セックスマンション四方台
もそえ作

 25才OLです、つい先日の話ですがマンションの契約期限が切れそうなのと、新しい職場に転職するのをきっかけに引っ越しを考え始めました。

 最近は外国人観光客が急増して民泊などが流行してマンション探しも大変です。狭くて古い部屋なのに家賃が高くていっそのこと通勤に不便な郊外にしようかと思ったくらいでした。

 でもマンションと職場は近いに限ります、通勤時間1時間30分なんて人が良くいますがあれは大変ですよ、1日24時間のうち3時間は電車に乗っている時間だなんて。そういう無駄なことしたくないんです。

 ということで探しまくったんですが新しい職場近くのマンションをネット検索しても見つかりませんでした。ああ、困ったな・・・・ ウイークリーマンションにとりあえず引っ越して、それからゆっくり探そうかな。

 そんなことを考えていた時でした、土曜日休みに新しい職場近くを探検してた時に不動産屋さんの窓に貼ってある物件チラシを見るとえっ? という物件が目に入ったんです。駅徒歩8分、2DK、築3年、家賃7万円・・・・ 今住んでるマンションより安く、かつ広い! でした。

 思わず中に入ると店員さんがいらっしゃいませ! そう挨拶して来たので表の7万円のマンションなんですけど。そう言うと、あーあれですかあ、目を引く物件ですが訳ありなんですよと。

 自殺者が出た部屋とか、暴力団がいる部屋とか、耐震に問題がある部屋とか、そんな物件なのかと一瞬思ってしまいました。店員さんの説明を聞くと、どうやら倒産した不動産会社の建設途中の物件だったらしいです。

 それをラブホ経営の会社が買い取り改装した建物でした。つまり空き部屋はラブホとして使われているわけです。ええっ、そんなじゃ環境は悪いし恥ずかしくて友達も家に呼べません。そういうことだったんだ・・・・

 でもマンション出る日はもうすぐです、それに7万円という家賃の魅力には勝てませんでした。これ見たいんですけど、そう言うと今物件情報をコピーしますね! と言いすぐに紙とカードキーを渡してくれました。

 どうぞ御自由に。そう言われたので紙を見ながら目的のマンションへ歩いて行きました。アンペラ四方台、アンペラってラブホチエーン店だったっけ? 四方台(よんほうだい)です、(しほうだい)じゃありません。

 歩くこと5分、見えてきました。あら、なかなか立派なマンションじゃないの、これなら全然OKだわ! 思わず歩くスピードがだんだん早くなってしまい、入り口まで来ると、ご休憩3時間4500円なんて看板が目に入って来ました。

 やっぱりラブホだわこれ! そしてドアを開いて中に入って行くと広いロビーとソファがありました。元々はマンションだったのでこういう間取りになっているんだわ。

 掃除のオバサンがいらっしゃいませ! って挨拶して来たので部屋を見に来ました、そう言うとそこのエレベーターからどうぞ! って言ってくれました。エレベーターで5階まで上がり部屋のドアにカードキーを差し込むとカチッと開きました。

 ああ2DK広い! 日当たりが良い! 駅近い! これで7万円! 買いだわ! 売り切れないうちに契約しなくちゃ! 早歩きで不動産屋さんに戻ると即契約してしまいました。

 1週間後、3時間パックの引っ越しトラックを予約して荷物を運び出してアンペラ四方台に向かいました。引っ越しのオジサンはここラブホ? ってびっくりしてましたが。

 そして午前中に引っ越しは終了、ああこんな部屋に住めてラッキー! って思った瞬間、壁の向こう側から変な声が聞こえて来たんです。えっ、何? それは女のあえぎ声でした。あっ、セックスしてる!

 そうなんです、両側の部屋は空き家になっていてラブホとして使われていたんです。おまけに良く観察すると4LDKの間取りを半分にして無理無理に壁で仕切ったらしく隣の部屋の音が筒抜けだったんです!

