第九話「学園天国」

朋美「千沙。ねね、なんか報告することない？」
千沙「ないよ。」
朋美「え〜。嘘だぁ〜。」
優子「若い頃に嘘つきな女は悪女になって不幸になるって、雑誌に載ってたよ。」
千沙「それ、今作ったでしょ。優ちゃん。いつ、何に載ってた？」
優子「え・・？えっと、フィ○ロ・・。」
千沙「フィ○ロはそんなの書きません。優ちゃん、悪女で不幸、決定。」
優子「うぅ。ごめん。嘘だけど、千沙と秘密を共有したい。」
朋美「うん。私達の結束は固いよ。是非、遠慮せずに言ってくれ給え。」

千沙「う・・・。あの馬鹿、態度バレバレだから、もう。あの、雄太と付き合うっぽい。」
朋美「ほっほぉ〜。やっぱりねぇ。で、キスした？」
千沙「しないよ。だって、まだ昨日告られたばっかだもん。」
朋美「そだよねぇ。そっかぁ〜。雄太君かぁ〜。結構可愛いよね。」
千沙「うん。でね、優ちゃんの秘密が未だに発表されないのはなんで？」
優子「え？だって、あの、なんもしてないよ。」
朋美「へぇ、やっぱそうだったんだ。昨日？だよね。何気に動きが早いね、優ちゃんは。」

優子「え、だって、公園でジュース飲みながら散歩しただけだよ。」
朋美「何、話したの？」
優子「なんだったかな・・・。アイスの美味しいお店を教えてあげた。そしたら、焼き鳥の美味しいお店教えてくれた。で、たこ焼き食べたいねってなって、ポテチ食べた。」
朋美「脈絡が読めないけど、ま、いいや。千沙は？」

千沙「え？私そんな面白いこと思いつけないよ。普通に映画見て、感想言って。雄太が以外と鋭いことに気付いたかな・・・。」
朋美「へぇ、いいなぁ。私も彼氏欲しいなぁ。」
千沙「昨日のメンバは駄目なの？」
朋美「悪くないんだけど、もっとこう情熱的な感じ？ラテンな男が良い。」

（あ・・・、今日、地理がある・・。）
　あ、やばいじゃん。宿題どうしよう。わ、忘れてくれてないよね。
（無理だよ。あの禿教師、根が深いもの。）
　毛は薄いけどね・・・。
（プっ。毛が薄いのに根が深いって、ちょっと面白い。）
　ねね、一人笑いはやばいよ。ほら、千沙が不信な瞳で見てる・・・。

千沙「ねね、気持ち悪いよ。優ちゃん。なにその思い出し笑い。」
優子「ねね、うちの禿教師ってさ、毛が薄いのに、根が深いよね。アハハ。」
千沙「プッ。一人でギャグ考えないでよ。もうっ。宿題やったんでしょ？」
優子「・・・・。」
千沙「え？まさか・・・。生理痛が酷いことにして逃げれば？」
優子「あ、それナイスだね。一限の国語の先生優しいからその時にお願いするよ。」

　帰らされるとは思わなかったね。優ちゃんの演技、迫真だったよ。やりすぎ。
（うん。帰ってなにしよっか。あ、今日こそ、「酸っぱいマリオ」クリアしよう。）
　えー。もう、諦めなよ。大体、一面のボスがハンマーボロス１０匹って時点で無理だよ。
（あれは倒したことあるじゃない。ちゃんとクリアパスワードあるもん。）
　で、どうやって2面の悪徳ルイージ倒すのよ。
　あ、綺麗なお姉さまだ。ほら、あそこ。綺麗ぃ〜。
（あ、ほんとだ。）

　ねぇ、今日のスーツおっぱいの谷間ちょっと見えてるよ。
　いいなぁ。でかぱい良いなぁ。
（うっさいな、小さくて悪うございました。どうせ・・・。）
　あ、優ちゃん・・。その無意識な行動やめて・・・。
（？）
　わわ、自分の胸に手をあてるな馬鹿ぁー。前のおじさんが見てるよ。
（あぁーー。げぇ、きもいおじんに胸握ったとこ見られたぁ。うわぁ〜ん。）
　うわぁ、どうしよ、ねぇ、降りようよ。早く、次の駅・・・。降りてぇ〜。はずい〜。

