夏彦は秀美を抱きかかえるとトイレへ向かった。
　トイレのドアを開けて、トイレに入ろうとしたところで思い留まった。
（違う。秀美はそんなことを期待しているわけじゃない。ここで助かってしまったら秀美の努力は何になるんだ。ぼくに見て欲しいんだ。自分の恥ずかしい…最も恥ずかしい姿をぼくに見せて、ぼくに納得させたいんだ。秀美の性という奴を。…ぼくの負けだよ。秀美、お前ってほんとすごいよ。素敵だよ。）
　夏彦は秀美を抱きかかえたまま、地下室に向かった。そして地下室の床に寝かせる。秀美はその間も必死で股間を揉んでいる。
「秀美、ぼくは君のおもらしを一部始終観察する。だから遠慮しなくていいんだよ。君の姿を全部ぼくに見せてくれ。」
「…夏彦さん…あたしってこんなはしたないんです…ごめんなさいね…」
「いいんだよ。ぼくが受け止めてやるよ。」
「やっぱり夏彦さん…好きだわ…」
　そういうと秀美はまた一段と股間を強く揉みだした。
「あっ…だめ…漏れちゃう…」
　秀美の手に力が入り、尿道をきつく押さえた。股をきつく閉じながら前後に動かす。秀美の顔は苦痛に歪み、歯を食いしばっている。
　１分くらいは続いたろうか。尿意との壮絶な格闘に勝ち、秀美の顔は一瞬の安堵に満ちた。しかし、相変わらず辛そうだ。
「ごめん…漏れちゃった…」
　秀美は股間から手を離し、濡れたパンティを夏彦に見せる。パンティの下部のところが楕円に色が変わっていた。
「がんばったんだけど…我慢できなくて…」
　秀美は少し泣いている。
（なんで、そこまで我慢するんだ。もういい。もういいから全部出して楽になるんだ。）
　夏彦は秀美の前でひざまずいている。
　そして１分も経たぬうちに次の波が襲いかかってきた。
「あっ…だめっ…ほんともうだめっ…」
　そういうと秀美は揉みながら押さえて、足を前後に大きく動かした。時折、痙攣させて耐える。今度は２分近く格闘した。
「漏れる〜っ…漏れちゃううぅぅ〜っ！」
　秀美の声が悲鳴に近いものになった。目からは涙が溢れ、下肢は痙攣している。すでに両手で押さえている。腕が突っ張り、どれほどの力で尿意と闘っているかが解る。
そして今度も何とか打ち勝った。腕の力は抜け、秀美の顔に一瞬の安堵の表情が走る。しかし、それも一瞬だった。また辛い表情に戻る。
「夏彦さん…」
　秀美が泣き顔で必死に語りかける。
「…いっぱい出ちゃった…」
　ウッ…ウッ…ウッ…
　嗚咽しながら股間を夏彦に見せる。
　すでにパンティは下部の部分がびっしょりと濡れていた。そしてコットンの布地に収まらなかったものが、腿を伝い、ミニスカートに染みこんでいた。カップ２分の１くらいは出た様子だ。
「ごめんね…ごめんね…」
　秀美は泣いている。
（もうやめるんだ。馬鹿げてる。…頼むからもうやめてくれ。）
　夏彦は秀美のスカートを触ってみる。少し湿っていた。どれほど辛い格闘だったかが伺える。
　そして秀美にまたも波がきた。今度も１分とかからなかった。
「あっ…これだめっ…」
　そういうと股間を強く押さえる。腕を突っ張って必死に耐える。足もバタバタさせ、尋常ではないようだ。
「だめ…だめっ…いやあああああぁぁぁ〜〜〜っ！」
　一際、秀美の身体がビクンと弓なりになったかと思うと、押さえていた股間から小水の雫が滲み出してきた。指の間からチョロチョロと漏れ出す。
　秀美の指にはおしっこが渦を巻いて指に広がってゆく感覚があった。
　どんなに尿道を閉じようとしても尿道括約筋が痛くて尿流に触れただけで反射的に開いてしまう。
「夏彦さ〜ん…見てぇ〜！」
　秀美は夢見心地の中、そう叫んでいた。
　秀美は股を開き、夏彦に見えるようにした。
　パンティの秘部のところからコットンを通じておしっこが噴水のように出ていた。派手に吹き上げはしなかったが、公園の水飲み器のチョロチョロのように長く地味なものだった。
　ピチャ、ピチャ、ピチャ…
　そう音をたてながら秀美のお尻に水溜りを作ってゆく。
　２，３分は全部出し切るのに時間がかかったと思われた。出し切った途端、秀美は疲労と安堵のため失神してしまった。
　夏彦はそんな秀美を抱きかかえ、風呂場へ連れてゆく。

　風呂場に着くと、ウレタンマットを敷き、そこに秀美を寝かせた。
　ブラウスのボタンを外し、ブラジャーのホックを外す。ゆっくりと脱がせ、脱がせたものを隅の方に置いておく。次にミニスカートに手がかかった。ファスナーを下ろし、秀美の足から抜き取る。お尻の部分を中心におしっこで濡れてしまっていた。かなり重くなったスカートを隅の方に置く。軽い尿の匂いがして夏彦は自責の念を感じてしまった。
そして、パンティに手がかかる。パンティはおしっこをかなり吸っていて、前の一部分をのぞいて濡れてしまっていた。そこで一旦手を止め、秀美の股を開いた。秀美のパンティに濡れた部分と濡れていない部分のコントラストがくっきりと浮かび上がる。
夏彦はそれを見ていると、もはや我慢できなくなり、パンティの秘部の濡れた部分に顔を押し付けた。冷たい感触がして、尿臭が鼻に広がる。舐めて見ると少ししょっぱい。
「ごめんよ…ごめんよ、秀美。」
　夏彦はそういうと秀美のパンティを脱がせた。濡れているので足にひっかかり、脱がせるのに時間がかかった。
「…夏彦さんが泣いてる。」
　秀美はいつの間にか気がついていた。そして夏彦の顔を見るとニコッと笑った。