夏彦は秀美の菊門の中で余韻にひたっていた。秀美ほどのマゾ奴隷はなかなかいないだろう。秀美の股の筋肉は快感のためかまだ波打っている。夏彦は男根を抜くと秀美をしっかり抱きしめた。いとおしくてたまらなくなった。
「好きだ…好きだよ…」
　夏彦の愛に反応するように秀美も夏彦を感じ、夏彦に強くしがみついた。
「…嬉しいわ…」
　秀美は自然と涙を流していた。これほど強く胸打たれたことはない。夏彦に官能を目覚めさせられ、愛の新しい形を知った。いろいろと愛の形は経験したが、恥を露呈した愛は初めてだった。夏彦の前では女さえも捨てられる気がした。

　夏彦が仕事で東京へ行ってしまった。帰りは夜遅くなるという。秀美は連日の夏彦による官能開発ですばらしい身体に変貌していた。
　バストは若干大きくなった感じもする。スタイルも以前よりよくなった。夏彦も美しくなったと誉めてくれたし、自分でも美しくなったという気がした。
そんな夏彦は秀美をイタリアに明日送ってくれる。夏彦は月１回、秀美に会うことを約束した。秀美自身、夏彦と離れることは嫌であったが、夏彦の強い希望により月１回の約束となった。
　そして今日が夏彦との最後の夜である。今後何回でも会う機会はあるが、この高台の別荘での生活はこれが最後であろう。それだけに口惜しかった。
　秀美はとびきりセクシーな格好をした。白いタイトなミニスカートにピンクに赤いバラが刺繍されたブラウス、それに黒いハイヒール。下着は地味な薄手の白のコットン・パンティに白のコットン・ブラジャーだった。
　夜も更けてきて、そろそろ夏彦も帰ってくるころだが、なかなか帰ってこない。
　秀美はベッドに寝そべってファッションの雑誌を読んでいるが、どうもさっきから様子がおかしい。もじもじとしているのだ。布団をかぶってみたり、出てファッション雑誌を広げてみたりしていたが、ついに股間に手を持っていってしまった。
（あ〜っ、おしっこしたい。）
　秀美は心の中で思った。すでに１時間くらい前から予兆が来ていた。もちろん誰が見ているわけでもなく、トイレへは行こうと思えばいつでも行ける。しかし敢えて秀美はトイレに行こうとはしなかった。
　股間を押さえてしばらくすると、尿意もすう〜っと引いてゆき、歩けるようになった。　そこでまた雑誌を読み始める。10分くらいするとまた尿意が襲ってきた。さっきよりもさらに強い。秀美は股間を押さえ、２，３回揺すった。何とかこれも我慢できた。しかし、そんなに我慢できるものでもない。
　今度は雑誌を読むのをやめ、布団の中に潜る。今度も10分くらいして強い尿意に襲われた。今度は４，５回揺すってみる。額からは少し脂汗が滲んだ。なんとか我慢できたものの、股間は慢性的に痺れたままである。
　１時間くらい経ったろうか。かなり尿意を我慢したせいで膀胱が少し痛くなっている気がする。それでも夏彦が帰ってくるまではなんとしても我慢しなければならなかった。

ち　ょうどその時、夏彦が帰ってくる気配があった。執事がインターフォンで教えてくれたが、秀美はインターフォンに出るだけでも下半身に響いて仕方がなかった。
夏　彦は籐のチェアに座って待っていた。秀美が股をぴっちりと合わせながら夏彦のもとにやってくる。どう見ても様子が変だ。秀美はゆっくりと籐のチェアに腰かけると腿に手を置いたまま、直立姿勢を保った。
「秀美…」
　夏彦は明らかに秀美が我慢していることを悟った。しかし何のために、彼女は何を意図して我慢しているのか想像もつかない。
「ごめんなさい…なんでもないの…」
　そういう秀美の表情は苦痛の面持ちだった。
（彼女は明らかに我慢している。それはぼくに選択させようという腹なのか？このままゆけば崩壊は目に見えている。確かに崩壊させるのは簡単だが、それではこのぼくが納得ゆかない。彼女をトイレへ誘うか、黙って崩壊させてしまうか、これは大変な難題だ。）
　夏彦がそう考えるうちにも秀美は足をもじもじさせている。時折苦痛に顔を歪ませる。（どうすればいいんだ。…彼女のこの窮地をどうやって救えばいいんだ。…とりあえずトイレに行かせるしかない。それから考えればいいんだ。）
「秀美…とにかくぼくに付いて来るんだ。」
「だめ…もう動けない…」
　すでに秀美の手は腿から股の間を押さえている。
「馬鹿言うなよ。とにかく付いて来るんだ。」
　そう言って秀美を中腰のまま立たせ、背中から手をまわしながらトイレへと向かう。足はしどろもどろで手を離せばその場でうずくまってしまいそうだ。
「あともう少しだから我慢するんだぞ。」
「ごめん…もうだめだわ…」
　そういうと秀美はうずくまってしまった。そして必死になって股間を揉んだ。親指で強く尿道を押し、小水が噴出してくるのを必死でこらえる。秀美は何回も何回も揉み、何回も何回も押さえた。秀美の顔から苦痛が少しずつ和らぐ。額には脂汗がじっとりと浮いていた。