澄香「学生さん。最近は小さいのも流行ってるんだから気にしちゃだめよ。」

　わわ、綺麗なお姉さまに声かけられてるよ。おい。優ちゃん、ほら、なんか話せ。
（え・・、え、え、どうしよう。）

優子「あ、あの、どうやったら大きくなりますか？」

　うわわ。凄い質問。優ちゃん、ナイスガッツ。

澄香「え？アハハハ。どうだろね？わかんないや。充分可愛いんだから、そんなに気にしちゃ駄目よ。」
優子「そ、そうかな・・・。でも、大人の魅力が・・欲しいです。」
澄香「そ、そうね。えっと、お化粧とかしてみる？貴方、すっぴんでしょ？」
優子「すっぴん・・・。友達はちょっと化粧とかしてて凄い綺麗だけど、私なんか、そういうの似合わないから・・・。」
澄香「そっか。試してみる？私ね、あ、名刺あげる。はいっ。「山池　澄香」です。」
優子「あ、ありがとうございます。しゃ・・社長。凄い。あ、わたしは柏木　優子です。」
澄香「化粧品作ってる会社なの。無料サンプルなら腐るほどあるから。今日は学校はさぼり？」
優子「え？あ、いえ。宿題忘れたんで、生理痛になりました。」
澄香「えっと、暇ってことかしら？今から一緒にくる？あのガラス張りのビルなんだけど。」
優子「はいっ。あ、でも良いんですか？お仕事とか忙しくないですか？」
澄香「もう、終わっちゃったわ。あとは品評会と会議だけだから・・・。社長って最初はいろいろできて楽しいんだけど、会社が上手く行けば行くほど仕事に口はさめなくなってつまらないのよ。」

　すごいよ、この人。優ちゃん。化粧品会社の社長だよ。ねぇ、社長。
（う、うん。お化粧するの初めて。凄いドキドキしてる。）
　あ、ごめん、それたぶん僕が社長さんの足見てるから・・・。
（え？・・・・あ、Ｈモード入ってるじゃない。馬鹿。エロ。変態。両刀。）
　う・・、酷い。気にしてることをずけずけと・・・。優ちゃんこそ、サド、変態、色情魔。

　あ、でもあの胸に顔挟みたいね。
（「ね」って何よ。私はそんなの思いません。）
　えぇ〜。ちょっと、目線が妖しいけどなぁ。優ちゃんもレズなんじゃない？
（「も」って何？優ちゃん、レズの自覚出てきちゃったの？やめてよぉ〜。）
　あ、たぶんまだ大丈夫。うぅ〜。きっと大角が僕達をこの淫乱なレズ世界から救ってくれるよ。うん。
（澄香さんに申し訳ないよ。こんな妄想してたら・・・。）

受付「あ、社長おかえりなさ・・・。どうしたんですか？その子。」
澄香「お友達。ちょっとお化粧教えてあげようと思ってね。」
優子「お、お邪魔します。」

　す、凄い。これが僕？うっそ〜。結構色っぽい？
（私じゃないみたい・・・。綺麗・・・だよね？）

澄香「優子ちゃんは化粧栄えするわね。ねね、良かったらモデルして欲しいな？」
優子「お、お化粧のモデルですか？え・・・。そういうのって山○優とか綺麗な人がしないと・・。」
澄香「うちは上場企業じゃないんだから、そんな一般向けの戦略はとらないわよ。そうね、初めてのお化粧なんてシリーズどう？高校生あたり向けに。雑誌で特集組んでもらえば、そこそこ売れそうだな。ねぇ、優子ちゃん。化粧って恥ずかしいものなの？色々聞かせてよ。私達って、こういう業界の固定概念が染み込んじゃってるのよ。なんの参考にもならない。その点、優子ちゃんなんか完璧。」

　なんか、モデルやっちゃったね。この顔で家に帰ったらお母さん驚くよね。
（あ、そっか。どうしよう。落とさないと。）
　え？駄目だよ。この僕達じゃないみたいに綺麗な顔を見せてあげないと。喜ぶよ。たぶん。

