第一章
| １ 「ねえ、したくなっちゃった・・・」 千雪はテニスの審判をしている僕の横に近づくと、そっと独り言のように言った。 「・・マジで？」 千雪はいつもそうだ。 この前も人ごみの中、急に僕の腕にからんで来たかと思うと、甘ったるい声で 「キスして・・・」と僕の目を見つめてそう言った。 「え〜、ここで？」 いくら周りが知らない人ばかりだとは言え、人混みの中でキスなんてした経験はなかったし、とうていそんな勇気なんてある訳が無く 僕が躊躇していると、 「じゃ・・私の事、好きじゃないんだね！」 そう言って開き直る。 仕方なく立ち止まり、僕は千雪を抱きしめキスをした。 もうある意味ヤケクソだった。 千雪にせがまれると、ついつい断れないのが僕の悪い癖。 しかし今回は違う。 サークルの仲間が居る前で何を急に！って感じだし、僕達が付き合ってる事すらみんな知らないのに、二人で消えたら不信に思うに決まってる。 「・・無理だよ・・後でね。」 そう切り返すと、千雪はまた 「じゃ・・私の事好きじゃないんだね！」 いつもの決まり文句と、膨れっ面の千雪の横顔が見えた。 「テニスが終わったらね！」 「やだ！」 「わがままだなぁ〜」 仕方なく僕は試合が一段落した後、コンビニに買い物に行くと言って千雪を連れ出し、足早に買い物を済ませると、テニスコートから離れた駐車場の物陰で千雪を抱き寄せた。 「シンちゃん・・好き。」 千雪の髪は甘い優しい香りがした。 僕はすぐに千雪が一番感じると言っていた耳に息を吹きかけながら舌を入れ、耳の奥の方を舐めると、千雪は僕の舌の動きにあわせ、体に電気が走ったようにピクンと動く。 千雪の耳は性感の急所なのかも知れない。 千雪のキスは驚くほど上手で、器用に僕の口の中で転がり、歯の裏や舌の裏側などを、まるで生き物のように動き回って感じさせてくれる。 千雪が言うには、僕が喜ぶようにネットでキスのテクニックを勉強したと言っていたが、とろけるようなキスは天下一品、口の中がメチャメチャ気持ちよくなる。 僕はそのキスに酔いしれながら、千雪が着ていた白いＴシャツをまくりあげ器用にホックをはずすと、緩んだベージュのブラジャーの脇から程よく膨らんだ胸を、持ち上げるように揉み始めた。 「ああぁ・・・・」 千雪の吐く息が、僕の口の中にもれて来る。 「あぁ・・・ん・・」 僕は千雪の胸に顔を近づけ、緊張したように固くなった乳首を口に含むと、舌でコロコロと転がしたり吸ったりしてあげた。 「あぁ・・シンちゃん、気持ちイイ・・・」 コンクリートの壁に背中をあずけて、千雪が不規則な吐息をもらす。 僕がジャージの中に手を入れた時には、千雪の下着はもう吸収しきれないほど湿っていた。 「あぁ・・ん、すごく濡れてるでしょ・・」 「ヤバイよ、パンツまで湿って、オシッコしちゃったみたいだよ・・」 「ばか！」 千雪は恥ずかしそうに僕の胸に顔を埋めて、僕のアソコをジャージの上から触り 「シンちゃんのだってカチカチじゃん！」 千雪は嬉しそうな顔をして、直接ジャージの中に手を入れてきた。 僕は下着の間からそっと手を忍び込ませると、恥骨の小さな膨らみを手のひら全体で包み込みながら、中指をおしりの方から割れ目に沿って優しく這わせてみた。 「あぁ〜〜ん・・・」 奥に溜まった愛液が一気に解放されたように大量に僕の指先にしたたり落ちる。 「あぁ・・・ん、やだぁ〜〜」 僕は指先がドロドロになるくらい器用に動かした後、千雪のパンティーを足首まで下げ、僕は愛液があふれ出ている茂み部分に顔を付けて舌の先で味わった。 「だめ・・・汚いよ・・あぁ・・・ん」 オシッコと汗の匂いが鼻を突いた。 僕はそれにかまわずそっと舌を割れ目に沿って下から上に這わせて行く。 しょっぱいような、酸っぱいような複雑な味が口と鼻を刺激する。 舌先をネコが水を飲むようにペロペロと動かしてやると、ピチャピチャとイヤらしい音が耳元に響き渡る。 「いやらしい〜〜あぁ・・・ん・・」 僕はまず中指を割れ目の中にゆっくりと挿入すると、千雪はそれに反応して深く息をもらした。 舌でクリトリスをペロペロと刺激しながら、グチョグチョになった割れ目の中に、薬指も挿入し、一番奥の上部を持ち上げるように刺激したり、バイブのように左右に微動させたりすると、千雪は耐えられなくなり、僕の頭を両手でしっかり抱きかかえるようにして自分を支えていた。 「だめ・・あぁ・・・イっちゃう・・」 千雪の太ももがピクピクと痙攣を起こし、深く息を吸ったかと思うと、急に息が止まって「イクッ！」と全身を硬直させた。 僕は中に入れた指だけはそのままに立ち上がり、力が抜けた千雪を抱きしめてキスをした。 口の中は氷のように冷たくて、千雪の中からは新たな愛液が太ももを伝って落ちるように流れ出していた。 僕はすぐに千雪を後ろ向きにさせると、僕の固くなったものをゆっくりと挿入すると、スルスルっと何の抵抗も無く奥まで入ってゆく。 「あぁ・・・・・ん」 千雪の中は温かくて柔らかい。 それはまるで毛布にくるまれているかのように、優しく僕のものを包み込んでくれているようだった。 両手で千雪の腰を支えながら腰をゆっくりと動かして行くと、その動きに合わせて切ない声を出しながら千雪は息を吐く。 一分と動いただろうか？僕は今までに無い興奮に包まれながら、激しく腰を動かし 「イクよ・・・」 そう言って危機一髪のタイミングで、僕の白い液体は勢いよく土の上に発射された。 千雪はひざまづいて僕のものを口にくわえると器用に舐め、ハンカチを取り出し丁寧に僕のものを拭いてくれた。 「クリの木臭いね・・・」と笑った。 確かにそうだと思う。春に栗の木の近くを通るといつも精子の匂いだと言って男同士で笑ったものだった。 「千雪のも舐めてあげるよ！」 そう言って僕が舐め始めると、 「あぁ・・・ん、ダメ！また感じて来ちゃうよぉ！」 千雪は自分のアソコを手で隠しながら 「ヤバイよ！早くしないとみんなに怪しまれちゃうよ！」 興奮していて時間の感覚を失っていた。 あわてて千雪はパンティーを履くと、何も無かったようにコンビニの袋を手にした。 「いいのか？濡れたままだぞ・・」 「いいの。どうせ乾いちゃうし・・」 そう言って笑った。 つづく |
| あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。 |
kazさんの作品群→ |