４　年下の亭主を雄犬にして
　
　佐助は、夜道を急いでいた。
　女郎屋で、女は抱いた。
「あんた、さっさと、やっちまいなよ。あとがつかえているんだからね」
　女郎屋の女に、そんじょそこらに置いてある、丸太棒のように扱われた。
　佐助は、奇妙に、サチが恋しくなった。
　銭はまだ、残っていた。宿には泊まることもできた。
　しかし、サチに会いたくなって、夜道を急いでいた。
　夜が明けようとしていた。
　と、誰かが、山道を降りてくる。佐助は、道をはずれて、草むらに隠れた。
　人影が通りすぎる。侍風の男だった。年は、３０歳近くであろうか。
　胸騒ぎがした。
　侍の姿が遠くに見えなくなってから、佐助は草むらを飛び出て、急いで、小屋に向かう。

　小屋の戸をそっと明けた。そろりと中に入る。
　サチが寝ていた。なんと、着物の併せがはだけているのだ。
「もしや、あの男に、犯されたのでは？」
　佐助は、小屋をそっと出て、納屋に飛び込んだ。
　斧（おの）を手にする。
　それは、刃渡りが一尺（３３センチ）の、薪を割る斧であった。
　佐助は、斧を手にして、山道を駆け下りている。

　新十郎は、足音がしたので、後ろを振り向いた。
　太陽が昇り始めたらしい。
　じっと、相手を見つめる。男だった。
　よく見ると、右手に、斧を持っている。
　新十郎は、４間（７．２メートル）ばかり先の男の方へ、一歩近づいた。
「なんか、わしに、用か？」
「……」
　もう一歩近づく。男が後ずさりをした。見ると、その男、若い。じっと見ると、山の、金掘り職人風であった。それに、なんと、相手の若い男、足が震えている。
　新十郎は、少し、落ち着いた。
「わしは、番所（派出所）へ、急いで帰らねばならぬ、用があるなら、早く言え！」
「おぬしゃ、山の小屋で、女を犯しただろう！」
「なにっ！　人聞きのわるいことを、言うんじゃねぇよ」
　新十郎は、また、一歩前に出る。若い男は、また、後ずさりをする。手に斧を持っているが、その手も、震えているような。
「わしはなぁ、夕べは、山の盆踊りを見て、酒を飲んで、明け方になったので、番所に帰ろうとしているだけよ」
「うそを言うな」
「おめぇに、うそを言うてもはじまらん」
　新十郎は、馬鹿馬鹿しくなって、くびすを返そうとした。と、そのとき、若い男が、斧を振り上げ、飛び掛ってくる。
　よけようとした。
　しかし、避けるよけるもない、その前に、若い男は、前に、膝をつき、手をついて、ばったり道の上に倒れて込んでしまった。石にでも、躓いたようだ。
　新十郎は、若者の前に歩み寄り、脇差しを腰から抜いてから、片膝をついて、腰を下ろした。
　手を伸ばして、若者の手から刃物を取り上げ、それを、若者の後ろの方へ、ポーンと放り投げた。
「危なくて、しようがねぇなぁー」
　新十郎は、立ち上がり、まだ、ひざまずいて、頭を垂れている若い男の頭のてっぺんに向かって言った。
「わしは、酒を飲んで、寝込んでいただけだ。本当かどうか、知りたかったら、馬追い人夫頭の孫八に聞いてごせ」
　新十郎は、番所に急いだ。
　仲間に、もんくのひとつやふたつも言われるのかと思うと、胸糞がわるかった。
　と、さっきの若い男の顔が、思い出された。
「ありゃ。あの若い男、ひょっとして、サチという女の、年下の亭主ではあるまいか」
　新十郎は、腋に冷や汗を掻いた。
　もう少し、遅ければ、あの若い亭主に、サチと同じ敷き布団の上に寝転がっているところを見られたかもしれぬなぁ、と思った。

　佐助は、立ち上がった。見ると、もう、侍の姿はなかった。
　腑に落ちない。
　あの、サチの、乱れた寝姿のかっこうからして、何もなかったなんて、とうてい思えないのだ。
　佐助は、ぼんやりと、道を歩いていた。
　小屋の前に来た。しかし、小屋の中に入れぬ。
