夏彦は少女のような顔をして笑っている秀美を見て、自分が知らぬ間に泣いていたのが解かり、照れ笑いをしてしまった。
「バカ…気付いていたのか。」
　夏彦はそういうと秀美の頭をくしゃくしゃに撫でた。
「エヘッ…だって夏彦さん、子供みたいだもん。」
「こいつ…」
　そういうと夏彦はキスをした。舌をからめ、秀美の舌を吸った。秀美も負けずに夏彦の舌を絡め、吸いまくった。
　夏彦はシャワーの栓を開ける。シャワーが２人に降り注ぎ、水しぶきをたてる。夏彦は着ているものを脱ぎ、秀美の着衣のところへ投げ捨てた。そしてまた抱き合う。唇を吸い合い、お互いの感触を確かめる。秀美は夏彦の男根を掴み揉んだ。夏彦も秀美の秘部を手で愛撫する。
「気持ちいいわ、夏彦さん…」
「ぼくもだよ。秀美…」
　二人は恍惚に浸っていた。シャワーの柔らかい刺激が疲れてしまった二人の身体を解きほぐす。お互いの身体をまさぐりあっていた２人はシックスナインの体勢になった。
　夏彦は秀美の秘部を丁寧に舐めた。
「いい…いいわ…夏彦さん…」
「もっと…もっとして…」
　秀美は強く希望した。すでに秀美の秘部は愛液でヌルヌルだ。夏彦が舐めても舐めても愛液はあとからあとから湧きあがってくる。秀美も夏彦のペッティングにこたえるように一生懸命夏彦の男根を舐めた。
「気持ちいいよ、秀美…」
　秀美はそう言われるとフェラチオの速度を速めて、夏彦の愛に一生懸命こたえた。夏彦も興奮して、すでに男根ははちきれんばかりに勃起し、血管を浮き立たせている。
「いいよ…いいよ…」
　夏彦はそういうと、手を伸ばしてシャワーを握った。水流を１本筋のジェット水流にし、圧力を高めた。床に勢いよく水流がぶつかり、反射して大きな水しぶきをあげる。
　そしてもう一度シックスナインの体勢になると、片方の手で秘部を広げて、クリトリスが剥き出しになるようにする。
「秀美、思いっきり感じてごらん…」
　そういうと秀美のクリトリスめがけてシャワーを直接当てた。秘部に当たった水流が水しぶきをあげ、夏彦の顔にかかる。
「だめっ…すごい…」
　秀美の股間がブルブル震えている。
「夏彦さん…気持ちよすぎて…我慢できないの…」
「いいんだよ。いって。」
「いい…はああ…」
　すでに秀美の身体は快感のためか、上下に波打っている。
「いいっ…いくっ…ああっ…」
　そういうと身体がビクンと上に持ち上がり、痙攣してしまった。

　それでも夏彦はシャワーを秀美の秘部に押し当てたままにしておく。
「だめぇ…夏彦さん…」
　秀美はすぐに現実に引き戻され、また快感の波に襲われている。
「…夏彦さん…また秀美いっちゃいそう…」
「いいよ。」
「…ああ…だめ…ああ…」
　秀美は自ら腰を突き出し、水流の刺激を強めようとする。
「ああああ…いや…あああ…」
　秀美の声は悲鳴に近くなった。腟口がパクパクして何か訴えている。
「は…いや…」
　そういうと秀美の手が股間の方に伸びてきた。
「…おしっこ出ちゃう〜っ…」
　一度股間を押さえたが、すぐ手を離し、股間をがくがくさせた。
「夏彦さん…ごめんなさい…秀美、また漏らしちゃった…」
　秀美はそういうもののシャワーの水流のせいでもらしたかどうか解らない。それでも気のせいか尿臭がわずかにする気がした。
「あああ…夏彦さ〜ん…」
「いっ、いくっ、いくうううぅぅぅ〜っ！」
　そういうと２度目の絶頂の波が大きく秀美を襲った。身体が大きく上に跳ね、下肢は痙攣していた。

「秀美、君が大好きだよ。」
　夏彦はそういうと秀美に重なり、怒張を秘部に押し当てた。
「…入れて…奥まで…」
　秀美は股を大きく開き、夏彦を受け入れる体勢にする。
　夏彦の亀頭が秘部に飲まれ、ゆっくりと根元まで怒張が収まってゆく。
「あっ、ああ〜っ」
　夏彦はゆっくりとピストンを開始する。秀美の中は熱く潤っていた。
「ああ、こんなに気持ちいいのははじめてだよ。」
　夏彦はすでにかなり高い興奮状態にあったため、快感の受容も一際だった。ギンギンに勃起していたが、射精はまだ我慢できた。
　ズポ…ズポ…ズポ…ズポ…
　秀美の秘部に夏彦の怒張が往復する。２人の陰毛は潤滑液でベチョベチョだった。
（ああ、夏彦さんのがあたしに入ってる。すごく大きいし、熱い。気持ちいい。夏彦さん、あなたはどうなの？気持ちいいの？秀美のこと好き？）
（秀美、君のオ○ンコとっても気持ちいいよ。こんな気持ちいいセックスははじめてだよ。秀美、好きだよ。愛してるよ。）
　２人は心でそう思いながら、お互いを感じ合った。
「夏彦さん…あたしのこと好き？…」
「好きだよ…とっても…」
「好きなら中で出して…」
「でも君には仕事が…」
「今日は安全日だし、ピルを飲んでおいたの…」
「じゃ、出すよ。思いっきり。」
「お願い…出して…」
　夏彦は一際グラインドを強めた。下半身が痺れるくらいに熱く、気持ちいい。
「あああ…秀美…いっちゃう…」
「いくよ。秀美。いいかい？」
「いっちゃううう〜っ！」
　秀美は快感の波に飲み込まれ、身体がエクスタシーの反応でビクンビクンと痙攣した。　ドピュッ…ドピュッ…ドピュッ…ドピュ…ドピュ…
　夏彦は我慢の熱い塊を秀美の子宮深くに噴射した。中で強く弾け、燃え広がってゆく。
　次の日、秀美は空港にいた。
　夏彦が見送りにきていた。ロビーで２人は強く抱き合うと唇に軽いキスをした。
「君の成功を祈っているよ。」
「あたしは必ず成功するよ。夏彦さんのために絶対成功してみせる。」
「これはぼくからのプレゼントだ。」
　そういうと夏彦はルビーの指輪を秀美の薬指にはめた。
　秀美はしばらく黙っていたが、やがて背中を震わせて泣き出してしまった。
「夏彦さん…あたしすっごく愛してるんだから、見捨てないでね。…お願いよ。…もし、　あたしが弱音吐いたりしたら叱ってね。…でも、傷ついたときは抱いて欲しいな。」
「君はぼくにとって最高のマゾ奴隷であり、最高の恋人さ。君のことはぼくが責任をもつ。」
「嬉しい…」
　そういうと秀美は夏彦にキスをした。そして秀美の姿が搭乗ロビーの方へ消えてゆく。

ＥＮＤ