３．真希の悪戯

　それから毎日、午後になると美菜子のメールが届いたが、業務の引継ぎで出社したため、外での露出はしなかった。１週間が過ぎ、真希がまたやって来た。
　真希は、玄関で弥生を抱きしめ、Tシャツだけの弥生のTシャツまでそこで脱がした。

　ソファに座った真希の前に全裸の弥生が紅茶を持ってきて座った。
「見つけたわよ」
「あったんですか？」
　真希は、弥生の夫稔が、撮影した弥生の映像を探していたのだ。ビデオはDVDに落としてあった。
「見る？」
　弥生は、黙って首を振った。
（見たくないわ。そんなもの）
「こっち、見てみる？」
「なんですか？」
　真希は、DVDを再生した。大勢の男達が、女性のまわりに群がっており、その中央にいるのは稔だった。
（何これ？レイプ？）
　弥生にはレイプのように見えた。が、なんとなく不自然な感じもした。
「レイプしてるんですか？」
　弥生は真希にきいた。
「ううん。レイプパーティー・イベント」
「イベント？」
「こういうイベントを定期的に主催しているところがあって、彼はそれに参加したって訳」
「でも、彼が指示してるみたいですけど」
「そうよ。実は、うちのイベントなのよ。彼に仕切ってってお願いしたの」
「真希さんのところのイベント？」
「そう、彼女はうちのモデル」
「彼が参加してきたんですか？」
「仕組んだのよ」
「仕組んだ？」
「これをネットで流すの、どうなるかしら、楽しみ」
　これらの映像を何に使うのか、弥生にははっきりとはわからなかったが、きっと、真希がやってくれる。そう信じていた。

　真希の携帯がなった。メールだった。
「弥生、美菜子さんが来るって」
「えっ、美菜子さんが？」
５分くらいして、ルームフォンが鳴った。美菜子だった。弥生は、全裸のまま玄関で美菜子を迎えた。
「あら、弥生さん。真希ちゃんと遊んでたの？」
　全裸の弥生を見て美菜子は少し、驚いたふうだった。
「いいえ。お話・・・してましたけど・・・」
「あら、そうなの。裸だから、てっきり・・・」
「えっ・・・・裸でいろって、美菜子さんが・・・」
「私が、あなたに？裸でいろって？」
「メールで・・・・」
「メール？わたしが？」
「えっ・・・違うんですか？」
「ははぁ。真希ちゃんよ、きっと。わたし、メールしてないもの」
「え？真希さん？」
「真希ちゃん、わたしの名前で弥生にメールしたでしょ」
　美菜子は真希に言った。

「ははは、もうばれちゃいました？」
　真希は、楽しそうに笑った。弥生は何がなんだかわからなかった。
「ごめんね、弥生。美菜子さんのメールね、あれ、わたし」
「真希さん？」
「ちょっと、遊んだの・・・・でも、お酒もノーパンも必要なのよ。それに、けっこうノーパンの生活、気に入ってるみたいだし」
　弥生は混乱していた。
（美菜子からのメールじゃなかった。一生懸命守ったのに・・・・ひどい）
　弥生の目に涙がたまった。それを見た美菜子が弥生に近づいて抱きしめた。
「弥生、かわいい子。きれいな肌、よく見せて」
　そう言って、弥生のからだを上から下まで、前も後ろもじっと見た。
（恥ずかしい・・・・美菜子さん）
　美菜子は、弥生に口づけした。
　思いがけない、美菜子のキスに、弥生はとまどったが、嬉しかった。