　小屋の前を通りすぎて、山道をさらに登って行った。

　サチは、小屋の外に出ていた。
　昼をもう過ぎている。
　井戸で水を汲んでいる。
　男たちが帰ってくる。飯を研がねばと思っていた。
「よぉっ、サチ、今、帰ったどぉぅー」
　サチが見ると、甚平が立っていた。
「あらっ、佐助は？」
「馬鹿たれ、佐助は、もう帰って来ておるだろぉが」
「いいんや、まだだよ」
「そりゃ、おかしいな」
「どうして？」
「いや、宿の者に聞いたら、お連れさんは、夜も明けぬうちに帰っていかれました、と言うておったが…」
「でも、佐助は帰ってきていないよ」
　サチは、そう言いながら、内心、ドキリとした。
　ひょっとして、明け方近くに、小屋に帰ったのではないか。そして、あのお侍さんと、小屋の前かどこかで、佐助は出会ったのではないか、とサチは思ったのだ。
「まあ、そのうち、帰ってくるだろうて。サチ、わしゃ、疲れたで、ちっと、寝るわ」
「あらっ、あんた、夕べは、お励みだったんだねぇー」
「馬鹿をぬかせ。遠い道を歩いて帰ってきたんで、疲れたまでのことよ」
「そんなこと、言ってぇー」
　サチは、甚平にそう言いながらも、胸騒ぎがして、納まらない。
　サチは、飯を研ぎながら、佐助の行きそうなところを考えていた。
「そうだわ、この上の廃寺に行ったんだわ」
　サチは、釜の中に、研いだ米を入れぬうちに、駆け出していた。

　サチは、本堂の中をのぞきこんだ。
人がいる。座っていて、こっちに背中を見せて。
　扉を開けた。
　佐助が、板の間に、足を組んで座っている。後ろ向きに。
「佐助、何をしているの」
　サチは、佐助の背に向かって言った。
「……」
「甚平も、帰ってきたよ。あんたがいないんで、心配しているよ。それに、飯を研いだから、一緒に飯を食べようよ、おなか、すいただろぉ？」
「……」
　サチは、近づき、佐助の肩に、そっと、手を置く。
　佐助は、肩をうごかし、その手を振り払おうとする。
「どうしたの？」
「……」
「わたしゃ、銭をあげて、女郎屋まで、行かせてあげたのに。なんで、おまえは、そんなに、機嫌がわるいんだい？」
「機嫌がわるいに、きまっているだろぉが」
　佐助の、きつい声がした。
「若いおんなを抱いてきて、なんだい、おまえは！」
「おらは、気分がわるい」
「だから、どうしてだい？」
「おらは、見ただ」
　サチは、どきりとする。しかし、佐助に言った。
「何を、だい？」
「おまえが、着物をはだけて、くたびれて、寝ているところを、だ」
「……」
「それに、わしゃ、帰り道で、侍に出会った。おまえは、侍に、犯されただろぉが」
　サチは、冷や汗を掻いている。
「馬鹿なことを、お言いでないよ。で、その侍が、そんなことをおまえに言ったのかい？」
「……」
「それで、おまえは、この小屋から、その侍が出るところでも、見たのかい？」
「見とらん、そがなことは。そいだが、おまえは、あの侍と寝ただろぉが」
「そんな！」
「きっと、そがぁだ。おまえは、あの侍に抱かれたにちげぇねぇー」
「あらっ、佐助、妬いているのかぇ？」
「妬くも、妬かぬもねぇよ。おらは、侍が、ここを出て行くのを見かけたんだ。それで、おら、後を追っかけただ」
「まぁっ！」
「あいつに、おらは、聞いただがや」
「なんて？」
「小屋で、何をしていただ？、と」
「うーん、それで、そのお侍は、おまえに、なんて、言ったんだい？」
「酒を飲みすぎて、寝込んでしまった、と」
　サチは可笑しそうに笑っている。
「そんな馬鹿なことはねぇ。あんたは、あの侍と乳繰り合ったに、ちげぇねぇー」
「馬鹿なことを言うもんじゃないよ。あの侍は、孫八さんの知り合いで、最初は三人でお酒を飲んでいたのに、孫八さんは、盆踊りに行ってしまっただけだよ」
「うそを、つくで、ねぇー」
