1.変態課長

（まったくいい尻だ…ブラジャーも透けて…たまらんな…）

　夏の日の昼下がり、営業課長の中尾保は自分の席に座り、あたかも書類をまとめるためにパソコンに向かう振りをしながら美人OLの須藤由香里をいつものように視姦していた。

（なんとか由香里君を素っ裸にして…ふふ…できんものかな…）

　保の頭の中で由香里はすっかり全裸にされてしまっていた。形のいい乳房、白い肌と対照的な漆黒の縮れ毛が申し訳なさそうに生える下半身…保の頭の中で由香里は顔を赤らめながら両足をゆっくりとM字に開き、すでに潤みを帯びている股間をさらしていた。

「中尾課長。大山商事の契約の件、うまくいきそうです。承認お願いできますか？」

　保のペニスが想像によってグンと硬さを増したとき、部下の山内秀雄が保に声をかけてきた。

「ん？…ああ…うむ…ごくろうさん」

　そういいながら保は秀雄の持ってきた書類に判を押した。

（くそ…この男…由香里君を自分のものにした気で…最近自信満々じゃないか…）

　由香里と秀雄はすでに結婚することが決まっていた。もうすでにお互いの両親にも会い、あとは日取りを決めるだけ…保にもその時はスピーチをお願いしたいと秀雄がお願いしてきた。

「ありがとうございます。来週中には契約書を取ってまいります」

　秀雄は書類を受け取ると礼儀正しく会釈をし、自分の席に戻っていった。

（なんとか由香里君をわしのものに…）

　保は頭の中で由香里を犯し始めた。保のパソコンに開いてある書類は決して先に進むことはなかった。

「ねぇ、由香里…課長…また由香里のお尻見てたわよ。いやらしい目つきで」

　仕事中、同僚の真美が由香里にこっそり耳打ちしてきた。

「え？ほんと？…やだなぁ…」

　由香里は何かを振り払うように制服のスカートの上から自分のお尻を手で払った。

「やだなぁ…じゃないわよ。もっとにらみつけるぐらいしないと。課長、調子に乗るわよ」

「でも…そんなことして目をつけられるのもいやだし…」

　由香里はそっと課長のほうを確認するように見た。メガネの奥の視線がこちらを見ていたような気がしたが由香里の視線を避けるように今はパソコンの画面に見入っている。

「由香里はかわいい顔しておとなしいからそういう目で見られるのよ。来週の社員旅行も気をつけないと。山内君が一緒に行くっていったって向こうにいる間中、一緒にいるわけじゃないんだから。もう水着とかは用意したの？なるべく地味なのにしなよ」

　来週末は会社の社員旅行が予定されていた。社内アンケートで決まった沖縄の海に行くことになっている。

「うん…ビキニ…白の…」

「あーあ…またいやらしい目で見られるわよ。私しーらない」

　真美は由香里をからかうようにいいながら自分の席に戻っていった。
　この時まだ由香里は社員旅行が自分の人生を変えてしまうほどの行事になることは思いもしなかった。

続く