　お母さん、ノリノリだったね。
（うん。お父さんもちょっと嬉しそうだった。）
　うん、僕達ってすっぴんより化粧した方が、喜ばれるんだね。複雑・・・。
（ねぇ、これ落としちゃったらもう、一生同じのできない気がする。）
　明日、澄香お姉さまに化粧のやり方の講座とか紹介してもらおうよ。
（そだねぇ。たまに雑誌にあるもんね。そういうの。ってか、千沙に聞こう。）
　あ、そっか、その方が早いか。でも澄香お姉さまの方がたぶん、１００ｍ位上手いよ。
　大角をメロメロにするゾ作戦だね。
（あ、そっか、大角さんをメロメロにしないとね。土曜日デートだし、間に合うかな・・・。）

　そしたら大角、きっと我慢できなくなって僕達のことを襲ったりしないかな・・・。
　あの厚い胸板と太い腕で押し倒されたら・・・。あぁ〜ん。最高。
（うっさい。大角さんがそんなことするわけないでしょ。きっとね、あの少し茶色い瞳でじ〜っと見つめて、優しくキスしながら、あ、やだ、駄目です。とか私言っちゃって。でも、大角さんがね、ね、君のこと愛してるよ。とかなんとか。あは。でねでね、私達、凄いことになっちゃうのよ。きゃぁ〜。恥ずかしい。）
　おーい。冷静になれ。そんなんなるかボケ。

　優ちゃんの妄想見てたら、せっかくの気分が台無しだよ。
（それはこっちのセリフよ。大角さんが無理やりするなんて妄想、私の夢が壊れちゃうわ。やめてね。）

（な、なによ。その変な気分やめなさいよ。）
　優ちゃんこそ、なにＨモード入ってるんだよ。さっさとお風呂入って寝るよ。
（お、お風呂入っても、変なことしないからね。）
　え。しないの？だって・・・。そういう気分じゃないか。
（エロ優ちゃんはそうかもしれないけど、私はちがうもん。）
　僕だけがＨな気分なわけじゃないじゃないかぁ。このむっつりすけべ優ちゃん。
（むっつりって・・、エロおやじじゃないんだから・・・。じゃぁ、ちょっとだけだよ。）
　うん。あ、こないだみたいのなしね。　

（うん、お風呂の中だし・・・。本当にちょっとだけだよ。あの、結構恥ずかしいんだよ。ほんとに。）
　し、知ってるよ。僕だって恥ずかしいんだぞ。
　でも、したいんだもん。優ちゃんだってしたいみたいだし。ね。
（うん、あ、すごくドキドキしてきちゃってる。いやぁん。もう。優ちゃん。ちょっと、興奮しすぎだよ。）

　うあ、あ、シャワー、ねぇ、ちょっとだけ弱くして・・・。ね。
（う、うん。あ、直流の方が良いよね。あ、あぁ、ドクドクしてきた。）
　うん。うん。それが好きなの。あ、僕、どうしよ。ううう。気持ち良くて、あ、あそこ溶けちゃいそう。
（う、うあぁ。うん。うん。溶けるよ。ちょっと、あ、ちょっと弱くする・・・ね。）
　あ、あ、もう、我慢できないよ。あ、僕、僕、あん、優ちゃん。もう、くぅぅ。
（ちょ、ちょと、待ってて、もうちょっと長くしたいよ。気持ち良いんだもん。）
　あああ、我慢されちゃうと、僕、苦しいよ。あ、きゃぅ。ちょ、ちょっとシャワー急に。ひあっ。
　イ・・・イクよぉ。あ、あ、あ、あ。
（あぁ。クルゥ。う・・・。あん。はぁ、はぁ。気持ち良かった。）

　ふぁ、うん。凄い、気持ち良い。なんか、優ちゃんのオナニー。
　最近どんどん気持ち良くなってる気がするんだけど。
（うん。私もそんな気がする。なんか、優ちゃんが気持ち良いのが私にも跳ね返って来て、なんか内側がドクドクするし、優ちゃんの声、凄いＨ過ぎて、なんか途中で止まらなくなっちゃう。）
　ぼ、僕のせいかな。優ちゃんがなんかどんどんＨになってる気がするよ。
　前はこんなにＨじゃなかったじゃないか。・・・たまにジャ○ーズジュニアに輪姦されてたけど・・・。
（あ、それ言うの禁止だってば。この足フェチ女。）

　あう。痛いトコをお互い突き合うのもあれだからさ・・・。もっかい欲しいな。今度は指が良いよ。
（もう、Ｈなんだからぁ。ここお風呂なんだよ。２度も３度もできないよぉ。）
　じゃぁ、あがってからしよ。ね。優ちゃんだって、まだ満足してないじゃん。ね。