「まぁ、佐助ったら、かわいい。でも、そんな顔をして、おまえ、女郎屋のおなごしを抱いたんだろう？」
「……」
「どうだった？、よかったかい？」
「よかないよ。おらなんか、女に、丸たん棒のように、あしらわれた」
「…？…」
「あいつら、おらなんぞ、人間扱いしないんだ。ほれ、来い、ほれ、入れろ、ほれ、出せと、せわしのぉぅて、やれなんだ」
「まぁっ、それは、お気の毒さま」
　サチは手に口をやって、含み笑いをしている。
　佐助はふてくされている。
「佐助や、お口直しに、あたしを抱いてもいいよ」
「いやだ」
「まぁっ、どうして？」
「あの侍に、抱かれたじゃないか」
「そんな、お酒を一緒に飲んだだけよ」
「わかるもんかい」
「じゃ、いいよ。あたしは、甚平に抱いてもらうから。昨夜は、おまえたちがいないものだから、さみしくって、さみしくって。それで、盆踊りを見に行って、孫八さんに会って、それから孫八さんの知り合いのお侍さんと、小屋に戻って、お酒を飲んでいただけなのにぃー」
「甚平と、おらと、どっちがええか？」
「そりゃ、おまえだよ」
「どうして？」
「ほれほれ、そうして、おまえさんは、こんなあたしにでも、焼き餅、焼いてくれるじゃないか。焼き餅を焼く、というのは、裏返せば、それほど、気になるっていうことじゃないのかえ？」
「……」
「それに、おまえは、素直で、働き者だし。あたしゃ、おまえが好きだよ」
　サチは、品をつくっている。
　そして、サチは、佐助の前に回り、手を伸ばして、佐助の膝の上に置いている。
「甚平も帰ってきたし。今、甚平は、山道の帰りが疲れたと横になっているけど、起き出したら、あたしは、甚平に抱かれるんだよ」
「……」
「おまえは、あたしが、甚平に抱かれてもいいんだね。あたしのこと、きらいになったんだね」
「そんな…」
　佐助は、もじもじとしながら、耳たぶを赤くしている。それに、サチがにじり寄ってくるのだ。
　サチが、近くで、下から覗き込むように、言っている。
「じぁ、あたしのこと、まだ、好きなのね」
　サチの目が、光っているような。
「ああ」
　サチの、まっすぐな目をさけるように、佐助は答えている。
「ああ、うれしい。さぁ、佐助、甚平が探しに来ぬうちに、抱いておくれな」
　女が、つーっと、膝を前に進めながら、上体をあずけてくる。
　佐助は、たまらず、女の肩をかき抱いている。
「サチ、サチ、おらは、おまえのことが好きで、好きで。朝まで待てず、おまえに会いとうなって、女郎屋を飛び出して、夜道を帰ってきたんだ」
「そうかい、そうかい、あたしゃ、うれしいよ。そのおまえの気持ちが…」
　サチは、佐助の手を振りほどき、顔を離して、まじまじと、佐助の目を見る。
　佐助のひとみが潤んでいる。
　佐助の言葉は、うそでないような。それで、サチの心がはずむ。
　サチは、佐助の首に手を回し、佐助の顔を引き寄せる。
　サチは、自分の方から、佐助の唇に、自分の唇を押し付ける。そして、佐助のくちびるをチューチューと吸う。佐助からは、若い雄の匂いがして、サチは、頭の中が、しびれるような気がした。
　佐助は、まだ、おとなしい。それに、からだが固く、ほぐれていないような。
　しかし、サチの方は、愛しい佐助が、おとなしいのが、じれったい。
　サチの欲望はすでに高まっている。佐助に抱いて欲しい。佐助に乳房をいじくられ、硬いモノをグッと、からだの真ン中に、差し込んでもらいたいのだ。
　サチは、それでも、佐助が手を回し、自分の背中に手を置いたのが、わかった。サチは自分の背中に、ジンジンと何か、むずがゆいものが走るのを感じている。
「ああ、佐助、抱いておくれ、抱いておくれな、もっと強く」
　サチはそう言いながら、佐助の唇をこじあけ、佐助の歯並びを自分の唇で吸い始めている。
