第十六話「摂氏100度」

　ちと、疲れたねぇ。ふぁ〜ぁ、ねむ。あ、布団気持ちいい。干しといてくれたんだ。ふわふわ。
（うん。もう、今日は寝よ。）

（ちょっと、優ちゃん。真琴と舞ちゃんのことは思い出さないでよ。）
　でもさ、僕、ちょっと興奮しちゃってる。
（ちょっとどころじゃないじゃない。もうっ。あん。ちょっと、駄目だってば。）
　だぁ〜め。
（はぁ、ふぁ、気持ち良い。あん、あ、駄目だよ。真琴と舞ちゃんの思いながらなんて駄目。）
　う、だって、思い出しちゃうんだもの。
　それに優ちゃんだって、ひゃぁ。やっぱり外だと感覚が鋭すぎて怖いよ。
（だ、大角にしてよ、せめて。ね、優ちゃん、お願い。ふわぁ、怖いよ。気持ち良いのに包まれて。）
　だ、駄目。そんなに気持ち善がられちゃうと僕にも来ちゃう。
　あ、あ、あぁ〜。イくよ。ね、優ちゃん。僕、もうイッちゃう。
（う、うん。優ちゃん、私も、イっくぅー。）

　あぁ、あそこが溶けちゃいそうだよぉ。
（も、もう、優ちゃんの馬鹿。）
　で、でも。ねぇ、大角としちゃってもう処女じゃないから、中って触っても・・・。
（駄目。）
　なんで？
（なんでって・・・。そんなの変態だよ。）
　どうして？
（え・・。だって、自分でするなんて・・・。）
　じゃ、僕、優ちゃんのこと弄る。
（え？ちょっとそんなの屁理屈・・。うううう。指細いのに、くぅ。）
　うぅ、大角のより気持ちよくないし、届かない・・・。でも、ふわぁ、あ、今の気持ち良かった。
　こ、ここかな・・・。あぅ、ここ凄いかも。なんでぇ、ふわぁ。
（だ、駄目ぇ、それされると私、変になるよ。お願いぃ。ひぁぁ。あん。）

　す、すごい気持ち良い。あ、あん、あん。凄いよ。
（あぁ〜、も、もう駄目になる。あ、優ちゃん、真琴達のこと思わないで。お願い。）
　だ、だってぇ、優ちゃんだって興奮してるじゃない。ふわぁ、ぼ、僕もう、イきそう。
（う、うわぁ、イ、イクぅ。・・ぅ、ぅ、ぅ。）

　ベトベトになっちゃったね。
（うぅ、どこにこんなの入ってたんだろ・・・。）
　う〜ん。大角、これ舐めてたよね。
（ちょっと、舐めないでよ。それは絶対に嫌。）
　うぅ、分かったよ。はぁ、大角としたいなぁ〜。やっぱ優ちゃんの指じゃちょっともの足りない。
（馬鹿。勝手にやっといて・・・。）
　へへへ。でも、気持ち良かったね。
（う、うん。でも、やりすぎると馬鹿になるって言うから程々にしようね。）
　はぁ〜ぃ。了解しました。隊長。では、そろそろおねむです。
（うん、その拭いたタオルどおするの？）
　へ？その辺にポイっかな？
（駄目。お母さんみたら、たぶんばれるよ。）
　わわわ、じゃぁ、どうしよ。
（隠しておいて、明日の朝、シャワーの時に洗っちゃおか。）
　はぁ〜ぃ。おやすみ。ベッドの下にポイッ。

