| ２．浣腸教育 リカが目を覚まし、最初に感じたことは、床が妙に冷たかったことだ。段々と意識がはっきりにしてくるに従って、自分が素っ裸にされ、手と足首を麻縄で縛られていることが分かった。背中から繋がっており、足は曲げられ、まるでカエルのような格好でしっかり縛られていた。足を閉じたくても閉じることができない。秘部が丸見えの非常に恥ずかしい格好だった。 「何よ、これ！」 喚いたが、縄はきつく結びあっており、動けば動くほど縛りがきつくなるからくりになっていた。夏彦がどこからともなく現れ、鉄パイプの椅子にゆっくりと腰を下ろす。 「おい、ヘンタイ！早く縄ほどけよっ！」 あくまでも強気で、恐ろしいほどの形相でもって夏彦を睨みつける。そんな夏彦も怖気づくことなく、目線を逸らさない。 「口の利き方が全然なってないな。君には徹底的に教育しなおすことが必要だ。……まずは名前を教えてもらおうか？」 「お前なんかに誰がいうか、ボケッ！」 リカは鋭い視線を投げかけると、思い切り唾を吐いた。距離があったので、夏彦の足元に虚しい放物線を描いて落ちていった。 「名前さえも満足に答えることができないか……相当重症だな。こういう場合、きついお仕置きをする必要がある」 小道具入れの方へ向かい、中からバケツとグリセリン溶液セットを取り出し、洗い場でグリセリンをバケツで希釈する。そんな夏彦を見ながら、リカは強がる自分に不安を感じるのだった。 「さて、それじゃお仕置きさせてもらうよ」 そういうと、リカのお尻を突き出させる格好にし、400ｃｃ入りシリンダーに浣腸液を満たしてゆく。 「おい、バカ、何しやがんだ……やめろよ！」 夏彦は無言でシリンダーを満たすと、ワセリンを指につけ、肛門に塗りこめる。その間もリカはギャアギャアと意味不明の暴言を吐いていたが、シリンダーの先の冷たさを肛門に感じると、途端に静かになった。 容赦なく、シリンダーのピストンを押し込まれ、直腸内に得体の知れない冷たい液体が侵入してきたことを感じ、絶望の予感が頭をよぎる。一本目がすべて腹の中に収まった。 「１本入ったよ。どんな気持ちだ？」 「……」 「ほう、さっきまでの強気はどこへ行ったのかな？」 「うるせえよ、カス野郎」 その声には何の迫力もなかった。お尻を突き出し、浣腸液を注入された状態では、いくら強気なリカとは言え、弱気にならざるを得ない。 「次は２本目だ。その間に名前を答えることが出来たなら、許してやってもいいぞ」 「……」 「強情だな」 ２本目をシリンダーに満たしてゆく。その間にもリカのお腹の中では、すでに浣腸液が音を立てて渦巻いていた。初めての経験であるので、下準備が整ってなく、すでに便意がかすかに発生していた。 ２本目が肛門に突き刺さり、ピストンの抽送とともに、グリセリン液が直腸内に侵入してくる。さすがにリカも恐怖心が芽生えた。 「ち、ちょっと……」 「ん？ちょっと、なんだ？」 注入の手を止め、澄ました顔で聞き返す。 「い、いや、なんでも……」 「そうか」 シリンダーがグイッと押し込まれ、２本目が腹の中に収まった。リカは泣きそうだった。本当は許しを乞いたいのだが、自分の性格がそうさせてくれない。 夏彦は３本目を満たしてゆく。その間にもリカの便意は高まり、今にも破裂しそうだ。 顔が苦痛に歪み、さっきまでの余裕は全くない。 ３本目が肛門に刺さり、冷たい感触を感じた。 「ま、待って……」 「なんだ？」 「き、木下リカ……」 低く聞き取りづらい声でそう答えた。 「よく聞こえんな」 「木下リカです」 リカはそう叫ぶと、今まで一生懸命溜めていた悲しみが一気に湧きあがり、涙が頬を伝って流れてゆく。 「ほう、ちゃんと答えられるじゃないか。