３．握られた弱み

　由香里が向かった先の岩場は砂浜からは陰になり、茂みに覆われていた。
　隠れて放尿をするにはまさにうってつけの場所だった。

「ここなら・・・大丈夫よね・・・」

　由香里はそうつぶやくと周りを見渡し、すばやくビキニのパンティをずり下げ、その場にしゃがんだ。由香里の美尻が太陽に照らされ、いっそう白く輝く。
　待ちかねていたように由香里の股間から岩肌に向かって薄黄色の液体がはじけとんだ。

「ぁぁ・・・・」

　ぶるぶるっと由香里の美尻が震え、放尿の終わりを告げた。
　その姿を保の視線とカメラのレンズが一部始終捉えていた。

（由香里君・・・・まさかこんなシーンを見れるなんて・・・）

　自分の想像以上の由香里の姿を目の当たりにし、興奮を抑えながら保はシャッターを切り続ける。
　やがて由香里はティッシュで股間を拭く代わりに、膝まで下げていたビキニを足首から抜き、水辺に立ち、海水を救い上げて股間を清める。ビキニのブラジャーだけを身に着けた半裸の由香里の姿、白のビキニと対照的なきれいに生えそろった漆黒の陰毛が保の興奮をさらに高ぶらせた。
　十分に清めることができなかったのか、由香里は水辺にしゃがみこみ、足を開いて股間を清め始める。夢にまで見た由香里の膣口を保のいやらしい視線が嘗め回し、フィルムに収められた。

「はぁ・・・」

　由香里は大きく息を吐き出し、落ち着いた様子でビキニパンティをはきなおした。
　ビキニラインを気にしてから、再び砂浜のほうへ戻ろうと足を進めた。
　ちょうど岩陰から海岸のほうに向かおうとしたそのとき、保の顔を見つけて由香里はびくっと足を止めた。

「！…か、課長…」

「由香里君。こんなところで何を？」

　保は何も知らないような顔で由香里に尋ねた。

「ちょっと…えっと…こっちのほうはどうなっているかなと…気になって…」

「ほう。どうなっていたかね?」

「えっと…あの…何にもなくて…つまんなかったです。課長も早く海岸に戻ったほうがいいですよ」

　由香里は無理やり作り笑いをして保に返答した。
　保はその笑顔の前に先ほどデジタルカメラで撮影した画像を突き出した。
　由香里の表情は青い海のように青く染まっていった・・・

つづく