秘部に触りたくて仕方がない。足をモゾモゾさせるが、手を使えないので疼きはどんどん増してくる。高手小手に縛られたまま、放置されて１時間、かなりの苦痛に耐えている。
　単なる放置ならば、そんなに気にすることはない。しかし、夏彦に究極の媚薬と称する黄金色に輝くクリームをたっぷりと秘部に塗りこめられて以来、火のように熱く燃えたぎり、おま○こからは愛液が絶えることなく、溢れ出してくる。
「あっ、ああっ、うっくぅぅん、はぁぁっ……」
　口からは涎が垂れ、目は快感のために潤み、恍惚と歓喜の眠そうな目をしている。足を捩れば捩るほど、媚薬がおま○こに浸透してゆく仕掛けになっている。分かっていても足を捩り、さらに疼きと痒みは増し、頭の中は快感一色に染まってゆく。
　さらに１時間、もはや動きも少なくなり、カエルのような格好で地面に這いつくばり、秘部を地面にこすりつけようとしているが、それもかなわなく、死んだようになっている。
「そろそろ限界だな」
　書斎で２時間、たっぷりリカの痴態を鑑賞した夏彦はスイッチを切り、地下室へと向かってゆく。
　椅子にゆっくり腰を下ろし、バージニア・スリムに火を点ける。鼻の穴から洋モクにありがちな甘い抜けたような煙を出すと、換気口へ消えてゆく。
「破廉恥な格好をいつまで続けるんだ」
　夏彦の声に気付き、リカは身体を起こして、横たわる。床にはおま○こから漏らした愛液がまるでおもらしでもしたように、そこかしこに水溜まりを作っていた。さらに身体にも粘着し、牝として恥ずかしい姿を晒しながら、まだパクパクと卑猥な口は呼吸している。
「ほんと、どうしようもなく淫乱だな……」
「……うっ……はうぅ……あはぁ……」
　夏彦の声は聞こえているが、声を抑えることができない。ことごとく自分が淫乱だと思った。
「そうやっていつまでも悶えているんだな」
　吸殻を潰し、夏彦はリカに背を向けた。
「ま、待って……あふっ……待ってください」
「ん？まだ何か用か？」
　意地が悪い。夏彦は分かっているくせに、それを言わせようとしている。しかし、もはや背に腹は変えられなかった。このままだと気が狂ってしまう。
「あ……入れ、入れて……入れてください……」
「何だ？入れてくださいと言っても、何のことか分からない」
　涙が溢れて、頬を伝う。恥ずかしい姿はさんざん夏彦に見られているのだが、いざ口にしようとすると、やっぱり恥ずかしい。自分が女だということを認識してしまう。
「欲しいんです……夏彦さんの……夏彦さんのオチンチン……リカの中に……ああ……リカの中に入れてください」
「そうか、リカも自分の心に正直に向き合えるようになったな。分かった、だが今すぐにはだめだ。とりあえずこれで我慢しなさい」
　そういうと、道具入れからバイブレーターを取り出してきた。18センチと標準型だが、クリトリスも刺激できるようになっている。それをおま○こに突き立て、ズブズブと挿入させてゆく。
「あっ、あああ〜っ、ひああっ……」
　簡単に奥まで収まり、おま○こから溢れた愛液が肛門の方までダラダラと垂れてゆく。スイッチを入れるとブーーンという音とともにリカの中を掻き回し、クリトリスをツンツン刺激する。
「だめっ、ああ、いやぁ……気持ちいいぃっ……」
　身体を弓のように曲げ、髪を振り乱して、イヤイヤしながら快感に身悶える。
　コロン、とバイブが抜け、床に転がる。リカがおま○こに力を入れたため、バイブが抜けてしまったのだ。
「だめじゃないか。ちゃんと咥えてないと」
「ごめんなさい。お願いです、入れてください」
　夏彦の目が光った。リカのマゾ淫乱ぶりは直感で分かっていた。表面だけ繕った彼女の強気を剥がしてみると、こんなにか弱く、嫌らしいものかと想像以上の手応えを感じていた。あと少しで彼女のプライドをすべて剥がし、生まれたままの美しい彼女を手に入れることができる。欲望への執念が芽生える。
　もう一度バイブを突っ込んだ。
「あっ、それ、ああ〜っ、それ気持ちいいのぉ〜っ……」
「そうか、じゃあ固定しておこう」
　テープと紐を持ってくると、バイブを抜けないように、しっかりと固定した。固定している間も声をあげて悶えるので、やりにくくて仕方なかった。
「そうだ、リカ、君は処女だとぼくに嘘をついたね。嘘はいけないんだよ」
「あっ……ご、ごめんなさい、夏彦さん……何でもします。許してください……ああぁ……」
「やっぱりセックスはおあずけだ」
「いや、だめ、リカ、セックスしたいのっ！」
　リカの姿は牝そのものだった。これでいい。すべてを晒して、綺麗になるんだ。綺麗になった君を見たい。そして、セックスしたい。
　今すぐにでもセックスしてもよかったが、もう少しじらし、身も心も崩壊したところでセックスしよう。不思議なことに夏彦は男根が勃起している感覚を感じていた。秀美のときは自然と勃起する感覚を感じていたが、リカではこれが初めてだ。
　書斎で、１時間、リカの姿を楽しんだ。見れば見るほど美しく感じる。ぼくにとってリカとは何か、秀美の代替ではないか。結局、秀美が欲しいんだ。それをリカで我慢しようとしている。そんな矛盾を感じながらも、リカの姿に夏彦の身体は欲情していた。