最初から、そう正直になれば良かったんだ。で……答えられた褒美にお願いを聞こうじゃないか？」 「そ、それは……」 トイレに行かせてください。そう言いたかったが、どうしても口が引けてしまう。夏彦にトイレをせがむことは、自分の敗北を意味している。そんな気持ちが言葉を詰まらせた。 「何もないんだな。それじゃ続きと行くか」 ３本目が注入されてくる。直腸の中で激流のようになっている便意にさらに追い討ちをかけ、下腹は傍目からでも分かるくらい膨らんでいる。 ３本目が注入し終わり、次は４本目をシリンダーに満たしてゆく。リカの便意はすでに尋常ではなかった。凄まじい勢いの奔流が、肛門の穴をこじ開けようと必死になっている。苦痛に歪んだ顔からは、脂汗が滲み、金髪が肌に貼りついてくる。 「お、お願い……」 「なんだね？」 「トイレ、トイレに行かせて欲しいの？」 そういった途端、また悔し涙が出てきた。しかし、背に腹はかえられない。今にも漏らしそうで、これ以上の注入はちょっと耐えられそうもない。 「トイレ？トイレで何をするのかね？」 夏彦の言葉は残酷だった。することは一つしか有り得ないのに、それを言わせようとしている。そんな夏彦に腹立たしさが湧き上がり、抑えることができなかった。 「クソ野郎！分かってるくせに、あたしをいじめようってんだなっ！」 「リカ、君は自分が置かれている立場が全然分かってない」 そういうと、４本目を注入してゆく。リカのお腹に激痛が走り、何かが迸るのを感じた。便意を抑えることができても、迸りを抑えることができない。 「あっ、リカ、おもらししたのか？」 床にビチャビチャと音を立て、おしっこが噴出し、太腿を濡らして行く。 「なにやってるんだ。恥ずかしくないのか？」 夏彦の声を聞き、リカは自分がおもらししたことに気付いた。浣腸による激痛のため気付かなかったが、薄目を開けて、股間を覗き込むと、床に水溜りができていた。それを見た途端、あまりの悲しさに声を出して泣き出した。 「ほんとにダメだな。リカは」 ４本目を注入し終わり、５本目を満たしてゆく。リカは泣き続けている。そんなリカを気にも止めず、５本目を肛門に突き立てた。リカの便意は既に限界を超えており、５本目を肛門に感じたときは、死ぬんじゃないかと思った。 「ごめんなさい」 予想だにしなかった言葉がリカから聞かれた。夏彦は手を一旦止める。 「どうした？改心したか？」 「もう漏れそうです。トイレ行かせてください」 「そうか。じゃ、さっきの質問だ。トイレで何をするのかね？」 「……う、うんち」 か弱い声で、聞き取りづらい。 「よく聞こえんぞ」 「うんちをしたいんです」 夏彦は笑った。その中には彼女のプライドの一つを剥がしたという征服感、だがプライドはまだいくつも彼女にまとい付いている。 「分かった。うんちがしたいんだね。それじゃあ、この１本で最後にしておこう。そうしたら、トイレに行かせてやる」 「そんなあ、我慢できねえよ……」 「トイレに行きたいんだろ？」 「わ、わかった」 ５本目をすべて注入し終える。リカは歯を食いしばって耐え、なんとか漏らさずには済んだ。しかし、便意はさらに猛威を増し、あと５分も我慢する余裕はない。顔は苦痛のため歪み、脂汗は粒となって、顔を流れる。 「トイレ、トイレに行かせて！」 必死の思いで頼みこんだ。もう一刻の余裕もない。肛門がひくつき、粘液が肛門のまわりに付着している。崩壊はすでに目の前だ。 「１時間。それだけ我慢したら、トイレに行かせてやろう」 夏彦の言葉は冷酷な輝きを放っていた。 |
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