　そして、サチは、佐助のおずおずとした舌を一気に吸い込む。
　佐助の、サチの背中に回した手に力がこもる。
　佐助は、舌を吸われ、嫉妬で固くなった頭の中が、すこしずつ蕩けていくのを感じている。
　サチが、唇を離し、肩で息をしている。あまりに、懸命に佐助の舌を吸ったせいなのだろう。サチの顔が紅潮している。
　そのサチの顔を、いとおしそうに、佐助が見つめている。
「おらは、おまえが好きだ」
　佐助が、今度は、サチの顔に飛び込み、サチの唇をふさいでいる。
　佐助は、むっとするような女の匂いを嗅いだ。女郎屋では、臭い布団の匂いしかしなかったのに、なんという、いい匂いなのだろう。
　しかし、佐助の頭の中には、まだ、嫉妬のしこりが残っていた。
　頭の中に、嫉妬の渦が巻いていて、サチの唇をふさぐことをやめられない。
　いっそ、この女をこのまま、息を止めて、殺してやりたいとすら思った。それで、女の舌をしきりに吸っている。
「ウッ、ウゥゥー」
　女が、首を左右に振っている。
　佐助は、女が苦しそうなので、唇をはずしてやった。
　そして、今度は、女の首筋に喰らいつき、首の皮膚と肉を吸っている。
「あ〜ン、おっぱいを吸ってぇー」
　佐助は素直らしい。
　震える手で、サチの着物の併せを掻き分けようとしている。掻き分けて、ぐっと、手を差し入れ、乳房を掴む。
「あれぇー、やさしくしてぇー」
　佐助は、少し力を抜いた。おっぱいを揉む。しかし、渦巻く嫉妬が、そのような生やさしい手の動きをさせぬ。荒々しく、もみ上げる。そして、唇で、乳首を捕らえ、乳首をチュウチュウと、息もつかず、吸い上げている。そして、自分の歯で、カリカリと、サチの乳首を噛んでやった。
「アン、ダメダメ、そんなこと、しちゃぁー」
　女が、額に皺を寄せた。
　で、佐助は、さすがに、サチがかわいそうになって、乳首を歯で噛むのはやめて、唇で乳首をはさむようにして、ちゅうちゅうと吸い上げる。
「ハァ、ウーン、いいわ、いいわ」
　サチは、のけぞり、白い咽喉を見せ、喘いでいる。
　この女を誰にも渡したくない、そう佐助は思う。そして、凶暴になる。
　佐助は、もう自分の股間のモノがピンピンにおっ立っているのを感じている。
　しかし、それにかまわず、しきりに、おっぱいを舌で舐めている。

　サチは、腰を動かしている。股のところに、コツコツと、佐助の硬いモノが当たるのだ。
　佐助のモノが硬くなって、サチはとてもうれしい気がするのだ。
　佐助に、おっぱいを子どものように、しゃぶられて、サチのおメ○チョの中は、ヌレヌレになっている。
　でも、佐助は、なかなか、硬いモノを入れてくれないのだ。硬いモノが欲しいのに。
　サチは、手を下に伸ばして、佐助の着物の裾を自分で掻き分けている。そして、猿股の布を引き下げ、上の紐からはずした。
　サチの手に、ボロンと、佐助の大きくて硬いモノがかかる。
　指をおそるおそる、佐助の茎に這わせる。熱い。指が焼けるようだ。
　そして、そのてっぺんを親指の腹で触ってみる。そこは、よだれでも垂れたように濡れそぼっている。
「ア〜ン、佐助、欲しいわ」
　サチは、長くて硬いモノをやさしく、指でなでている。
　すると、佐助が身を起こす。
　そして、佐助は自分の指を、サチのおメ○チョの中に差し入れてくる。
「はぁ、うーん、いいわ」
「すごく濡れてるね」
「馬鹿馬鹿、そんなこと、言わないで」
　サチが、身をよじっている。
　佐助は、それでも、サチがにくらしい。あの侍に抱かれたのではないかと、まだ、疑っているのだ。
「入れて、佐助、入れて、はやくぅぅ」
「やだやだ」
　佐助は、いじわるを言っているのだ。
「どうして、こんなに大きくなっているのにぃー」
「おらは、おまえのこと好きなのに。だから、他の男に抱かれちゃ、いやだよ」