 はああ! ラブホに住んじやった・・・・ 2時間後カップルが出て行くとすぐ掃除機の音がしました。あっ、この前ロビーにいた掃除のオバサンの声だ! 孫からかかってきたらしい電話をしていました。

 夕方になり、食料を買い出しにロビーまで降りて行くとそこにはギラギラな男女が空室待ちをしていたんです! 土曜日の夜、ラブホは大混雑でした。高校生カップルとか不倫カップルとか、ホテトル嬢風の女とか、はああ、やっぱりラブホだわ!

 近くのスーパーで買物を済ませ夕飯を食べて戻ると、部屋の両側からあえぎ声が聞こえて来ました。はああ! セックスしてる! マンションではありません、ラブホです。それを良いことに思い切り大きな声を出してセックスしているんです!

 その声を聞いていたらムラムラしてしまい、オナニーせずにいられませんでした! す、すごいわこのマンション、じゃないラブホテル。掃除のオバサンは何人かいて掃除機の音が聞こえて静かになるとすぐ別のカップルが入ってきてまたセックスが始まるんです。

 はああ! も、もう、興奮してどうにもこうにもいられないわ! さすがに12時過ぎると静かになるんですが、時には朝早くにあえぎ声が聞こえてきてそれで目を覚ましてしまいます。なんていうマンションなのかしら・・・・

 転職して1週間、新しい職場にも慣れてきてウエブデザインの仕事も順調でした。思い切って転職してよかったわ! 自由な雰囲気で仕事できるし職場環境は最高でした。環境が悪いのはマンションのほうです。

 毎夜、壁の向こうからカップルのあえぎ声がひっきりなしに聞こえてきてもう私、オナニーばかりするようになりました。ああ、私もカップルのような激しいセックスがしたい、男、男が欲しい!

 1ヶ月後、アンペラ四方台のことがだいたいわかって来ました。このマンションに住んでいるのは35室のうち、4室だけでした。それ以外はラブホとして使われているんです。その4室の3人は男性なこともわかりました。

 その一人のAくんが一番年齢が近くて、朝出勤の時も同じ時間なので駅まで一緒に歩いていくようになりました。昨夜のカップル凄かったですよ! あらあそうなの? こっちなんかお泊りみたいで朝の5時から始めちゃって・・・・ そんな会話ばかりでした。

 引っ越して2ヶ月後、そのAくんと肉体関係を結ぶことになりました。お互い相手もいなかったし、とにかくセックスがしたくてどうしようもなかったからです。それはそうですよ、毎夜あえぎ声聞きまくりでしたから。

 セックスがしたくなると上の階のAくんの部屋に行きます。あ、ほとんど毎夜ですが・・・・ そしてAくんとセックスを始めます。ああ、やっぱりセックスって気持ち良いな! それにこんなに興奮出来る環境だし。

 始めの頃は1回セックスすれば満足出来ていました。でもセックスが終わりその後のぐったりとした時間を過ごしているうち、隣のカップルのあえぎ声を聞いていると興奮してしまいます。するとAくんがもっと頑張らねば! ってまた私の肉体を求めて来るようになりました。

 疲れてるからもうだめ! そうは言ったものの、隣の部屋の激しいあえぎ声を聞いていた私はすでに興奮状態でした。そして疲れた体にムチ打って2回目のセックスをしました。それは1回目より長い時間行うことが出来て最高! でした。

 ああ、もう、1回じゃ物足りないわ! ねえもう1回して! 毎夜2回セックスをするようになると、体が疲れているのにもう何だかセックスが良すぎて2回でも満足出来なくなりました。ねえもっとして!

 Aくんと肉体関係を結び始めて半年後、私、セックス中毒の女になってしまったんです! セックスしないとどうにもこうにもいられない、セックスのことが頭から一日中離れなくなってしまったんです。

 こう、仕事をしていても下腹部が熱くなりムラムラして疼きまくりなんです。あのセックスの時の素晴らしい快感を思い出し、隣のカップルのあえぎ声が頭にこびりついてて。う、ん、ん、も、もうセックスが我慢できない!

