夏彦の調教がはじまり、１ヶ月近く経った。最初のころは、たまに感情の制御が利かず、キレて暴言などを吐いたりしていたが、徐々にそれも落ち着き、夏彦がかなり辛辣なことを言っても、それを率直に受け止める牝奴隷として、成長を遂げてきた。
　リカの方も突っ張った生き方から、夏彦の愛に包みこまれて、性格が優しくなってくるのが実感できた。それとともに以前より美しくなったという自信も芽生え、今では夏彦と出会えたことが正しいと認めていた。
　地下室の拘束台に繋がれ、今から調教の時間だ。

「リカ、今日は素晴らしい人を連れてきたよ」
　そういうと、夏彦のあとから、びっくりするような美人が入ってきた。雰囲気からいって、どこかのファッション雑誌のモデルをやっているかと思わせるスタイル、自分もスタイルには自信があるが、彼女のスタイルははるかにそれを超えている。顔もそれに比例して、綺麗だった。彫りが深いわりには愛嬌のある顔、ハーフのような感じで、知的な感じもする。これがあの秀美さん。
「あら、はじめまして、柳澤秀美と言います」
　リカにペコッと頭を下げると、夏彦に目を向けた。
「夏彦さん、あたしのいない間にこんなかわいい彼女つくって……もう」
「うん、幻影がぼくを悩ますんだ。どうしても君に会いたくて。彼女を君のように仕立てあげたかったんだが、まだ難しいね」
　夏彦が秀美とキスを交わす。恐ろしく情熱的なキスで、見ているリカも、まるで映画のスクリーンの一場面を観ている感じがする。
「彼女の見ている前じゃかわいそうよ」
「そうだね、リカ、秀美の前で自分の方が上であることを証明してみなよ」
　夏彦はパールローターを取ってくると、繋がれたリカのパンティを下ろし、スイッチを入れる。繁みは夏彦によって形よくカットされ、ひくひくと艶かしく動く秘部は淫汁を滲ませて、蠢いていた。
「きれいだわ、リカさん」
「秀美と負けないくらいきれいなおま○こだよ」
　ローターをクリトリスに当てて、反応を見た。
「あっ、ああ……いい……うっ、ふ」
　ブーンブーンと機械的な音とともに、リカの声も上ずり、みるみるうちに秘部から汁が滴って、肛門の方へ垂れてゆく。
「気持ちいいのか、リカ？」
「いい、すごくいい……夏彦さん……」
「じゃ、いってみなよ、これで」
　スイッチのレバーをあげると、リカの声は絶叫に近くなった。
「あっ、ああ……だめ、いいっ、いくっ……」
　いきそうになって腰を引こうとするが、調教の成果か、我慢して腰を突き出し、快感を必死で耐える。足ががくがくしてきて、首をいやいやと振っている。
「あっ、ああ……いっ、いくっ、いっちゃうっっ！」
　ビクンと身体が跳ねたかと思うと、身体から力が抜け、拘束台に宙吊りのような格好になる。そんな姿のリカの拘束を解き、３人で温室のベッドへ向かった。