　サチは、怒っている。なんで、まだ佐助は焼いているんだろぉ？、佐助の焼いている気持ちが、サチには、わからない。で、にくらしくなって、佐助の長い棒を、上から下へ、しごいてやる。
　佐助のモノの皮がむくれ、サチの指は、佐助の出したよだれで、びっしょりと濡れている。
　すると、一方の佐助は、いじわるをしてきた、サチのお○んちょの上にある、コリッとしたお○ネを撫でさするのだ。
「いや〜ん！、もぉ、はやく」
　佐助は、サチをはだかにしようとしている。肩にかかっていた着物をどける。そして、サチの腰巻を全部剥ぎ取ってしまった。
　しかし、佐助も、サチに着物を脱がされ、腰についていた猿股の紐まで解かれ、丸裸にされてしまった。
　それに、サチは、硬いモノの先っぽを手の平で、やさしくなでてくれている。もう、佐助も、腰の後ろあたりが、むずむずしてきた。
　佐助は、サチの足を広げ、そして、おのれの指で、硬く、天を仰いでいるモノを下向きに押さえ、一気に、サチの草むらの、ほこらの中に刺し込む。
　ズルッと入り、中がとても熱かった。
　サチの中が洪水のように濡れているのがわかる。
　動くと、じゅぶじゅぶと、音がするのだ。
　昨夜、女郎屋の女とは、こうではなかった。女は乾いていて、動くと、チ○ポがひりひりするぐらい痛かった。なんという違いなんだろう。
　サチの中は暖かく、濡れているので、とても気持ちがいいし、動きやすい。
　佐助は、うれしくて、心を込めて、抜き差しする。
「はぁ、ウーン、いっいーっ」
　サチが腰を持ち上げる、そして、佐助のお尻に手を回し、自分の腰の方にしっかりと引きつけようとする。そして、引きつけてから、グリグリッと、腰を持ち上げるようにひねる。
「ああっ、そんなんしたら、ダメだよ」
「フンフン、いいわ、いいわ」
「あっ、おら、気持ち、良過ぎるぅぅ」
　佐助は、腰が蕩けそうになってくる。思わず、上体を反らしながら、抜き差しを速めている。
「だめよ、だめよ。まだよ、まだよ」
　しかし、佐助は、もうがまんできなかった。はらわたの方から突き上げてくる快感の嵐波を、もう止めることができない。
「ああっ、もう、ダメだ！」
　ぐっと、腰を差し入れたかと思うと、熱いものが、ドォーッと噴き出ていた…。
　佐助は、目の中が燃えるような気がした。そして、竜巻のようなものが、からだの中を通り抜けると、ぐったりとなって、サチの胸に、上半身をあずけていった。
　サチは、佐助の頭を胸にかかえ、佐助の頭の後ろを撫でている。
「ごめん、おら、もう、出してしまった」
「いいのよ」
「でも、やっぱり、おらは、だめだ」
「馬鹿、そんなことないよ」
「でも、あんたは、イッてないだろぉ？」
「イかなくても、いいよ。あたしは、佐助が好きだから」
「ほんと？」
「そぉ？」
「ほんと、佐助が一番好きだよ」
「甚平は？」
「馬鹿！」
「甚平は？」
「うーん、二番ではなくて、三番目かな？」
　佐助は、それでも、不満だった。
　サチを、独り占めしたかった。
「どうして、甚平は？」
「それは、ね、働き者だから」
「ふ〜ん、で、おらは？」
「可愛いから…」
　サチは、自分のおメ○チョの奥から、佐助の出したものが、出口の方へ流れ出ていくのを感じている。佐助は、本当に、たくさんのものを吐き出したらしい。それが、サチにはうれしい。
　流れ出るもので、気持ちがよくて、サチは腰をもじもじさせている。
「可愛いだけか？」
「馬鹿ねぇー、それだけじゃ、いけない？」
「いけん！」
「じゃ、佐助は、可愛いし、働き者だから…」
「それだけ？」
「ウーン、だって、佐助は、疑り深いし。それに、あたしが、まだまだ、って言うのに、先にやってしまうんだもの」
「ごめんな」
「あたしは、まだ、やってないのに」
「ウン？」