 Aくんなんか、昼間から夜が楽しみです、はやくしたい! なんてメールして来る始末です。私も夕方になると中毒症状が出てきてもう爆発寸前になってしまいます、パンティーは夕方になるともうドロドロ。

 そして夜になるとAくんと思い切り肉体関係を結ぶわけです。セックスが終わりぐったりしていると隣の部屋から悩ましいあえぎ声が・・・・ 毎回カップルが違うのでそれもまた興奮してしまう原因ですね。

 休日ともなると真っ昼間からセックスを初めてしまいます。性欲が途切れるということがもう無いんです! 何回でもセックス出来てしまうんですよ、だってあんな快感を味わってしまったら体が疲れててもやめられません。

 Aくんと私には恋愛感情はありません、お互い肉体にしか興味がありません。その肉体がもう離れられないくらい良くって中毒になってしまったわけです。得られる快感のためなら何でもやる! 状態でした。

 ねえ、ピルにしたよ! だからもっと快感を味わえるよ! それからです、さらにセックス中毒になってしまったのは。あーねえ次後ろからして! 次、私が上よ! それまで付き合っていた男とは出来なかったセックスを思う存分することが出来ました。

 先日なんか、隣のカップルがオジサンと女子高生でした。オジサンにネチネチと攻められてヒーヒー泣いて喜ぶ娘、それで終わりではありませんでした、今度はモーターの音が聞こえてきてそれでもいつまでもオモチャにされていました。

 鳴き声が悲鳴に変わり、急に静かになり、そして起きろ! ってホッペを叩かれて目を覚ますとまたモーター音が始まり、最後は発狂してしまったんです! それで終わりではありませんでした、今度はオジサンにセックスされボロボロになった女子高生の娘。

 私とAくんはじっと成り行きをセックスせず聞いていました。最後に女子高生の娘は泣きながら、またしてお願い! 次もっと気持ちよくして! オジサンもっと! って言ったんです。

 オジサンにオモチャにされ、女子高生なのにセックス中毒にされてしまった娘。なんという行為がここで行われているのかしら・・・・ それからも思ってもいないカップルがやって来ていやらしい限りを尽くす呆れた世界でした。

 次の週の土曜日の夕方なんか高校生の男の子とその担任女教師らしいカップルがまた激しかったんですよ、先生! もっとしたいよ! い、いいわ! そのかわり2人だけの秘密よ! 本当にけしからんカップルですが高校生の男の子が何回もゾンビのように蘇ってくるんですよ!

 レズビアンカップルも来ました。あえぎ声が両方とも女ですぐわかりました。いつまでもそのあえぎ声が続いていて、○ちゃん! あーもう私幸せ! ○さん、愛してるわ! このまま死んでしまっても良いわ! 深く深く愛しあうカップルのあえぎ声ったら・・・・

 そんなことで、ああもう、セックスのことで頭いっぱい! とにかく刺激強すぎの毎日なんです。ねえAくんまだ出来るでしょ! 興奮がずっと持続している私とAくんは中毒症状が出たままやり続けてしまうんです。

 も、もう、これ以上中毒症状が続いたら廃人になってしまう・・・・ 考えただけで恐ろしくなってしまいます。でもどうしてもやめられずにAくんとの肉体化関係はずるずるといつまでも続いてしまうんです。

 25才にもなって、セックスのことしか頭にないセックス中毒の女になってしまったのは、アンペラ四方台、←よんほうだいじゃありません、やっぱりしほうだい! のせいです。

 ああん、今週末は4連休だわ! ということは昼間からカップルがやって来てセックスしまくりのはずです。あーんどんなカップルがどんなセックスするのかな? 妄想すると仕事が手につかず、パンティーの中がドロドロになってしまうセックス中毒のどうしようもない女なんです。
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2016年2月6日掲載
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