４．美菜子のキス

「美菜子さん・・・」
　弥生は、喘ぎながら美菜子の名前を口にした。
「ねぇ、シャワー浴びていい？」
　美菜子は、そう言うと、弥生の返事も待たずに、弥生の手を取ってバスルームに入った。既に全裸の弥生をバスルームに押し込むと、美菜子も服を脱いだ。
「真希ちゃん、せまいから後で入って、ごめんね」
　美菜子は真希に声をかけた。
「はーい」
（なんなの？美菜子さん、来ていきなり・・・・私を抱きに来たっていうこと？）
　とにかく、自分は抱かれるんだろうと弥生が、体を洗っていると、美菜子が入ってきた。弥生は、ボディーソープを手にいっぱいたらし、美菜子の体を手で念入りに洗った。
（柔らかい・・・美菜子さんに比べたら、真希さんはやっぱり男だわ）
　弥生は、美菜子の乳房を撫で、股間に腕を通してお尻の穴を洗い、それから、しゃがんで両足を洗った。
「ありがとう。今度はわたしが洗ってあげる」
「いえ、わたしはもう・・・・」
「いいから」
　そう言うと、美菜子は、自分と弥生の石鹸を流し、弥生の足元にしゃがんで、弥生の肉襞に舌をからませ、舌で襞を掻き分け、クリトリスを舌でつついた。
「ああ・・・・」
　弥生は、声をあげ、壁に手をつき体を支えた。
（美菜子さん・・・そんなこと・・・）
　弥生は、体をずらし、美菜子を立たせ、今度は自分の方から美菜子に口づけした。弥生は、少し口を開け、美菜子の舌を待った。美菜子の舌が入ってくると、少しひざを曲げ、弥生は自分を下にして、流れ込んでくる美菜子の唾液を飲んだ。唇が離れると、今度は弥生がしゃがんで、美菜子のものを舐めた。美菜子のように上手にクリトリスをとらえられなかったが、全体を舐めまわし、ようやくそこにたどり着いた。
　美菜子は、弥生の頭を押さえ、弥生の顔中に自分のクリトリスをこすりつけた。弥生の顔にぬめっとした液体がまとわりついた。美菜子の匂いがした。

　美菜子と弥生が出ると、入れ替わりに真希が入った。
「弥生」
「はい」
「真希ちゃんね。悪気があってしたんじゃないのよ。あなたのことがかわいいの。わかってるよね。」
　弥生は、黙って大きくうなずいた。
「いい子ね」
　そう言って、美菜子はまた弥生にキスをした。
　弥生は、美菜子の唇の感触が気に入っていた。
（やわらかい唇・・・）
　美菜子の舌は、ゆっくりと弥生の口の中を丹念に動いた。弥生は、美菜子のキスだけで息が上がっていた。
（美菜子さん・・・苦しいわ・・・・美菜子さん・・・・）
　ようやく美菜子の唇は、弥生の唇を離れた。
「ベッドに行く？」
「はい」

　美菜子は、仰向けに寝ると、弥生に頭をまたぐように言った。弥生は、恥ずかしかったが、勇気を出して、美菜子の顔をまたいだ。すぐに美菜子の舌が、弥生のクリトリスを捕えた。弥生も必死に美菜子のクリトリスに舌を這わせたが、美菜子の舌の動きは止まらず、さらに弥生の肉壺にも差し込まれた。
「ああ・・・・」
　思わず、弥生が声を出すと、シャワーを浴びた真希が弥生の前に全裸で立っていた。真希は、弥生のあごに手を当て、頭を上げさせると、弥生の口に真希のものを差し入れた。
（ああ・・・真希さん・・・・だめ・・・苦しい・・・・）
　真希は、ゆっくりと弥生の喉の奥までそれを差し入れ、喉の奥でぐりぐりこねまわしたが、すぐに弥生の口から離れ、美菜子の中に挿入した。一瞬、美菜子の舌の動きが止まったが、再び動き出した。弥生は、今にも達しそうなところまで来ていた。
（はやく・・・いって・・・みんな、いって・・・・いってぇー）
　弥生は、自分の体重を支えることが出来ず、美菜子の上にのしかかった。弥生が達したのを見て、真希の動きが速くなった。
「ああ・・・・あああ・・・・真希・・・・いって、いって」
　美菜子が真希に言った。
　美菜子が先に達して、真希は美菜子から離れると、弥生の口の中に放出した。弥生は、こぼさないように必死にそれを受け止め、放出し終わった真希のものをしゃぶった。