　佐助は、サチの顔が、赤く染まっているのに気がついた。
　佐助は、サチに甘えている。
「ねぇ、もう一回、してもいい？」
「ばかねぇー、そんなこと。夫婦なのに、佐助とあたしは…」
　佐助は、サチに色っぽくにらまれて、何か、股間が、硬くなっていくような。
　サチは、上にのっかっている佐助を抱き締めている。そして、股間に、佐助のモノを感じている。
　サチは、佐助の顔を挙げさせ、佐助の唇を奪った。
　佐助も、上から、吸ってくる。
「ねぇー、佐助、今度は、ゆっくり、やってね、そして、あたしをイかせてね。そうしたら、もっと、佐助のこと、好きになってあげるからね」
「どうしたらいい？」
「じゃあ、今度は、あたしの言うとおりに、やってくれる？」
「ああ、いいよ」
　サチが、佐助に、起き上がるように促す。
　佐助が上体を起こすと、サチは、くるりと、体を反転させ、脱いだ着物の上に腹ばいになった。
「ねぇ、佐助、今度は、あたしの背中を撫でておくれ」
　サチが腹ばいになりながら、背の方にいる佐助におねだりをしている。
「あいよ」
　佐助は、サチの背中に唇を当て、そして、手でもって、背中やわき腹を撫でている。
「ああ、いい気持ちよ。手を前に差し込んで、おっぱいも、揉んでおくれ」
　佐助は、サチの背中にのっかかりながら、手をサチの前に回して、おっぱいを揉む。もう、真ん中のお○ンチんは、硬くなってしまっていた。
　しかし、佐助は、がまんしようと思う。
　サチの大きなお尻を、自分の気持ちを落ち着かすように、ゆっくりと、ゆっくりと、両の手の平で、撫でまわす。
　そして、佐助は自分のからだを折り曲げながら、サチのお尻の割れ目に、口をつけた。そして、舌を出して、お尻の間を舐めた。
「ふぅっ アっ、ふーん！」
　サチのお尻が、ピックンと持ち上がる。
「佐助、入れておくれ」
「ウン？」
「さぁ、入れて、はやくぅ！」
「えっ？」
「バカバカ、犬がやってるのを、佐助は見たことないの？」
「ウン？」
「雄犬が、雌犬の後ろから、入れているでしょ？」
「へぇー、そんなことしているのか」
　サチが、お尻を持ち上げてくる。
　佐助は、膝をついて、立ち膝の格好をして、サチのお尻に自分の腰を近づけさせる。
　もう、佐助の股間のモノは、天井を向いている。
　佐助は、両手で、サチのお尻の間を広げる。そして、少し手を下にもぐりこませてみた。
　サチのお○ちょや、お○けが手に触れる。指をくぼみの中に差し入れる。そこは、びっしょりと濡れていた。そこを指で押し広げてみる。
　ここへ、自分のモノを差し入れればいいということが、佐助には、わかってきた。
　今度は、左手を、サチのお尻の上に置き、右の指で、股間のおっ立ったモノを水平にして、ねらいをつけて、お尻の下の方へ差し込む。　
　しかし、入らない。ビクンと、オッ立ったものが跳ねて、また、天井を向いてしまった。
「入らないよ」
「ばかねぇー、あせるからよ」
「でも…」
「じぁ、そのまま、おまえは、お○ンチンに手を添えて、まっすぐにしてお置きよ。あたしが、お尻を動かして、入れ込むから…」
　佐助は、天井を向いているモノに、右手を添えて、下に引き降ろし、床と水平にしたままにして、じっと待つことにした。
　サチは、後ろ向きのまま、少し折った腕の肘を支えにして、からだと腰を一緒にしながら、お尻を佐助の方に向かって、突き出していく。
　お尻に、佐助のおチ○チンの先っぽが当たる。
「アン、佐助、もう少し、下よ」
　佐助は、少し、硬いモノを下へ折り曲げる。
　サチは、ゆっくりと、からだを後ろにずらしながら、自分のお○ちょの入り口を、佐助の雁首に持っていく。
　サチには、自分のお○んちょの口元に、佐助の雁首が当たるのがわかる。
　ゆっくりと、腰を落としながら、尻をやや上向きにして、佐助の硬いモノを押し込んでいく。