　ベッドの上で、ぐったりとなっているリカを尻目に夏彦と秀美は抱擁をはじめる。
「あたし、さっきの見て興奮しちゃった」
「どうだい、ぼくの調教は？」
「うん、さすが夏彦さんね。でも、リカさんの才能はすごいわ。あたしも頑張らなくちゃ、捨てられちゃう」
　パンティとブラジャーだけになった秀美の肌を手で愛撫し、ホックを外して、乳房を愛撫した。
「相変わらず、きれいなおっぱいだね」
「舐めて、心ゆくまで……」
　夏彦は吸い付くと、甲高い喘ぎとともに、秀美は官能に呑み込まれてゆく。手が秘部に触れて、熱くなったところを丹念に上下させる。
「あっ、いい、すごい……ああ……」
　適度にパンティが湿ってきたので、スルッと脱がせ、シックスナインの形になる。秀美の手が玉袋を撫でまわし、時おりアナルに触れて、また玉袋にゆく。舌は裏筋から亀頭へとつぼを得た舐め方で神経を刺激する。夏彦の方も指で陰唇を広げ、クリトリスの皮から芽を露出させ、舌で高速に舐める。ときおり、腟に侵入しては漏れた愛液を掬い取る。
「すごくいいよ、秀美」
「ああ、夏彦さん……もっと秀美を責めて……」
　２人をトロンとした目で見つめていたリカだったが、あまりの欲情に凄まじい興奮を覚えていた。まるで夏彦と秀美は獣……牡と牝そのものだった。あまりに嫌らしく、あまりに貪欲な光景だった。
「ああ……いい、いくっ、夏彦さん、いくっ……」
「いっていいよ、秀美……思いっきり……」
「あっ、ああ、いくっ……ぅくうぅぅっ……」
　身体がビクンと跳ね、太腿を痙攣させながら、欲望の海の中で絶頂に浸った。まだベッドの上で恍惚の中に蠢いている。
　そんな秀美の膝を押し広げて、男根を腟にあてがうと、夏彦はゆっくりと身体を前に移動させ、ああーっ、という切ない叫びとともに、挿入は完了した。
「入ったよ、秀美」
「気持ちいい、すごく気持ちいいの、夏彦さん」
　前後にゆっくり身体を動かしながら、秀美の身体の味を堪能する。焼けるくらいに熱く、狂おしいくらいに男根に吸い付いた。
　ジュポ……ジュポ……ジュポ……
「ああ〜っ、う、っああ〜っ……」
　快感による呻きが、部屋の中に響き渡る。リカは自然と自分の秘部を愛撫して、艶かしい情景による興奮を鎮めようとしたが、どうしても堪えられなくなった。
「夏彦さん、あたしどうしたらいいの？いじわる」
　泣きべそをかいた顔で夏彦を見つめる。手は愛液でベトベトだった。夏彦と秀美は行為を一旦止め、リカを見て、それからお互いに顔を見やり、頷いた。
「リカさん、あたしの顔にまたがって。……こっちにいらっしゃい」
　リカは言われたとおりに秀美の顔にまたがった。秀美は口に秘部が付くようにし、舌で溢れ出る愛液を舐め取り、クリトリスをめくりあげた。
「あっ……いい、気持ちいい……」
　恍惚な表情で、擦れるような声をあげ、快感に酔いしれる。そんなリカを執拗に舐めまわした。クリトリスから陰唇、蟻の戸渡り、肛門へとまんべんなく舌を這わせる。
「ああ、気持ちいい、すごい……秀美さん……」
　そんな秀美を前のめりにさせ、夏彦は捕まえると、唇を奪った。キスをしながら、またグラインドをはじめる。
　ジュポ……ジュポ……ジュポ……
「ああ〜っ、いい、ああ〜っ」
「だめ、ああ……気持ちいい……」
　秀美とリカの声は協奏曲のように美しい音色を奏で、快感を見事に演出していた。
「ああ、秀美……ぼく、もういきそうだよ」
「いい、いいわ、出して……お願い……」
「うう気持ちいい……出そうだ」
「ああ、秀美さん……あたしも、もう、いきそう」
「いって、リカさん、思いっきりいって」
　夏彦が一際高く腰を突き出し、子宮を押しあげた。
　ドピュッ……ドピュッ……ドピュ……
　精子が秀美の中で勢いよく弾け、子宮を柔らかく呑みこむ。秀美は熱い液体の感触を下半身いっぱいに感じながら、必死で秘部を舐めた。
「だめ、だめ、秀美さん、それ、だめぇぇ〜っ」
　ガクガクと震えたリカの足の力が抜け、体重がおもむろに秀美の身体にかかってきた。　それと同時に何か暖かいものが口のまわりに広がる感覚があった。
「いや、あっ、いや」
　リカは叫んでいるが、どうしようもない。
　ショーーッ、チョロチョロ……
　快感のためにおしっこが出てしまい、秀美の顔を汚しながら、ベッドを染めてゆく。恥ずかしさのあまりか、リカは泣きだした。
「いいのよ、リカさん、泣かなくて。おいしいわ、あなたのおしっこ」
　秀美が口のまわりのおしっこを舌ですくい取って、舐め取り、それから陰毛についたおしっこも綺麗に舐めとってくれる。夏彦が男根を抜き、リカに差し出す。リカは無我夢中で舐めた。夏彦も秀美の顔にまだかかっていたおしっこを舐め、際限なく３人の淫行は続いた。

　秀美が休暇を終え、イタリアに帰ってゆく。残った夏彦とリカは別荘に戻った。
「さて、リカはもう十分成長したし、ぼくとしては、これ以上の調教は必要ないと思っているんだが……」
「だめ。秀美さんを見ていたら、まだまだだと思ったわ。たまには来るから、あたしを秀美さん以上にして欲しいの。あたし、美しくなりたい」
　秀美の口元が軽く上にあがり、女としての嫉妬を口にして見せた。目の中は牝独特の淫欲の炎が燃え上がり、まるで獲物を狙うヘビのように抜け目なかった。
「秀美以上か……難しいが挑戦する価値はある」
　そういうと、リカの傍に寄り、キスをする。リカの腕が脇から頭を捕らえ、顔をさらに密着に寄せ付ける。乳房の暖かな感覚を肌に感じ、夏彦は女の恐さをつくづく感じた。

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