　さてと、そろそろお昼休みですね。ホームズ先生。
（あ・・、その、今日は覗くのやめようよ。なんか悪いし。）
　えー。見たいよぉ〜。だって、真琴と舞ちゃんだよ。すっごいじゃん。
（なにが凄いのかわかんないけど、駄目。絶対。）
　う〜ん。どうしよっかなぁ〜。
（え？ちょっと、わたしの意志を尊重してよ。真琴のそういうの見たくないの。）
　じゃぁさ、ねぇねぇ、今晩、レズごっこしてくれる？
（え？・・・・優ちゃん、あんた本格的に馬鹿でしょ。）
　うん。そうかも。だって、今だけっぽいじゃん。僕がやりたい放題なのって。
（うわぁ〜。優ちゃんのオナニーのために私が演技しなきゃいけないの？最悪だよ。）
　うん、そうそう。でも、大丈夫。ちゃんと気持ちよくしてあげるから。ね？
（嫌だ。）
　わわわ。断られるとは思わなかった。じゃ、見に行こぉ〜っと。
（あ〜、待って、待ってよ。）
　あ、居た。
（うぅ、こんな時に限って真琴もなんですぐ現れるかなぁ〜。）
　時間稼ぎは駄目だよ。僕はどうしても見たいのです。だって、真琴と舞ちゃんだよ。すごいじゃん。ね。

　今日もあのベンチですね。ホームズ先生。
（ちょっとぉ〜。そのおじさんみたいな興奮やめて。）
　で、ホームズ先生。このあと、どうなるんでしょうか・・・。
（はぁ〜。付き合いきれないよ。あ・・、真琴もやめてよぉ〜。）
　わわわ、口移しでウインナー・・・。ねね、あれ、大角としたいね。
　真琴、恥ずかしそうぉ〜。綺麗ぃ〜っ、可愛いぃ〜。
（馬鹿ぁ。グスン。）
　あ、ごめん。泣かないでよ。
（だってぇ、真琴は親友なんだよ。それなのに、こんなのやだよぉ〜。ふぇぇ〜。）
　ごめんってば。もう、見ないから。ね、許してよ。
（うえぇぇ〜ん。うわぁ〜ん。ヒック、ぐすん。コホコホ。うわぁ〜ん。）
　うぅ〜。だって、ごめん。優ちゃんがそんなに嫌だって知らなかったから・・。
　優ちゃん悲しいと僕も悲しいよぉ〜。グスン。ヒック。
　ぐすん。うぅ、うぅ。だってぇ、ごめん。泣かないでよぉ〜。

舞　「なにしてるんですか？」

　へ？あ、ばれた・・・。
（わわわ、優ちゃん、どうしよ。）

舞　「あのぉ、なに泣いてるんですか？」
優子「へ？あのぉ、えっとぉ、そうそう、演技の練習。」
舞　「帰宅部ですよねぇ。文化祭まで半年あるし・・・、見てました？」
優子「わっわっわ。見てないよ。見てないってば。」
舞　「ふぅ〜ん。泣くほど真琴のこと好きだったんだ。」

　へ？なんか勘違いが・・・。ちょっと、優ちゃん、ビシっと言ってあげてよ。
（な、なにを？）
　いや、泣いてた理由さ。
（えっと、なんでだろね？）

舞　「でも、もう真琴は私のですから、優ちゃん。横槍いれないで下さいね。」
優子「う、うん。入れない。それは大丈夫。真琴は友達だから・・・。」
舞　「ちょっと、私だって真琴とは友達だよ。」
優子「あ、いや、そうじゃなくって、恋愛とかじゃないから・・・。」
舞　「ま、そうですよね。優ちゃんには澄香さんがいますから。」
優子「へ？」
舞　「じゃぁ、今後は覗いたりしないで下さいね。私達も黙っててあげますから。」
優子「へ？・・・あ、は、はい。ごめんなさい。」

　うぅ〜ん。複雑です。ホームズ先生。
　僕は澄香さんが好きだけど、襲われても良いけど、大角一途なんですが。
（襲われるのも好きになるのも困るけど、大角一途は大賛成です。えっと、ワトソン君。）
　なんか、真琴と舞ちゃんのことは諦めよっか。
（な、何を諦めるのよ。）
　え、仲間に・・・。
（駄目！！絶対駄目。アホ・ボケ・エロ・変態。）
　わわわ、冗談なのにぃ〜。優ちゃん、冗談です。
（はぁ、はぁ、冗談でもそれだけは駄目だよ。わかった？）
　はい。わかりました。・・・今日は怒られっぱなしだ・・・。
　でもさ、僕が舞ちゃんに見つかった時の真琴の顔・・、可愛かったよね。
（・・・つける薬がないのかしら・・。この馬鹿優ちゃんは。）