「ああっ、いいーっ」
「ウッグー」
　佐助は、自分のモノが、ズブズブと、サチの中に入っていくのがわかる。
　サチが腰を持ち上げ、そして、腕の力を抜いて、肩側の背中を落とした。佐助は、根元まで、自分のモノがサチの中に入ったような気がした。そして、先っぽが、コツンと壁に突き当たったような。
　それ以上は、サチも押し込めないような。
　そして、佐助は、自分のモノの根元が、締め付けられるのを感じた。
　サチの中が熱いのだろうか、ち○ポが焼けるように熱い。そして、サチが締め付けてくる。
「あっあっ、○ンポが、気持ちいいよ」
「だめよ、佐助、がまんするっと言ったでしょ！」
　佐助は、深呼吸をした。
　少し、足の膝がしらが痛い。しかし、そんなことを言っているひまはない。
　佐助は、腰を引いた。すると、サチの中は、佐助の硬いモノを逃がすまいと、締め付けてくる。
　佐助は、今度は腰を入れた。すると、自分のモノが奥に入り、根元が、サチのほころの入り口で締め付けられ、気持ちが良くて良くて、目の中が熱くなってくる。
　しかも、差し入れるときも、差し引くときも、サチが、よがり声を出すのだ。
　そのよがり声に、佐助も答えている。
「おらのオチン○ン、気持ちよくて、気持ちよくて」
「アンアン、佐助、いいわいいわ、ゆっくりよ、まだよ、まだよ」
　佐助は、膝がしらが床の板にこすれて、痛いのをがまんし、目をつむりながら、腰を入れたり引いたりする。
「あっあっ、いいわ、いいわよ、もっと、ゆっくりよ、ハァ、うーん、いいーっ」
　佐助は、気を逸らせるために、手で、サチの横腰を撫で、そして、お尻のふくらみを撫でている。
「ハァー、佐助、いいわ。手を差し入れて、お○ネを揉んでおくれ」
　佐助は、身をかがめるようにして、手を後ろから、前に回す。お○毛の中から、お○ネ探り当てた。そのお○ネを、中指の腹で、揉んでみる。
「ああー、佐助、上手よ、上手よ」
　見ると、サチは、首を上にあげ、首を左右に振りながら悶えている。そして、お尻を振ってくるので、中に入れたモノがよじれ、佐助も気持ちがいい。
「アン、いいわ、もっとついて、もっと奥をついて」
　もう、膝が痛いなんて、佐助も言っておれない。
　佐助は、両の手で、サチの腰を左右からしっかりとつかむ。そして、思い切り自分の腰を前後させながら、サチを突く。
　じゅぶじゅぶという音がする。
　そして、大きく突くと、ブーッという大きな、無粋な音がした。
　で、佐助は、小刻みに突くことにした。
「あっあっ、いいわ、いいわ、いきそうよ」
「おらも、もう、がまんできん！」
「佐助、佐助、きてきて、一緒に、一緒によ」
　佐助は、サチの尻を下から抱え込むようにし、上からグイグイと自分の腰を突く。
「あっあっ、いくいく　いくわー」
　佐助は、体を反らし、自分の腰を、ぴったりと、サチのお尻にくっつけた、と、自分のモノが食いちぎられるばかりに、締め付けられた。
「アッ　ウッー」
　サチの背中の肉が打ち震えている、そして、佐助も、目の前で火花が飛んで、目がくらんだような気がして、目をしっかり閉じた。と、サチのお○んちょの中で、おのれのモノがはじけた。痛いような、それでいて、腰が浮き上がるほど、気持ちが良かった。
　サチが、がっくりとして、尻を落とした。
　ズルリと、サチのオ○ンチョから、佐助のオ○ンチンが抜け落ちる。
　サチのはだかの背中の上に、佐助も倒れて込んでしまう。
　それから、佐助は、サチの背中から、そっと降りる。そして、横向きになりながら、うつ伏せになったサチを起こして、横向きにした。
「サチ、イッた？」
「ばかねぇー、そんなこと聞いて！」
「ねぇ、教えて、よかった？」
「佐助、安心していいよ、あたし、気をやったわよ」
「ああ、よかった！」