・・・あぁ〜〜」
　駐車場の壁に向かって、健治の白濁の粘液は勢いよく放出された。
「はぁ、はぁ、ふぅ、ふぅ・・・麻里さん、ありがとう・・・」
　麻里はポケットティッシュを取り出し、健治の肉棒をキレイに拭いてやった。

　麻里は健治の肉棒を拭きながら、自分が中途半端なままなのに苛立った。
「健治さん、わたしは満足してないわ！」
「ど、どうすれば・・・？」
「帰りにわたしの家に寄って！今日は主人、帰りが遅いから・・・でも、間違えないでね！一度きりよ！満足したら終わりよ！いぃ〜い？」
「えぇ、勿論！」
　健治はもう一度麻里と出来るのが嬉しく、麻里の後を離れてついて行った。
　自宅に着いた麻里は、健治を裸にし自分も裸になってシャワーを浴びた。
　ボディシャンプーで健治の身体を素手で洗い、肉棒を捏ねるように洗った。
「やっぱり元気になったわ〜こうしてみると、オチ××ンは立派な大人ね！」
　麻里は自分の身体も洗い流すように健治を促した。
　健治は憧れの麻里の裸を、一箇所ずつ丁寧に味わうように洗っていった。
「こんなに胸が大きいのに、垂れてないのはどうして？」
　麻里の形の良い乳房を手のひらで撫で、舌で乳房の周りから乳首へと舐め回した。
「麻里さんのここの毛・・・淡いんですね〜柔らかくて・・・」
　健治は指で撫でながら、次第に淫唇へと移動し、クリトリスを捏ね始めた。
「あぁぁ、うっ・・・はぁ、はぁ、はぁうっ・・・あぁ、あぁ、舐めて・・・あふぅ・・・っ」
　健治は麻里の喘ぎ声が嬉しかった。
　自分が麻里を感じさせているんだと思うと、自信のようなものが湧いてきた。
　クリトリスを舐めながら指で淫壷の中を擦ると、麻里の喘ぎは一層、激しくなった。
「あぁ〜〜あぁ〜〜あぁ〜あぅっ・・・はぁ、はぁ・・・いぃ・・・もぅ、来て！」
　健治は麻里が突き出した白い尻を掴み、勢いを増した肉棒を淫壷に挿入した。
　ズブッズブズブ・・・
　グチュグチュグチュ・・・
　深くゆっくり挿入した肉棒を、健治は激しく前後に動かし始めた。
「あぁ、あぁ、あぁあああ〜〜〜っ・・・あふ、あふぅ、っ・・・あぁ、はぁ、はぁ・・・」
　健治の肉棒は、きつく締め付ける麻里の淫壷に悲鳴を上げそうになった。
　それでも抜いたばかりの肉棒は、襲いかかる快感を堪え、麻里を責め続けた。
「あぁあああ〜〜〜い、ぃ・・・いぃ、いぃ・・・イッ、イッくぅううう〜〜〜〜」
　麻里はお尻を健治に押し付け、ブルブルと身体を震わせて絶頂に達した。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・良かったわ・・・今度はわたしがイカせてあげる・・・」
　麻里は荒い息をしながら健治の肉棒を手にした。
「でも、約束よ！今日だけよ！もし、受験に合格したら・・・してあげるから、それまでは頑張って勉強し、我慢するのよ！い〜ぃ？」
　麻里はしなやかな指で肉棒を弄りながら言った。
「本当〜？僕、我慢して頑張るから！麻里さん、約束ですよ！」
　麻里は返事の代わりに、健治の肉棒を口に咥え、まとわりつくように舐め始めた。
「うわゎゎゎ・・・ぁぁぁ・・・ぃっ・・・ふぅ、ふぅ・・・ぁっぅ・・・」
　麻里は肉棒の根元から指で擦り上げるように扱き始めた。
「あぁ、あぁ。あ、あ、あっ・・・うぅぅぅ・・・っあぁ〜イクぅぅぅ・・・あぅっ・・・」
　健治は麻里のフェラに僅かな時間でイってしまった。
「ゴクッ・・・はぁ、はぁ、ふぅ〜〜じゃあ、約束よ！もう強姦のようなことは・・・」
「分かりました！絶対にしません！」
　健治は嬉々とした顔で去っていった。

　麻里の中でひとつの区切りがついた。
　麻里は安全日を選び、淳にメールした。
『今日の夜、８時過ぎ・・・マンションに寄ってもいいですか？』
　まもなく淳から返事が来た。
『待ってたよ！君からの連絡・・・僕も逢いたかった・・・』
　時間が経つのが遅く感じられ、講習も事務的に済ませた感じだった。
（やっと逢えるわ！わたしの初めての男・・・あぁぁ、思っただけで濡れちゃう〜）

　麻里は急ぎ足で淳のマンションに向かった。
　ピンポ〜ン・・・
　ガチャッ！
　淳はドアを開けるや否や麻里を抱きしめた。
　しばらく強く抱きあった後、互いに口唇を求め熱い接吻を交わした。
　キスだけで麻里は下着が湿ってきているのが分かった。
　淳の股間の堅い塊りを感じ、すぐにでもむしゃぶりつきたい衝動に駆られた。
　淳も麻里と同様、抑え切れない欲望を感じていた。
　淳は麻里を壁に押し付け胸を乱暴に開きブラを引き下げ、プルッと揺れて現れた乳房を揉みしだき、荒々しく乳首を吸い舐め回した。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
　手荒な愛撫に麻里は興奮の度合いを大きくし、淳の顔を乳房に押し付けた。
　麻里は淫欲を抑えきれず、淳と位置を入れ替え、壁に押し付けた淳のシャツを剥ぎ、胸を舐めキスをし、その舌を下げていった。
　慌しくズボンとトランクスを引き下げ、飛び出た肉棒にむしゃぶりついた。
「うぅおっ・・・あつぅ〜〜っ・・・ぁ・・・ぁ・・・ぁぁぁ・・・」
　肉棒の筒から亀頭まで、舌を巻きつけるように舐め回した。
「うわっ、あ、あ・・・もぅ、ふぅ〜〜」
　淳は麻里の欲情したフェラに圧倒され、思わず暴発しそうになった。
　麻里を引き上げ、再び壁に押し付け、スカートと下着を剥ぎ取り、片脚を持ち上げ、下から一気に肉棒を挿入した。
「あっ、あぁぁぁぁ・・・ぁぁ、いぃ・・・ふぅ、はぁ・・・」
　麻里は淳の顔を両手で乳房に押し付け、突き上げられる快感に狂声を発し、一気に昇りつめていった。
「はぁあっ・・・イク、イク、イッくぅううう〜〜〜〜」
　淳は麻里の淫壷に肉棒を入れたまま両脚を抱えて持ち上げ、ソファに麻里の上半身を寝かせ、今度は上から繰り返し肉棒で突いた。
　麻里は言葉に出来ない快感を感じながら、また自分が変わっていくのを感じた。